1人の男と武士娘の川神学園   作:龍仁

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続きをどうぞ!


11話 アニキと悲劇の悪夢

武士道プランの子達と過ごして20日程。

自分で思うにだいぶ親睦は深めたと思う。義経や弁慶、与一やそして清楚、クローンの子達の趣味や好物、最近は与一や清楚と本を読む事が暫し多くなった。与一は漫画、清楚は小説や週刊を読む事が多い。自分は余り本は読まない性分だったが勧められて読んでみると意外と面白かった。此処だけの話だが与一が中二病になった事に納得してしまう自分がいる。漫画やアニメのキャラに憧れるのは子供の夢なのだと思う。別に中二病になりたいわけではない

 

因みに今俺は与一と漫画を読んでいる

 

「なあ?」

「どした与一?」

「お前最近姉御と仲良いよな」

「まぁ、此処にきてから結構経ったからな」

「姉御の事どう思ってる?」

「唐突な質問だな...弁慶のことか...可愛いと思うけどな」

 

俺は弁慶の事について正直に話す。

その事に対して与一は

 

 

 

 

「えええええええええええええ!!!!!!」

 

 

 

俺の返答に予想だにしてなかったのか驚きの声を上げる

 

 

「ビックリした...いきなり大声出すんじゃねぇよ、耳痛くなったわ」

「いや...お前...真剣か?!」

「お前どんだけ弁慶の事危険視してるんだよ」

「何時も何かあったらコブラツイストをかけられるからさ」

「お前が素直になんねぇだけだろがよ」

「それでもだよ、俺...お前の事真剣で尊敬するわ!」

どんだけ弁慶の事危険視してんだ...それ程オッカナイ存在なのか?与一のなかでは..,

 

「お前のこと兄貴って読んでいいか?」

「何でそうなるんだよ!?」

「そして頼みがあるんだが」

「話きけよ!?....なんだ?」

「姉御にさ、絞め技をするのを抑えるように言ってくれねぇか?」

「いや、それぐらいはいいけどよ、何で兄貴なんだ?同い年の子に兄貴呼ばわりされるのってむず痒いんだが」

 

 

俺が一つ歳上ならわかるけどな

 

 

「俺の周りってさ女ばっかりだろ?しかも立場的に考えると俺が1番しただろ?」

「そうなるのか?」

 

クローンの縦社会とかあるのか?

 

「俺が他人に助けを求めば彼奴らに呪いがかかってしまう、闇の住人である俺は光の住人達に迷惑はかけたくねえんだよ」

 

つまり与一は自分はクローンの中で唯一の男。他の子は女の子。男が女に頼るのは男として将に触るというわけだ

 

「つまり頼れるアニキ的な存在がほしいと?」

「ああ」

「俺なんかでいいのか?」

「お前じゃなきゃ嫌だ!」

 

なにこれ?...告白するときみたいに言うなって

あと、目をキラキラさせんな、いつもの中二病はどうしたんだ!?

 

「わかったよ、好きにしな」

「頼むぜ兄貴!」

「はいはい...うーん、じゃあさ俺も聞きたいことがあるんだけどよ、お前は弁慶のことどう思ってるんだ?」

「ゴリラのように頼りになる姉御」

「ゴリラって...弁慶のクローンだから仕方ないと思うけどゴリラって失礼なやつだな...それ聞かれたら怒られ......」

 

 

 

 

俺はその時身体が硬直した...

まるで自分が獲物に...何か大きな存在に睨まれているような

そんな感じがした....

 

全身に這い回るような悪寒が全体を包み込んでいた

 

 

 

 

 

 

 

—————————それは生物としての生存本能

 

 

 

 

 

 

 

俺の意思とは関係なく身体が逃げろ!と脳が発信していた。

 

 

 

 

 

———————そして俺は気づいた....与一の後ろには弁慶...いや...何かがいた...

 

 

 

 

「…………」ゴゴゴゴゴゴ‼︎‼︎‼︎

 

 

 

 

 

あれ?おかしいな...弁慶の背後に阿修羅がいるんだよね汗

 

弁慶の後ろに佇んでいる後ろの化身のようなものは腕をを組み仁王立ちのような物を想像させられる威圧感を放っていた。

 

 

完璧にキレとるじゃないですか....

 

 

何故か与一は後ろの存在に気づいてはいなかった

あれだけの威圧感を放たれていたら感じるんだがな

 

「ん?アニキどうした?」

「いや〜誠に言いにくいことなのですがね、後ろをご覧下さい」

「ん?後ろ?………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オア!!!!」

 

 

後ろの弁慶に驚く与一

 

「私が.....なんだって?」

「いや...その...」

「なんだってって聞いてるの」

 

 

あたりに沈黙が流れ始め出した空気。その空間だけ1秒が一時間という程に感じさせるほどの気まずさに逃げ出したくなってくる。

 

「(逃げ出したい!此処(地獄)から!)」

 

俺は逃げ出すことが可能だが与一は腰が引けてる。

どうする...俺は与一を見捨てるのか!?

どうすれば弁慶の怒りを沈められる!?

 

1.素直に謝る

2.逃げる

3.神に願う

 

どれだ?どれを選べばいい...

 

俺が考えた答えは————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1の素直に謝っておこう

人間素直が1番だ、ちゃんと謝れば人は許してくれる。

うん、そうだ、そうに違いない‼︎

 

最早自分が何を言ってるのか訳が分からなくなってきていた

 

龍樹はそっと与一に近づき耳元で囁く

 

「(素直に謝っておけ)」

「(いや、謝っても俺は生きてる未来を想像できないぞ)」

「(大丈夫だ、骨は拾ってやるさ)」

「(それ死んでるってことだからな!?)」

「なにコソコソ話してんの....」

 

弁慶のドスのきいた声に思わず身体が震えてしまう

 

「(早く謝れ!このままじゃ!)」

「(……わかった)」

 

そして与一は覚悟を決めたのか気を決して弁慶の前へでる

 

「姉御……その……すいませんでした!」

 

与一の渾身の土下座炸裂!

 

果たして結果は—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おしおき♪」

 

無念虚しく全く効果なし

俺はそっとその場から立ち去る

 

弁慶は与一にじりじりと近づく

 

「与一、覚悟はいいね」ニコッ

「姉御!まっ「問答無用!」ぎゃー‼︎」

「………」

 

 

残念だ、舎弟が出来た日に舎弟を失うとは。

 

 

 

 

与一………無事でいてk「ギャアアアアア」………

 

 

お前のことは忘れないぜ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、顔面蒼白、口から泡を吹いている与一が発見されましたとさ。

 

あの後確認したら「闇は光に毒だ...」なんて言ってました。全く意味がわかりませんでした。

 

○○

 

「ハア!」

 

 

「ふ!」

 

 

二つの刃が交え甲高い金属音が辺りに響く。

 

 

「義経!力で振りすぎだ!もっと身体全体を使わねぇとバテるぞ!」

 

「私もいることを忘れちゃあダメだよ」

 

 

左から弁慶の突きが入ってくる

 

「弁慶、相手が死角にいる時に声出すな」

 

弁慶の突きを左手で受け流し、その勢いを利用し背中に掌底。

 

「ぐっ!!」

 

掌底打ちで弁慶は飛び砂浜に転がる

 

「すきあり!」

 

「だから声をだすなって!」

 

 

背後から義経の一閃された刀は当たることはない

そのまま腕を掴み勢いよく背負い投げをする、叩きつけられた義経は背中に大きく衝撃受け刀を手放した

 

 

「俺の勝ちだ、だいぶ良くなったと思うがまだまだ甘いな」

 

「うう〜また負けた」

 

「強すぎだよ龍樹」

 

「お前らがまだまだだってことだよ」

 

「義経はまだまだ精進しなければいけないということだな、よし弁慶これからも頑張るぞ!」

 

「そうだね」

 

「皆さま、そろそろ夕飯の時間ですよ」

 

クラウディオさんの声が耳に聞こえ俺たちは家の中へと入っていく。

 

 

「アニキ、お疲れ、観てたがやっぱ強すぎだろ」

 

「まだ俺の方が上だということだよ」

 

「ねぇ与一、どうしてあんたは模擬戦今日はやらなかったの?」

 

「アニキがどんな動きをするかもう一度よく見ておこうと思ってさ」

 

「観察するより一戦した方がいいと俺は思うけどな」

 

「俺ら3人を相手にしても楽勝で勝った相手に差しで勝てるわけねえだろ」

 

実はこの間一対三の試合をしたが、実力は申し分なかったが動きが単調すぎた。動きが単調すぎると予測が楽になってしまう、覇気を使えば相手の動きをわかるが使うまでではなかったということだ。

 

 

「まあ、義経は先程云ったとおり力で刀を振りすぎだ、弁慶はスピードが足りてない、与一は正確さはいいがスタミナがない、今俺が言った箇所を伸ばせばもっと強くなれる」

 

「「「わかった・りょーかい・ああ」

 

「さっ、今はそんな事より飯だ飯」

 

 

そして俺たちは夕飯を食べた...だが、その食事中一言も喋らない子がいた

 

 

「………」

 

 

清楚だ。

 

 

「……清楚?」

 

 

「………」

 

あれ?無視?返事がない

 

 

「清楚!!」

 

「ふあ!?えっ...どうしたの?」

 

「あ、悪い驚かせたな、いや呼んでも返事がないからさ、ちょっと心配になってよ」

 

「あっ..,うんごめんね、大丈夫だよ...」

 

明らかに元気がない...ここ最近ずっとその言葉で一点張りだ。もし何か困ってるなら力になってあげたいが、今この調子だと答えてはくれないだろう。

 

「そうか、それならいいんだけど」

 

「うん....心配かけてごめんね」

 

「それじゃあ俺はもう寝るな、おやすみ」

 

「おやすみなさい」

 

 

俺はそのまま寝室へ向かう

 

何かにだいぶ悩んでる証拠だな、あれは...

もし、何かが重荷になっているのなら助けてやりたい

 

 

清楚にあんな暗い顔は似合わねぇーよ

 

 

今は寝よう、ゆっくり考えればいい

俺はベッドに入り意識をゆっくりと夢の中へと沈ませた

 

 

○○

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『生きて...幸せになって...』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この声...母さん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『龍樹....俺は幸せだったよ...お前が俺の息子で本当に良かった...ごめんな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度はお父さん?

 

 

 

ああ...そうか...俺...夢見てるんだ...嫌な思い出の...あの出来事を...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『龍樹...兄ちゃんなとても嬉しかったよ、お前の兄ちゃんだったことが...もっと遊びたかったけど...ごめんな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やめろ...やめてくれ....

 

 

 

 

 

 

 

 

『ホントに勿体無い、これ程の力を人の為に使うなんてな』

『まったくだ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場所にいた無数の人衆。研究者の白衣のような物を着ている奴等。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————————そんな奴等に俺は何も出来なかった

 

 

 

————––———愛する家族を守れなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『サヨナラ...龍樹...』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『愛してる....』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やめろおおおおおおおおおおおお!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○○

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッッッ!!!」

 

意識が覚醒しベッドから飛び起きる

 

 

「ハア...ハア...」

 

 

息が苦しく何とか息を整える

汗もかいてる。

 

 

「チッ...くそッ!」

 

 

また..あの夢だ...

 

 

別にこれが初めてじゃない

あの日の出来事は夢に偶に出てきていた。夢と言うのは起こった出来事を強く印象に残っているものが夢に出てくるらしい。俺の場合は家族を失ったことが強く印象に残っているからだ...

 

 

だけどあの時とは違う

もうあんな思いをするのは御免だ

 

 

チッ...胸糞わりぃ

 

 

「はあ...少し風に当たるか」

 

俺は重い足取りをあげ部屋を出た

 

 

○○

 

外へ出ると、満天の星空が辺りを照らしていた。都会と違い建物が殆どない島。夜になるとそこは誰も居ないかのように静かになる、聞こえるのは波の音だけが聞こえてくる

筈だが...何か別の音が聞こえてくる

 

 

俺はその音の元へと歩き出す

 

歩く度に下から伝わる砂の音そして波の音、そして満天の星空、まるで一枚の絵画のような風景に誰もが魅了されるであろう。

 

段々と音が大きくなっていた

 

 

「...清楚?」

 

清楚は身体を抱え込み膝の上に顔を埋めるような体勢をとっていた。よく見ると小刻みに震えているのが見えた

 

 

「清楚、どうした?そんなとこにいたら風邪ひくぞ」

 

「あっ....龍樹君、どうしたのこんな夜中に」

 

それはこっちの台詞なんだけどな。

時間は夜中の一時を回っていた、こんな時間に一人でいるなんて感心しないけどな。

 

まっ、それは俺もか

 

「寝てたんだけど目が覚めちゃってさ、散歩しようと思ってよ」

 

「そうなんだ....」

 

言葉を返してくる清楚には覇気が全くなかった。

それに少しだけ声が震えていた

 

「清楚……お前………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣いてたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




文才が欲しいなとつくづく思います。
これからも精進していきます
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