ここで提督の威厳を示せるか!
彼を応援してくださいね。
「あ、熱いな」
「無理にしなくていいぞ」
「む、無理はしていない」
「その割にぎこちないな」
「先任の時は、ただ終わるまで耐えていただけだったから」
「やっぱり、無理しているだろ」
「わたしじゃダメなのか」
「いや、どっちかというとねじ伏せて、好き放題してやりたいところだが・・・・」
「そ、そうか。
貴様もそうなのだな。
わ、わかった・・・・
おい・・・・」
「・・・・Zzz」
「なんだ、好き放題とか言っておきながら・・・・」
≪ゴソッゴソッ≫
「むーーー。
入渠で復旧できるにしても、好き放題されている間は、正気を保っていられるかどうか、わからんな」
戦艦は、目が覚めた提督がほかの艦娘に
緊張に疲れた戦艦は、いつの間にか眠ってしまった。
= = = = =
「いつの間にか眠ってしまったか」
(・・・・ぐっすり眠っていたということか)
戦艦は、横で眠っている提督の鼻を摘まむ。
「憎らしい人ですね。
早く、その本性を現しなさい」
鼻を摘まむのを止めて、身を起こす。
「これでも食らいなさい」
<ふにゅー>
「ふふ、息がくすぐったい」
部屋はもう明るい。
戦艦は布団から離れ、昨晩脱ぎ捨てていた服を着る。
「今、目が覚めたら、危ないかもね」
戦艦は、ちらりと提督を見たが、起きる様子はなかった。
= = = = =
「てーとく、起きてください」
「・・・・おお、眼鏡。今何時だ」
「マルロクサンマルです」
「そうか。
今日、来客が2件ある。
執務室に通してくれ」
「お時間は?」
「おそらく午後いちだ」
「了解しました・・・・」
「どうした?部屋を見回して。
何か落としたか?」
「私以外、誰かいましたか?」
「お、おお。
いたいた」
「だ、誰ですか!」
「誰でもいいだろ、どうせ、全員竿姉妹になるんだしよ、キヒヒ」
≪ガッコン!≫
「判った、判った。
艤装を引っ込めろ。
お前も可愛がってやるから」
≪ドッドドーン≫
「次は外しません!」
= = = = =
「さっきの砲撃、誰だったんだろうね」
「巡洋艦の誰かっぽい」
「わたし、あれで目が覚めた」
朝の食堂は、鎮守府内での砲撃音の話題で持ちきりだった。
命がかかっているため、なおさらだった。
久々に聞いた音だった。
「全員、傾注。
提督から通達があります」
≪ざわざわざわざわ・・・・≫
「諸君!おはよう。
今日は、諸君らに朗報を知らせることができてうれしい」
≪ざわざわざわ≫
「近日中に諸君らに新しいユニホームを支給できることになった」
≪≪キャー!キャー!≫≫
「改めて、サイズの再申請をしてほしい。
詳しくは、眼鏡に相談してくれ。
では解散。
眼鏡、後を頼む」
「良かったー」
「タイミング良かったっぽい」
「なんか夢みたいだね」
「そこの駆逐艦」
『お呼びですか、提督』
『っぽい?』
『どうしよう』
「お前だ、スカートが裂けてるのか?」
「えっ!あ、あの、これは、その、洗っていたら、すみません、すみません」
「悪くないっぽい!」
「古いのしかなくて、仕方がなかったんです!」
「そんなことはどうでもいい。
脱げ!」
「え?」
「早く脱げ。
俺は忙しいんだ」
「でも」
「どうせ、艦娘しかいねぇだろが。
解体するぞ、グズ」
「・・・・はい。
これでいいですか!」
「何してんだ?」
駆逐艦は、何を思ったか、スカートを脱いで、目の前に立った。
「え、何って、その・・・・」
「新しいユニホームが届くまでそのままじゃ困るんだよ。
貸せ!」
俺は、駆逐艦からスカートを取り上げると私室に向かう。
こんなこともあろうかとアレが役に立つかも。
俺は、偶然、購入していたモノの使い道を思いついていた。
下半身、下着丸出しの駆逐艦。
戦艦さん、欲情してはいけませんよ。