『勇者は空気読めない田中を使った』
ブワッ!
『空気は死んだ』
なっ!? 死んだらだめじゃん!?
とおりゃんせっ! 続きます。
現在地。『保健室』。
結局、保健室の送還されてしまった。病状は『頭に現代医学で解明できたらいいな的な脳腫瘍』と書かれている。
要約すると『頭がそろそろやばい危険なやつ』である。なんという教師だ。生徒を危険生徒扱いかよ……
とか悲しみにふけっている自分がここにいた。
現在は保健室の先生に『頭大丈夫?』ととても失礼な心配をされた挙げ句保健室の固定ベッドに寝かされていた。
『窓の外でも眺めてなさい』と優しい保健室の先生は金具で僕をベッドに固定してから保健室を出ていったのがついさっきのお話。
ホントに優しいな……くそ………
そんな感じで僕は拘束された状態で外の景色を眺めていた……
チチチチチッチチチ………
晴れわたる青空。
その中を楽しそうに飛ぶ小鳥達。
その華麗な景色はさっきまでの最悪の展開を少しだけだが忘れさせてくれるようだ……
軽やかに宙をまいながら落ちる木の葉。
軽やかにバクテンを決めながらこちらに迫ってくる茶髪の少女。
そして、軽やかに『お前を今こそぶっ殺してやるですぅ!!』と叫びながら、保健室の裏口の扉を開け放つ少女。
………あれ? なんかデシャブ。
「いつまでも帰ってこないと思ったらこれはまぁ……なんというチャンス! これで思う存分にぶち殺せますねぇ……クックックック……」
鬼がそこにいた。
だが、不思議とその外見は鍵爪などがなくいたって普通の少女の姿になっていた。
「あの……なんか姿変わってませんか?」
僕のその言葉を聞いて不思議そうに首をかしげた後、自分の姿を確認し始めた。
そして……
「うにゃぁあああああああああああっ!!!!」
一見聞いた感じだと、とても可愛らしい悲鳴が校舎中を響き回る。
その時、校長がびっくりして録画していた昼ドラを消去してしましったことはまた別のお話。
「なんたること!? なんたる失態!? なんてことなのバーミーィイイイッ!?」
叫ぶにつれてどんどんカオスになっていくとおりゃんせの叫び。
なんということでしょう? 進むにつれて最後に至っては明らかに外国の言葉と化している。
「なんでこんなひ弱な姿に!? このままじゃこのクソ野郎を首しめて殺すことしか出来ないじゃないですか!?」
「まだ僕を殺す気!? いい加減そんな殺意を捨ててくれないでしょうか……」
「お断りです。俺はあんたを殺すまであちらに帰れないです。というより昨日より事態が悪化しているのでなおさらあんたをぶち殺すです」
そう、笑いかけてきた少女の顔には殺意がみち溢れている。
僕の本能がしっかりと告げている。このままじゃやばいと……
『ふぉおおおおおおおおおっ!!』
拘束機を全力でぶち壊す僕。(リミッター解除)
「なっ!?………」
「僕は僕の命を守るために貴様を殺す」
人間、リミッターが外れると人格が変わるらしい……
「な……あなたからこんなにも恐ろしい性格を所持していたなんて……さすが、俺を帰らせないようにしたクズ野郎ですっ!」
そうして、何かよく分からない戦いが今始まろうとしていた……
はい。カオス。
次回も続く!