ブラックから脱落しそうです。
彼を応援してくださいね。
「間宮さん、定食をお願いします」
「畏まりました。
ちょっと待ってくださいね」
巡洋艦までは、通常の食事が摂れるようになった。
戦艦や空母の皆さんはまだ粥だった。
物足りないと思われたが彼女たちの表情は明るかった。
談笑しながら、手が止まることもなく鍋を空にしていく。
厨房には駆逐艦たちが
うー、ゲス提督が着任したはずなのに。
みんなの表情が明るい。
きっと
はずなのに、別の可能性を否定しきれない。
わたしは、ほかの鎮守府と連絡が取れる。
通信が復旧してから、近隣の鎮守府に連絡を取った。
それとなく提督の噂を聞いた。
返事は共通して、そんな提督の話を聞いたことがないということだった。
あの提督は本物だろうか?
その疑問への返答は、まったく別の将校の話だった。
容姿は主観のため、あまりあてになりそうもないが、とりたてて褒めるでなく、可でもなく不可もなくといったところか。
ただし、人格に関しては、絶賛と言ってもよかった。
今の提督に出合っていなければ、転属したいと言った艦娘もいた。
「嘘、あんなゲスに。
スカートの中に手を入れてくるのよ」
そうだ、そんなセクハラを重ねてくるヤツだ。
= = = = =
大淀さんの顔が赤い。
女だから判る。
充実したその表情に焦りを感じる自分がいる。
提督は、優しい?
蹴られ、髪を掴まれ、言葉は私たちを罵った。
でも、提督は、あの人は、交換条件で、わたしたちを求めなかった。
何人かの提督に、わたしたちは、身体を明け渡してきた。
入渠することで身体は、元に戻る。
だから、我慢できた。
でも、この提督は違う気がする。
あれほどの傍若無人のはずなのに、それで泣いている艦娘がいない。
ただ単に気まぐれなのかもしれない。
でも、
わたしは、自惚れもあり、自分の肉体に多少自信がある。
今までの
間違いない。
提督は、わたしの肉体は好みのはず。
でなければ、膝に座ったとき。太腿に押し付けるような圧迫がありようもない。
だから、昨日のアレが判る。
気持ちが向かないと手を出してくれない。
はしたない自分に気が付いた。
ビッチなんだ。
提督は、ビッチが嫌いなんだろうか。
待っていれば・・・・
「間宮さん。
次の鍋をお願いできるかな」
「あ、ハイハイ。
もうすぐですよ。
遠慮なく食べてくださいね」
「おかしなものだ。
粥だと、いくらでも入る代わりに
皆に食事が行き渡るだけ、気が楽だ」
「あーあ、長門ったら、それで提督に言いくるめられたのね」
「食べ物で釣られるのは仕方がありませんわ」
「わたしも彼女と同意見」
「一航戦は仲が良いですね」
間宮はこの時、戦艦と空母は条件が整えば、要注意艦娘に躍り出ると思った。
提督がいないところで、ややこしくなっています。