物資を降ろしてこれからです。
彼を応援してくださいね。
若旦那が請け負った分を粗方下して一服。
気が付いた駆逐艦たちが興味津々覗いている。
(隠れてるつもりか?)
「中佐、コレどうするんですか?」
「ああ、艦娘に運ばせるよ。
俺もまだここに明るくないからな」
「良かったら手伝いますよ」
「いいって。
配達までがそちらの仕事だからな」
そうこうしてるともう1台トラックが到着した。
「遅くなりましたー」
「おー、世話になるな」
「何をおっしゃいますやら」
「こんにちはー」
若旦那が社長に挨拶する。
2人に共通の知り合いがいる。
奥さん同士が少し年の離れた従姉妹同士だった。
地元で商売しているとそういう縁ができていく。
「降ろすの手伝いますよ」
「悪いねぇ」
「親戚ですから」
「じゃあ、俺休憩」
「「ブラックだ!」」
= = = = =
降ろせる荷物は粗方下して、あとは洗濯機の設置だけ。
今回、これが目玉商品。
コインランドリーの洗濯機4槽分が中古で手に入った。
設置業者を待っているところで、我慢しきれなくなった駆逐艦たちが集まってきた。
「ていとくー、コレ、洗濯機ですよね」
「大きい、こんなの初めて見たー」
「業務用っぽい?」
「中に入って洗えるかも」
艦娘たちは町中で暮らしていないため、こういうものでも珍しいのだろう。
「俺に逆らうやつは、これで洗濯だな。
あと電子レンジでチンだ」
≪≪ヒィー、死んじゃうよー≫≫
= = = = =
洗濯機の設置が終わったころ、日が落ちて屋外は真っ暗だ。
この辺には、鎮守府以外は星明りしかない。
星空は、いい感じに美しかったりする。
「星がきれいですねぇ」
「いやー、久しぶりに感動しましたよ」
「何なら、家族を連れて来るか。
前もって連絡があれば、宿営までは提督権限で許可出せるぞ」
「ぜひお願いします」
「家内が喜びます」
こういうことなら、元手がいらないので助かる。
社長、若旦那、設置業者を見送り、執務室に戻った。
今日も仕事が終わって、軽く一杯。
私室は静かなまま。
(眼鏡、やっぱり寝不足だったか。
俺が眠いんだから、当たり前なんだよ)
ここしばらくの観察で判ったことは、眼鏡はいいわけがないと無理をする。
(晩飯を食い損ねられても困るからな)
脅かさないように私室に入る。
目に入ってきたのは、盛り上がった布団。
潜り込んでるか?
「眼鏡、起きろよ」
返事がない。
布団をめくってみた。
幸せそうな寝顔だった。
と同時にメス臭い。
布団に籠っていたので、蒸れてた。
涼しくなったのか、眼鏡は目を覚ます。
「うーん、眠ってしまったの? はっ!てーとく!」
逡巡せずにスケベスカートのサイドから手を突っ込む眼鏡。
(艦娘でもそんなことを人前でするんじゃない)
「アレ? ウッン、あ・・・・やっぱり」
なぜか睨んでくる眼鏡。
「飯食ってこい」
「てーとく、これはどういうことですか?」
眼鏡は、目に見えて不機嫌だった。
「何が?」
「だって、脱いで、布団の中で待たせたんですよ」
「で?」
「だから、何にもし・・・・」
言葉の途中で眼鏡は顔を真っ赤にする。
「放置プレイだ。
お前が涙を流して懇願するように仕向けているんだぞ」
複雑な表情をする眼鏡。
「飯、食いに行け。
消灯まで自由時間だ。
好きに過ごせ」
俺は執務室に戻って、グラスに酒を注ぐ。
後から眼鏡がついてきて、傍らに立つ。
「なんだ?」
「今日は、絶対来てください!」
「何処へ」
「食堂です!」
「えー、めんどくさいぞー」
「嘘つき」
眼鏡に掴まれた腕は、痺れを感じるほど強く掴まれていた。
眼鏡、眼鏡。
パンツをはき忘れてるんじゃないぞ。
はぅ