オブリビオンゲート 異世界龍 彼の地にて 斯く集えし 作:ArAnEl
デフォで死の概念ありませんが何か?
はじまるよ!
ワールドイーター「やっと我の出番か」
アルヌスの丘よりはるか西に位置する砂漠、西方砂漠。
砂漠的な気候により、夜は気温が氷点下近くまで下がっており、肌に当たれば痛いほどの風が吹き荒れるが人どころか生物の気配すらなかった。
しかし今宵は特に寒い。というのも温度的なものではない。何か悪寒がする感じの雰囲気が漂っていた。
その悪寒はまさに嫌な予感がちょうど的中するような感じであった。
それまで吹いていた風がピタ、と止まった。
それもつかの間、空気が震えだし、異様な空気の重みがその空間を歪めた。
実際に蜃気楼のように景色が歪み、小さな地響きとともにそこにあった大きな岩が真っ二つに割れた。
その割れ目から次元の歪みが生じ、それを中心として辺りは真紅の光を纏った。
その見た目はアルヌスの丘における門とは違い、門というよりはファンタジーやSFに出てくるワープゲートのようなものであった。
この門はかつてタムリエルの第4世代にて世界を混乱に陥れた異界と繋がる門であった。
ただ、当時のものとは大きく違うといえば、その大きさであった。
大きさはアルヌスのゲートより一回り小さい程度であり、かつてタムリエルにて発生したものより大きかった。
その禍々しい光はより一層強く光出すと、中から何か大きな何かが地響きを立てながら出現した。
『
しかし、かつての彼とは少し雰囲気がちがった。
彼は元々黒を基調とする全身漆黒の鱗ので覆われた龍であった。
しかしこれは違う。
鱗の隙間、口の隙、そしてその目が火山のマグマのように光を放っている、あるいは漏れていた。
まさに地の果てから舞い上がった地獄の龍、あるいは悪魔といった感じだ。
まあ似たような黒色のドラゴンはいろんな作品で見られるけど。
彼はゆっくりと周りを見渡した。
砂、砂、砂、砂丘、砂、砂、砂、岩、砂……
とにかく砂だらけである。
「ふむ、これが砂漠というものだな。
噂にはきいていたが……」
彼が初めて見たのも仕方がないだろう。なんせ前世界のスカイリムは雪原地域なのだから。
辺り一面見渡すが、生命の気配はない。普通ならそう思うだろう。
「
ドラゴンシャウトの一つ、「オーラの囁き」を放った。シャウトというが、これは囁くようであった。
人などの魔法でいうと生命探知魔法である。現実世界に例えるのなら暗視ゴーグル、
ただし、彼のシャウトという特殊な魔法はアンデッドなどの生命のないものも含め、全てオーラのようなもので探知できる。つまり、動くもの全てである。
「ふむ、興味深い」
彼は脳裏に浮かんだものを冷静に分析した。
「非常に興味深い。だが我にはまずすべきことがある。今は気にすべきでないな」
そう結論を出すと、彼はなんとも表現しようのないおぞましい叫びを上げると、夜空の暗闇へと消えていった。
そして、東へと向かった。
***
自衛隊は世界的に見てもユニークな軍隊と思われる。
自衛隊は世界的にも練度は高い方とされる。少なくとも演習においては。
そのため、多くの軍事専門家は自衛隊は強いかもしれないが、弱いかもしれない。なぜなら戦闘行為における実戦経験が皆無なため、そもそも情報がないのである。
イラク、アフガン、カンボジアなど、自衛隊は多くの復興支援などのために海外派遣を近年行っていて、現在も続いている。
これらは全て平和的な活動を目的としているため、装備なども限定的なものであった。また、基本的に戦闘行為も行われてない。
なぜかって?
自称平和主義政治家と活動家たちがうるさいからだ。
という冗談は置いといて、まあ政治的に色々理由はあるのだろう。
しかし、自衛隊は海外派遣において数少ない、戦死者を出したことない国の一つでもある。
(ちなみに、戦死者とは戦闘行為による死者なのでもちろん病死、事故死、帰国後の自殺などは含まれない)
無論、そもそも平和維持活動、復興支援に赴き、かつ基本的に戦闘の危険のない地域なので多少は影響しているだろう。
しかしこれは当たり前ではない。事実、復興支援に従事している他国軍は攻撃を受けて死傷者を出してるし、国連職員も同様である。
ではなぜ日本は無事なのか?
それが不思議の一つである。
ただ、一つ言えることがある。
自衛隊は弱くない。
***
「用意、てい!」
指揮官の号令と共に一斉に火砲が火を噴いた。
155mmりゅう弾砲 FH70
所謂大砲であり、陸上自衛隊の音楽隊でも使用されることのある大砲でる。これホント。
「弾ちゃーく、今!」
観測員の号令と共に大砲の嵐が敵の軍団の中心に炸裂した。
いや、むしろ砲弾の壁によって叩き潰されたというべきか。
大砲を散発的に発射しても効果はあるものの、それを集団的に用いることで「面制圧」という形で大打撃を与えることができる。
例えるならモグラ叩きを小さなハンマーではなく、巨大なハンマーで台ごと潰すようなものだろうか。
ちなみに、これはかって第二次世界大戦の後期ソ連が得意とされている。火砲、ロケット砲(カチューシャなど)による物量制圧によって当時のドイツは大変苦しめられただろう。
実際、タイミングが難しいが、富士総合火力演習で富士山の輪郭に合わせて空中炸裂もできるので特に練度的には問題ないだろう。
「修正なし、位置そのまま。次弾装填、打ち方用意!」
火砲は次々と無慈悲な雨を降らせ続けた。
しかし、やはりこのような火力を突破する者が出てくる。
機動力のある騎馬兵、ワイバーン竜騎兵、そして運良く生き延びた歩兵、比較的頑丈なオークやトロールなどの亜人である。
しかし、彼らにとって残念なことに、その貴重な命はすぐ露の如く散らしてしまうこととなる。
まず普通科による射撃によって無力化される。
パン、パン、パパパ、という乾いた音がしたと思ったら隣の戦友が頭から血を吹き出して死んでいる。
まだこれは良い方で、場合によっては潰れたスイカのように頭が割れたり、風穴が空いてたりする。
恐るべし64式小銃の7.62mm弾。純粋な破壊エネルギーは89式を凌駕するのは事実である。
やっとのことで敵陣の前に着いたと思ったら変な鉄の荊に身体のあちこちをさされ、衣服は絡み、そもそも痛みで前になかなか進めない。
そして巧妙にカモフラージュされた自衛隊員によってまた無力化されるのである。
「おのれ!魔法とは卑怯な!」
「正々堂々戦え!」
絶命前に勇ましい者は雄叫びを上げる。
しかし、まず言葉が通じない。
そして次に、正々堂々というが、まず奇襲してきたのはそちらである。
自業自得である、と人によっては思うかもしれない。
あと、難を逃れたワイバーン竜騎兵たちは12.7mm重機関銃の簡易対空兵器によってまるで鴨猟のように落ちていった。
さて、諸君の中には疑問に思う者もいるだろう。
自衛隊ってこんなに強いの?
考えてみてほしい。現代兵器を所持した軍隊が、仮に魔法があったとしても中世レベルの軍隊が相手である。
某イージス艦が太平洋戦争にタイムスリップした漫画よりひどいことが起きるのは当たり前であろう。
なに?人を殺したことのない人に人殺しは簡単にできない?
確かにそうかもしれない。しかし世界の軍隊のほとんどはそれをクリアしている。
自衛隊員は人殺しをしているわけではない。あくまでも、訓練通りに動いているたわけである。
訓練通りに、目の前の危険要素を、自分の銃で排除しているだけ。
訓練通り、測定し、装填し、狙い、引き金を引き、それを繰り返すだけ。
何百回、何千回も繰り返した訓練は身体に染み付き、反射的に動くのだ。
ちょうどスポーツの練習と同じ、練習でボールが見えたらそれを奪い、狙い、打つ。根本は一緒である。
あと一部の人は誤解しているかもしれないが、ここにいる隊員は口で銃の音を真似たり、薬莢をひたすら拾ったりする訓練ばっかりをやってきた隊員ではない。
前述したとおり、ベテランたちの集団である。そのための『特別』な訓練は既に経験済みてある。
恐らく原作はこれらの表現は省略したのかもしれない。やたらと長いから。
敵の第二回の襲撃も失敗し、後退していった。
「止め!打ち方やめ!」
司令官から隊長、隊員へと順次に伝令されていった。
すると先までの戦闘の音はピタッと止んだ。あるのは硫黄と焦げた匂いである。
「また次の襲撃もあるかもしれないが、各個人は持ち場にて待機しつつ、交代制で休息をとれ。かかれ!」
夜襲にも備えたが、本来原作で起きるはずの3回目の襲撃の夜襲は起こることはなかった。
ちょっと長々と説明書き過ぎたかも。
読み辛かったらすみません。