とおりゃんせっ!   作:白ノ瞑想

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はい。今回は眠気が少ないので真面目にかけそうです。今日はよく寝ましたから!!
では、とおりゃんせっ! 続きをどうぞ。


兄と蛇の混沌喜劇

「おい~ご飯早く作ってくれよですぅ~」

「マブダチ! あたしは出来たら肉類が多いといいな」

 

 …………。

 

 ぴこ。

 ぴこぴこ。

 ズギューンズギャギャギャ。

 チュドーン……

 

「ああ、また殺しやがったですね……」

「そっちが弱いだけだよ、とおりゃんせの怪談くん♪」

「うぬぬ………人間から妖怪に変化したばっかりのくせに生意気ですぅ……」

 

「なぁ……お前らは『手伝う』という気はしないのか?」

 

 

 

 流石に人のうちに泊まり込んできているなかでまるで当然かのようにゲーム機をぴこぴこいわせているトムととおりゃんせにキレぎみで声をかける。

「何いってんですか? 俺があんたを殺さないところで充分感謝するべきですよ?」

「残念ながらその脅しはもう効かないぞ? ただの人間になり下がったお前にはこの割り箸でも充分勝てるぞ?」

「うぅ……人間風情が生意気ですぅ……絶対寝込みとか襲って殺してやります……」

「そうか……わざわざ自分で予告してくれるとは……」

「は!? し、しまった!?」

「僕の部屋には誰も入れないように鍵かけとこう……」

「うぅ……自分のバカっ!!」

 顔を手で覆って人に見せないように悔し涙をこぼすとおりゃんせ。

 もはやその姿は昨日の化け物のような形相ではなく、普通の茶髪の少女がいじけているようでかわいく感じてしまう。……いや、決して僕がロリコンというわけではない。そうだよ。ただ、女の子がこういうすかを見せてくれると、やはり自分も男の子。頬の筋肉がひとりでに緩んでしまうのである。

「………マブダチ……顔キモいぞ?」

「いうんじゃないっ!! そうと自分でも思ってるよちくしょう!!」

 トムの悪気はないのだろうが、ぐっさりと心に刺さる一言は僕の大切なトコロテンのようなハートに亀裂をいれた。

「あ、ごめん。気にしてたんだね。てっきり気にしてないのかと……」

 ごめん。こいつ悪気はないとしても許せねぇ。

「あぁあああもうそのことについては言うな。これ以上言われたら裏山に逃走してしまいそうだから。……ところで……お前にまだ聞いてないことがあるんだが……」

「ん……何かあったっけ?」

 トムは『そんな大事な話なんかあったっけなぁ……』とでも言いそうな顔をしてゲーム機を手に取った。

「……おい。それを置け」

「……あれ? 気づかれた?」

「いや、気づくだろ。てか真面目な話してんだからそれを置け」

「ええ、手からなんか離れないよう~」

 僕は無表情になって静かに玄関のほうへと出ていく。そして、一本の釘バットを手に取り静かにリビングのほうに戻ってきた。……で、

 

 ぐしゃあ。

 

 何も言わず、トムの後頭部を思いっきり釘バットで殴りつける。

「んぎゃああああああああっ!! 削れた。若干後頭部の肉が削れたぁああっ!!」 

 けっして、皆様の食卓風景ではお店出来ない状態でリビングの床を転がり回るトム。そんななか、僕は更に追い討ちをかけるように転がってきた方へ垂直にバットをふった。

 辺りに赤い液体が飛び散る。

 それでも、もう一発。

 そして、もう一発。

 これでもかともう一発。

 最後に締めの一発。

 もはや、曲がってはいけない方向に体が曲がり、赤い液体まみれになって『も、もう……ふざけまへふ……』と必死に懇願を始める事態。

 少しやりすぎたな……と小さく反省。(ヒロイン撲殺ってなかなかないよね?)

「……あんた凄い鬼ですね……」

「お前も調子に乗ってるとこうなるぞ?」

「……父さん……ここに外道がいるよ……」

 かなりひいた表情で後ずさりをするとおりゃんせ。その表情の中に少しだけの僕への恐怖心もかいま見えた。

 まぁこんな話は置いといて、今はふざけられては困る。

 僕は再び先程フルボッコにしたトムのほうに視線を向けた。

「お前……なんでそんな姿になってんの? そして、何でお前がいないことになってんの?」

「いや、そんなにいっぺんに聞かないでマブダチ」

「じゃあ、なんでお前そんな姿になってんの?」

「………いやぁ、自分でもよく分かんないけど……朝起きたらこうなってた」

 いや、そんな簡単な話じゃないだろ? 思わず、突っ込んでしまいそうだったがそこをこらえて飲み込んだ。

 そこは今問題では無いからだ。

 今の問題はなぜ、トムがこんな姿になってしまっているのかが重要なのである。

「だから、なんでそんな姿になってんだよ」

「そんなのあたしに聞かれても困るぜマブダチ……」 

 トムは今までこらえてたのか僕も初めて見る泣き顔を見せた……

「朝起きたらなぜか神社の前だし……お父さんお母さんも私のこと忘れてるし……なんか体が燃えてるし……そのくせなぜか周りは燃えないし……」

 床に「の」の字を書きながら本格的にいじけるトム。ちょっとやりすぎてしまったかもしれない……

「あぁ、泣くなよトム。お前のせいじゃ無いんだからな」

「そうだぞ。銘夢。それはこの暴力人間のせいだからな……」

「「………へ?」」

 思わず、とおりゃんせの漏らした言葉の応対にそんな声がでる。

 え? なんなの? 僕のせいなの?

「お前がそうなったのはこいつが『とおりゃんせ』をしたせいだからなぁ……」

 そう、とおりゃんせは僕のほうをみて不気味に笑いながらいってきた……




今回。
以上に長い。
読んでくれると嬉しいです。
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