新しい人生は新米ポケモントレーナー   作:とぅりりりり

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【挿絵表示】
 2017.12.28追加


VSジムリーダー・ナギサ

 

 レンを繰り出すと「ありゃ」とナギサは気の抜けた声を出す。ほとんど同時にボールから出したためこちらが相性不利を引き、しまった、戻すべきかと考えているとナギサが叫ぶ。

「チェンジ!」

 トリトドンがほとんどなにもしないまま退場し、レンも「るくー?」と不思議そうに首を傾げた。

 同時にナギサが出してきたのはサクラビス。

 水路に入り込んだサクラビスは凄まじい早さで撹乱するように泳ぎ回り、レンが困惑したようにきょろきょろと目でサクラビスを追っている。

 そして、自分の失策に気づいた。レンはまだ電気技は近寄らないと当てられないものばかりだということに。フィールドがこちらに不利すぎる。せめてイヴに変えたいが――

「さくら! からをやぶる!」

 泳いでこちらを惑わしつつ、サクラビスは自分を強化していっている。交換している隙に更に能力を上げられたら厄介だ。

「レン! 大丈夫だ、合図したら跳べ!」

 困ったようなレンが一瞬こちら見て、きりっと顔を引き締めてサクラビスの動きを見極める。サクラビスが強化をするならこちらもと、レンはじゅうでんで次の威力を高めた。

 その様子を見たナギサは相変わらずの笑顔だが、少しだけいたずらっぽく微笑み、つま先で床をコツコツとつついた。

「さくら!」

 ナギサが叫ぶとサクラビスは水中から飛び出て、その瞬間を狙ってレンもスパークで突っ込む。

 回避なんてこの距離からできるはずが――

 

「5秒判断に迷ったらその瞬間、流れは決まるんだよ」

 

 もうすぐで当たる、と思ったその時、サクラビスは吸い込まれるようにナギサのボールへと戻っていく。ただ戻るだけでなく、入れ違うようにサメハダーとタッチして、猛スピードでレンへとつじぎりして水路へと突っ込む。激しく水しぶきが飛び、顔にかかるのを庇うように腕を出す。レンは水にぷかぷか浮いて戦闘不能になっており、水路にはサメハダーが捉えきれないスピードで動き回っていた。

「サメハダーのスピードはさっき出した問題でやったね? サクラビスのバトンタッチで能力上昇を引き継いだこの子を止められるかな!」

 まるで問題を出す教師のようにこちらを指差してくるナギサに次出すべきポケモンを思案する。イヴはきっとサメハダーに対応できない。

「いいよ、悩んで悩んで。ケイ兄とかはタイプ相性で殴ればいいって言ったんだろうけど……残念ながら私はそうはいかないよ!」

 おい、ケイ。お前の言ってること、次のジムで通用しなくなったぞどうしてくれんだ。

「バトルは基礎をしっかり、そして応用! これはお勉強だよヒロ兄!」

 冷静になって、考える。もちろん真剣にやるべきだが絶対に勝たないといけない瀬戸際でもない。

 どうせやるなら楽しく、だ。

 何度も考えていたことだが、バトルにおいてゲームのようなことは当然できるがそれにプラスして応用、ようするにポケモンそのものの特徴や訓練による動きをしている。ケイのときもそうだが相手は生き物なんだ。

 時速120キロで動くものが咄嗟に止まることはできるのか。その速度でぶつかってきたらどうなるか。

「ドーラ!」

 相性も、この状況での最適解はドーラだ。

「ペンドラー、ね」

 実は地味に修行で進化していたドーラだがここ数日出番がなかったこともあって張り切っている。

 サクラビスのからをやぶるは防御もダウンしている。サメハダーは元々それほど頑丈ではないので攻めてくると考えたのだろう。

「いいわよ! 乗ってあげる! ジョーズ、アクアジェット!」

「ドーラ!」

 出す前から意図を察してくれたドーラは何も言わずとも準備をしていた。

 フェイントでもない限り攻撃から身を守る技、まもる。

 どう防ぐのか、と聞かれると鉄壁の見えない壁を一瞬だけ発動できる。そんな防御壁に120キロ、いや今は能力上昇で更にスピードアップしているサメハダーが激突したらどうなるか。

 ぶつかった反動でのけぞったサメハダーがフィールドに一瞬倒れ、その隙を逃すまいとドーラに指示を出す。

「ドーラ、むしくい!」

 大技を使うべきか一瞬だけ悩んだがこれで外すと厳しいものがある。堅実にダメージを与えるのが一番だ。だが、やはり能力変化で下がった防御もあり、むしくい一発でサメハダーは目を回し、さめはだもあって少し傷ついたがドーラがほとんど消耗せず倒すことに成功する。

「よくできました! さあ、まだまだ行くよ!」

 サメハダーをボールに戻し、次に出てきたのは最初に出てきたピンクのトリトドン。

「なんでさっき戻したか気になってるんでしょ? いいよ、教えてあげる」

 トリトドンが「ぽあー」と鳴き、ドーラと対峙する。相性でいえば可もなく不可もなくだが――

「ケイ兄もそうだと思うけど、私達はただ勝つことが仕事じゃないの。教え、導く! だから絶対に突破できない難易度を”本来は”しないようにしているの」

 新人への気遣い、実力者だからこその思考と判断。

「あのままヒロ兄が交代させてトリトドンが居座っていたら最後の一匹を出すまでもなく終わっちゃうもん。だから私は問題を仕立て、どう攻略していくか、それが見たい」

 あくまで実力測定なのだ。ただ勝つだけでいいジム戦を工夫しているとナギサは言う。

「今回の1問目はサクラビスとサメハダーへの対応。さて2問目! 削りきれるかな?」

 トリトドンはすばやくない。こちらが変えるべきかドーラに攻撃させるか――いや、相手は変えてくるのも読んでいるかもしれない。一瞬の読み合いだがここまでくると運になる。俺は今は交換させない選択肢を取った。

「ドーラ、てっぺき!」

 トリトドンのがんせきふうじでドーラの動きが鈍るがてっぺきのおかげかさほど大きなダメージにはなっていない。

「む、じゃあこっちはどうかな!」

 続けてのねっとうも耐えるが明らかに変えるように誘導していることに気づいて、イヴを引っ張り出そうとしているのが読めた。だが、変えたら即刻冷凍ビームをしてくるに違いない。だから『あれ』パクるしかない。

「ドーラ! こうそくいどう!」

 ドーラは体を丸めながら素早く動き回り、トリトドンの攻撃を回避する。イオトもそうだが技を応用しての動きの一つで、まるくなるからのころがるを攻撃ではなく回避の手段として用いている。

「そんな逃げてばっかりじゃ勝てないよ! とんとん! 決め――」

「ドーラ! バトンタッチ!」

 近づいてきたトリトドンの目の前で交代し、すぐさま飛び出したイヴのはっぱカッターが直撃。トリトドンは一瞬で体力を持っていかれたのか一発で瀕死となって目を回すこととなった。

「さっそくバトンタッチを使ってくるとはね。これは本格的に気に入っちゃったかも」

 ナギサは驚く様子もなくボールを放ってトリトドンを戻すとサクラビスを繰り出した。

「といっても……さくらじゃそのリーフィアちゃんは厳しいかな」

 ドーラのすばやさと防御があがった状態でのバトンタッチ。能力上昇を引き継いだイヴは水タイプ相手に負ける気がしない。

 サクラビスと撃ち合うこともなく、素早く繰り出されたはっぱカッターでサクラビスも瀕死となり、こちらはレンが倒れた以外はまだ全員元気。これはもう勝ったも同然だろう。

「うんうん。やっぱり相性もあるけどヒロ兄いい感じ! 私は好きだよそういうの!」

 サクラビスを戻し、あと残る一匹がいるであろうボールを手にしたナギサは余裕の色をまだ残していた。イヴもやる気満々だし、こっちはまだ手持ちがほとんど揃っているのだから何が出てきても対応できるだろう。もちろん、最後の一匹だから当然切り札と見て間違いない。油断しなければ――

 

「みるるん!」

 

 ナギサのボールから出たそれは息を呑むような美しさ。そして、圧倒的な迫力がこちらを見下ろしていた。

 

 ――ミロカロス。

 

「み、ミロカロスとか初心者に使うポケモンじゃねーだろ!?」

 レベルを下げてるとはいえ、種族そのものがそもそも強いのだからハンデになっていないと思うんですがそれは。

「最後の問題だよー。この子は私の手持ちの中でも特に賢くて優秀でね。さあ、どうする!」

 ナギサが指示するとミロカロスの周囲に水が発生し、フィールド全体が水に包まれてしまい、足場もなくイヴが溺れてしまう。トレーナーのいる場所はフィールド外。完全に相手の独壇場だ。

 イヴを戻そうとするがその前に冷凍ビームで水ごと凍らされて戦闘不能になり、一番の水タイプへの切り札が封じられてしまう。

 残るはチルとグー、そしてドーラとエンペルト。グーとドーラはそもそも溺れるので無理。となると飛べるチルか泳げるエンペルト。

「チル!」

 飛び上がったチルはミロカロスへと突っ込んでいくがミロカロスはあの図体から想像もできないほどしなやかに動いてチルの攻撃をかわしたかと思うと、そのままチルの翼を冷凍ビームで凍らせて墜落したチルを尾で叩きつける。

 完全に場を持って行かれた。水場であと動けるのはエンペルトだがもうそれでどうにかしなければ勝ち目はない。

 瀕死になったチルをボールへ戻すと最高戦力であるエンペルトを繰り出すと明らかにミロカロスの目つきが変わった。先程までの余裕ある佇まいから一転して警戒するように身を低くしている。

「みるるん! その子には手加減抜き!」

「手加減してくれ!」

 エンペルトは確かに強いけど俺がトレーナーなので手を抜いて欲しい。俺に合わせてレベルを下げてるから気を抜くとやられてしまうのもあるんだろうが。

 エンペルトは一瞬だけ俺を見て仕方ないと言わんばかりの目を向けたかと思うと水中を凄まじい早さで進んでミロカロスも避けられないようにじわじわと追い詰めるようにすれ違いざまにダメージを与えていく。

「みるるん! 氷で動きを止めて!」

 冷凍ビームでエンペルトを捉えようとするがすべて外して、水面がところどころ凍るだけにとどまる。苦肉の策なのか氷の壁を作り出して防ごうとするもエンペルトは両翼でそれを粉砕し、ミロカロスに切迫する。

 取った、と身を乗り出した瞬間、異変に気づいてエンペルトに叫ぶ。

「下がれエンペルト!」

 だが、もう遅かった。

 エンペルトの体が浮き、巨大なたつまきに呑まれていた。

 しかも、たつまきは先程の氷を巻き込んでエンペルトを傷つけるつぶてとなっており、自力で抜け出せないエンペルトは疲弊していた。

「確かに一匹強ければ戦況を覆せるけど、それはトレーナーとポケモンの呼吸が合っていて初めて成立することだから」

 真剣なトーンでナギサは浮き上がったエンペルトを見て、たつまきが消えると同時にミロカロスが尾をしならせる。

「エンペルト。あなたももう野生じゃないんだからもっとトレーナーに頼ろうね。次までの課題」

 優しいが厳しいその言葉と同時にミロカロスのアクアテールで水面に叩きつけられたエンペルトは戦闘不能となり、事実上、俺のポケモンで水上ミロカロスにまともに挑める手持ちは皆無となった。

「こ、降参……」

 完全に詰んだ。溺れるとわかっていて他のメンバーを出すわけにもいかないし諦めよう。絶対に勝たないといけない戦いでもないし。

「はーい! お疲れ様でしたー! フィールドの排水ー!」

 ナギサの合図とともにパネルにLOSEの表示と、フィールドの水がごぽごぽと音を立てて水位が下がっていく。

 完全に水が引くとナギサが挑戦者側へと駆け寄ってきて嬉しそうに微笑んだ。

「よく頑張りました! そんなに落ち込まないでね? みるるん出すのは相当の実力者かむずかしいをクリアした人くらいだから!」

 むずかしいを選んだ時点で俺は詰んでいたのでは? 過ぎたことを言っても仕方ないがミロカロスが規格外なだけでそれ以外は手持ちも頑張ったし仕方ない。

「というわけではい、バッジとわざマシン」

「ああうん……うん?」

 ほい、と軽く渡されたのは錨をモチーフにしたバッジと青いわざマシン。

「……えっ、なんで?」

「あれ、言ってなかったっけ? 別に勝っても負けても私が実力を認めたらバッジ進呈するって」

 確かにバトルの前にむずかしいをクリアした時点であげてもいいみたいなことは言っていたがまさか本当に渡されると思ってなくて理解が追いつかない。

「それにエンペルトが認めたトレーナーさんだもの。さすがにこの海のヌシであるエンペルトが認めたのに私が認めないのは頭が硬すぎるよ! それに、残りの子が溺れないようにって配慮、私は好きだよ。諦めることが悪いみたいに言う人もいるけど状況しだいだもの、そんなの」

 瀕死だったがボールに入れて回復したエンペルトを見るとボールの中で少し拗ねているような気がした。確かに強かったし、エンペルトの動きも悪くなかった。今回は俺とエンペルトの連携がしっかりできてなかったのが敗因だろう。

「だからね、もっと強くなったらまた挑戦してね? その時は私も本気でやるから!」

 屈託のない笑顔は爽やかでとても眩しい。ケイとは違う意味で尊敬に値する人物だと思う。歳下とは思えないほどしっかりしたナギサは俺に手を差し伸べてくる。それを俺は特に何も考えずに手を伸ばすとそのまま肩を寄せてポケフォンをこちらに向ける。

「というわけで! 記念にSNSに写真アップしたいんだけど一緒に撮っていい?」

「え、SNSって……」

「ポケッターでしょー、ポケスタでしょー、まあどっちにもやるけどね! いえーいぴーす!」

 半ば強引にナギサの自撮りに巻き込まれ、自分が困惑したような顔で写っているのが見える。ナギサはそれを撮り直すことなく「久しぶりのジム突破者~」と楽しそうにポケフォンをいじっている。

「あ、そうだ。むずかしいクリアした記念にこれと、あと私の番号渡しとくね。何かあったら連絡してね~」

 そう言って渡されたのはアイテムが大量に入った袋とナギサの連絡先が書かれたメモ。

 アイテムの中身はネットボールとダイブボールが大量。あとはほしのすなとかかいがらのすず、あとなんかしんぴのしずくとか進化アイテムが見えるんだけどこれ結構貴重な代物では?

「あ、あのさー……これきれいなウロコ?」

「そーだよー。ふふふふー、水ポケモンが使う進化アイテムは一通り揃ってるからこれでヒロ兄もレッツ水ポケモン!」

 めちゃくちゃ水ポケモンを推されている。せっかくなのでしんぴのしずくはエンペルトに持たせよう。

「さーて、せっかくだしアクアリウム行くでしょ? 案内するからおいでおいでー!」

 半ば強引に部屋から引っ張り出され、試合を見ていたイオトたちとも合流し、そのままアクアリウムへと向かうこととなった。

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

 ――その頃、ポケモンリーグ、四天王たちの会議室。

 

 

「びゃあああああああああああああああ!? ごごぼっ!? ごぼぼぼっ!!」

 

 

「なーによもう、うるさいわよ」

 ポケフォン片手に顔面蒼白のランタが鬱陶しそうに、見てきたリッカの方へとのろのろと緩慢な動きで振り返る。

「……ナギサが……男と写真、撮って……距離が、近……」

「出たわねシスコン」

 アリサが呆れたようにオンバーンの羽を整えているとリッカがランタの画面を覗き込み「あ」と気の抜けた声をあげる。

「これアリサの弟じゃない」

「グギュグバァッ!?」

 アリサがランタに負けず劣らずの奇声をあげ、目にも留まらぬ早さでランタの端末を奪い画面を見るとポケッターの呟き画面を確認する。呟きには「今日の挑戦者さん! 難易度むずかしいをクリアしたんだよ! すごいね~」とツーショットの写真が添えられていた。

「……」

「……」

「あーあ。出会っちゃった」

 シスコンとブラコンの被害者二人が出会ったことにリッカは面白半分、哀れみ半分で二人の様子を見る。しばらく無言で微動だにしない二人だったが突然ゆらりと虚空を見つめて誰へと言うわけでもなく言葉を投げかける。

「今日でアリサは一人っ子になるみたいだけどよくあることだよな」

「知らなかったわ。ランタって実は一人っ子だったのね」

 ランタの目が完全に据わっており、いつの間に手にしたのかわからない包丁を手のひらでくるりと回転させ逆手持ちにし、部屋から出ていこうとする。アリサがそれを首根っこ掴んで阻止したかと思うと反対の手でいつの間にかスタンガンを持って焦点の合わない目でランタに問いかける。

「ねえ、その包丁を持ってどこ行くの? あたしも混ぜなさいよ」

「アリサこそ、そんな物騒なもん持ってどこいくつもりだよはっはー」

 あまりにも知能が低い会話をしている、とリッカは呆れながら優雅に紅茶を飲んでいるフィルへと助けを求める。

「フィル、あの二人どうにかしてよ」

「放っておきなさい。関わるだけ無駄な時間にしかならないよ」

 手持ちのエルフーンと一緒に茶菓子に手を伸ばすフィルは落ち着いており、二人のことがおそらく視界にすら入っていない。

「今日の菓子は美味しいね。リッカもどうだい?」

 リッカはちらりとアリサとランタの方を見る。サイコシスコン&ブラコンを本当に放置していいのだろうかと不安が拭えない。

「ナギサに男なんていらねぇんだよ……! 俺の百の項目に全部オーケーが出るようなやつじゃない限りぜってぇ認めねぇ!」

「ヒロに女の子なんて早いのよ……! ヒロに近づいていい女の子はあたしとあの子だけで十分なんだから!」

「うちの姉に魅力がねぇとでも!?」

「うちの弟の何が不満なのよ!?」

「めーんーどーくーさーいー」

 四天王たちは今日も元気である。ストレスの多い生活だからだろうか、たまにひどく暴走することもあるが。

「そういえば、来週の日程がやたら詰め込んであるようだけど」

 フィルが四天王の4人(と、ほとんど意味をなしていないチャンピオン)のスケジュール表を見ながら首を傾げ、リッカは暴れている二人を尻目にブラウニーをユキメノコと一緒に食べながら答えた。

「向こうのバトルフロンティアの開設記念にジムリーダー対抗戦をやるからこの期間はジムリーダー不在よ。その分こっちが忙しくなるけど前々から決まっていたことだし仕方ないわ」

「ああ、そういえばそうだったね」

 お隣ともいえる地方イドース地方に新しくバトルフロンティアが建設され、お披露目もかねてジムリーダー同士のバトルで客寄せ。普段は見れない別地方のジムリーダーを呼ぶということもあって向こうではそこそこ話題になっているとのことだった

「ジムリーダーたちがいない間は特に気をつけなければならないね」

 それぞれの町を守るジムリーダーが不在の間にレグルス団が何かしてきてもおかしくない。

「……あの子、ちゃんと出るの?」

 二人の間で浮かぶのは元チャンピオンの問題児。だが、フィルは落ち着いた様子で本から目を離さずに言う。

「公の場だからあの子もわきまえるだろうさ。まあ、出てやるから自分を満足させろとは思っているかもしれないけどね」

「何もしないといいわね」

 

 




活動報告にてメインキャラのラフ絵置いてます。なんでも大丈夫な人はもしよければ
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