彼の野望への影響はあるのかないのか?
彼を応援してくださいね。
「ふー。
風呂はいいなぁ」
走って、筋トレをして、ストレッチで仕上げて、風呂に至る。
その間、ご近所さんの事情を聞いていました。
イケメン提督さんたち、許嫁がいて、その上艦娘にモテモテのようだ。
本人たちに自覚がないようだが、艦娘がイベントごとにプレゼントを用意するって、鉄板でしょ。
真顔で不思議がる二人が、バカに見えて仕方がない。
ブラックの俺には、羨ましくもないが、他所の鎮守府の艦娘には同情する。
ウチのには、諦めろとしか言わないが、クヒヒ。
= = = = =
鎮守府の風呂はどうしようか?
混浴でも構わないと言えば構わないはずだ。
が、真横で中破や大破で呻かれていては、のんびりできない。
当面の課題だと認識して一旦考えるのやめる。
風呂を上がって、身支度を整える。
髭も剃ったし、さっぱりした。
町へ繰り出すため、持ってきた私服に着替える。
IDと財布を持って、準備完了。
ロッカーは、このまま借りておく。
ジムの受付には、合気道の女性士官が居た。
「中佐、外出ですか?」
「おう、鎮守府の備品を買いに行くんでな」
軽い挨拶をして外に出ようとすると急に動けなくなった。
「中佐、連れて行ってください」
「何言ってんだ。
お前、当番だろ」
「暇なんですよぉー」
「知らん、知らん」
「そうおっしゃらずにぃー」
ガッチリしがみついてくる女性士官。
「じゃあ、許可とって来い」
「はい!」
ひらりとカウンターを飛び越え事務室に飛び込んでいく。
「ネコかよ」
しばらくするとカウンターに手をついて、跳馬のように飛んで目の前に着地する。
「えへへー。お土産を買うということで許可が下りましたぁ」
「仕方ねえな、てか、いつの間に着替えてんの?」
「兵は神速を尊ぶって、言いますからね」
タンクトップにパーカーを羽織り、裾の広がったスカートを穿いていた。
「まあ、それで黒パンツは、あだるてぃだな」
「え!み、み、見たんですか?」
「あんだけ、脚を広げてりゃ、見えないわけがないだろ」
女性士官は、スカートを押さえるが、すでに手遅れだ。
「うーーーーーーー」
「唸ってもダメだぞ」
「もう、いいです。行きますよ!」
「何キレてんだよ」
= = = = =
「中佐、ちゅーさー。
何食べます?」
「ははぁ、それが狙いかぁ」
「にゃ、にゃんのことでしょう?」
「あんまり時間ねえから、行列のないところだぞ」
「やったぁー。
こっちにあるジェラートがおすすめなんですよぉー」
業者に連絡を取ってみる。
6件に連絡を入れると2件が今からやってくると返事してきた。
オープンテラスでジェラートを頬張る娘と相席でオッサン3人。
「中佐、いえ、提督もいよいよ身を固めるご決心を」
「はつらつとして、ご健康そうでお似合いで」
勘違いから、愉しげに話すオッサン2人。
「そんなんじゃねえよ、コレは」
「ひっどーい!ウチの家系だったら、利用価値充分ですからね」
「そういうのは、本人が言うもんじゃねえよ」
否定する俺に、彼女はなぜか家系をアピールしてくる。
= = = = =
「じゃあ、見積もり頼むわ」
「承知しました」
「物資の件、よろしくお願いいたします」
一応、商談が終わった。
「わたしも帰りまーす」
「お前は、ほんとに暇つぶしだったな」
「えへへー。
みんなには中佐とデートしたって言っときますからね」
「止めろ、親父さんに銃殺されるわ」
俺は、おごらされだけだった。
仕事の手伝いもしてくれてきたから、損をした気はしなかった。
= = = = =
3人と別れて、通りをプラプラ歩く。
一軒の店で視線が固定された。
<艦娘ショップ>
いかがわしい店の佇まいとは無関係に出入りする客は、男女を問わなかった。
店の入り口には<12歳未満ご入店できません>と書かれていただけだった。
とうとう出ました。
いかがわしい店。
<艦娘ショップ>