賢者な英霊(仮)はとにかくヤりたい(真顔) 作:おき太さんかわゆい
前前回、前回を踏まえた上でお楽しみ下さい
無駄に長いのに内容はスカスカです(理由はお察し)
……先に謝っておきます
なんか色々とごめんなさい()
俺達は逃げた。ただひたすら逃げた。
白濁光を自ら生成できない状態にあるので、疑似金玉内蔵の性剣『
刀身の形を保つのを一時的に解除し、ロケットブースターのような推進力として扱い、ケルトの軍勢+
マシュの盾をサーヴァントを召喚する際のような向きで固定、その上にマシュとマスターを乗せ、下から二人を乗せた盾を右手で支えつつ、左手の性剣で飛翔しているのだ。
理由? 大賢者モードは既に解けている。
即ち女性との接触はテクノブレイクを意味するからだ。
そんなこんなで無様に敗走し南軍のサーヴァント達と何とか合流した後、マスターとマシュに感謝を、その場の全員にここまでの事態に発展させてしまったことを深く謝罪した。
残念ながらフルバースト後のため、俺的最大級の感謝を表す感射精(感謝を示すと同時に射精)や、最大級の謝罪を意味する顔射罪(謝罪と同時に顔射)はできなかったから、誠意が伝わったかは甚だ疑問だが(やらなかったからセーフ案件)
敵に『ビッチ』がいる以上、俺がいても逆に不利になるだけなので、俺は自ら進んで北軍と合流することにした。
まあ、南軍には『ビッチ』や不感王と同じケルト出身の槍サーの姫……じゃなくてランサーの女王スカサハもいるしたぶん大丈夫だろ、という判断だ。
てな訳で俺はデンバーを後にした。
現在は件の性剣ブースターを用いて先に向かった北軍に合流するため高速移動中だ。
そんな折、唐突に一つ思ったことがあった。
最近まともにオナニーしてない(愕然)
だってそうだろ?
昨夜のオナニーがまともだったか?
アレは
オナニーとは! 非生産的だからこそオナニーなんだ! 利き手は恋人であり、息子は己の分身、そしてオカズは恋人と一緒に楽しむデートのような物! 恋人とイクデート中に訪れる高揚感がまさに擦ってる時であり、恋人とのメインイベントがドピュッとビュルルな絶頂で、デートの終わりが賢者モードナウ。そうさオナニーとは! 恋人とのデートでのふれあいと同じなのさ!!(冒涜的意見)
その日の気分によってジャンルやら趣向を変えてオナニーに興じるのと、その日の気分によって娯楽施設に出向いたり、おうちでデートしたりすること。そこに何の違いがある?
完全に一致ではないか(えぇ……)
確かに俺は毎日かかさず肉棒の先端から出づっぱりに等しい。立っていようと座っていようと戦っていようとなんだろうと、眠ってる時ですら、
だが第5特異点に来てから、一度でも趣味で俺が
無いのだ。
何せこれらは全て
即ちこれはオナニーにあらず。オナホどころか一切手すら使わずにイク。これ即ち童貞の頂点に位置する俺には造作もないことであり、常に亀の頭は濡れ濡れのびしょ濡れ。
たちまち
つまり今回は先走ったのだ、二重の意味で。
え、二重の意味って何って?
わざわざ言わせんの? ……先走りも出たって意味。…………汁だよ汁! オブラートに包んだのに何故公開しなくちゃならないんだ!
公開オナニーを強要されたようなもんよこれ? 訴えるぞ!(敗訴確定)
さて、俺は盛大に失敗した。
完璧に俺の慢心が最悪な事態を招いた。
一応これでも挽回しようと頑張ったのよ?
大失敗したから何とか戦況を建て直そうとさぁ、大賢者モードだって駆使してさぁ。
けど、おかしいよねあの『ビッチ』。額から虹色のビーム飛ばしたりしてくるとかどうなってんの!
剣からビームは今時普通じゃん(普通……?)
股間からビームだって言うまでもないじゃん(異常でしかないね)
でも額からビームは異常じゃん!
……ん? え? なに? あれってフェルグスの剣の力借りて撃ってる感じなの?
なんだよ。
それならビーム出るのは当然じゃねーか()
いやまあ、最近のビーム事情はどうでも良いんだよ。
問題なのは『ビッチ』ことメイヴが、俺にとって相性最悪だったってこと。
あ! 言っとくけど敵対関係における戦闘面での相性のことであって肉体関係の相性のことじゃないから!(説明不要)
仲間だったなら俺がサポート役に徹すれば最高な相性だっただろうし? たぶん体の相性なんか抜群に最高だっただろうし?
……十中八九一回切りの関係だったろうけどな! メイヴと寝たら最後もとい最期。俺が間違いなく腹上死確定コースに突入するもん(一回△一発○一瞬◎)
そんな訳で俺は『ビッチ』と自分が招いた失敗のせいで、絶望的状況に追い込まれた。
そこに一筋……いや厳密には二筋の光明が差し込んだんだ。俺としては二つ、いや二人の筋もとい割れ目に挿し込みたくなったがな!(急にナニ言ってんのコイツ)
『今度はわたしたちが賢者さんを助けます!』
『今度は私達が賢者さんを助ける番だよ!』
…………………………………………。
正直最初天使が二人舞い降りてきたと思ったんだ。
……まあ、後で話を聞いたところとても天使と呼ぶのは憚れる駆け付け方だったけどな。
『自分自身をルーンで強化したスカサハさんに、先輩を抱えた状態のわたしを賢者さんの元まで届くように投擲してもらったんです』
『それで後は滑空しながら賢者さんがいる正確な位置をドクターにナビゲートしてもらって肉眼でも特定できたから、後は最近特訓してマシュが身に付けた、武装の盾を空間に固定する技を使って、それを足場に方向転換して上から降ってきたって訳。すごいでしょ? 私の後輩は常に成長してるんだよ!』
『お、大袈裟ですよ先輩。でも、やっとシールドを手に持たずとも自由に展開できるようになったんです。それを足場に進行方向を変えたり一時的に加速できるようになりました。実戦で初めて使いましたけど、何とか上手くいって良かった……。特訓の成果を漸く発揮できました』
上空から降ってきた理由が、まさか文字通り『飛んで来た』だとは流石に思わなかったぜ。
しかも人間砲弾としてさ……急いで駆け付ける為とはいえ無茶するわ(それな)
ケルトの軍勢やら俺が息子から吐き出したのを『ビッチ』に支配された
空気抵抗の諸々はスキルの魔力防御や自陣防御を駆使して何とかしたようだ。
マシュもなんだかんだサーヴァントらしくなってきたな。色々と無茶苦茶するところが。
立香ちゃんもマスターらしく貫禄というか図太くなってきたというか……投げてもらうって判断に至るって仲間を信頼してる証拠なんかね?
とはいえ俺なんかの為に無茶し過ぎ感は否めないけども(ホントそれな)
…………。
ちなみに空間に固定した盾を自身の後方に展開して、足場とし蹴ることで一気に跳ぶ技は『シールド・カタパルト』と名付けたらしい。
自分自身を発射するからなんだってさ。
俺の技のネーミングセンスに勝るとも劣らないシンプルな技名だぜ(お前と比べることが失礼)
…………さっきから失礼なことばっか言われてない俺?(いつものことだろ流せよ)
なんだか釈然としないぞ。俺、今のところはまともなことしか言ってないよね?(((え)))
…………えっ?
話、戻すわ(アッハイ)
……にしても、いつの間に二人はあんなに頼もしい背中を見せるようになったんだろうか。
俺に戦いを任せるのでもなく。
俺と一緒に戦うのでもなく。
俺を頼りにしてバックアップに専念する訳でもなく。
地に跪く俺を守るため自ら前に立った二人の少女。
そんな彼女達を見て感慨深い気持ちと己の情けなさが同時に沸き上がる。
そしてこんな場面ですら、地に跪いてるが故にマシュの丈の短い鎧から見え隠れしそうな布地的なものや、カルデア戦闘服に着替えた藤丸立香のボディスーツで露になっているヒップラインが、気になって仕方ない自分に今回ばかりは嫌気が差した。
…………オイ、途端に脳内の声が全て失われると逆に落ち着かないんだが。
変態思考してる自分自身に嫌気が差すことが、そんなにおかしいかよ?
驚愕してるとこ悪いが、俺も元人間だからね?
一般の感性がまるでない訳じゃないからね?
俺にとって卒業候補はいつだって庇護対象で、最後の最後は俺が守ってやらないとって、そんなお節介な、それでいて無意識に彼女達を下に見ていたんだろう。
全ては俺自身が彼女達を失いたくないが為に、その失いたくない理由も童貞を卒業する為……そんな心構えでいつも前に出て戦ってきた。
でも俺が卒業可能な体になり、彼女達の何れかで卒業した場合、卒業相手以外を守る理由は無くなる。
そんなドライな認識でいたんだ。
だが正直カルデアは居心地が良かった。
あの場所は孤独に慣れすぎていた俺に、安らぎを与えてくれたんだ。
カルデアが、じゃ断じてない。
カルデアにいた二人の少女。
藤丸立香とマシュ・キリエライト。
彼女達の側は、隣は酷く居心地が良くて。
離れ難い、と思ってしまったんだ。
そうさ。
俺にとって二人は────
────愛用の特注オナホか、使い古された殿堂入りのオカズ以上の存在に他ならなかったんだからな!(真面目かと思ったらこれだよ)
(※彼にとっては最高位に大事な物を意味します)
そりゃ手放せない訳だぜ!
にしてもカルデア戦闘服ってやっぱエロいな!
デュフみを感じざるを得ないぜ!
いや、デュフみってなんだよ(知らねーよ)
おっと! また流されるところだった!
自重しないとな。
ありがとう黒髭、デュフみを感じたおかげで冷静になれたよ。お礼に
風の噂で、パイレーツマーケットにてドレイクの裸婦画集を手に入れてたっぽいから、こっそり奴の自室に置いとけば、一応使うんじゃない?
黒髭抜き一発! みたいな(危機到来不可避)
…………。
回想を続けよう。
今回は流されない。
垂れ流しもしない。中身も空だしな。
溢れ出る性欲に抗ってやるよ。
スキルや宝具の効果に頼り切りのいつもの思考回路じゃ、ビッチには勝てねぇ……! だったら普段の性欲一辺倒な戦闘手段じゃ文字通り子種の無駄撃ちどころか、ビッチの
そこで俺の股間に電流走る!(早速性欲に負けてるじゃねーか)
いや語弊があったわ。
いつもの調子で口走っただけだから(((((ええー? ほんとにござるかぁ?)))))
ちょっ!? いきなりサラウンド方式で一斉に
馬鹿にしてますが? じゃねぇし! 同胞以外の繋がってるだけの童貞達に口揃えて言われるってどんだけ人望ないの俺!?(人望があると思っていたのか)
…………。
頭可哀想扱いが普段より思考が落ち着いてる分、こかnゲフンゲフン……心に響くぜ(誤魔化せてないんだよなぁ)
話を戻そう!(強引)
ハ・ナ・シ・を戻そっ!!(必死)
この特異点に来る以前、それも監獄搭に跳ぶ以前の深夜の出来事。
やたらとアルトリア種の方々が、食堂に現れたことを。彼女達は何故現れた?
答えは至ってシンプル。
1人飯したくて夜食を大量に作っていたからだ。
その匂いに釣られて出没したに過ぎない。
その夜食の数々はほとんどアルトリア種の胃の中に消えたものの、まだ残りは俺の異空間こと宝具『2Dシェルター』に保存してある。
我が異空間は外界と時間軸が異なるから、未だに新鮮さ抜群かつ出来立てに等しい。
その中から選別したのだ。
不感症ヤリサー兄貴と、ハイパーケルトビッチの弱点になる料理や食材を。
斯くして俺は繰り出した。
意地汚い悪足掻きもとい嫌がらせ。
けれど、それで逃走時間を確保できるなら問題ない。
クー・フーリンは『犬の肉を食べない』というゲッシュを有している、それはオルタになろうと変わらない!
だから逆手に取れば犬の肉が弱点。
であれば犬肉料理のタンコギ、ポシンタン、スユク、トゥルチギを野郎の口目掛けて執拗に狙ってやればいい!(せこい)
当然勝てるとは思えなかった。
オルタとはいえ、基となるクー・フーリンは生前にゲッシュを利用されて命を落としている。
そして、そのゲッシュを利用した
件の女王メイヴの死因は投石機から放たれたチーズの塊が頭部に直撃したことだ。
だから料理に使っていたチーズの余り、デカさは無いが冷凍したチーズを用意した。
けれど、これについても何らかの対策はされてるだろうことは折り込み済みだ。
本当は俺の股間で生成したチ-ズ(意味深)でホーミング爆撃連発! とかしたかったんだがな(オイ)
まあ、それをやったら十中八九ハイパーケルトビッチどころか、アルティメットケルトビッチとかに進化しそうだからやめたんだけどさ(至極当然)
同じ失敗は繰り返さない(え)
故に俺は『賢者』なのだよ!(信用0件)
倒す必要はない。
3人で逃げて味方と合流するだけの時間を稼げればそれで良いんだから!
だから犬の肉とチーズを異空間から直接射出するという奇策に出た訳だが。
いくら対処法を用意してようと、まさか戦場のど真ん中でそれも弾丸として何もない空間からいきなりぶっ放してくるとは想定外だったはずだ。
迂闊には近付けまい!
そう思っていた時期がありました。
『メイヴキーック!』
は?
チーズが蹴り返された、だと!?
『弱点を突く。シンプルで良い手だと思うわ。けど生憎と私、弱点を弱点のままにしておく程甘い女じゃないの♡』
おかしいだろ。
変な方面に努力家なの!?
努力の方向性が間違ってるよ!
そんな方面に努力するくらいなら、男のナニを瞬時に勃たせる手段とか! 色香や目線、言葉責めだけでイカせる技術とか! 男の上にまたがった時の腰の振り方とか! 中の締め方のリズムとか! 最適な濡れ具合とか! 搾り取るタイミングとか! そういう方面に努力しなさいよもう!(されたらお前死ぬやん)
……いや、『ビッチ』のサーヴァントなんだから努力しなくてもその程度はカンスト済みなのか?
だとしても、飛んできたチーズを回し蹴りて。
あの動き、どう考えても素人のそれじゃないし、まるで『体が飛んでくるチーズに勝手に反応して蹴りを放った』ようにしか見えなかったぞ。
もしや、チーズ(意味深)が飛んできた場合『体が飛んでくるチーズ(意味深)に勝手に反応して口を開き的確に飲み込む』のでは!?(絶対ないとも言い切れない)
とはいえつくづく相性が悪い相手だなオイ。
天敵のビッチって時点できついのに、俺と同じ無駄に努力家なタイプなのかよ(努力の方向音痴よりはるかにマシ)
だがくらえ! チーズガトリング!
一発のチーズが飛んでくることは想定していても、大量のチーズが飛んでくる場合の対処はどうするのかね?
案の定これが上手くいった。
連続で蹴り返すには、移動しながらでは難しいから、近付かせずに足止めするという最低限の目的は達成できた。
ちょっとシュールな状況になっちゃったけどな。
チーズが球でメイヴの足がバット。
まるで俺がピッチングマシンで、メイヴがバッターといった感じのバッティングセンターのようなチーズ攻防戦。
正直、男はバッター側のイメージのが強くない?
何せバット(意味深)は股下に常備してるし。
俺の場合手入れも怠ってなければ、めちゃくちゃ使い慣れてるし(見イキの賜物)
チーズだってどちらかといえば女じゃん(?)
おりものとかマンカスはチーズ臭ってよく言うじゃないか(ただのチーズ嗅いで死ね)
?????
ただのチーズ嗅いで射精したりしないよ?(死ねって絶頂の意味じゃねぇよ)
馬鹿じゃないの?(おまいう)
ちなみにチーズは上手くいったものの、犬の肉の方は失敗に終わった。
……いや、考えるまでもないんだけどさ。
口を閉じるだけで対処されるんだから、そりゃ意味なんざ無いわな(デスヨネー)
ぶっちゃけせっかくの料理を不法投棄しただけに終わったちゃったのだ。
ったく、クー・フーリン・オルタの野郎! 食べ物は粗末にしちゃ駄目だろうが! 責任持って食えや!(無茶言うな)
そんな感じでチーズ戦を繰り広げて時間を稼ぐも、勝てる見込みは結局皆無で俺は再度絶望。
まあ、そのおかげで隠者が出てくるだけの魔力を、蓄える時間を与えられた訳だから結果オーライなんだけどさ。
うーん、実際精液による魔力が9割の俺がフルバーストして大賢者モードが解けた後ともなると、残存魔力は心許なかったからなー……。
通常ならとても第二宝具を使うだけの魔力なんて残ってなかったんだし、良かった良かった。
あん?
隠者が登場する前に誰か現れなかったかって?
さぁ? どうでもいいじゃんそんなん(え)
花糞ヤリチン引きこもり覗き魔との回想なんざ、する必要ないだろ?(ヤリチンに辛辣過ぎる)
あ? 助けてくれただろって?
……。
…………。
………………。
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………………………………………………非常に癪だが感謝はしてるさ、一応な(どんだけ嫌なんだ)
まあ、そんなことはどうでもいい(流しやがった)
それよりも隠者が俺達を逃がすために発動させた宝具の方が重要だ。
俺は記憶の幾つかを思い出したことで、本来の第一宝具がどういうものかを知った。
同時に第二宝具も実は思い出してたんだよなぁ。
それこそが!
真第二宝具『
通称『脱糞宝具』。
キャッチコピーは『ただし闇は尻から出る』。
溜め込んだ鬱憤を魔力に変換し、ケツ穴から憂鬱を誘う膨大な闇を解き放つ宝具だ(ナニソレ)
その効果は溜め込んだ負の感情の量に伴い、空間展開範囲や影響力が増減するが、効果範囲に誘い込めさえすれば、自身の魔力が切れるか外部から特殊な手段を使われない限り敵を逃がさない。
詳しく効果を述べるなら、自身を基点に極小のブラックホール擬きを発生させ、引力が作用する範囲が空間として形成される仕組みだ。
あの『魔物』を闇の底に沈めた方法は超至近距離まで接近してから発動したことで、その極小ブラックホールに接触させて飲み込んだって訳なのさ。
そして! 重要なのはここからだ!
この宝具の目玉商品たる効果よ! それも!
『効果範囲内に取り込んだあらゆる存在による自身への物理的干渉を全てマイナスに反転させるというもの』なのだっ!!
あ? よくわからない?
ハァー……。これだから近頃の若い童貞どもは……理解力が乏しくて困るぜ(私ら若くないぞ)
繋がってる外部の一般童貞……いや超越童貞候補生に言ってんの。お分かり?(なんか無性に腹立つ)
話戻すがあれよ。
例えば、今回使用したのは隠者な訳だが、敵がこの宝具から逃れようとして隠者に攻撃を仕掛けるのは至極真っ当だろ? でもこの宝具使用時においてはそれは悪手な訳。
何せ『攻撃そのもの』をマイナスに反転させる訳だから逆に攻撃をくらうと肉体は回復するんよ。
実質いくら殴られようがノーダメどころか、元々傷を負っていた場合回復するという仕様なのさ(チートかよ)
デメリットは基点となる発動者がその場から一切の行動不能になるのと、
つまり肉体的ダメージは皆無だけど、精神的ダメージは諸に被るにもかかわらず、一度発動したら自力で逃げられなくなるという、俺は絶対に御免したい宝具なんだわこれ。
このデメリットを承知で使ったんだからスゲーよな隠者って……ぶっちゃけ無抵抗逃げ場なしメンタルサンドバックになるんだからさ(何それしんどい)
俺には真似できねーわ。よくやるよアイツ。
流石は生粋のドMは格が違うぜ!(絶対そうじゃねーよ)
わざわざ俺にマスターとマシュか、隠者のどっちかを犠牲にすることを選ばせる形式──即ち
いやまあ、あの場にいるのが『ビッチ』以外の女の子だけしかいなかったのなら、そして接触だけでテクノブレイク不可避状態に移行してなけりゃ、俺も躊躇なく使ってたどころか喜び勇んで使ってたけどさ!(隠者くんに合掌)
────回想終了(なげーよ)
さて、回想を繰り返してる間に実はもう北軍には合流できていたりする。
なら何故こんな回想を長々としていたのか?
いやー、なんか自然とね……聞こえてくる
現実逃避していたというかなんというか……。
昨日デンバーに集結して、いったん会議をお開きにした際にこんな会話があったんだ(また回想かよ)
『会議では一斉に即決で却下されてしまったが、貴様の案。歌で彼らを癒す、だったか? 余は気に入ったぞ! 文明度が足りない? 歌を受け入れる度量がない? そんな者達さえも魅了する歌声を披露するのが
『なっ!? 流石
『うむ。余の黄金劇場でも、流石に収容できる数には限度があるからな。しかも歌で雌雄を決するとなれば、大舞台が必要だ!』
『……けど、どうするのよ? 二人だけで用意するのは難しくない? 協力してもらうにも、たぶんまた反対されないかしら?』
『それは、むぅ』
『……安心しろ。人員ならもう用意した』
『なんと! もしやそなた、生前は敏腕プロデューサーだったのではないか?』
『…………さぁな』
生前っつーか、今も生きてる身としてはなんて言えばいいのかあれだが、確かにアイドルは数えるのも億劫なくらいプロデュースしてきたよ。
もちろん、ゲームでな(ドヤ顔)
てな感じに、内心ドヤってた過去の俺をぶん殴りたい衝動に現在進行形では囚われていた。
なんで二人のためにライブ会場用意しちまったんだ!? 美少女の望みだからだよ!(答え出とるやないかーい)
叶えられる力があるなら叶えてやりたくなるのが男の
そのね? やる前は大丈夫だと思ったんだよ。
確かに直接歌声を聞いたことは無かったし、知ってる連中はライブをやることになったと伝えたら、盛大に焦ってた上に全力で阻止しようとまでしてきたし(何故そこでやめなかった)
まあ、俺特注の白濁光製耳栓を人数分配布するからってことで強引に進めたが(オイ)
いやだってプロデューサーとして約束した手前、担当アイドル達を悲しませるようなことはしたくないだろ?(有能な無能)
大丈夫だって! この白濁光製耳栓はなかなかに便利なんだぜ?
自動で雑音と会話を識別する機能を導入してるから、問題なく会話できるんだからな(無駄に有能)
そんな訳でライブ施設やら盛り上げ役のサクラ的な観客などを、北軍に事前に配備していた
南軍は『ビッチ』がいたおかげで敵に回られたが、北軍の
しかも
当然その中には建築に携わる者、ライブ施設関係者、アイドルのマネージャー経験者、アイドルの追っかけ等々が数多に潜んでおり、人材は豊富なのだ。
命令を下せばとてつもなく仕事は早い。
こうして恙無く巨大なライブステージが完成。
後はライトや音響設備などが必要な訳だが、そこら辺はエジソンに任せた。
ぶっちゃけ操りやすいよね彼。『直流って偉大だわー。直流っべー、直流マジっべーわー』(意訳)って感じに褒めればだいたい何とかしてくれるもん(ライオンチョロ過ぎ問題)
で、直流を褒められ必要以上に張り切ったエジソンに釣られたのか。
リハーサル時の
それとも俺からの扱いの差がエジソンと違って酷かったのが遺憾だったのか。
はたまた全部だったのか、第4特異点にて会話全無視してフルボッコにしたニコラ・テスラがここに現れた時はやっぱり一悶着あったぜ。
出会って早々直流だ! 交流だ! この凡骨! 引っ込んでろすっとんきょう! と喧しいので「協力して準備しないと耳栓取り上げるぞ」と
流石は俺。うるさい電流コンビの仲裁に、エレナママの手を煩わせない紳士の鑑!(自分で言うな)
こうしてアイドルライブは無事に開かれた。
言うまでもないだろうが、何の対策もしてなければ
いや絶対なってた(断定)
実際北軍の大半のケルト兵やモンスターは彼女達の
唯一元気な敵って遠距離から地面に剣を突き刺して攻撃してくるフェルグスくらいだわ。
今も────
「真の虹霓をご覧に入れよう……! 『
────おっと! ライブ施設を宝具使って問答無用で破壊しようとしやがるし。
何とか材料に白濁光使って作ったライブ会場なので、宝具の前兆を感知したらライブ施設そのものを移動させるって手段で回避してっけどな!
ちなみに俺はついさっきまで耳栓を付けて
何気に声フェチでもある俺なら、逆に気持ちいい程度で済むんじゃねぇかって思ってさ(根拠なき自信)
たとえ生声が想定以上に酷くても、喜ぶ美少女アイドル二人の笑顔が見られればプライスレスって思ってたのよ(楽観)
結果。正直舐めてたわ、甘かった(震え声)
彼女達の
失われたはずの俺が知らない過去の記憶にまで遡り始めた時は真面目に焦ったぜ(回想じゃなくて走馬灯じゃねーか)
今まさに意識が吹き飛ぶ前に、何とか耳栓を用意して事なきを得たところって訳さ。
「♪ハートがチクチク 箱入り浪漫
♪それは乙女のアイアンメイデン
♪愛しいアナタを閉じ込め──」
「む、やるではないか。それでこそ我がライバル。余も負けてられぬな。こんなこともあろうかと! この舞台を作った白き者どもに協力してもらって、黄金劇場の音響を百倍増しにして来たのだ!」
うーん、楽しそうで嬉しそう。
二人の最高の笑顔が見られただけでも満足ですわー(ほのぼの)
でも、今聞き捨てならないこと口走らなかった!? 俺の読心術が間違ってなければ音響百倍とか抜かしやがったよね!?
つーか白き者どもって
えっ、まずくない? やばくない?
「余の歌も聴けぇぇぇ! ホゲー!!」
あっ(察し)
ダメだわ。耳栓の結界貫通した。
イクんじゃなくて逝くわ、これ無理です(断言)
……俺、この特異点で死にかけたり死んだりすること多くない?
なんで賢者すぐ死んでしまうん?(因果応報)
どうせ死ぬならベッドの上でクライマックス(意味深)を迎えたいものだぜ(隙あらば猥談)
だって仕方ないじゃん。これが俺なんだもの。
性欲の赴くままに性衝動に従い、心の声として出力する。時にそれはスキル・秘蔵の封印さえも凌駕して行動に現れる。
禁断症状に近いな。
ぶっちゃけアレだ。
ヘビースモーカーが体に悪いとわかってても、タバコ一向にやめられへん! てな感じの症状に近い。
つまり俺は喫煙者と同類なのだ(タバコ投げつけるぞ)
あっ!? そんな無体な仕打ち!
まさかの根性焼きだなんて逆に興奮しちゃうからやめろォ!(は?)
何かの手違いでテクノブレイクしたら目もあてられないでしょうが!(ドン引き)
そんな訳で今から顔面騎乗の魅力について語ろうと思う(いやなんでだよ)
なんか同類……じゃなくてあの『魔物』が顔面騎乗のこと口にしてたっぽいからさ(棒)
少し独り言がてらもの申したくなってな(棒)
いや、はい。はっきり理由述べますと耳栓を強化する時間を稼ぐために、破壊音波から意識を逸らす策です、はい。
そんじゃ行くぜ……すぅ。
一般的には男性の顔面に女性が騎乗するということから、支配者側は女性で服従側は男性だ。女性が男性に対して強制的にペロペロさせることに特化した体勢でもあり、体重をかければ尻の圧迫感により息苦しさを味わわせることができる。顔面に尻や股間を完全に密着させれば窒息感を、同時に吸気に含まれる股間やケツの体臭が性的な刺激と化すという、SMの中ではマイルドな方のプレイの1つ──と、世間には認識されている行為だろうよ。だが、しかし。否! 断じて否!! 顔面騎乗の楽しみ方はそれだけではない! 誤解している! 確かにM男としての顔面騎乗も良いものだ。だが世の中の女性がみんなSMクラブのSな女王様な訳がない。というより全体で数えるなら少数派だろ。男性の顔面に跨がるなんて行為を普通の女性がやりたがると思うか? ねーよ! 大半の女性は羞恥心や抵抗感を感じて自らやろうとは思わないだろうさ。そう。気付いたか? 顔面騎乗はSとMが入れ替わることができるプレイなのだ。SMプレイまではいかないが攻守逆転の羞恥のプレイとしてな! 顔面に乗る行為自体恥ずかしいが、そういう行為を強制されることが実は好きなソフトなM女も少なからずいる。恥ずかしさを感じることで快感が倍増するM女にとっては、顔面騎乗は手軽な羞恥プレイだし、ソフトSな男性にとっても乗っかった女性の両太ももをガッチリホールドしちゃえば、強制的にペロペロすることが容易。しかも! SとかMを抜きにした場合! SとかMで抜いた訳じゃないからね? シックスナインという69の形のように、双方頭と足の位置が逆となる体勢の女性が上の場合の行為。それの女性が息子を咥えない版はまさに顔面騎乗に近しいものだろう? そう即ち顔面騎乗とは! 同じような行為でもSとMが逆転していても、ましてやSとかMも関係なく誰でも基本楽しめるハイブリッドなエロプレイなのだっ!!
……ふぅ、すっきりした(この間息継ぎなし)
溢れ出す性欲に抗うのならば、己の性的持論を語りまくれば良い(何言ってんの)
性欲を以て性欲を制す(意味不明)
これも大事なクールダウンの手段なのさ(常人にはわからない境地)
ついでに耳栓も強化し直した、これでみんなの鼓膜は守られたって訳だ(今のでできたんかい)
人間の欲には際限がない。
何の気なしに試してみたら届いてしまった境地。
イけると想定していなかった場所に届いた。
暫くはそれだけで満足できる。
だが、人間の欲は自制をしているつもりでも、勝手に増幅されそもそものレートがいつの間にかはね上がっている。
だからもっともっと高みを目指したくなるのだ。
途中までは上手くイクだろう。
けれど何かの拍子に、満足感を得られなくなるのだ。
前はもっと良かった! 最高だった! と、別に大してヤリ方は変わってなどいないのに。
ただ人間は適応してしまう。
慣れてしまうのだ。その場合、元の刺激じゃ満足できない体になってしまっている。
そういう時はどうするのか?
一度レートを下げる為に高みを目指すのをやめ、色褪せたヤリ方に敢えて手を出す。
そうやって何回かクッションを挟み、ここぞというタイミングで、境地に至るべく爆発させる。
何の話かって?
特別なナニをして快楽の高みを知ってしまい、更なる高みを目指し過ぎた末にマンネリ化してしまった時の対処法かな(そんな話だったんかい)
…………ん? ちょっと待て。クールダウンしてて今更気付いたんだがおかしいぞ(やっと頭のおかしさを自覚したのか)
いや、今の今までなんで気付かなかったんだ……?
……よし、
「リリィ、我が道を切り開く。だからキミがフェルグスを討ってくれ」
「えっ……私が、ですか?」
「そうだ。今こそ修行の成果を見せてみろ」
「わ、わかりました。頑張ります!」
雑魚退治は引き受けたけど、ひとまず思考に回す時間は手に入ったし、気になったところを整理しておくか。
リリィちゃんがピンチになったら、介入するし問題ないな。
大賢者モードになった場合、残弾ゼロになるのはいつものことだ。性欲も消失する。
大賢者モードが切れた後もそれらの特性は今日一日引き継がれるのが普通だ。
だがこれはいったいどういうことだ?
……性欲が生きている、だと?
そんな馬鹿な。
それはおかしくないか?
まさか一度死んで、肉体をアップデートした時の弊害?
あまりにも自然に性欲が残留してたのと、『ビッチ』に気を取られててまるで気が付かなかった。
冷静になった今ならわかる。
大賢者モードに至る前の性欲は、俺から発せられたモノだ。それは間違いない。
けど、今湧いてるこの性欲は俺のモノじゃない。
なんだこれ? なんだこれなんだこれなんだこれなんだこれなんだこれなんだこれ!? 得体の知れない気持ち悪さが背筋を這いずる。自覚した途端に目眩を覚えた。
まるで出そうと思ったタイミングでシコシコのラストスパートをかけるが、見ていたオカズの内容の先が思っていたより微妙な展開だったせいで、出すタイミングを逸し、中途半端なとこで出てしまってモヤモヤが残り、あまり満足できなかった時みたいな感覚(よくわからない例えはNG)
えっ、じゃあ……ヨーグルトとかバターなどの乳製品を購入してきて自宅で開けたら、中身がヨーグルト(意味深)とかバター(意味深)だった時の心境?(異物混入ならぬ異物ダイレクト)
そこまでイクと事件じゃねーか? もっとシンプルに?
…………店で麦茶を注文したのに、いざ口に入れたら椎茸汁だった並みの衝撃(一気に庶民的)
性欲の暴走なんてのは今に始まったことじゃない。
ぶっちゃけよくあることだ。
今までも興奮冷めやらぬ状態に陥り、勢いでぶちまけた(直球)ことだって多々ある(実際最悪だよねコイツ)
けど、大賢者モードになった後は、一眠りしないと性欲は死んだままだったはずなんだ。
それが普通だった。
だというのに、今の俺は得体の知れない性欲に踊らされている。
己自身の中で芽生えた劣情に従い、性欲を解き放ち爆発させるのは別に良い。
俺がヤリたくてヤッているのだから。
しかし、今回は幾分か話が違う。
真相心理では冷静な自分がいる中で、自分の中でありえない、眼中にすらないはずのジャンルに、何故か勝手に体と上っ面の心だけが興奮しているという気色悪さ。
それはまるで己ではない外部から流れ込む性欲に引っ張られているかのような……。
これが肉体をアップデートした故のデメリットなんだとしたら、抑え込む必要がある。
流されたままのがたぶん楽だったんだろう。
けど、自覚してしまったからには、この違和感は許容できない程に気持ち悪い。
俺の性欲は俺だけのものだ。
俺の中から沸き上がった性欲が、股間に接続された銃を展開し、弾丸を装填する。
興奮する内容や劣情催す対象は、己の内から生じる衝動を全て乗っけた野獣ならぬ夜銃に従ってこそ、真価が問われるんだ。
断じてそれは、別の誰かの性欲に委ねていいものなんかじゃないんだから!!(熱意がすごい)
だって、おかしいだろ。
メイヴちゃんのチャリオット──
──を引いてる
それら一辺倒に偏愛している訳じゃなく、全てにおいて満遍なく性衝動が沸き上がってた分、その違和感に気付くのが遅れたんだと、今なら思う。
別に俺は個人個人が持つ性的欲求に関しては自由だと思うんだわ。そこに差別意識はない。
人の好みは千差万別。
それぞれの価値観があってこそ個性だもんな。だから頭ごなしな否定意識はない。
顔面偏差値だけにしても、美人は美人でも妖艶な方に興奮する輩もいれば、清楚さが際立ってる方に欲情する輩がいるし、一般的なクラスメイトレベルの中でも可愛い部類という絶妙なラインの娘にこそ股間が反応する輩もいるし、野暮ったさが抜けきらない田舎娘っぽいイモ臭い方が勃つ輩、しわくちゃな……謂わば老化の進んだ顔、即ち老顔を愛する輩もたまにいるし、極端だとブサ……失礼、顔が冒涜的……これもあれか、醜女……アウトだ訂正、一般向けではない外見を好む輩も少なからずいる(どう言い繕っても失礼なんですがそれは)
喘ぎ声だってそうだ。
甲高いの、あざとさが濃いの、艶かしいの、野太いの、素人感溢れるの、圧し殺しからの漏れ声、ほぼ絶叫、獣のようななど、まだまだあるんだろうが好みは様々だ。
当然相手が同族やそれに似た種族で無くとも、興奮する輩は世界中にはごまんといる。まあ今は人理焼却されてるから厳密にはいた、かもだが。
だから身内に興奮しようが、赤ちゃんに興奮しようが、外見も中身も見た通りのお年寄りに興奮しようが、ペットの動物に興奮しようが、植物に興奮しようが、壁に興奮しようが、別に問題はない。
己の好みを勧めてくる分には文句などない。
それによって性癖の新ジャンルが開拓されるかもしれないからな。むしろウェルカムまである。
だが、だからといってその好みを、無理矢理押し付けられるとなれば話は別だ。
言うなればこちらが拒否しているジャンルなのにもかかわらず、身動きが取れないように縛り付けられた挙げ句、顔は正面に目も閉じれないように固定され、強制的に拒否ジャンルを見せられているに等しい。
今の俺はまさにその状態に他ならない。
いやそれよりも質が悪い。
生理的に無理なジャンルで、無理矢理性的興奮を誘発されているこの状況。
謂わば俺はレイプされているのだ(また世迷い言か)
強制的に快感を叩き込まれて快楽堕ちするのと、強制的に他人の価値観による性的嗜好をぶちこまれて性欲を昂らされるの。そこにどんな違いがある?
完全に一致ではないか(デジャヴ)
何とかしなくては。
原因を突き止めないと、後々支障が出てくる。
女性と接触せずともテクノブレイクする可能性が出てきたのはすこぶるマズイ。
……どうする? 過去の記憶を一部呼び覚ませれば打開策が出てくるか? だけどそれをすれば俺は……。
「見ていてください賢者さん。これが貴方との修行の成果です! 」
ん? 無駄に思考回してたから、意識飛ばしたまま無意識に戦ってたわ。
俺、よくフェルグスの攻撃くらわなかったな。
…………って、なんだって?
「集中……意識を集中。直感を研ぎ澄ませ、聖剣を信じる。…………今だ! 『
「むっ! その程度……何! 光が直角に曲がった、だと!?」
聖剣から放たれた光は異様に細くまるで『線』のようだった。
最初その光が狙っていた箇所はフェルグスの顔面だったので、彼は剣で防ごうとした。
しかし、曲がった。剣に当たる直前でその光は直角に下へ曲がったのだ。
だが、そこで終わらなかった。
地面スレスレまで落下した光は、鋭角に曲がり斜め上に跳ね上がるような勢いで進んだ。
その先にあったのは、フェルグスのフェルグス。
流石の勇士フェルグスもそんな奇怪な動きで光が飛んでくるとは予測できず、対処できる領域を超えていた。
「ヌゥン!!??」
着弾。
「ク、ハハハハ! まだ未成熟ではあるが、
少し遅れて体内から爆発し、フェルグスは呆気なく消滅したのだった。
…………、………………エェッ!!!???
ちょっ、四騎のサーヴァント+隠者で戦っても互角以上に渡り合ってたフェルグスを一撃で撃破って、嘘やん。
「け、賢者さん! 私、やりました! ちゃんと一人で倒せましたよ! 聖剣の使い方も何とか上手くいきました。これもそれも賢者さんのおかげです! ありがとうございます!」
「……お、おう。我はできると信じてたぞ」
顔がひきつりそうになったり震え声が出そうになるのを、秘蔵の封印で無理矢理抑え込む。
どうやら
リリィは俺が鍛え上げたことでスキル・直感に磨きがかかり、ある程度接近すれば相手の霊核の位置を、的確に見抜くまでに成長したのだ。あ、見抜くって決して見抜きのことじゃねーからな!?(黙っとれ)
その狙った箇所目掛けて、聖剣の光をホーミングできるようになったらしい。
にしても流石はアルトリアの系譜……。
あと、純真無垢やべぇな(汗)
俺の悪戯心満載のアドバイス全部鵜呑みにするから、魔改造っぷりに拍車がかかっちゃったっぽいし。
あっ、けどここまで強くしたのは俺が鍛えてあげたからだし、リリィちゃんに脇コキしてもらうくらいなら罰が当たらないのでは!?(円卓によるリンチが決定した瞬間である)
反省……でも強くなったことは強くなったし! 自信も取り戻してくれたから結果オーライだよね!?
だから俺は悪くない(などと供述しており)
――――――――――――――――――――
「ヒエッ……!? だ、誰だ!? アルトリアにあんな戦い方を教えたのは!? いやわかっているとも! 未だ千里眼では観測できずとも干渉した際に見たしね。十中八九『彼』の仕業だな!?」
花園の中心部にある塔にて身震いする夢魔。
「にしても何てことを教えるんだ! あんな光景視るんじゃなかったよ。思わず私もダメージを受けたじゃないか! 精神的に! 女の子を見る度に萎縮しかねないトラウマになったらどうしてくれるんだまったく」
――――――――――――――――――――
同時刻。
鬱々とした暗闇の中。
「
唇を舌でペロリと舐める様は酷く艶かしい。
「
――――――――――――――――――――
「…………は?」
フェルグスをリリィちゃんが撃退し、ヘッドを失った北軍など恐るるに足らず! ってな勢いでぶっ潰しにかかってたら
まるで超早送りで見た場合の、にょきにょきと生えてきたキノコみたいに!
てか、この局面で!?
しかも
いや、予想の範疇だ。
流石は『ビッチ』。
馬鹿みたいにデカイ
だが『ビッチ』、今回は手を誤ったな。
第4特異点で戦ったからそれは身に沁みてる。
けどな! どれだけ
俺にとどめを刺すつもりだったなら
……てか現れた場合なんて呼ぶのが正解なんだ?
ハァ……? お前らそれ本気で言ってんのか……? インカ神話、クスコ王国初代国王マンコ・カパックに同じ戯れ言を吐けるのかよ?(え)
太陽神インティの血を引くマンコ・カパックが、サーヴァントとしてカルデアに召喚される可能性は0じゃないはずだ。
だとしたらお前らはマンコ・カパックを前にして『隠語そのものみたいな名前ですねw』とか言うのかよ?
そんなの人間として屑じゃねーか。
首都クスコに金の杖『タパク・ヤウリ』を突き刺し、太陽の神殿を作らせた偉大なる初代国王を、名前がマンコだからって馬鹿にして良い理由が何処にある?
否、否、否! 断じて否だ(反語)
貶めて良い訳がないだろうが!
謝れよ、マンコ・カパックに謝れよ! 隠語扱いしたことを謝れよ!!(論点のズレが酷い)
俺、マンコ・カパックに出会ったら言う第一声はもう決めてあるんだ。
まあ、ナニはともあれ結局のところ敵は
ならば恐れることはない。
だから盛大にイカせてやるよ……!
こっからは本気だ。真面目に潰してやる。
第一気にくわねぇんだ。
「……汚物が我
迫ってきていた一本の
召喚したのは『ビッチ』だが、それに乗じて変態王モロチンが、数々の
どさくさ紛れに二十八本も見せびらかしてイキリ勃たせてやがるあの露出魔に、レイプどころかブッカケだってさせてやる訳ねぇだろうが!!!(聞く耳なし)
絶対に阻止してやるから覚悟しやがれ!!!!
こうして北軍の最終決戦『
汚物があるから清涼剤が輝く……そうやって拙作はバランスを取ってるんだ
…………(それっぽいことを言ってお茶を濁すの図)
前回の投稿予定が近日投稿だった訳だが……まったくできてないじゃねーか!? どう足掻いても近日とは呼べないねこれ!
お待たせして本当に申し訳ない!
しかも想定していた内容まで進めなかったという体たらくっぷり……汚物をばら蒔くとそのぶん文量が増えるせいで、またもや安定の分割ですよ(遠い目)
計画を総崩れさせてくるリアルなんか嫌いだ(ボソッ
だがノルマは潰した、追加がない内に書いてみせる
さて、やっと第5特異点も終盤です
……残り1、2話くらいで第5特異点編は終われるのかなぁ(願望)
あと、まさか前回の文字化けを翻訳した場合の内容の、誤字報告をして下さる奇特な方がいるとは思いませんでした。改めてお礼申し上げます。ありがとうございます
追伸
やったね! 復刻セイバーウォーズ&セイバー・リリィの宝具強化! まさかあのタイミングで来るとはねぇ……。
もうイベ終わっちゃったけど(今更並感)
だから拙作のリリィちゃんの宝具もヤバい方向に進化したんやなって(責任転嫁)