1人の男と武士娘の川神学園   作:龍仁

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4話 九鬼家に挨拶

龍樹side

 

チュンチュン、チュンチュン

 

鳥の鳴き声が聞こえ、寝ている俺の体に日差しの光が当たる。

 

「朝か...」

 

俺はまだ眠い体を起こし布団を片づけた、すると、ガラガラーっと扉が開き親父が入ってきた

 

「龍樹〜起きてるかー?」

 

「今起きた」

 

「そうか、丁度良かった、ヒュームが迎えに来たぞ」

 

「早くねぇか?!まだ起きたばかりだしまだ5時半なんだけど!?」

 

5時半なんて普通の人はまだ寝ている時間だ。

 

 

「仕方ねぇだろ、ヒュームが「ワクワクして早く来てしまった」って言ってんだよ」

 

「マジかよ、まあ修行をつけてくれるのは嬉しいけどね」

 

ヒュームさんが修行をつけてくれるのは、仕事が休みの日や、仕事の合間になった。

 

「ほら、早く準備しろ!」

 

「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒュームさんお待たせしました」

 

「遅かったな、小僧」

 

「お前が早すぎんだよ!」

 

「ふん、ところで小僧、そろそろ行くとしようか」

 

「ハイ」

 

「では、刃行ってくる」

 

「ビシバシ鍛えてやってくれ」

 

「ああ、任せろ」

 

「親父、行ってきまーす!」

 

「おう!行ってこい」

 

 

龍樹の背中を優しく笑顔で見送った刃だった...

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュームと龍樹は九鬼家の門の前まで来ていた。

 

 

 

「デケェェェェェ!!!」

九鬼家は世界一を誇る財閥で門だけでもとてつもなくデカイのだ

 

「当たり前だ、九鬼家だからな、さて、お前に修行をつける前に、お前を九鬼家に紹介しておかなければならない」

 

 

「なんで?」

 

「よく考えてみろ...お前に修行をつけるのはいいとして、場所を提供するのは九鬼だぞ...」

 

 

「あっ......そっか....」

 

ヒュームの頼みで九鬼家は龍樹に修行場所を提供してくれるのだ、因みに龍樹はヒュームの弟子という風に説明しており、龍樹の素性は刃との約束で内緒にしている

 

「ほら、早く来い」

 

「ハイ」

 

ヒュームの後について行き中に入って行った

 

 

 

 

 

龍樹side

中に入るとヒュームさんと同じ、執事服を着た白髪の眼鏡を掛けた老人が話しかけてきた。

 

「ヒューム、おかえりなさい」

 

「ああ、今戻った」

 

「ヒューム、その子が刃様の息子さんの...」

 

「ああ、刃の息子の神道 龍樹だ」

 

ヒュームさんに言われ、俺は慌てて自己紹介をする。

 

「初めまして、神道 龍樹と言います」

 

「初めまして、私の名前はクラウディオ・ネエロと言います」(この子...とても真っ直ぐな目をしていますね....それにとても優しく、全てを包み込むような...そんな感じがしますね...)

 

 

クラウディオさんは笑顔で挨拶してくれた、九鬼家の執事ってヒュームさんみたいな人ばかりだと思ってたから少し怖かったけど優しそうな人で安心した

 

「クラウディオ、帝様は?」

 

「帝様なら部屋に居ますよ」

 

「わかった、小僧、行くぞ」

 

「あっ、ハイ!」

 

俺はクラウディオさんに礼をしてヒュームさんについて行った。

 

 

 

 

 

 

「龍樹君ですか...彼がこの先どの様に成長するのか楽しみですね」

 

 

クラウディオはヒュームの後をついて行った龍樹に笑みを浮かべながらそんな事を考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだ」

 

龍樹とヒュームは部屋の前まで来ていた

 

 

「ねぇヒュームさん」

 

 

「なんだ?」

 

「ヒュームさんが言ってた帝さんてどんな人なんですか?」

 

 

「帝様は、九鬼家当主であり、元々有力な財閥だった九鬼家を世界最高と呼ばれるほどに成長させたお方だ」

 

 

「へぇ〜スゴイ人なんですね」

 

こんなにデカイ屋敷を持っているし、世界最高までに成長させた人だ、スゴイ立派な人なんだろうな...

 

ヒュームさんがドアの前まで行きノックをする

 

 

「帝様、ヒューム・ヘルシング、ただいま戻りました」

 

 

「入れ」

 

 

「失礼します」

 

 

ガチャリとドアを開け、俺は部屋の中に足を踏み入れた

 

 

 

 

 

 

 

 

帝side

 

今日ヒュームが弟子を連れてくるらしい

 

「あのヒュームが弟子をとるなんてな...相当優秀なやつなんだろう...(もし...将来有望であればスカウトしよう)」

 

確か聞いた限りだとそいつは確か刃の息子だったか?

あいつに息子なんていたか?...まあ、あいつの息子だ、相当優秀だろう。刃かぁ〜久しぶりだなぁ〜、久しぶりに刃と飲みてぇなあ〜...仕事サボって刃の家行こうかな...

 

そんな事を考えていたらドアをノックする音が聞こえてきた

 

「帝様、ヒューム・ヘルシングただいま戻りました」

 

「(おっ、きたな!)入れ」

 

ガチャリ!っと音がなりヒュームと子供が入ってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍樹side

 

俺は部屋の中に足を踏み入れた、中にはおでこにバッテンが入ってる1人の男が椅子に座りながらこちらを見ている、俺はヒュームさんの隣に並び姿勢を正す。

 

「ヒューム、そいつがお前の弟子か?」

 

「ハイ」

 

俺は少し前に出て

 

「初めまして、神道 龍樹と言います!よろしくお願いします!」

 

俺が挨拶をすると周りにいるメイドや執事達が騒ぐ「こんな子供が?」「あんなに小さい子が?」という声が聞こえてくる、その中には「可愛い」などという声が聞こえた。(可愛いっていうな!)と心の中で思っとこう。

 

「お前ら、静かにしろ」

 

男の声でメイドと執事達は静かになる。

 

「騒がしくして悪かったな、俺はこの九鬼家当主の九鬼 帝(くき みかど)だ。」

 

帝さんは椅子から立ち上がり自己紹介をしてきた、帝さんは俺の事をジッと見ている、...俺の顔になんかついてるのかな?

 

「お前...刃の息子らしいな」

 

 

帝さんは俺の顔を見ながら聞いてくる

 

 

「あっ、ハイ(この人親父を知ってるんだ...)」

 

 

「いや、それにしてもあいつに似てないなと思ってな...」

 

「帝様、龍樹は3年前に家族を事故で失い1人になった龍樹を刃は息子として迎え入れたのです」

 

 

ヒュームさんは俺の事情を説明してくれた

 

 

「そうか...悪いな龍樹...辛い事を聞いてしまったな...」

 

「いえ、気にしないで下さい。確かに辛かったですが、親父は1人だった俺を家族として...息子として迎えてくれました。親父に出会ってなければ俺はきっと死んでいました。だから、俺は辛くないです!」

 

 

俺は帝さんの目を真っ直ぐ見つめながら答える

 

帝「...そうか」

 

帝さんは俺に笑みを見せながら言った

 

「龍樹、ヒュームとの約束でお前に修行する場所を与える事になっている」

 

「ハイ」

 

「それでお前に一つ聞きたい事がある」

 

「聞きたい事ですか?」

 

帝さんは俺にそんな事を聞いてくる、なんだろう?っとそんな事を考える

 

 

「龍樹...お前の...

 

 

 

 

 

 

 

 

夢はなんだ?」

 

 

帝さんは俺の夢を聞いてくる、でも、俺は迷わなかった

前に言った親父の前で言ったあの夢を...俺はそのまま答える

 

 

 

「俺の夢は、世界最強になることです!!!」

 

 

俺は一切の迷いなんてなかった

 

「...くっ...」

 

帝さんがお腹に手を当て

 

「あーはっはっはっはっは!!!」

 

腹を抱えて笑い出した

 

「???」

 

あれっ?俺おかしなこと言ったかな?

 

「はっはっはっは、ハアハア、いやー悪い悪い、随分と馬鹿でかい夢だと思ってな」

 

帝さんは涙目になった目を手で拭いながら俺を見つめてくる

 

「馬鹿な夢だと思いますか?」

 

「いや、お前の目を見ると真剣なのがよくわかる、それに夢はデカイ方がいい!」

 

帝さんは俺の夢を否定しなかった、少し安心した。

 

すると帝さんは、真剣な表情で

 

「龍樹、お前の夢はとてもデカイ。その夢を叶えるためには大きな壁が沢山立ちふさがるだろう、それでも夢を叶えようとするか?」

 

帝さんは真剣な表情で俺を見てくる

俺も真剣で表情で答える

 

 

 

 

 

「俺がなるって決めたんです! どんなに高い壁があったとしても、その壁を乗り越え先に進むだけです!」

 

俺は一切の迷いもなく、帝さんの目を真っ直ぐ見つめながら答える

 

「...そうか、その夢に迷いはないんだな?」

 

「ハイ!!!」

 

その質問に俺は返事をする

 

「龍樹、今日はわざわざ来てくれてすまないな」

 

「いえいえ、修行する場所を与えて頂けるんですから挨拶しに行くのは当たり前です」

 

「龍樹、何か困ったことがあれば俺に言え、力になるぞ!俺はお前を気に入った!」

 

「あっ、ありがとうございます!」

 

俺は帝さんに勢いよく礼をする

 

「では、そろそろ失礼します」

 

ヒュームさんが一礼をし俺もヒュームさんに続いて礼をする

 

「待て、ヒューム話がある」

 

「ハイ、小僧、先に行ってろ」

 

「ハイ、帝さん、ありがとうございました、失礼します」

 

俺はそのまま部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒューム、あいつをどう見る?」

 

帝の問いに周りは緊張が走る、九鬼家の当主と最強の執事が1人の少年を見定めているからだ。

 

「あの小僧は、逸材ですね、実力もありますし、鍛えれば私をも超えてくるでしょう」

 

「お前はそう思ったか...」

 

「帝様はどうお考えで」

 

「あいつの真っ直ぐな眼差しを見て俺は驚いた、あんな子供からとんでもない気迫が感じられた、それにあいつの夢を語った時のあいつの思いは想像以上だった...」

 

「それにあいつからはとても優しい想いが感じられる。まるで全てを包み込むようなそんな感じがする。あいつの器のデカさは俺以上かもしれんな」

 

『!!!』

 

その場にいる誰もが驚いた、世界一の財閥である当主に認められ、器のデカさは俺以上だと自ら言っているからだ。

 

「ヒューム...」

 

「何でしょうか?」

 

「龍樹は....

 

 

 

 

 

 

 

九鬼家に欲しい存在だ!」

 

 

「ハイ」

 

 

「あいつは九鬼家の柱となる存在だ、俺はあいつを絶対九鬼にスカウトしてみせる!」

 

 

「龍樹のこと頼んだぞ!」

 

 

「わかりました!それでは失礼します」

 

 

ヒュームは礼をしてそのまま部屋を出た

 

 

 

 

 

 

 

「ほしい逸材だな...先が楽しみだ!....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「小僧、待たせたな」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

「小僧、修行は明日からつける、明日に向けて今日は休め」

 

「ハイ」

 

「それに、修行をつけるとしても俺が修行をつけれるのは、休みの日か、時間が空いてる時だからな。だから、俺が見られない時は俺が考えたメニューをやっとけ、もし物足りなくなってきたら自分で量を増やせ」

 

 

「わかりました」

 

 

龍樹はヒュームに礼をしてそのまま家に帰った

 

 

 

 

 

「ただいま〜親父〜」

 

 

「おう、お帰り、修行はどうだった?」

 

 

「いや、今日は修行しなかったんだ、修行場所を与えてくれる帝さんに挨拶してきただけだよ」

 

 

「あっそうなのか」

 

 

「うん」

 

 

「じゃあ、明日に向けてしっかりと休んどけよ」

 

 

「うん、それじゃあ、お休み」

 

 

「お休み」

 

 

龍樹はそのまま自分の部屋に向かっていった

 

「ふう〜」

 

俺は布団の上に覆いかぶさるように倒れる

 

「帝さんてなんか不思議な人だよなぁ〜」

 

龍樹はそんな事を言いながら仰向けになる

 

「明日から頑張るぞ!」

龍樹は布団の中に入りそのまま眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回から主にヒュームとの修行が始まります
次回もよければ読んで下さい
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