賢者な英霊(仮)はとにかくヤりたい(真顔)   作:おき太さんかわゆい

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誰も気付いてなかったようだが、前回の話は読者がどれだけこの作品に汚染されてるかどうかを計る抜き打ちテストだったんだよ!(超展開)

前書き通り汚さをジャブ程度に感じたなら汚染度『中』
左フック程度に感じたなら汚染度『低』
軽く叩かれた程度に感じたなら汚染度『高』
右ストレート以上に感じたなら汚染度『無』
触られた程度に感じたなら汚染度『超』

そして何も感じられなかったなら汚染度『極』

読者様方は果たしてどの程度の汚染度だったんでしょうかねぇ?(ニンマリ)

えっ? 私ですか? 汚染度『神』ですが何か?

冗談はさておき、汚染されてる方は前回の物足りなさを多少は補完できると思います! 汚染されてない方は……さらに覚悟を決めて下さい(無慈悲)

お待たせしました『汚い』どんぶり飯一丁上がり!
おあがりよ!(嘔吐不可避)

※食事中に読んではいけない(戒め)
とは言っても、安心してくれ序盤は汚くないから(深読みしなければ)


そんな訳で第5特異点『イ・プルーリバス・ウナム』編第4話始まりまーす
前回の分割なんで正確には第3話後編って感じですが……ぶっちゃけ前回より長いっす、一応2万字は超えてないけど()


それではどうぞ!


男は黙ってどんぶり飯(貪欲)

 

 

 

 

 

 第6特異点『()()()()()』。

 

 

 所謂、聖地と呼ばれる場所から少し離れた土地に一人の男がいた。

 全体的に白く濁った目深なフード付きの祭服に身を包んでおり、顔は見えず両手も同色の手袋と口元を覆うマスクを付けている。

 よってまるで肌が見えずどこの人種か検討も付かない。

 性別だって声色と体型で、何となく男だろうと思われてる程度の人物だ。

 普通なら見るからに怪しい。

 だが男のおかげで戦争に巻き込まれずに済んだ者が多数おり、彼の格好をとやかく言う者はいなかった。

 

 そんな男はついさっきまで、ここからは遠い遠い場所にいるとある人物の心へと一方的に接続していた。

 

 

(……ハァ、アンタには多大な『恩』もあるんだよ。だから嫌がらせ程度に留めてるってことに気付いて欲しいもんだ。まあ、記憶が今戻ったとしても私のことは知らないだろうし、酷な話なのはわかってるんだけども)

 

 

 諦めのこもった溜め息を吐きながらも、男は仕事をこなす。

 ()を撒き散らし、戦争に巻き込まれた民衆を守り導く。

 ここに現界した以上、傍観に徹し無為に命を散らせるのは男にとって本意ではなかった。

 だから男は力を振るう。

 かつて救ってくれた彼のように……ただし彼のように不純な動機ではない。

 

 

(やれやれ、当時はあんな変態だとは露程も思ってなかったから落胆が酷いよ……アイツと繋がること自体は、殺伐としていて精神的余裕を持てないここでは、気を抜くのに最適だけどさ)

 

 

 肩を落とすその背中はとても哀愁が漂っていた。

 そんな時だ。

 

 

()()()()()様! ここに居りましたか!」

 

「様はいらないとあれ程。して、どうされましたか? あなたの様子を見るに余程の知らせなのでしょう?」

 

 

 白濁の祭服に身を包む────クレリックと呼ばれた男は、落ち着いた様子で、慌て気味に現れた伝令の男の方へ振り向く。

 

 

「は、はい! 自称リチャード一世が破れました! 騎士ガレスが命がけで拘束したところを、ガウェイン卿が彼女諸共、()の聖剣を用いて斬殺した模様です! よって偽の十字軍は壊滅。聖地は獅子王率いる円卓の騎士に占拠されました!」

 

 

 その知らせは予想済みだったのか、クレリックと呼ばれた男は少し考える所作を見せると、直ぐに次の指示を出した。

 

 

「そうですか……ご苦労様です。皆に拠点へ先に戻るようにと、伝えてもらえますか?」

 

「クレリック様は如何するのですか?」

 

「私は現状集められるだけの情報収集と、可能な限り犠牲者を出さない為、限界まで難民を逃がします。あなた達はくれぐれも慎重に行動して拠点がばれないようにして下さい。でなければ共倒れです。せっかく救った命を無駄に散らせたくはありませんので」

 

「か、かしこまりました!」

 

 

 伝令の男はまた大慌てでこの場を去っていった。

 

 

「…………ふぅ、いったか」

 

 

 クレリックと呼ばれた男は、伝令の男の気配が遠くに行ったのを認識すると、作っていた雰囲気をかき消す。

 そして、片手に自らの額を押し当てた。

 

 

(やっぱりこうなった……情報の撹乱やら足止め、妨害とか罠も仕掛けたけどあまり引き延ばせなかったな。……せめて遠征軍の欲かき馬鹿野郎に、ファラオを召喚される前に私が現界できていれば、もう少しやりようはあったんだが……)

 

 

 頭を過ったのは以前戦場で見かけた彼女(ガレス)の憔悴しきった表情。

 

 

(女の子の絶望顔ってそそ……ゲフンゲフン! ダメだ、絶対あの人の影響受けてるよこれ)

 

 

 クレリックと呼ばれた男は、今いるこの特異点の在り方が変わり始めているのを肌で感じていた。

 まさに不吉の予兆。

 この先の未来は暗い。

 これからさらに多くの人間が犠牲になるのは間違いない。

 

 

 

 人理の守り手が来ない限りこの特異点に、本当の意味での救いはない。

 

 

 

 だがそれまでは足掻くと彼は覚悟を決めていた。

 かつては守れなかった人々を少しでも多く救うために。

 その方針は変わらない。

 

 

 

(そろそろ()切れだ。出るもんも出なくなる。……だからどうか早く来てくれよ()()!)

 

 

 

 かくして聖地は獅子王の手に渡り、純白の聖都が顕現。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第6特異点は『キャメロット』へと変貌を遂げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海辺の爺さんに借りたボートを白濁コーティングしてから後方に性欲魔神(エンドレスブート)ブッパ。

 

 

 そのままアルカトラズ島目掛けてダイレクトアタック!! からの陸地にもそのまま突貫!!

 まあ、あれだ。ボートを白濁コーティングしてっから、ホバークラフト的な感じで水上も地上もお構いなしだぜ!

 言うなればレールなし無法ジェットコースターってとこか。そんな訳で全速力でシータちゃんの元まで突撃だゴラァ!!

 

 

 おかげで道中のワイバーンとケルト兵をボートでまとめて轢き殺し戦闘を超短縮完了。

 性欲魔神(エンドレスブート)も炸裂させてるおかげで仲間の宝具チャージもドンドン貯まるって寸法だ!

 めちゃくちゃ敵泣かせだろうが、敵の都合とか知らん。

 

 あ、もちろん怪我人のラーマきゅんは白濁マットレスの弾力による衝撃吸収力で守られてたから安心だぜ?

 ただし、他の皆さんは俺と婦長以外絶叫をあげてた模様。

 ワイバーンやらケルト兵をまとめて猛スピードで轢き殺しながら、道なき道を突っ走る乗り物に乗せられたんだから、そりゃあ悲鳴も出ますわな。

 

 ぶっちゃけ俺も怖かったし……。

 秘蔵の封印のおかげで醜態晒さずに済んだってだけでさ。

 

 

 珍しく黄色いのが出ちゃったりもしたし(チビってんじゃねーか)

 宝具(オムツ)があるから恥ずかしくないもん!

 

 

 そこ! オムツ履いてる時点で恥ずかしいとか言わない!

 お前らなんか俺の精巣に取り憑いてんのよ? その方がよっぽど恥ずかしくない? ……恥ずかしくないのか、そっかー(遠い目)

 

 

 

 

 

 さて、何はともあれ到着だ。

 ケルト陣営のサーヴァントがお出迎えに出てきたぜ。

 

 

「おお! おお! 派手にやってくれやがったなオイ! 試しにってことでワイバーン共をけしかけたってのに、戦うどころか尽く轢き殺しながら爆走しやがって! ……ま、俺はそういう豪快な奴らは嫌いじゃねェがな」

 

 

 出迎えご苦労!

 待ち構えていたのは全身に傷跡という名の男の勲章携えた、筋骨隆々とした戦士だった。

 そんで一目見ただけですごく戦闘狂のにおいがする男だった。

 てかケルト陣営、男ばっかじゃねーか!?

 野郎共収容所か何かかオイ! むさ苦しいわ!

 

 

「アルカトラズ刑務所にようこそ。歓迎するぜ。で、ド派手に登場したテメエらの望みはなんだ? 入監か? 襲撃か? それとも脱獄の手伝いか? とりあえず希望を言っておきな。殺した後で、どうするか考えてやるからよ」

 

「こちらの患者の奥方が此処に監禁されているようで。治療に必要なのでお渡し願います」

 

 

 敵側の物騒な発言スルーしてこっちの用件だけ簡潔に伝える婦長ほんとすこ。

 

 まあ、案の定そうは問屋が卸さない展開になったんだけどねー。

 なんか戦いたくてうずうずしてたっぽいしなあの野郎。

 強敵と戦う為だけにここで番人やってた可能性まであるくらいだ。

 

 

 それと自らあっさり明かしてくれたが奴の真名()は“竜殺し”ベオウルフだった。

 

 

 つまり奴が持つ両手の剣は十中八九、宝具。

 恐らく左手がフルテ……赤原猟犬(フルンティング)、右手が鉄鎚蛇潰(ネイリング)ってとこか。

 フルティ……フルンティングは伝承上、血をすする魔剣として知られてる。

 その伝承を踏まえてみると、左手の剣がフルティン……フルンティングだと認識した理由として、血のように赤く刀身が輝いていたからだ。

 フルティン……ああ! もう心の中でも言い間違えるような名前の剣めんどくさっ!

 

 

 

 

 もういいや、言い辛いからフルチンで(酷い)

 

 

 

 

 あとエミヤの投影品の中にもフルチンがあったからってのもある。

 エミヤのフルチンとベオウルフのフルチンの形状がほとんど一緒だったからな。

 

 …………なんか心の中とはいえ口にすると酷いな。

 違う絵面が浮かんだわ。……なんておぞましい!

 

 ん? 右手がネイリングってわかった理由?

 ベオウルフの有名な剣ってフルチン以外だとネイリングくらいじゃね? っていう安直な理由だぜ。

 ぶっちゃけ根拠はない! だがスキル・二次元シミュレーション的には9割正解な自信がある。

 しかしその剣の能力まではちょいと情報が足りんかな……。

 

 だがエミヤの投影品の性質上、フルチンには間違いなく追跡能力があるってのはわかってる。

 知ってるというのは立派なアドバンテージだ。

 ……フルチンの追跡能力。あれかな? 確実に女子をハメる為の能力かな?(すっとぼけ)

 その能力を俺の宝具(こかん)に移植すれば……って体質治ってなかった(愕然)

 

 

 

 

 

 

 

 現在進行形で竜種を従えて襲い掛かってくるベオウルフ。

 それをラーマを除く全員で凌ぎつつ、俺はサポートに回りながらとあるスキルを行使していた。

 

 

「なんだそりゃ。痛みを感じてねぇのかお嬢さん! まるで鋼鉄のようだぞバーサーカー。アンタ、本当に看護師か?」

 

「よく言われます。まったく問題ありません。私の体は、患者を治すための機構なのですから」

 

「ハハッ! 目的のためにひた走るカラクリか! そして全ては患者のためね。訂正するぜアンタは立派な戦う看護師だ! だから盛大に殴り合おうぜ!」

 

「だが断る」

 

「な、にィ!?」

 

 

 適当にサポートしながら目一杯ストックしておいたオタマジャクシ絨毯ホーミング爆撃を、ベオウルフとグレートドラゴンにこれでもかってくらいぶちかまし吹き飛ばした。

 漸く、この場にある全ての情報をフル活用した、二次元シミュレーションでの演算が完了したので惜しみなく解放した所存である!

 導き出したぜこの場での最適解。

 あとは行動に移すのみ!

 

 

「マスター、ナイチンゲール、ラーマ。キミ達はシータの元へ向かえ。ベオウルフは我が抑える」

 

「賢者さん!? また一人で抑える気なの!? でもあっちには竜種も!」

 

 

 立香ちゃんがめちゃくちゃ慌ててるな。

 俺なんかを心配してくれてるのかね?

 あー、そういえば昨日もカルナを抑える役目を買って出たんだったな。

 だが今回はこれが最善だ。

 それに。

 

 

「大丈夫だ。何せこっちには頼れる仲間がまだあと二人もいる」

 

「賢者さん……! はい! わたしが守りますから安心して下さいマスター!」

 

「未だ半人前の騎士ですが賢者さんの期待に応えられるように頑張ります!」

 

 

 お、おう。なんか思ってた以上にマシュとリリィがやる気出してくれて、お兄さんちょいと引きつつも感激よ。

 頼りにしてるのがそんなに良かったんだろうか?

 

 

「ま、待て! 竜種の相手を二人に任せるとして、結局は賢者一人であのサーヴァントを抑えるつもりなのか?」

 

「そうだな」

 

「そこまでしてもらう程、余に価値など」

 

「ラーマ」

 

 

 お前は勘違いしている。

 俺がなんでここまでしてお前を救おうとしているのかを。

 

 

「な、なんだ?」

 

「我はカルデアにいるキミからシータの話も、離別の呪いの話も聞いている」

 

「っ……!」

 

 

 そう、俺は知っている。

 シータとの惚気話も、生前にかけられた呪いによって英霊になってもシータと出会えないことも、俺は知っていた。

 俺は別にリア充を羨みはしても、毛嫌いまではしていない。

 バカップルだって俺は祝福する。

 愛し合う二人というのは、尊いものだ。

 

 ラーマとシータのような悲劇的な二人は特に。

 

 前にも言ったが俺にNTR属性はない。

 俺は愛し合う二人を引き裂くような呪いみたいに屑ではないのだ。

 

 

「だからこの特異な状況を利用して、どうしても会わせてやりたかったんだ」

 

「賢者……気持ちはありがたいが、生前からの呪いのせいで無理な可能性の方が高い。だからそこまでするのは……」

 

 

 その対抗策は当然用意してある。

 が。

 それにはマスターの協力が必要不可欠。

 でも彼女なら……!

 

 

「……マスター、令呪で魔力ブーストを頼めるか? 一時的にだが離別の呪いを我が力で打ち砕く」

 

「なっ!? で、できるのかそんなことが? だが余のために令呪まで使わせるのは」

 

「わかった、任せて!」

 

「即答!? ま、マスター! 本当に令呪を使う気か!」

 

 

 流石話がわかるぜ立香ちゃん。

 普通の魔術師ならただサーヴァントの妻に会わせてあげるために、躊躇なく令呪を使うなんてありえないもんな。

 ……まあ、1日で一画回復するからってのもあるんだろうけど、それでも命懸けの人理修復の旅だ。

 普通のマスターならこんなことのために、令呪を消費しないのが定石だ。

 だからこそ立香ちゃんのような珍しいマスターが、サーヴァントには好まれる。

 

 さぁ、令呪のおかげで魔力が高まってきたぜ。力を貸せよブラザー? お前らなら俺がここまでラーマの為に行動してる理由、もう察しがついてるはずだろ?

 本来の力の使い方とはちょっと違うがやるぜ!

 

 

「盛大に遠距離からかましてくれやがって! 次はこっちの番だ、ぶっ飛ば────」

 

「────魔を統べる神の祝福を今ここにっ!!」

 

「なんとぉ!?」

 

 

 続けざまに令呪によっていつも以上に魔力を濃縮した性欲魔神(エンドレスブート)

 ベオウルフへの牽制の意味合いもあるが、今回の目的は攻撃がメインではない。

 味方へ飛び散らせる白濁の光の粒子、それをラーマにだけ降り注ぐことが重要だ。

 そのためにはブラザー共の協力が不可欠だった。

 仲間全体にブッカケるのはいつものことだが、一人に絞るには宝具の性質上、なかなかに操作が難しい。

 一部ってだけなら1人に多くブッカケるくらいはできるものの、今からやろうとしている『一時的な離別の呪いの無効果』は、全部ブッカケなければ厳しい。

 しかし白濁の光の粒子、一粒一粒に意思が宿っているのならば話は別だ。

 その意思で飛んでいく方角を制御可能ならば、個人目掛けて集中的に浴びせられる。

 

 しかしてそれは成功した。

 本来であれば、味方を守る為に時間をかけて設置するマーキング結界。

 今のところは一番多くブッカケられているマシュのみにしか発揮できないくらい下準備に時間がかかるが、今回は短時間で発揮かつ短時間しか持たない術として行使。

 しかも『離別の呪いを無効にするためだけ』に限定しての効果。

 

 

 

 その術の名は愛証防護結界(ザーメンフィルター)

 

 

 

 本来であればブッカケた量と濃さに比例して、対象が危機的状況に陥った時に自動で守る結界術だ。

 その効果をねじ曲げて応用し、離別の呪いを結界で封じ込め、シータを呪いが認識しないように誤認させる代物に変質させたのだ。

 

 

 心無しかラーマに付着した白濁光の粒子に宿る童貞達が、喜んでいる姿を幻視したりもしたが全力で無視した。

 いやだって、ねぇ? なんか自分の醜い部分を見せられてる気分になるし(醜くない部分とかあったの?)

 …………ラーマの全身からうっすらと白濁の光の輝きが舞う状態に仕上がったのを確認した俺は叫ぶ。

 

 

「今だ! 行け! そのストレッチャーがシータのいる場所まで連れていく。マスターとナイチンゲールはそのまま続け」

 

「「了解!」」

 

「そしてラーマ! 離別の呪いは一時的に封じたに過ぎない、だから後悔なきように行動しろ。キミの妻が待っている」

 

「賢者……! 恩に着る!」

 

 

 フッ……俺、めちゃくちゃ良いことしたよな今回。

 だからご褒美はあって然るべきだよな? な?

 ……ってオイ! マジか!?

 

 

「二度も不意打ちとはやってくれるじゃねぇか! 面白ぇ! けどよ、俺を倒さずに刑務所に入るのはいただけねぇなあ!!」

 

「くっ! そこを退け!」

 

「おっと、生きた屍には用はねぇからくたばってろ。俺が殴り合いたいのはそこの鉄人形の姉ちゃんなんでな。ま、それでも通る気なら気兼ね無くぶっ飛ばすが、構わねぇな?」

 

 

 ちょっ……ベオウルフさんタフ過ぎない?

 あの爆撃くらってから、いつもより魔力濃度の高い宝具(こかん)の一撃くらっといてピンピンしてるとか……なんだ? 聖杯のバックアップでも受けてんのか?

 つーか、アンタが遮ったことで竜種もまだ平然としてるじゃないか!

 だが、邪魔はさせねぇ!

 俺は白濁光をジェット噴射のように使って高速移動し、ベオウルフが襲いかかろうとしていた、ラーマ達の盾になるように割り込んだ。

 

 

「……人の恋路を邪魔してやるな。無粋この上ないぞ」

 

 

 右手の性剣でフルチンを弾き、白濁光を形状変化させた浮遊盾でネイリングを受け止めながら、背を向けたまま余った左手で先に行けと3人に合図を送る。

 駆けていく音が背後から聞こえ出したし、たぶん伝わったんだろう。

 ……フルチンを弾くってなんかめっちゃ痛そう。

 

 

「テメエ! ……だが納得しちまった! はは、そりゃそうだ! 確かにコイツは俺が悪い!」

 

「なら、ここは退いて欲しいものなんだがな」

 

 

 本当にそれ。

 珍しく理性ある感じのバーサーカーなんだからさ。

 というか、絶対召喚された時に何かあっただろ。

 タフ過ぎるわ! 傷は負ってる様子あるのにまだまだ元気有り余ってる感じだし!

 というか今も白濁光のブーストかけてる俺が力で押し負けそうになってる時点で、凄まじい膂力なんだが!? こんだけ馬鹿力なら狂化A以上は持ってそうなもんなのに、なんで普通に会話交わせてるんですかね!?

 

 

「ソイツはできない相談だ。俺とお前らは敵同士、そして俺はこの刑務所を任された身だ。それに俺はあの女と────」

 

「────殴り合いたい、だろ?」

 

「わかってんじゃねぇか……!」

 

 

 俺もできれば婦長のアワビを息子でガツンガツン殴りたいから気持ちはわかる(意味不明)

 えっ? 殴り合いって殴り愛って書くじゃん? つまり性交の隠語だろ?(※違います)

 殺し愛は相手が「死ぬ、死んじゃう……お願い休ませて」って口にしちゃうくらいイカせる性交の隠語やろ?(※違います)

 

 

 なん……だと……?

 俺の500年はいったいなんだったんだ……? 俺はなんのために生まれてきた……?(大袈裟)

 

 

「ハッ! なかなかどうして、遠距離専門かと思いきや剣による接近戦もこなせるとは、やるじゃねーかお前!」

 

()の竜殺しにお褒め頂けるとは、我の腕も捨てたもんじゃ無さそうだな」

 

 

 まあ、昨日明かされた衝撃の事実に比べれば、この程度の間違った知識で動揺なんざしないけども。

 この先、俺の記憶違いなんざいくらでもありそうだしなー(遠い目)

 

 つまりベオウルフの殴り合いたいって言葉は隠語じゃないってことか。

 女性を殴りたいって意味ではS、女性に殴られたいって意味ではM。

 

 

 結論。

 

 

 ベオウルフはドSとドMを内包するハイブリッドなド変態だったということか!

 やだー! そんな高度な変態相手に戦うなんて即お断りしたいんですけどー!?

 なんで変態と俺みたいな変た…………そういえば俺も変態だったわ(今更)

 

 

 

 ベオウルフのフルチンを紙一重で避け、性剣の白濁の刀身を鞭状にしならせながら振るう。

 それをネイリングで弾かれベオウルフの接近を許すと、フルチンが顔面に襲いかかってきた。

 顔を横にずらしてかわしたが、今度は首を狙ってフルチンが迫ってくる。

 後方に跳び去り事なきを得るが、逃がさないと言わんばかりの今度はフルチンによる突き技。

 体勢を直ぐ様立て直し、フルチンを性剣で横から叩き軌道をそらす。

 お返しとばかりに白濁光で形成した槍を射出するが、ネイリングとフルチンを乱雑に振るうことで、散らされる。

 

 一進一退の攻防が続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どういうことだオイ……フルチンってワードのせいで、命のやり取りが命のやり取り(意味深)にしか聞こえないじゃねーかよ(自業自得)

 

 

 

 

 

 

 この野郎! 真面目な戦いの雰囲気を崩してくるんじゃねーよ、ふざけてんのかベオウルフ!(お前が言うな)

 

 俺は悪くないしー! あんな呼び辛い剣振るってくるフルチンが悪い!

 やべ……素で間違えた、ベオウルフが悪い!

 やべーやべー、ベオウルフをフルチン呼ばわりするのは流石に失礼だよな(もう失礼だよ)

 

 

「お前、赤原猟犬(フルンティング)の能力は知ってやがるみたいだな?」

 

「なんのことだ?」

 

「とぼけんな。能力を警戒してなきゃできない動きしてんだろうが」

 

「……キミは本当にバーサーカーか?」

 

 

 真面目に思う。

 俺の動きを見てそんなことを察するバーサーカーとか、理性ありすぎじゃね?

 剣技も全然衰えてる様子無いし。むしろ冴え渡ってるまである。

 バーサーカーなら狂戦士らしく、力任せの大振りだけにしとけよ。

 馬鹿力で一々的確に急所狙ってくるの、戦い辛くてしゃーないっつーの!

 

 

「テメエと一戦やるのも悪くはねェが、あの鉄の女と殴り合いをした後じゃもの足りねぇな」

 

 

 俺はアンタと(ベッドで)一戦なんざヤりたくなんかこれっぽっちもねぇよ!? 婦長と一戦(意味深)交えて一線超えるのは大歓迎するけどよ。

 

 

「そういう頭を使った動きをするよりも、やみくもに闘争本能に従って殴って蹴るのが、戦いの醍醐味ってやつだろ?」

 

 

 いや、知らんがな。

 生憎と俺は戦闘狂じゃないし。

 しがない超越童貞でしかないですし。

 殴って蹴るよりは、イッたり抜いたりする方が得意やし。

 性戦の醍醐味ならわかるぜ? 見て敵をイカせ、その様子を見て自分もイクというギブ&テイクの精神こそが大事で、最高の醍醐味なんだってことを、昨日学んだばかりだからな。

 

 エレナママン、ありがとォ! 最高に気持ち良かったし! 脳内フォルダに残る君の艶姿は俺の一生の宝物です!! 最高のオカズをありがとう!

 

 ……カルデアに帰ったら脳内から現像して改めてシコらせていただきます(ここ一番のシリアス顔)

 

 

「────からさっさとぶっ潰す! 壊れて弾けろ。鉄鎚蛇潰(ネイリング)!!」

 

「なっ……!? ちっ!」

 

 

 話を途中から聞いてなかったタイミングで、ネイリングを力任せに振るってきたので白濁光で受け止めた。

 すると、元々脆かったのか壊れた。

 直後、全身に無視できない強烈なダメージが走り抜ける。

 

 くらって理解した。

 鉄鎚蛇潰(ネイリング)の能力は壊れた瞬間に大ダメージを与えるという単純なものだと。

 だがシンプル故に、特に近接戦闘においては相手に致命打とはならないものも怯ませる効果はある。

 

 事実、俺も怯んじまった。

 

 ヤバい! ベオウルフは怯んだ隙を逃すようなタマじゃない! タマは2つあるけどな!(わけわかめ)

 フルチンに斬られて血を一滴でも吸われたら、あの厄介な追跡効果が発揮される。

 何せその追跡効果により、無造作に振り回すだけで最適格な斬撃を打ち込んでくれる魔剣だ。

 となると接近戦が不利になり、足止めまでし辛くなる。

 遠距離攻撃だけじゃ、あのタフネスなベオウルフを縛り付けてはおけないはずだ。

 クソっ! 完全にミスった避け切れるか!? それとも迎撃で────ってちょっ!?

 

 

「続けて赤原猟犬(フルンティング)! ぶっ潰せ!!」

 

「ッ!? 貴様……!」

 

「本来の使い方じゃねーが、勝手な入監を防ぐにはうってつけだろ?」

 

 

 コイツ、まだ諦めてなかったのか!?

 もう少しで刑務所の入口に辿り着く3人目掛けて、フルチンを全力投擲しやがった!

 俺を怯ませたのはそっちが狙いかよっ。

 つーかエミヤ、お前のフルチンの使い方間違ってるみたいだぞ。投擲は本来の使い方じゃねぇみたいだし、どう考えても弓で射るのはおかしいもんなー。

 

 

 …………いや、フルチンの使い方ってなんだよ(哲学)

 

 

 それよりもかなりまずいな。

 確かに婦長の血はめちゃくちゃ吸ってるから、フルチンの追跡能力が抜群に働くか、クソッ!

 一歩出遅れた! ここからじゃ間に合わねぇ……!

 だったら! ラーマに使ってる白濁マットレスを操作して受け止めれば……!

 いや、真名解放した宝具を受け止めれる程の白濁光で、あのマットレスは構成してない。

 元々防御するために用意した訳じゃないから当然か。3人に避けてもらうのも追跡能力がある以上不可能。

 斯くなる上はマスターの元に令呪で俺を転移してもらうしか……!

 

 ここまでの思考、僅か数秒。二次元シミュレーションの賜物だが、思考を加速できても体が追い付けないのであれば、この場では意味なんてない。

 だから俺は叫んだ────

 

 

 

「マスター、我を令呪で────!」

 

 

 

 ────否、叫ぼうとした。

 けどその必要はなかったんだ。

 俺は性剣の柄を改めて握り直し、その切っ先をベオウルフの首に触れるか触れないかの位置に突き出す。

 

 

 

「……追わなくていいのか? 赤原猟犬(フルンティング)の全力投擲だ。余波だけでお前さんのマスター死にかねないぜ?」

 

「我がフルチ……フルンティングを追うのに便乗して、ナイチンゲールの元に殴り合いに行くつもりだったのなら諦めろ。我が出向く必要は無くなったんでな」

 

「なに? ……あれは」

 

 

 

 フルチンの進行方向に割り込むようにして現れた、黒を基調とした鎧を身に纏う可憐な少女。

 マシュ・キリエライトが巨大な盾を構え、フルチンを待ち構えていたんだ。

 

 

 

 ──時に煙る白亜の壁。

 

 

 ──奮い断つ決意の盾。

 

 

 

 直後、赤い閃光(フルチン)が盾に炸裂した。

 轟音と爆発、衝撃波が巻き起こり砂埃と煙までもが舞い上がる。

 

 だがマシュの姿が見えずとも俺に不安はなかった。

 彼女の強さなら知っている。

 これまで一番多く一緒に戦ってきたし、無論一番多くオカズにした。

 自主練にもよく付き合ってきた。

 彼女が強くなっていく様を近くで見てきた。

 だから彼女がこの程度でくたばるはずがないことはわかってる。

 であれば、俺は仲間を信じてベオウルフを抑える役目を遂行するのみ。

 

 

 

 

 漸く煙が晴れた。

 

 

 

 

 そこには強引にナイチンゲール狙いのフルチンの軌道上に割り込んだマシュが、しっかりフルチンを盾で受け止めその細い足で大地を踏みしめ立っている光景が。

 

 

 

「まだ──倒れません」

 

 

 

 強い意志の感じられる彼女の瞳と目が合った。

 助かったって感情と、あとは任せろという意味合いを込めて頷く。

 

 

「なっ!? あの盾の嬢ちゃんは騎士の嬢ちゃんと一緒に、うちの選りすぐり(ドラゴン)の相手をしていたはずだろ! まさか……!」

 

「そのまさかだ。我がマスターのサーヴァントは皆優秀ということだな」

 

 

 グレートドラゴン相手にマシュとリリィが戦っていた場所に目を向ける。

 そこには、

 

 

「はぁっ!!」

 

 

 竜種の頭に聖剣カリバーンを突き立ててトドメを刺すアルトリア・リリィが。

 

 

「オイオイ! マジかよ! 嬢ちゃん達だけで倒しちゃったのか」

 

 

 うわぉ……なんか二人とも逞しくなっちゃって。

 いくら俺がオタマジャクシホーミング爆撃で多少ダメージを与えてたとはいえ、正直足止めしてもらう程度で良かったんだがまさかあのグレートドラゴンを倒しちゃうとは……。

 

 こりゃ俺も負けてられんな!

 マスター達もどうやら無事に刑務所に入監できたっぽいし、こっから後ろを気にせず戦える。

 それに厄介な武器がないベオウルフ相手の方が正直やりやすいのだ。

 肉弾戦が強いのは承知の上だが、搦め手のない純粋な馬鹿力で向かってこられる方が俺としては対処しやすい。

 

 

「こりゃ誤算だったぜ。あーあ、鉄のお嬢さんと全力で殴り合いを楽しみたかったんだが、なぁ!」

 

「ッ! そう言いながら我に殴りかかって来るのは如何なものかな?」

 

「敵をぶん殴るのは至って普通のことだろうが!」

 

 

 SとMのハイブリッドな変態は流石格が違う。

 どんだけ殴り殴られたかったんですかね……だいぶガッカリしてるし。

 こんな変態に絡まれるとか……いやまあ俺も変態だからこれは類は友を呼ぶって感じになるのか?

 

 変態と変態の絡み合い……絡み愛。

 なんか気持ち悪い想像が掻き立てられるわー。

 だがこれならできるか。

 しゃーない、殴り合いがご所望のようだし乗ってやるか!

 

 あ、当然ながら乗ってヤる訳じゃないからね! なんでムキムキマッチョな野郎と騎乗位せなあかんねん!?

 流石にそこまで守備範囲広くないからね俺!

 

 ……頭を一瞬過った映像を今すぐ掻き消したい。でもおかげで最高に()()()()

 

 

「……希望に添える保証はないが、乗ってやる」

 

「お? なんだ剣を閉まって……!?」

 

陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)、展開」

 

「おお! その構え! その闘気! お前、素手喧嘩(ステゴロ)もいける口だったのか!?」

 

 

 応ともさ! もちろん上のお口も下のお口(意味深)でもイケるタチだぜ!(いつそんな話になった) もちろん未経験だが確信してらぁ!

 

 

「……試してみるか?」

 

「ハッ! 愚問ってやつだぜそりゃ。正直鉄のお嬢さんとの殴り合いで昂ってた分、不完全燃焼気味だったんだ。だったら────やらない手はないよなぁ!!」

 

 

 俺は別にアンタとズッコンバッコン(あくまで殴打音)と本音を言えばヤりたかねぇけどな!

 

 

「1」

 

「2の」

 

「「3!!」」

 

 

 俺とベオウルフの盛大な殴り合いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれからどれだけの時間が経ったのか。

 

 まるで新しいオカズを物色しながらシコシコしていたが、途中までは好きなんだけど、決め手にかけるオカズにばかり巡り合い、自分の好みに合うオカズを見つけ出そうと躍起になっていたら、出すまでになんだかんだで時間が経過していた時みたいな感覚(たとえが理解不能)

 

 正確な時間はあれとしても、時間の感覚が歪む程ベオウルフと殴り合っていた訳だ。

 その間、二人の仲間の少女は俺達の殴り合いに割り込めずにいた。

 いや、もうなんか天災みたいな感じになってるから仕方ないね。嵐だよ嵐。

 下手に巻き込まれたらあっさりと死にかねないし。

 ……巻き込まれた彼女達と接触して、俺もフルバーストからの空射ちで死にかねないし。

 童貞捨てられずにテクノブレイクは勘弁っすわ。

 

 

 

 ベオウルフの拳撃はまるで暴力の嵐。

 あれを捌き切るには武術の熟練者かつ、英霊に至る程の戦闘力を保有していなければ、至難の業だ。

 

 俺は別に武術の達人って訳じゃない。

 

 童 帝 神 技(ドウテイシンギ)という童貞の中の童貞にしか扱えない神の御業は使えるが、これを武術と呼んだら誰かに怒られそうだ。

 全身に陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)を纏っているからこそ、ダメージを緩和し何とかなっているが、普通に生身で受けていたら霊基が破損する勢いだ。

 さっさと決着(ケリ)をつけたいんだが如何せん、ベオウルフがあまりにもタフ過ぎて倒し切れないんだよな。

 

 この頑丈さははっきり言っておかしい。

 

 カルナが纏う黄金の鎧とベオウルフの生身がほぼ同等とか、どう考えてもぶっ壊れている。

 召喚の際に聖杯の影響を受けているのは間違いない。

 てか、絶対モロチンの野郎が聖杯に新たな細工でもしたに違いない。あんにゃろっ!

 魔神柱(チンコ)シュレッダーにかけるぞクソが。

 

 

 

 さて内心では余裕な感じで語ってるけど、現在進行形でステゴロ……って次元を超えたバトルの真っ只中だったりする。

 常人の目では追えないような速さでさっきから激突してんのよね。

 拳と拳の衝突、からの互いに牽制の拳骨ラッシュ、時折混ぜ込む首をへし折る勢いで放つ蹴りや、体勢を崩す為の足払い、隙あらば顎を砕くショットアッパー、顔面を狙うパンチと見せかけて、腹を狙う膝蹴りを繰り出す等々。

 だが、まだお互いにクリーンヒットは出せずにいた。

 

 

「ははははは! やるじゃねぇか! 正直お前とここまで殴り合いが成立するとは思わなかったぞ!」

 

「……それはこっちのセリフだ」

 

 

 どんだけスタミナもあるんだよ!

 俺もスタミナはハッスル(意味深)する面で自信があったけど、相手が筋肉モリモリ野郎な時点でヤる気も著しく低下してるから、ぶっちゃけキツイ。

 集中力もいい加減切れそうだっつーの!

 相手が女の子なら? スタミナ限界突破ですが?

 童 帝 神 技(ドウテイシンギ)もフル活用ですが?

 

 

「賢者、だったか? もう充分楽しませてもらった。だからそろそろ終わりにしようや!」

 

「奇遇だな。我も終わりにしたいと思っていたところだ」

 

 

 本当、この苦行は終えたいと思ってたとこだぜ。

 だけど、ここまでのタフネスぶちのめすには、ここら一帯を更地にするレベルで宝具(こかん)の連続射出が必要だろうからマスター達が戻って来て避難してもらわないと、俺はどうしようもないんだが……コイツ、この期に及んで手持ちの宝具なしのくせに、いったい何をするつもりだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思っていた時期が俺にもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 実は俺、今アルカトラズ刑務所の壁に全身めり込んでいます☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベオウルフが秘めていた宝具『源流闘争(グレンデル・バスター)』で容易くぶっ飛ばされてこの様だよ!

 どてっ腹ぶん殴りやがって……クソ痛い。

 陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)展開してなかったら、吐瀉物撒き散らしてたか、脱糞してたかもしれないレベルのアホみたいな膂力にあの野郎跳ね上がってやがった。

 

 

 常に余裕を持ってクソッタレ。

 いや余裕も何もクソが垂れる展開とか最悪やん。

 

 人前でうんこ漏らすのと、精液漏らすのならまだ精液の方が遥かにマシじゃね?(ドン引かれる究極の選択)

 いやいや! 相手が恋人なら精液漏らすのはその限りじゃねぇだろ?(そんな可能性0の話をされても……)

 

 ……テメェの家特定して野糞ぶちかますぞ(勘弁して下さい)

 

 

 てかなんだよ肉体の宝具やっぱりあんじゃねーか!

 二次元シミュレーションではそういう系統の宝具があるって予測出てたのに使ってこねーから、予想が外れたもんだとばかり思ってたのに!

 やっぱり野郎の思考を読むのは苦手だ。しかも一般人からはかけ離れた傑物は特に。

 

 なーにが「これが闘いの根源だ。要するに殴って蹴って立っていた方の勝ちってヤツよ」だよ!

 

 ベオウルフの野郎! 俺との殴り合いを長くしたかったが為に出し惜しみしてやがったな?

 もうやだ、戦闘狂も立派な変態じゃん!

 何が楽しくて痛みの伴う生身で殴って蹴ってを繰り返さなきゃならねぇんだよォォおおおおお!

 

 その馬鹿力で腹なんか殴ったらダメでしょ!

 ゲロまみれかクソまみれの二択くらい想像できないの!?

 ……あー、普通はそうなる以前に肉塊になるか。

 

 

 

 

 つーか、笑い事じゃないんだよなー……。

 おかげで真面目に便意催した。大の。

 うんこ漏れそう(うーんこの)

 俺、厳密にはサーヴァントモドキで今もなお生きてるから、普通にトイレ行くんだよね。

 最悪、宝具(オムツ)があるから大丈夫……とはいえできればトイレで思う存分クソを撒き散らしたい(汚い)

 

 だが、トイレに向かってる暇はねぇ。

 俺は無理矢理壁にめり込んだ体を脱出させる。

 だが、ふらつき地に膝を着く。

 腹がギュルギュル来てる上、足もふらつくけど立たねぇと!

 二人のことだ、俺がぶっ飛ばされたのを見て黙って道を譲るような娘達じゃない。

 証拠に打撃音が俺が吹き飛ばされた方角から途切れることなく続いてやがる。

 マシュとリリィが危ない!

 

 そう思って足腰に力を込めた直後のことだった。

 

 

「賢者! 大丈夫か!?」

 

「……ラーマ、傷は治ったようだな」

 

 

 ラーマきゅん、元気になったみたいだな。

 心配顔で一目散に駆け寄ってきてくれた君の瞳に乾杯(馬鹿なのかな?)

 俺の股間も元気……と言いたいとこだがマイナステンションモードのおかげでピクリともたたねぇわ。

 代わりに下り竜は腸の中を元気に暴れ回ってるけどな!

 

 

「ああ、みんなのおかげだ」

 

「そうか。……して、シータには会えたのか?」

 

「……ああ。マスターと賢者のおかげでな」

 

「……その件の嫁が見当たらないようだが?」

 

「それは────」

 

 

 ラーマきゅんの話によるとこうだ。

 

 

 シータちゃんには無事出会うことができた。

 俺の改造版短期型愛証防護結界(ザーメンフィルター)のおかげでな。

 愛の言葉を交わすことも、抱き締め合うことも、接吻することも……話を聞いただけで糖分過多で死にそう。

 しかし、肉体の復元は大方何とかなったものの、ゲイボルグによる呪いだけは治療できなかった。

 だからほぼサーヴァントとしては同一の存在であるシータが、その病巣(のろい)を肩代わりすることとなった。

 当然、ラーマきゅんは最初拒んだがシータちゃんが「今必要なのは最強のサーヴァント。であればラーマが適任(意訳)」だと説得し、犠牲となった。

 よって、ラーマきゅんは完全復活を果たした。

 

 

 という訳らしい。

 

 

「……そうか」

 

 

 その話を、後から駆け付けたマスターとナイチンゲールから治療を受けながら聞いていた俺は、一言そう告げた。

 

 

「……そうか」

 

 

 内容を噛み締めるようにもう一言。

 ゆっくりと俺は立ち上がる。

 

 

 

 

 

 そして、3人の制止(精子に非ず)の声も聞かず、彼らを置き去りにする速度で大地を蹴った。

 

 

 

 

 

 

 俺は加速しながら確実にベオウルフを葬るため、性剣『天我裸ティン(TENガラティーン)』の()()()()()()を左手に呼び出す。

 

 簡単な話、外見は男性用性具である全体的に赤いスタンダードなオナホだ。

 そのオナホにどす黒い魔力を流し込む。

 すると、外見が全体的に黒いハードなオナホに姿を変える。

 

 

 そして、右手をその黒いオナホの穴に突っ込んだ。

 

 

 別にトチ狂った訳じゃねーぞ? 性剣の時に穴から白濁の刀身を形成する機構が備わっていたように、黒いバージョンにも独自の機構が付いているってだけさ。

 それも変形機構が。

 

 

 そうして変形し生まれたのが。

 

 

「邪拳『転癌トレット(TENガントレット)』」

 

 

 黒光りした武器としての籠手。別名として拳鍔またはメリケンサック。まあ、拳に付ける武装だ。

 コイツには殴った対象の魔力を汚染し、機能不全に陥らせるという効果が秘められている。

 殴った箇所に魔力が流れる度に淀み……謂わば『癌』のようなモノを自動生成しその点を中心にして増殖する。

 要するにこれで殴られた奴が宝具を発動しようとしたり発動中だった場合、魔力を流して『癌』を増やせば増やす程、霊基に変調を来し直に痛みとして現れ、最悪宝具の魔力が逆流して自爆するというえげつない効力を発揮するのだ。

 

 流石に効果がえげつないから敵でも酷だろうと思って、使うのを自粛していた武装なのさ。

 何故そんな武器を今になって使う気になったのかって?

 

 

 

 

 

 

「おらおらおら、どしたどした!」

 

「くっ! この先は行かせません!」

 

「こうなったら……! 選定の剣よ、力を! 邪悪を断て!」

 

 

 

 

 

 

 

 標的確認。

 やはりマシュとリリィがベオウルフと戦っていた。

 

 俺はそんな彼らの元にミサイルの如く突っ込み────

 

 

 

「なっ!? テメエは……! ゴフッ!!」

 

「え、賢者さん……!?」

 

勝利すべき黄金の剣(カリバーン)! ……え?」

 

 

 

 ────仕返しと言わんばかりにベオウルフの腹目掛けて盛大に邪拳をぶちかました。

 

 

 

 拳にみなぎる怒りを乗せて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーマきゅんとシータちゃんの夫婦丼(性的な意味で)食い損なったじゃねーか!!(拗らせた童貞の末路)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夫婦の仲を引き裂くなんてとんでもない!

 答えは簡単。

 仲良く一緒に頂いてしまえば良いじゃない! という結論に達した。

 だからラーマきゅんを全力でアシストしてたってのに……。

 

 全て水の泡だよ!?(予測通りの結末)

 

 ラーマきゅんとシータちゃんにスパッツ直穿きさせて、クンカクンカしたりモミモミしたりペロペロジュルジュルと散々堪能したのち、こすってねじ込むという壮大な俺の計画が台無しだ!(うわぁ)

 

 

 

 

 

 

 

 そんな私欲まみれな怒りが込められた一撃が、ベオウルフの腹に容赦なく炸裂したのだ。

 

 吹き飛んだは吹き飛んだが、無理やり両足に力を入れてベオウルフは踏ん張って耐えやがった。

 おかげであんまり距離は開いてない。

 お互いに全力で駆け出せば3歩で詰められる距離だ。

 

 

「なんつー重い一撃だっ……! だガハッ!? て、テメエいったい何をしガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!??」

 

 

 邪拳の効果は伊達でも酔狂でもなんでもない。

 テメェのような肉体全身に作用させるような宝具を使う場合、当然『癌』の増殖は格段に早い。

 テメエの宝具がテメェを苦しめるって寸法さ!

 だけどな。

 

 

 

 ベオウルフ……お前だけは絶対に許さない、絶対にだ!(いつもの理不尽)

 

 テメェは俺を怒らせた。

 

 

 

 お前さえ邪魔をしなければ、ラーマきゅんとシータちゃんを今頃(性的に)美味しく頂けていたはずなのに!

 あ、もちろん夫婦の営みを邪魔するつもりは毛頭無かったぜ? そこまで無粋じゃない。

 ラーマきゅんとシータちゃんが合体(意味深)してる時は、俺は二人のどっちかのお尻を借りる予定だったんだ。

 

 

 は? どこって……二人の菊門に息子ぶち込むつもりだったけど?(さも当然って態度)

 

 

 ラーマきゅんとシータちゃん、どっちでも俺的にはありだから一通り楽しんだら交代みたいな感じでさー。

 へっへっへっ……二人ともぽっかり開きっぱなしかつ常に中はグチョングチョンに開発する気満々だったし(相変わらずのド屑)

 

 あ? そもそも何度ループしてもそんな関係になれる訳ないだろ? 体質治ってない時点で夢のまた夢? だぁ?

 

 うるせえ! 万が一! 億が一! その願いが叶わなかったとしても、邪魔さえなけりゃシータちゃんをこの目で見ることはできたはずだろ!?

 そうしたら俺は最低限シータちゃんで見イキまではできていたはずなんだ!

 ラーマきゅんとシータちゃんのセットで見イキだってできていたはずなんだ!

 

 そのささやかな夢さえも妨害し、あまつさえやりたくもない殴り合い(趣味)に付き合わされた。

 その罪、万死に値する(そこまでか)

 

 だからテメェを宝具の自滅なんかで終わらせはしない。俺自らこの手で引導を渡してやる!

 

 

 

 

 

 お前なんざベオウルフルチン、略してウルチンで充分だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………何故か唐突に頭に浮かんだのはウルトラチ○ポって言葉だった(あなた疲れてるのよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、とにかくキレちまったから覚悟しやがれ。

 

 

「ガアアアアアアア!? クソッ! こういうじわじわと呪いの類いで攻めてくるタイプが俺は一番嫌いなんだ! 男なら堂々と拳で語りやがれ! ぶちのめす!!」

 

 

 苦し紛れの特攻か?

 だが甘いぜウルチン。

 

 俺は既に構えていた。

 邪拳を付けた右拳を脇の下まで引き、逆の左手は目の前に掌を突き出す構えを取っていた。

 全身を覆っていた陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)を右拳に一点集中させて。

 つまり完全に他は生身。防御を捨て身体能力の強化をも捨てた捨て身の構え。

 おかげで陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)の恩恵を受けられず腹が痛い、決壊も近い。

 だが今回は無視する。

 お望み通り拳で終わらせてやるから感謝しろ。

 

 

 まさに刹那のことだ。

 

 

 全力を出しても3歩はかかる距離。

 それをたった1歩でウルチンの懐へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 グチャッ!! パァン!!!!

 

 

 

 

 

 

 誰もが理解できなかったはずだ。

 そんなデタラメな速さで動くなんて、ましてや陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)を全身に纏うのをやめたくせに、何故そんな速さが出るのか?

 

 

 簡単な話、童 帝 神 技(ドウテイシンギ)だ。

 

 

 本来であれば童 帝 神(ザ・ヴァージニティ)にしか使用不可の童 帝 神 技(ドウテイシンギ)の中で、一皮剥けた童貞であれば誰でも習得可能な技を行使した。

 基本的に性的対象にしか効果がない中で、珍しく対象外にも使用可能な童 帝 神 技(ドウテイシンギ)の中でも基礎中の基礎。

 だいたいの派生技の中心として使用される基本技。

 その名も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 武技・『早漏流し(モーメントドビュッシー)』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自身の身体動作速度を、最高射精速度に変換するという単純な技だ(意味不明)

 シンプル故に大きな癖も無く使いやすい反面、本当に一瞬しか持たない技であり、1回使った後は間を置かずに連続行使ができないという弱点があったりする。

 そして今回は童 帝 神(ザ・ヴァージニティ)だからこそ実現可能な速さだった訳だ。

 

 

「……いつから我が遅漏だ(遅い)と錯覚していた?」

 

 

 俺は早漏だ(早い)ぞ(みんな知ってる)

 だからあらゆる動作だって生身でも速いぞ(それは知らなかった)

 

 さて、飛び込んだ。

 それと同時にカウンターを利用した全力パンチをもう放った後だ。

 もちろん残心も忘れていない。

 肉体に宝具を展開するあれだけのタフネスを鎮めるには、急所を狙う他ない。

 

 

 

 だからやった。

 陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)を邪拳に圧縮した拳骨。それを一切の躊躇無く。

 

 

 

 

 

 

 

 金的を狙って打ち込んだのだ(Oh……)

 

 

 

 

 

 

 つまりさっきの音は俺の高速移動音では無く、股間の破砕音だった訳だ!

 生前体を鍛えまくっていたどんな英傑でも、股間だけは鍛えようが無い。

 射精までの時間を鍛えるなどは可能でも、純粋な防御力やら攻撃力を鍛えることは不可能。

 そんなことが可能なのは超越童貞くらいなものだろう。

 

 案の定ウルチンのフルチン(ガチ)が耐えられる訳が無かった。彼の股間がフルチン(ガチ)かどうかもわからぬまま、金たまもまとめて根こそぎ消し飛んでいた。

 

 

 

「は……?」

 

 

 

 あまりの速さ、あまりの衝撃。

 ウルチンは漸く気付く。

 己の股間が霊基崩壊している現実に。

 認識した瞬間、声なき断末魔の叫びをあげてウルチンはこの特異点より消滅した。

 

 

 ふぅ、ストレス発散完了!

 

 

 ………………。あれ? 少しやり過ぎたか……?(潰してから冷静になるゴミ)

 

 

 

 

 

 

 頭が冷えたことで俺はやっと気付いた。

 

 今更ながら横入りしてベオウルフを屠ったことに。

 

 そして、直前まで戦っていたリリィが、俺が飛び込んだと同時くらいに宝具を放っていた事実に。

 

 まだその宝具が炸裂していない現実に。

 

 

 

 

 

 

 

 標的(ベオウルフ)を失った聖剣の光は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 着弾地点を瞬時に修正し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────何故か鋭角に曲がり俺へと向かってきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は知っていた。本能的に知っていた。

 リリィの聖剣の光は近くに俺がいる場合、ピンポイントで我が息子を狙ってくる、ということを。

 

 

 

 

 

 

 

 あっ(察し)

 オチ読めたわ。

 そして、今更回避不能だわ(諦感)

 

 それは最悪のタイミングと言えた。

 

 よりにもよって、陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)を拳に一点集中している。

 即ち他の箇所は無防備。

 とは言っても、通常であれば回避か迎撃をするくらいの余裕はあったはずだ。

 殺気も敵意も害意もなく、その上味方からの攻撃だったのが拍車をかけている。

 

 おかげで防御や回避を萎えてる状態で行うには遅すぎる距離まで、攻撃の接近を許してしまった。

 

 

 思考だけは加速してるものの、マイナステンションモード時からスタンダードに戻しての白濁光ジェットでの離脱も、白濁光による迎撃も、もうまもなく着弾する状況下では無理だ。そこまで瞬時には切り替えられない。

 

 本来であれば直立バッキバキな頑強さを発揮するイチモツも、憂鬱形態と化している状態では萎え萎えのしなしな。

 とても聖剣の光に耐えうる防御力は有していない。

 

 童 帝 神 技(ドウテイシンギ)も意味を成さない。

 元々これは性的対象に使う技術。

 相手も無しに使える技は先程使った武技のみ。

 しかもその武技はまだ使って間もない為、連続行使は不可能。

 

 詰んでいた、完璧に詰んでいた。

 

 

 

 所謂、俺の股間がご臨終ってやつだな。

 

 

 

 ああ、走馬灯のように記憶まで流れてきた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………おかしいなー、異空間でのオナニーの記憶ばっかなんじゃが(ナニも間違っていない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんじゃここで一句(辞世の)

 

 

 

 

 

 我が息子

 

    邪悪認定

 

        カリバーン

 

 

 

 

 

 

 

 こんなにも俺は無邪気なのに見る目ないよなあの選定の剣(ツッコミ放棄)

 まあ『目』自体ないからしゃーないか。

 

 ……そんじゃまあ、逝ってきまーす!(悲壮な覚悟)

 

 

 

 

 

 

 

 

 聖剣の光が俺の股間に着弾。

 

 

 次の瞬間、爆ぜた。

 

 

 

 

 

 これが爆死ってやつか……、そんなことを他人事のように思いながら、俺の体は聖剣の光に包まれて大爆発。ついでに肛門も大爆発した(こっちは比喩)

 

 

 

 

「「「賢者さぁーん!?」」」

 

 

 

 

 股間を中心に全身に激痛が走る中、最期に聞こえたのは女の子3人が俺を呼ぶ悲痛な叫び声。

 そして、轟く爆音だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この日、マイサンは死んだ────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カリバーン「私は悪くない。邪悪な股間を持つ賢者が何もかも悪い」

爆発オチなんてサイテー!(建前)
賢者ザマァww(本音)

まさしく因果応報……ベオウルフさん、本当にすまない
あと、ラーマとシータも賢者の理由が不純すぎてごめんな!
今までヤリたい放題だったツケが回ってきたのだと思えば納得の結果でしょう
……正直、リリィを今回の特異点に同行させた時点で、読者様にこの展開を予想される可能性があったのですが、幸い感想欄では指摘されなかったので良かったです



次回は「ケルトのタケシ無双」です(大嘘) 更新はまた暫くお待ち下さい!



…………さらっと現れた『()』の辛辣なセリフ担当
ただし本格的な出番は次の特異点な模様
今言えるのはコイツは『一応オリキャラではない』ということだけですかね

けど後半の賢者のインパクトが強すぎてみんなコイツのこと忘れてそうな予感(笑)



追伸
まるでFGOとは関係ないけど、最近届いたカードキャプターさくらのOADを見て「きゃわわー……やっぱりええわぁ」と思った反面、ふと拙作を思い出し「……私も随分と汚れてしまったものだな」と寂寥感を覚えたりしました(大賢者並感)
まあ、今更この汚れは落ちないんで終局までは突っ走るつもりですが(笑)

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