これから汚されるもの知っているのでしょうか?
彼を応援してくださいね。
洗濯も濯ぎが終わった。
残り湯を排水溝に流して、逆さにして干しておく。
「「ていとくー!」」
駆逐艦が駆け寄ってくる。
確か、風呂の準備をさせたふたりだ。
「解体して欲しいか。キヒヒ」
「「ヒッ!」」
俺は、カウンターで駆逐艦をビビらせる。
「ほーらー、言ってみろぉよぉ」
「「ヒィーーー」」
駆逐艦は、竦みあがって声が出なくなった。
「用事がねえなら、向こういってろ。
俺は忙しいんだよ」
「あ、あの。
そのタライを使ってもいいですか?」
「わたしたちも洗濯したいんです」
よく見ると駆逐艦が汚れ物を抱えていた。
「ああ、いいぞ。
洗濯板も使っていいからな」
特にどうでもいい。
「「あの、・・・・洗剤も使ってよろしいでしょうか!!」」
言い切った後、直立不動の姿勢を崩さない駆逐艦。
「無駄使いすんなよ」
「「ありがとうございます」」
腰を90度に曲げる駆逐艦。
俺、何か忘れてる?
まあ、作者も忘れているみたいだし、いいか。
= = = = =
鎮守府の執務室。
堆く積まれた書類。
「うー」
「どうだ。
と、なんだ、全然じゃねえか。
これくらいとっとと片付けとけよ、グズ」
眼鏡は、書類の中に居るので、手前に積まれた書類を蹴りで崩す。
「きゃっ、・・・・あぁ」
崩れた書類を茫然と眺める眼鏡。
「こんな紙切れ、ちょいちょいと書いときゃいいんだよ
どうせ、俺のハンコがなけりゃ、意味ねえから、キヒヒ。
それより、そのスカートの中をそんなに見せたいのか。
眼鏡ビッチ」
「な!これは、スケベスカートではありません!」
「クヒヒ、語るに落ちたな、眼鏡ビッチ」
「ううぅ」
俯いて動かなくなる眼鏡。
おっと、このまま仕事が滞ると俺の評価に影響が出る。
「これでも食って頑張れよ」
崩れた書類のあった場所に板チョコを置く。
「いただけません」
即、突き返された。
くっそー、ワイロが効かねえ。
ふと思いついた。
まあ、ダメもとで仕掛けてみるか。
「眼鏡ぇー」
「なんでしょうか」
明らかに警戒している。
「もうすぐ、お茶の時間だなぁ」
「そうですね」
「実はなぁ、お茶を淹れて、茶菓子まで準備したんだが、用事を思い出したんだわぁ」
警戒する眼鏡の前にほんのりと香る緑茶と羊羹を置いた。
「帰ってくる頃には、茶が冷めちまうしぃ、何なら、茶菓子と一緒にどうかなってな」
眼鏡がゴクリと喉を鳴らした。
(いける!キヒヒ)
「じゃあ、一服してくれ」
俺は、眼鏡を残して執務室を出た。
= = = = =
俺は、あるアイテムを持って食堂に戻ってきた。
相変わらず寸胴鍋に群がっているのが大食いたち。
俺に気が付き、睨んでくる。
「間宮ぁ、熱湯くれ」
厨房に入って、間宮を呼ぶ。
「は、はい。
これ、キャッ」
ヤカンを持って慌てる間宮がつまずいた。
俺は、咄嗟の事だったが、幸いヤカンの取っ手をつかみこぼさずに済んだ。
「あぶねえなぁ。
それに重いわ! 気をつけろ、グズ」
俺に身体を預ける形になった間宮に蹴りを入れる。
「すみません」
謝る間宮を無視する。
そんなことはどうでもいい。
ヤカンの熱湯を有効利用するためにカップ麺のフタを開けて、熱湯を内側の線まで注ぐ。
食堂にカレーの香りに混じって、醤油とんこつの香りが広がる。
3分後、茫然とする大食いたちの目の前で、盛大に啜って、カップ麺を完食し、スープを飲み干す俺がいた。
「安いけど、時々食べたくなるんだよなぁ、キヒヒ
あ、お前らには、ねえから」
残ったカップを湯で濯ぎ、ゴミ箱に捨てる。
実は、箸はマイ箸なので、軽く洗ってケースに入れた。
大食いたちが睨んでくるが、メシウマ状態の俺には、どうということはなかった。
戦艦、空母の艦娘たちは、まだ10倍粥です。
その目の前でラーメンを啜る提督。