オブリビオンゲート 異世界龍 彼の地にて 斯く集えし 作:ArAnEl
もし欧米がゲートを書いてたら、どうなるか?
おそらくスカイリムみたいに萌え要素なくなるだろうなあ。ジゼルとかアルゴニアンになってるかも。
ちなみにジゼルの容姿は漫画版派です。
あとレウスとレイアのファンの皆さんごめんなさい。(小さかったんだよ、きっと)
これより先に行く前に言っておく!
オレは今イタミヨウジとやらの力を身をもって体験した。
い、いや体験したというよりは全く理解を超えていたのだが……
あ、ありのまま起きたことを話すぜ!
「オレは負けることは無いと確信していた闘いに気づけばコテンパンにされていた」
な、何をいってるのかわからねーと思うがオレもなにが起きたのかわからなかった……魔法だとか超能力だとか戦術だとかそんなチャチなもんじゃ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……
(by ジゼル)
辺り一帯はそこまで酷くはなかったが、オーク(イケメン)とダークエルフの骸が転がり、爆発の跡と紫の灰が残っていた。
そして二頭の新生龍(小柄レウスとレイア)もボロボロとなって倒れていた。
「なん……とか……倒せたな」
肩で息をする伊丹。
「ええ……そうねぇ……」
ロゥリィも同様に呼吸を整えていた。
正直、もしこれが伊丹とその美少女な(?)仲間たちだけであったならば勝てなかったと思う。
ダークエルフたちの支援、加藤たちの誘導弾による妨害攻撃。そして何よりもオークたちの戦力が大きかった。
オークたちは弓矢があまり効かないと判断すると魔法による攻撃に切り替えた。
これが意外と強く、氷、炎、雷などの多彩な攻撃に、硬化、魔法の盾(バリアーのようなもの)のような防御魔法、そして回復魔法や
ちなみに、死霊術についてはロゥリィがあまりいい顔しなかったが、オークたちもあまりいいことではないという認識で、緊急事態だったので目を瞑ることにしたのだ。ちなみに蘇生されられた仲間は皆地面に落ちてる紫の灰になったので、なんとも言えない気分である。
しかし真に評価されるべきは魔法ではなかった。ドラゴンたちに接近戦を挑み、喰われては投げられ、噛まれては投げられても攻撃し、武器が壊れたなら素手で殴りに行くという特攻野郎と化した猛者たちであった。
「これがのぞみか?」
「ここにくるべきではなかったな!」
「今日がお前の最期の日だ、ドラゴン!」
などと連呼しながら突撃する有様はドラゴンとジゼルたちもかなり引いてた。
結果伊丹たちも被害は出たが、なんとか大丈夫なまで抑えた。やろうと思えばあと一匹ぐらいなら倒せると思っていた。
対してジゼルたちの龍は生き絶えていた。
(こんちくしょう!しくったぜ。これがイタミ・ヨージの力……)
ジゼルは混乱して敵が集団であることを忘れてた。ちなみに、この時すでにジゼルはロゥリィによって拘束され、逃げる事も抵抗もできずに地面に伏せられていた。
「炎龍ステーキは無理だけど、新生龍ステーキだな、今夜は」
「「ワーイ(棒読み)」」
ヘリから降りてきた(もう色んな意味で)特殊な自衛官たちが新生龍の身体を調べていた。
それを聞いたジゼルはさらにパニックなる。
(え、ちょ……今龍を食うとか言ってたよな!?それ食べるのか?嘘だよな!?)
(てかあれか!?異世界の人間って龍食うのが普通なのか!?んな奴らに勝てるわけないだろー!!)
ジゼルのパニックは頂点に達し、勝手にいろいろと憶測を事実と誤認してしまう。
そして気づいた。気づいてしまった。
自分が龍人族であることに。
もし彼らの狩りの対象が自分にも向けられたら?
使徒なので死ぬことはないが痛覚ないわけではない。
下手したら再生し続ける龍肉の提供者になっていずれ精神を蝕むまでに至るかもしれない。
「ひいぃぃぃっ!!頼む、後生だ!食わないでえぇぇぇ!」
ジゼルはその顔から想像できないような泣き顔になる。
そしてみんな呆然とする。
「あ、あんたそんな顔するんだぁ」
ロゥリィも戸惑う。
「食わないでって、何を?」
加藤もキョトンとしてジゼルに近づく。
「うわーん。来るなぁぁあ!」
暴れようとするジゼルをロゥリィが押さえつける。
「どうせ俺のことも食うんだろ!?」
「はあ!?なんで俺がお前みたいなの食うんだ!?」
「え?だってお前ら龍を主食にしてるだろ?じゃあ俺も食われちまうじゃねーか!」
「別に主食じゃねーよ!興味本位で食べるだけだから!」
(え、興味本位で食べるんだ……)
伊丹も友人のサイコ発言に若干引いた。いや、かなり引いた。
「まあ、でもあれだ。まずは帰隊だな。どうやって戻るかだ」
皆で協議した結果、オークとエルフはこれからも共同生活をしばらくは送ることになった。代表として、ダークエルフはヤオと数名、オークはラーツと数名が伊丹たちと戻ることになった。
加藤たちは荷物など(余った爆薬、弾薬、砲など)とドラゴンの一部をヘリで先に輸送することになった。
「こいつはぁ?」
ロゥリィが拘束したジゼルを指す。
両手両足を特殊な呪符付きの縄で拘束され、猿轡までされてもがいていた。(少しエロ色っぽい。
「伊丹殿、ジープで連れ帰って、どうぞ」
「いやいや、加藤氏こそヘリで連れ帰って、どうぞ」
互いに面倒ごとを押し付けようとする情けない男たち。
「ほらあれだ、伊丹は美少女コレクションしてるんだろ?流行りの擬人化船のゲームみたいに」
「加藤はあれだろ?興味本位で食っちゃうんだろ?どうせなら別の意味で食べちゃってもいいんだよ?」
幸い日本語でしかもヨクワカラナイことを言い合っていたので周りはキョトンとした顔だった。
しかしそのような和気あいあい(?)とした雰囲気もほんの一瞬で吹き飛ばされた。
遠くからクジラの遠吠えのような音が掠れて聞こえた。
そして訪れたのは静寂。嵐の前の静けさというべきか。
誰もがゆっくりと空を見上げた。
そしてしばらくして
山の隆起の死角からいきなり現れた。
***
「アルドゥイン!」
「アルドゥイン?」
「アルドゥイン!?」
オークたちが『アルドゥイン』と連呼し始めた。伊丹はそれが特地の言葉で初めての言葉なのか、それともオーク独特の言葉なのかは分からなかったが、とにかくヤバイということは理解した。
「やべ!あいつだ、漆黒龍だ」
伊丹は急いで戦闘態勢に入るよう指示する。
加藤もヘリの離陸を急がせる。
全員が戦闘態勢を取るが、誰一人攻撃することはなかった。
(ふん、何やら騒がしいと思ったらこんなことになっていたのか。よく見るといろんな奴らがいるな)
アルドゥインは下にいる
(……そしてまたやられたのか、ヨルイナールのやつは)
アルドゥインは落胆する。本当は巨龍の様子を先に見に行きたかったがヨルイナールの気配も消えたので確認したら案の定やられていた。
ヨルイナールの蘇生はそれほど労力がかからないのでよいが、流石に毎回死なれると少し考えものであると感じていた。
(まあ良い、どうせいつものことだ)
アルドゥインはつまらぬ日課をこなすように
「
そしてバラバラだったヨルイナール
「やべーよ、また復活の呪文だよ!」
伊丹が絶望した声で叫ぶ。
「いくら私でもまた炎龍と戦うのはきついわよぉ!」
さすがにロゥリィも焦っていた。
「アルドゥイン!」
「アルドゥイン!?」
あのオークたちが焦っていた。盾を叩いたりして戦う気概はみせているが、焦りの表情が見える。
「おい加藤あと弾薬はどれくらい残って……ぐえ!?」
言い終わらないうちに伊丹は後ろ襟を掴まれて強引にヘリに乗せられる。
「発進しろ!」
加藤がヘリに発進命令を出すとローターのエンジン音が大きくなり、地面から離れようとする。
「加藤、てめえ何するつもりだ!?」
伊丹は反論しようとしたが次の言葉が出る前に頰に拳が入った。
「お前は馬鹿か?いくらお前でも今がどれくらいヤバイかわかるだろ?向こうは漆黒龍、炎龍、新生龍2頭、そして新手の赤い龍計5匹。対し、俺たちは良くて1頭倒せるか倒せないかの火力しか残ってない」
加藤は氷のような冷たい目で伊丹の目を直視する。
(え……新手の?)
外を見ると漆黒龍の後ろに漆黒龍より一回り小さい
(嘘だろ……)
「撤退だ。そして俺の目的はお前を生存させることだ」
「テュカたちはどうな……」
伊丹の視界に見てはいけないものが見えた。
ヘリの隅で
「てめえ……これを使うつもりだったのか!」
「伊丹、悪く思うな」
加藤は悪びれた様子もなく言葉を放つ。
「彼女らのことは忘れろ」
自分の友人がここまで非情な人間だとは思わなかった。裏切られたような気がした。
「伊丹2尉を拘束しろ」
「「は!」」
隊員が拘束しようとした直前、伊丹は決断した。
「チクショォォオ!」
降下ロープ、パラシュート無しで伊丹は飛び降りた。幸い、まだ10メートルぐらいしか地面から離れていなかったので伊丹は潰れた卵のようにはならなくて済んだ。
「痛ー!?……でも動けるな……これであいつもさすがに撃てないだろう」
かなり痛がっていたが、なんとか走って残された者のところまでゆく。
「あの馬鹿野郎……」
加藤は静かにつぶやくとほくそ笑んだ。
「こうも思い通りに動いてくれると逆に怖いわ。これで正当な名目ができたってわけだ」
そしてヘリから降下ロープを下ろす。
「班長、あとどれくらい持つと思う?」
「はい、テールローターは恐らく30分程度で機能停止すると思います」
「だろうね。どっちみちヘリじゃ伊丹を運べないわけだ」
そして降下姿勢をとる。
「……草加さん、あとはこいつらのこと頼みます」
ヘリのパイロットが無言で片手の親指を上げて了解する。
「お前ら、死ぬなよ?」
「隊長こそ」
そして単独で一気に降下する。
***
「びっくりしたじゃない!お父さんがいきなり拉致られてしまったんだから」
テュカは戻ってきた伊丹を涙目でポカスカ叩く。
「いてて、ごめんって!」
テュカの優しい叩きもかなり痛く感じる。やはりヘリから飛び降りたのがさすがにまずかったようだ。
「で、今どうなってんだ?」
「まだ蘇生中よぉ。やはり一気に3頭は難しいのかしらぁ」
誰も攻撃しない。恐怖なのか、焦りなのか、萎縮なのか。
取り敢えず全員息を潜めていた。
いくら隠れているとはいえ、彼らにバレていない訳がないのだからと誰もが思っていた。
そして誰もがこの光景に絶句した。
そして、まず炎龍の骨格が出来上がり、骸骨状態で歩き出した。そして体が光に包まれたと思うと、肉体が戻った。
「ちくしょう!マジでなんなんだこのチート野郎は!?」
伊丹は自分の運の無さを呪う。
そして何やら龍たちが会話をし始めた。無論、伊丹たちはなんと言ってるかわかるわけもない。
「主人様!申し訳ございません。またやられてしまいました」
「ヨルイナール我が忠実なる僕よ、案ずるな。我に忠義を尽くす限りお前は永遠に生き続けるだろう」
そして今度は地面に転がって絶賛緊縛放置プレイ拘束中のジゼルに語りかける。
「そして貴様が我の僕とその子を顎で使いおった者か。しかも
「んぐー!むぐー!」
ジゼルがパニックを起こすが、彼女だけではなかった。これを聞いたダークエルフの生き残り、そして伊丹たちも驚く。特地の言葉を発したのだ。
「そして貴様ら下等生物はこのような喉から出す汚れた言葉しか理解できんとはな。所詮はジョールよ」
伊丹、レレイ、ロゥリィが驚愕した。
そう、つまり日本語で語りかけたのだ。
「に、日本語話してるぞ!?」
誰もが恐怖した。これこそ、まさに全知全能の龍と言うべきか。ロゥリィでさえ超えられない壁を感じた。
「ヨルイナールたちよ、そしてアンヘル。このジョールどもを殺せ」
アルドゥインは命令を下す。
「喜んで」
「ふん、良いだろう」
5頭の龍が戦闘態勢に入った。
アルドゥイン様!もっとお褒め(ジョールを見下した罵倒)のお言葉を!
アルドゥイン「よかろう。ならば我が御言葉(スゥーム)で貴様らバラバラにするまでよ」
余談ですが、実は場所が火山ということもあり、
煉黒龍「がーん」