オブリビオンゲート 異世界龍 彼の地にて 斯く集えし   作:ArAnEl

35 / 85
スカイリムをやりすぎると、時々現実の世界でもドラゴンの突破(セーブ&リロード)できないかな、と思っちゃうんですよ。

もうここまで来ると結構やばいですけど。


今日はおやすみだい!サービス残業?それって美味しいの?

 

「よし、今日は楽しむぞ!」

 

 

と伊丹は宣言する。前回のことを勢いでごまかすというか、黒歴史をなかったことにするつもりだろうか。

 

 

「楽しむって、それどころじゃないんじゃないですか?」

 

 

と栗林がそれは軽率では、と尋ねる。

 

 

「俺のモットーは喰う、寝る、遊ぶ。その合間にほんのちょっとの人生!だ」

 

 

自衛官としては言ってはいけないきもするが、わりかし名言な気もする。

 

 

「それに敵さんが俺たちの居場所をしっているのならここに閉じ込めるよりそとで人目の多いところで遊んでいた方がよっぽど特だ。違うか?」

 

 

と一理ありそうなことを言う。最終的にはこれで仕方ない、ということになった。

 

そして色々と議論した結果、梨紗の提案でピニャとボーゼスを除いた女性陣は渋谷、原宿へ買い物へ。ピニャとボーゼス、そして案内として富田は図書館へ。伊丹は秋葉原、中野へ単独行動となった。目的はお察しの通りである。

 

女性陣が買い物、伊丹が趣味のため、と分かる。しかしピニャとボーゼスはなぜ図書館へ?曰く、この世界の『芸術』を研究したいそうだ。

 

それが世間一般の芸術かどうかは置いといて。

 

 

***

 

 

秋葉原は今でこそオタクの聖地であるが、かつては違った。元々電化製品がメインであったが、それがパソコンメインとなり、ソフトが普及し、ゲームが普及し、そしてアニメなども普及していった。それに付随してアニメやゲーム好き向けのエンターテイメント系のお店も増えて原作のような基盤ができたという。なので秋葉原=オタクというわけではないのでオタクに抵抗感のある方も是非行ってみると良いだろう。

 

さて、伊丹はその秋葉原を満喫していた。お気に入りのお店に入ったり、フィギュアを目で愛でたり、同人誌を買ったり。ちらほらうちの「貴女おバカぁ?」と某汎用ヒト型決戦兵器のヒロインの「あんたバカぁ?」がコラボしているポスターとかもある。話の早い同士がいるようだ。

 

しばらくして趣味を満喫した後、さぞご満悦の顔で店を出ると同僚にばったりとあってしまった。

 

 

「お、伊丹氏」

「あ、加藤氏」

 

 

***

 

 

「で、なんでここで話すわけよ」

 

「猫の話ならここだろ」

 

 

室内にはたくさんの猫がくつろいでいたり寝ていたり遊んでいたりしていた。いわゆる猫カフェである。しかも流石は秋葉原。店員さんも猫耳をつけている。

 

グッジョブ(もっとやれ)としか言いようがない。今度倉田も連れてきたら喜ぶかもしれない。でもあいつペルシアさんいたけど、猫は浮気の内にはいるのかな?などと伊丹は考える。

 

となりでは同僚が猫とにゃんにゃんとか言いながら遊んでいる。おいやめろ、大の男がそんなことしているのは見たくない。というか周りの目が痛いというか距離置いていないか?そりゃまず男2人で猫カフェとかまず怪しいし、体格のそこそこいい2人だとなおさらだ。でもなぜか梨紗と同じ匂いがする女性陣はなんだか興奮した様子でこちらを見てるけど、やはりそう思われている?違うからね、俺たちだだの同僚だからね?

 

 

「おい加藤、早く教えろ。俺だって次の予定入ってるんだ」

 

「そうなのか?残念。お前もにゃんにゃんしていけば良いのに」

 

「だからにゃんにゃん言うな」

 

「みゃーみゃー」

 

「それもだ」

 

 

なぜだろう、こちらをチラチラ見ていた例の女性陣は今度は凝視してスケッチしている人もいる。

 

 

「しゃーないな。猫耳好きだと思ったのに。まあいいや、一応だけど、メモ読んだな?」

 

「ああ、国会でも役にたったし、それは感謝している。で、最後の情報は確かか?」

 

「ああ、『猫』は成田空港に着いたところまでは確認した。しかしそこからまた追跡を失敗した。前回とほぼ同じだ」

 

「前回……5年前か」

 

「そうだ、あの時だ」

 

「今回も来るか、でも目的はなんだろうな」

 

「前回みたいに災害が重ならなければいいけどな……あの2万人近くが亡くなった災害が」

 

 

そしてしばし沈黙する2人。

 

 

「残念ながら、情報はこれだけだ。しかし奴は関東にいる可能性、いや東京にいる可能性が高い。十分に注意しておけよ」

 

「ご忠告ありがとさん。俺は危なくなったらすぐ逃げるぜ」

 

「そうだったな、お前は唯一あの時の襲撃で無傷だったもんな」

 

「んじゃ、俺は次の用事があるから行くわ。ああ、そうそう。梨紗が忠実なる信徒に新教典を渡す、ということでこれ渡された」

 

 

伊丹は薄い本を渡す。内容?そんなもん気にしてはいけない。

 

 

「お、新作できたのか。でも俺信徒になった覚えないけどな」

 

「さあね。てか面白いの?」

 

「いろんな意味で面白いんだな。意外と」

 

 

なぜか女性陣が鼻血をながしてる。なぜだ?

 

 

伊丹は猫耳カフェ、もとい猫カフェを後にし、あまり人気のない場所に行く。そこには中年と初老の中間程度の男性が寂れた本屋の前にいた。

 

 

「すみませんね、太郎閣下。少し遅れました」

 

「はは、気にしてないが、それじゃ国を守れんぞ?」

 

 

とその男は振り向きもせずに言う。この太郎閣下と呼ばれる男は嘉納太郎。現内閣防衛大臣兼務特地問題対策大臣、かつ伊丹の世代を超えたオタク仲間である。

 

 

SP(ボディガード)も連れずに来るとは思いませんでしたよ。何かあったらどうするんですか?」

 

「何言ってるんだ。最強のボディガードがついてるだろ?しかも2人」

 

「え、2人?」

 

 

伊丹は閣下の視線をたどって振り向くと……いた。

 

 

「みゃーん、みゃーん、みゃんみゃん」

 

 

おいやめろ、キモイ。さっき別れたはずの友人が路地裏で野良猫と戯れている。てか付いてきたの?ストーカーなの?

 

 

「はは、その様子じゃ気づかずに尾行されていたみたいだ。お前もなかなかだが、あいつもなかなかだな。ま、お前は逃げだけは誰にも負けんがな」

 

「閣下も人が悪い。俺は今は仕事のこと忘れていたいんですよ」

 

「閣下ねぇ、今ひとつピントこねぇなぁ」

 

 

そう言って2人は昔話に花を咲かせる。そして楽しい時間はあっと言う間に終わる。

 

 

「お、そろそろ時間だ」

 

「あ、これを……」

 

「ありがてぇ。最近じゃ本屋にも迂闊にいけねぇんだよ」

 

 

伊丹は閣下に大量の本が詰まった紙袋を渡す。内容?紳士の本に決まってるじゃないかを

 

 

「あ、しまった」

 

 

あばよ、と言って去ろうとした閣下は何かを思い出したらしく、振り返る。

 

 

「お客さん方は元気かい?」

 

「ええ」

 

「ホテルから逃げ出して行方をくらましたのはよい判断だ。たが、ちと困ることがある。悪戯小僧をしかりつけておきたいところでな。手間をかけさせて悪いが、当初の予定に戻ってくれ」

 

「大勢は?」

 

「お前さんの原隊のSFGp (Special Force Group(特殊作戦群))に任せることとなった。なので予約しておいた旅館に入れ。防衛大臣兼務特地問題対策大臣として、職権をもって命じる」

 

 

閣下と伊丹の雰囲気が変わる。双方ともいわゆる本気(マジ)モードである。そして閣下の背中を敬礼で見送る伊丹であった。

 

 

「……で、お前はどうすんの?」

 

「俺?帰るわ。伊丹殿はがんばってねー」

 

「流石は座右の銘が『楽勝』の男だな」

 

「ふふふ、『人生の間にちょっと仕事』に言われたくないね」

 

 

そして2人はすれ違い様にハイタッチする。

 

 

「『猫』は任せな。お嬢さん方は任せたぜ」

 

「ま、ほとんどロリBBAだけどな。せいぜいお前も『楽勝(楽に勝つ)』であることを祈るぜ」

 

 

そして2人は正反対の方向へ歩いて行く。

 

 

***

 

 

「ごめーん!つい買いすぎちゃって!」

 

 

梨紗を始めとし、女性陣は手にたくさんの買い物袋を提げていた。

 

梨紗は女性の服、服、服、そして服。恐らく伊丹が貸したお金は残ってないだろう。

 

テュカは山岳用品が多めであった。そしてその袋の一つからは機械式洋弓(コンパウンド・ボウ)が頭を出していた。

 

 

「こっちの弓ってすごいこよ」

 

 

と言っていたが、地球の弓が凄いことはいいが、なんだか特別仕様のエルフの弓とかないのかね、とんだ夢のぶち壊しであると伊丹は少し思った。

 

レレイは本、本、本、そしてノートパソコン。向こうでどうやって使うんだろう。電気がないところで。

 

ロゥリィはゴスロリ系の衣装を沢山買った模様。どうやらあちら側ではロゥリィの独特の神官服は作るのが大変なんだとか。

 

一方、富田エスコートによるピニャとボーゼスは自分たちの求めている芸術が見当たらなかったため、少し残念に思っている模様。富田ドンマイ、と伊丹は思うのであった。

 

 

「よし、お前ら。温泉に行くぞ!」

 

 

珍しく皆伊丹に合わせて皆「おー!」とかいうのであった。

 

 

***

 

 

その頃、特地

 

 

「なんだ、こ奴らは。図体だけでかくて雑魚だ」

 

「ふむ、ここがマラキャス様が仰った約束の地か」

 

「これより、我が部族はこの地をマラキャス様の聖地と宣言する!」

 

 

そこにいた彼らは雄叫びを上げる。その緑の肌にゴツゴツとした鎧をつけたものたちの足元には、いわゆるオークの死体が無数に転がっていた。




マラキャス:デイドラロード(プリンス)の1人。

今後とまともカオスっぷりをご期待ください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。