艦娘も体力が戻ってきました。
彼を応援してくださいね。
俺は今、間宮の私室にいる。
正確には、待ち伏せということかもしれない。
日付が変わったが間宮が戻ってこない。
大食いが、まだ食い終わらないからだろう。
執務室と私室は洋装だが、艦娘たちの部屋は和装になっている。
空調の差なんだろう。
執務室には、クーラーが残っていた。
今思いついた。
自分だけの風呂があったんじゃないのか?
艦娘の部屋には、据え付けの空調はない。
ここは元々扇風機しかなかった。
引き戸を開けっぱなしにして、扇風機を回せば夏を凌げるらしい。
その扇風機も売り飛ばされて、去年の夏は、地獄だった。
調査して、殺意が湧くほどだった。
引き戸と床の隙間に光が漏れる。
間宮が帰ってきたのかもしれない。
その予想は、間違っていなかった。
引き戸が開かれると湯上りの間宮が立っていた。
「提督!・・何かご用ですか?」
「立ち話もなんだから、入ってこい」
「・・・・はい」
板間の隅に畳が置かれている。
俺が座っているところだ。
文机があり、ひじ掛け代わりにもたれている。
「いい部屋だな。
俺が入って台無しだが、キヒヒ」
「・・・・」
「今日、もう昨日か。
入荷した食料のリストだ。
明日から大食いも通常メニューに戻せ」
間宮の顔は、ぱぁと明るくなった。
「給糧艦間宮!明日から通常運用を再開します!」
「人手は、非番のを使え。
砂糖を100キロ俺が使うから、除外しとけ」
「・・わかりました」
リストを文机に置いて立ち上がる。
「あ、あの」
「なんだ?」
「提督のお食事を」
「そうだな。
俺は、汚職は喜んでするが?」
「茶化さないでください。
このままでは、お身体に障ります」
「俺を心配して、何か得することでもあるのか?」
間宮は黙ってしまった。
これが現実だ。
自分は安全な鎮守府に居て、
いっそのこと、好き勝手、やりたい放題してみせれば、
「大声出すな。
邪魔されたら興を削がれる」
俺は、間宮に手を出す。
湯上りの石鹸とおそらくは間宮の匂いが鼻腔をくすぐる。
この
「別に嫌がってもいいんだぞ。
その方が、興奮するからな、クヒヒ」
間宮は、抵抗しなかった。
「【窮鳥懐に入れば猟師も殺さず】は、俺に通用しねえよ」
間宮を畳へ組み敷く。
「どうだ?
お前が信じたお優しい提督なんかここにはいないぞ、クヒヒ」
「・・・・ぃ」
「どうしたぁ?
泣いてもいいぞ。
止めねえがな、キヒヒ」
間宮の頬を舐めあげる。
湧きだす嫌悪でいっぱいだろう。
(このままじゃ、ダメ!)
わたしは思い続けてきたことを行動に移した。
わたしを組み敷くこの男性を跳ねのけ、逆に抑え込んだ。
そして、この
「嘘つき」
「くっ!動かねぇ」
「人間は艦娘に勝てません。
すべては艦娘の自制心に成り立つんです」
「ち、きっしょ」
非力なこの
「止めないのは、こっちの方です」
わたしは
たぶん、ほんの少しの間だったはずなのに、わたしの中では長い時間だった。
「ぷはぁ。
さあ、どうですか?」
「ビッチが。
大人を見くびるんじゃねえよ。
これからどうするつもりだ?」
「え?」
間宮は固まった。
数分後、提督は間宮の私室から出てきた。
間宮は頑張りました!
でも、まだです。