ブラック鎮守府で我が世の春を   作:破図弄

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どうしても二次創作したくて書くことにしました。

ここは、慣れていないので、書き直しもあります。
キャラが違うかもしれませんが、ご了承ください。

また、過激な内容も含まれますので、お気を悪くされた場合、
お読みになるのをお止めいただきたいと思います。

では、ブラック鎮守府の日々をご覧下さい。


第1章
第1話 鎮守府が我が手に


先任の提督が、横領がバレて行方をくらました鎮守府。

俗にいう「ブラック鎮守府」だ。

 

そのブラ鎮の提督の席が俺に回ってきた。

各方面に色々と融通したり根回ししてきたのがやっと実ったぜ。

 

俺がやることが大本営に報告されても先任のせいにできる。

こんな優良物件はそうそうないだろう。

 

食い散らかして楽しませてもらうとしよう。

 

 = = = = =

 

書類で確認できる艦娘たちは、そこそこ揃っている。

 

いわば選り取り見取りってやつだな。

 

駆逐艦が多いのは、まあどうでもいい。

未成熟なのには興味がないからな。

 

さて、我が城、鎮守府に向かうとしようか。

キクク、待ってろよ、せいぜい可愛がってやるからな。

 

 = = = = =

 

海軍の軍用車(ポンコツ)を転がして数時間。

海沿いに出ると潮の香りがしてきた。

「あーあ、この臭いのが毎日っていうのがヤダなんだよ」

 

ひとりごちりながら走らせていると景色から民家がなくなる。

 

普通なら地方に都落ちってところだな。

この辺りは、化物どもが興味を持つ場所じゃないらしい。

 

波の静かな入り江の先に、我が(・・)鎮守府が見えてきた。

 

「ほう、思っていたよりでかいな」

 

 = = = = =

 

鎮守府の鉄門まで来ると違和感に襲われた。

 

「なんか違う。なんだ?」

 

ガラにもなく警戒してしまったが、まあいいかとポンコツを敷地に乗り入れた。

堅牢な建物があり、車寄せを備えている。

 

クルマを降り、正面の玄関に歩み寄る。

 

そこで違和感の正体に気が付いた。

(人気がない。まるで、放棄されたみたいに)

 

「・・・おいおい、道間違えたか?

 門が開きっぱなしだったぞ。

 おーい、俺の財産(・・・・)が盗られていねえだろうな。

 くっそ、艦娘(あいつら)、何してんだぁ?」

頭に浮かぶ文句を口に出しながら、玄関のノブに手を掛けた。

 

「・・・、ここも開いてんじゃねえか!」

 

「くっそ、なんだよ」

 

とりあえず、ざっくりと覚えた間取りを思い出しながら、食堂に向かう。

 

「食堂なら何かあるだろ」

半分は諦めながら食堂を目指す。

 

廊下に何か落ちてる?

いや置いてあるのか?

 

浮かんだ疑問は、近寄ると解消した。

艦娘だった。

 

ちっこいから、駆逐艦だな。

 

「おい、生きてるか?」

艦娘はしぶといらしい。

現物を見たら納得した。

虫の息で動けないほどだが、バイタルは安定しているようだ。

冬眠みたいにエネルギーの消費を抑えてるってとこか。

確認してみたが、汚く汚れて臭い。

 

「くせぇ。廊下で寝てんじゃねぇ」

駆逐艦に蹴りを入れてそのまま食堂へ。

 

 = = = = =

 

食堂も酷かった。

 

デカいやらちっこいやら艦娘が、床に寝てたり卓に突っ伏したり。

 

臭い、汚い。

 

俺は考えた。

 

まずは「間宮」を探すことにしよう。




艦娘たちの運命はいかに

次話をお待ちください。

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