ブラック鎮守府で我が世の春を   作:破図弄

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艦娘たちが身を清めています。

これから汚されるもの知っているのでしょうか?

彼を応援してくださいね。


第7話 割と好物

洗濯も濯ぎが終わった。

残り湯を排水溝に流して、逆さにして干しておく。

 

「「ていとくー!」」

駆逐艦が駆け寄ってくる。

 

確か、風呂の準備をさせたふたりだ。

「解体して欲しいか。キヒヒ」

「「ヒッ!」」

俺は、カウンターで駆逐艦をビビらせる。

 

「ほーらー、言ってみろぉよぉ」

「「ヒィーーー」」

駆逐艦は、竦みあがって声が出なくなった。

 

「用事がねえなら、向こういってろ。

 俺は忙しいんだよ」

「あ、あの。

 そのタライを使ってもいいですか?」

「わたしたちも洗濯したいんです」

よく見ると駆逐艦が汚れ物を抱えていた。

 

「ああ、いいぞ。

 洗濯板も使っていいからな」

特にどうでもいい。

「「あの、・・・・洗剤も使ってよろしいでしょうか!!」」

言い切った後、直立不動の姿勢を崩さない駆逐艦。

「無駄使いすんなよ」

「「ありがとうございます」」

腰を90度に曲げる駆逐艦。

 

俺、何か忘れてる?

まあ、作者も忘れているみたいだし、いいか。

 

 = = = = =

 

鎮守府の執務室。

 

堆く積まれた書類。

 

「うー」

 

「どうだ。

 と、なんだ、全然じゃねえか。

 これくらいとっとと片付けとけよ、グズ」

眼鏡は、書類の中に居るので、手前に積まれた書類を蹴りで崩す。

 

「きゃっ、・・・・あぁ」

崩れた書類を茫然と眺める眼鏡。

 

「こんな紙切れ、ちょいちょいと書いときゃいいんだよ

 どうせ、俺のハンコがなけりゃ、意味ねえから、キヒヒ。

 それより、そのスカートの中をそんなに見せたいのか。

 眼鏡ビッチ」

「な!これは、スケベスカートではありません!」

「クヒヒ、語るに落ちたな、眼鏡ビッチ」

「ううぅ」

俯いて動かなくなる眼鏡。

 

おっと、このまま仕事が滞ると俺の評価に影響が出る。

 

「これでも食って頑張れよ」

崩れた書類のあった場所に板チョコを置く。

「いただけません」

即、突き返された。

 

くっそー、ワイロが効かねえ。

ふと思いついた。

まあ、ダメもとで仕掛けてみるか。

 

「眼鏡ぇー」

「なんでしょうか」

明らかに警戒している。

 

「もうすぐ、お茶の時間だなぁ」

「そうですね」

「実はなぁ、お茶を淹れて、茶菓子まで準備したんだが、用事を思い出したんだわぁ」

警戒する眼鏡の前にほんのりと香る緑茶と羊羹を置いた。

「帰ってくる頃には、茶が冷めちまうしぃ、何なら、茶菓子と一緒にどうかなってな」

眼鏡がゴクリと喉を鳴らした。

(いける!キヒヒ)

「じゃあ、一服してくれ」

俺は、眼鏡を残して執務室を出た。

 

 = = = = =

 

俺は、あるアイテムを持って食堂に戻ってきた。

 

相変わらず寸胴鍋に群がっているのが大食いたち。

俺に気が付き、睨んでくる。

 

「間宮ぁ、熱湯くれ」

厨房に入って、間宮を呼ぶ。

「は、はい。

 これ、キャッ」

ヤカンを持って慌てる間宮がつまずいた。

 

俺は、咄嗟の事だったが、幸いヤカンの取っ手をつかみこぼさずに済んだ。

「あぶねえなぁ。

 それに重いわ! 気をつけろ、グズ」

俺に身体を預ける形になった間宮に蹴りを入れる。

「すみません」

謝る間宮を無視する。

 

そんなことはどうでもいい。

ヤカンの熱湯を有効利用するためにカップ麺のフタを開けて、熱湯を内側の線まで注ぐ。

 

食堂にカレーの香りに混じって、醤油とんこつの香りが広がる。

 

3分後、茫然とする大食いたちの目の前で、盛大に啜って、カップ麺を完食し、スープを飲み干す俺がいた。

「安いけど、時々食べたくなるんだよなぁ、キヒヒ

 あ、お前らには、ねえから」

残ったカップを湯で濯ぎ、ゴミ箱に捨てる。

実は、箸はマイ箸なので、軽く洗ってケースに入れた。

 

大食いたちが睨んでくるが、メシウマ状態の俺には、どうということはなかった。




戦艦、空母の艦娘たちは、まだ10倍粥です。

その目の前でラーメンを啜る提督。
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