病み上がりのような艦娘たちは、戦えるでしょうか?
彼を応援してくださいね。
「こちら加賀。
攻撃機、敵航空兵力と遭遇。
第二攻撃隊増援。
偵察機は、索敵を継続」
「こちら、赤城。
敵空母発見、敵空母発見」
「電探に感あり。
方位南南東、距離21,000、高度0。
敵水雷戦隊と思われる」
「よっしゃー。
カチコミだーーー」
天龍が駆逐艦を引き連れて突入する。
「戦隊見ゆ、1番3番斉射準備!目標三番」
「陸奥、目標四番!1番3番斉射準備」
長門と陸奥が敵戦隊に対して主砲の砲撃を準備する。
「敵機来襲!敵機来襲!対空防御。
射撃開始」
「「1番3番斉射!」」
高射砲の砲撃音が戦艦の主砲8本の咆哮にかき消される。
「へぅ」
爆風で眼鏡がズレる。
対空防御は功をそうし、時間稼ぎに成功。
翔鶴、瑞鶴は、戦闘機を発進させた。
敵機は一瞬怯んだように見えた。
ちょうどそのころ、味方の攻撃に紛れて潜水艦たちが敵機動部隊の雷撃に成功し、空母1隻を行動不能判定に持ち込んでいた。
水雷戦隊として4艦隊が、単縦陣形で敵艦隊に突入する。
駆逐艦たちは、敵機の攻撃を僅差で躱しながら、最大戦速を維持していた。
敵艦隊が、複縦陣形で向かってくるのが見えた。
雨のように降り注ぐ砲弾を
敵戦隊も魚雷を応射してくるが、駆逐艦たちは造波抵抗を利用して一気に減速し魚雷を
躱す離れ業をやって見せた。
雷撃に成功するも、艦砲の直撃を受け、中破判定を受ける駆逐艦が続出する。
一方、長門と陸奥は、戦艦4姉妹と対峙していた。
4人の連携と高速を生かした攻撃に隙は無く、ふたりは射程の外に逃げると、高速で間合いを詰められる。
突然、4姉妹のひとりが雷撃を受けた。
「ヤレヤレ、ここまで引っ張ってくるのは苦労したぞ」
「あなた、艦娘辞めたら女優になれるんじゃない」
長門と陸奥は、敵戦艦を潜水艦の待ち伏せポイントまで誘導してきたのだった。
「オラオラ、天龍さまの雷撃だー!」
水雷戦隊が、混乱する4姉妹に一撃離脱戦法を仕掛ける。
水雷戦隊に気を取られた隙を見逃さなかった長門と陸奥は、主砲副砲の斉射を行った。
= = = = =
模擬戦は終わった。
機動部隊がまだ整っていないので負けてしまった。
「参りました。
さすが最年少の准将、艦娘たちの練度は素晴らしい」
「まさに勝負は、時の運と思いましたよ。
あそこまで肉迫されるとは思いませんでした」
イケメン提督と握手を交わす。
「これから、将校クラブで戦術談義でも」
「ありがとうございます。
これから、こいつらの反省会をするんで」
「厳しいですね」
「覚えているうちに叩きこんどくのが一番ですから」
准将の誘いは、丁寧に断った。
(これから、楽しい楽しい反省会だぜ、クヒヒ)
= = = = =
体育館兼講堂に模擬戦に参加した艦娘たちを集合させた。
「よーし、一列に並べ」
俺の言葉で艦娘たちが並ぶ。
「模擬戦は、負けた。
お前たちが俺の命令に逆らったということにする、キヒヒ」
≪≪そういうつもりではありません≫≫
一斉に反論してくる艦娘たち。
(そうだろう、そうだろう。
表向きには、そういうしかないよな)
「戦果を挙げたやつもいるが、負けた以上、連帯責任だ」
≪≪えーーーーー≫≫
「お待ちかねの<
ただし、戦果を挙げたやつは、選ばせてやる、クヒヒ」
「てーとく、どんな懲罰があるんでしょうか?」
眼鏡が艦娘を代表して質問してくる。
「そうだな。
首筋を引っ掻く、髪型をクシャクシャにする、くすぐる、俺のウイスキーを飲ませる」
「あの、ウイスキーを飲むのが懲罰なんですか?」
「ああ、俺が口移しで飲ましてやる、クヒヒ
お前らにとっては、最悪だろ。
超えたい線はあるが、逆に喜ぶやつが出てくるのも困るしな、クヒヒ」
1時間後、ウイスキーのボトルが一本、
(こいつら、これほど酒が好きだとは思わなかった)
提督の残忍な懲罰を受けなければならなかった艦娘たち。
「提督、あなたの懲罰、この長門、甘んじて受けよう。
ウ、ウ、ウイスキーのごほ、懲罰を頼む」