賢者な英霊(仮)はとにかくヤりたい(真顔)   作:おき太さんかわゆい

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アポイベのせいで投稿が遅くなりました()

唐突にレイド戦なんか始まるから……(QPと素材おいしいですありがとうございます)
時間が取れるうちに狩らなきゃ(使命感)

と、まあそんなことを作者がしてる間にも誤字報告して下さった方どうもです
誤字はなるべくしないように心掛けてますし、投稿前にも読み直して確認。投稿後にも読んでて気付いたら直ぐ編集してますが、やはり見逃しも出てきてしまうので……誤字報告は非常に助かってます
今までに報告してくれた方にも改めて感謝を

それでは本編を……ん?
撃退戦は5月6日までだっただろ? じゃあこの1週間何をしてたんだって?
そりゃ……撃退戦があった間に放り投げていたリアルノルマの処理ですよ

1つ今回のことで学んだけど、たかがゲームを優先してリアルノルマを後回しにするのは、自分の首が絞まるからやめようね、絶対(遠い目)

では改めて本編をどうぞ
結局、長文病は治りませんでした


屈指のオカズ率不動の第一位の意味(覚醒)

 

 

 

 

 

 死んでいた。

 

 

「ッ……。はっ……! はっ……! はっ……!」

 

 

 一歩でもズレていれば藤丸立香は死んでいた。

 

 喉が引きつって上手く呼吸ができない。

 

 それでも無理矢理現状を再認識し、まだ生きているのだと、少女は意識を切り換える。

 

 精神を安定させ、過呼吸になるのを抑え込んだ。

 

 

「ぐっ……! 無事ですかマスター?」

 

「な、なんとか……」

 

 

 そしてズレていなくても、マシュが咄嗟に盾を構えて土砂の波と衝撃波から守らなければ、藤丸立香はここで間違いなく死んでいた。

 

 地割れの巻き添えをギリギリくらわず足場が崩壊しなかったのは奇跡に等しい。

 

 その事実に少女はゾッとした。

 

 何かの歯車がズレただけで死臭が濃厚な現実に。

 

 とても日本で、のほほんと過ごしてきた頃とは、あまりにも違い過ぎる事態。

 

 今までの特異点での戦いでも死は身近にあったはずなのに、何故今更になってこんなに恐怖を感じているのか、立香自身疑問だった。

 

 でも直ぐに思い至る。

 

 

 賢者のアヴェンジャー。

 

 

 彼の存在が大きかったことに。

 

 人理焼却の黒幕と対峙して、五体満足で生き残れたのは間違いなく彼のおかげだ。

 

 賢者のアヴェンジャーは普段は寡黙で仏頂面なのに、戦闘時は突拍子もないことをすることも多い。

 

 けれど、彼がいると死を感じないのだ。

 

 ハチャメチャで多彩な攻撃手段で彼は、あらゆる敵を薙ぎ倒してきた。

 

 彼という存在がその場にいるだけで、なんとも言えない安心感が確かにあった。

 

 賢者のアヴェンジャーがいれば、大丈夫何とかなる、という根拠のない安心感があったのだ。

 

 しかし残念ながら、彼はここにはいない。

 

 頼りになる背中を眺めることはできない。

 

 その前提が崩れたのだ。

 

 彼にとって天敵なサーヴァントが立ちはだかったことで、その安心感は失われた。

 

 同時に知らず知らずのうちに、賢者のアヴェンジャーへ依存し過ぎていたことにも気付いた。

 

 少女はそれらを深く自覚し、その上で彼がいなくても戦えることを証明するため、死の恐怖に向き合う覚悟を決める。

 

 

 頼りっぱなしは嫌だったから、頼られたいと思ってしまったから。

 

 

 決意を新たにこの状況を切り抜ける為、少女はなけなしの思考をフル回転させる。

 ただし、

 

 

「ゴパァッ!!??」

 

 

 盾の外側に転がっていた隠者は、そのまま土砂の波に巻き込まれて流されていったが。

 

 

「い、隠者さーん!?」

 

「患者が土砂に流されました! 至急救出に向かいます!」

 

「あっ、ちょ、婦長も待って……! ヒエッ」

 

 

 後ろへ振り向いて伸ばした手は虚空を掴む。

 けれど途方に暮れる暇は無く、背後の存在感にヒヤリとした立香は改めて前を向く。

 立香の目の前に聳え立つのは『白き柱』。

 否、それは『足』だった。

 女王メイヴが支配下に置いた白濁化身(ザーメンズ)の集合生命体『白き巨人』の『足』。

 

 少しでもズレていれば、生まれ落ちた『白き巨人』に踏みつけられ絶命していた。

 しかし、未だ危機的状況にあるのは変わらない。

 一つ行動を間違えれば即座に訪れる死。

 

 

『な、何が起きてるんだい!? 通信越しでも伝わる程の地響きだったぞ! 立香ちゃん、マシュ! 頼む、応答してくれ! ……なっ!? どうなってるんだ! この馬鹿デカイ霊基反応は!?』

 

 

 とてもじゃないが、彼女達に答える余裕はない。

 何せ『白き巨人』の足はまだ止まってない。

 息吐く間もなく蹴りが迫ってきている。

 

 

「マスター! 急いで距離を……!」

 

「だ、ダメ。間に合わな!?」

 

 

 二人は()()()()()()に突き飛ばされ、何とか蹴りの軌道上から逃れた。

 ただし軌道上からは逃れたものの、通過した蹴りにより生じた衝撃波が彼女達を襲い、二人は呆気なく吹き飛ばされ空中に放り出された。

 しかし、二人が地面に無惨にも叩き付けられることは無かった。

 

 

「大丈夫か!? マスター!」

 

「マシュも……無事のようだな」

 

「エミヤさん! スカサハさん!」

 

「あ、危なかったぁ……ありがとね二人とも」

 

 

 そんな空中に投げ出された二人を、エミヤとスカサハがそれぞれキャッチに成功したからだ。

 

 

「お礼は後だ、気を抜くなマスター! あのデカブツはまだ止まっていない!」

 

 

 降ろしながらエミヤが焦燥気味に叱咤する。

 事実、相手の都合など知ったこっちゃないと言わんばかりに、『白き巨人』は容赦なく彼らに迫って来ていた。

 

 

「奴は私が抑えよう。賢者の話では、あの白き生命体はあやつと同じく神性を宿していると聞いている。ならば幾度も神殺しを成してきた私にこそ都合の良い獲物だ」

 

 

 この場の誰も知らぬことだが、『白き巨人』即ち集積型白濁化身(タイタニック・ザーメンズ)は、賢者のアヴェンジャーこと童 帝 神(ザ・ヴァージニティ)の遺伝子から生み出された生命体だ。

 童 帝 神(ザ・ヴァージニティ)が神性を含有するスキル・性神の矜持を保有するのだから、当然息子から吐き出された子供達だって神性を宿す。

 だからこそスカサハならば、集積型白濁化身(タイタニック・ザーメンズ)を充分蹴散らせる────

 

 

「ゆくぞ」

 

「させないわ」

 

 

 ────はずだった。

 闇の残滓の中から二頭の牛が引く戦車が飛び出してきて、彼女の行く手を阻んだのだ。

 

 

「メイヴか」

 

「せっかく私がとっておきの二つ目をお披露目したのに、簡単に潰されたら堪ったものじゃないもの。邪魔しないでくれるかしら」

 

「……まさか私と正面からやり合うつもりか?」

 

「そうねぇ……普段ならあなたを一人で相手にしようなんて考えもしないけど、今の私ってば隠者のアヴェンジャーに魔力を吸われてたのにまだまだ力が有り余ってるのよ、ねっ!」

 

 軽い運動にしか見えない動きで振るわれた鞭が、スカサハの真横の地面を抉り抜いた。

 

 

「賢者のアヴェンジャーのおかげで、色々張ってるのよ。彼相手には全力を出すまでも無かったから遊んでたんだけどぉ、あなたが相手だものね──」

 

 

 メイヴの全身からピンク色の粒子を纏った白濁の光が、ブシャァァァアアアアアア!! という音を発てて潮吹きみたいに噴き出した。

 まるでそれはお股大洪水により無限に湧き出る泉のような、止めどなく溢れ出る愛液の如く、その奔流の勢いは止まる気配がない。

 周囲に遠慮の欠片もなく撒き散らしていた。

 垂れ流してるだけで気圧される程の魔力量。

 

 

「──今回は本気出しちゃおうかしら!」

 

 

 刹那、プシュッ! という残響と共にメイヴが戦車の上から消失する。

 残光の尾すら残さない速度での高速移動。

 

 スカサハに向かってくるのは、必然的に主が搭乗していない戦車を引く二頭の牛。

 

 消えた理由は賢者が普段から酷使している白濁ジェットとほぼ同じ原理による瞬間移動だったのだが、実際は賢者が出す速度の倍以上の速さで彼女は移動していた。

 とても目で追える速さではない。

 となると気配を読む他ない。

 

 だが並のサーヴァントでは、今の女王メイヴことハイパーケルトビッチを捉えるのは至難の業。

 

 事実、誰もが見失っていたし認知できなかった。

 

 並のサーヴァントに属さないスカサハを除いて。

 

 しかしそんな彼女が認識した時には、もう女王メイヴが真後ろに回り込んでいた。

 既に蹴りの動作にまで入っており、そのまま放置すれば首をへし折るどころか、頭がボールのように飛んでいくであろう勢いで首切り蹴り(ハイキック)が炸裂すること間違いなし。

 

 とてもじゃないが間に合わない。

 

 だからスカサハは正面から突っ込んでくる牛と戦車を足蹴に跳躍し、メイヴの蹴りの軌道上に召喚した大量の槍を()()()()()()()()()()

 ハイキックと槍が激突し、蹴りの着弾が遅れ、なおかつ軌道が逸れる。

 メイヴが放った蹴りの風圧は、『白き巨人』から距離を取る為に走っていた()()()()の頬を若干掠める程度に留まった。

 

 

「凍てつき凍えよ!」

 

「遠慮させてもらうわ」

 

 

 その一瞬の隙を突いて、スカサハが女王メイヴにルーンで追撃を仕掛けるが、為す術なく凍結していく大地とは裏腹に、軽やかな身のこなしで後退され避けられてしまう。

 再びケルトの女王二人は対峙した。

 

 

「私の相手をすると見せかけて、マスターの首を真っ先に狙いに来るとは……。相変わらず抜け目が無いな貴様」

 

「トップの首を狙うのは普通でしょ? それにあなたの相手を馬鹿正直にやったら、いくら強くなった私でも危険かもしれないじゃない」

 

「……ハハッ、表情が余裕を隠し切れてないぞ。口先だけの謙遜ほど嫌みなことはないのだが?」

 

 

 そう。

 女王メイヴは、スカサハに牛と戦車を囮としてぶつけ、その隙に『白き巨人』から距離を取ろうと走っていた()()()()の背後に瞬時に回り込み、彼女の首へ上段回し蹴りを叩き込もうとしていたのだ。

 

 

「すまんな、マスター。前言撤回だ。この女を野放しにする方があの白き生命体より危険やもしれん」

 

「うふふ! 女王でしかないこの私をあんな巨人よりも危険呼ばわりだなんて失礼しちゃうわ!」

 

 

 軽口を叩き合いながらも、槍と鞭で互いに牽制し合うケルトの女王達。

 

 スカサハが槍を放てば、メイヴが鞭で叩き落とす。

 

 メイヴが額から七色の光線を撃ってくれば、スカサハがルーンで防ぎ切る。

 

 スカサハがルーンで身体能力をさらに強化し槍術で襲いかかれば、メイヴも全身からピンク色の粒子を纏った白濁光をショワァァァアアアアア! と迸らせ鞭術(べんじゅつ)と見事な足技を組み合わせて応戦する。

 

 その度にピンクの雨が舞うが、一発まともにくらえば互いに敗北の可能性を秘めた一瞬の攻防ってやつを、断続的に繰り返しているおかげで、そんな些細なことを気にしてられる余裕など無かったのだ。

 

 

 割り込む余地のないケルトの女の戦い。

 

 

 だがその分『白き巨人』を止める者がいない。

 何とかエミヤが普段はあまり使わない弓を用い、矢(剣)をつがえて次々に射てはいるものの、あまり効果は見られない。

 現に集積型白濁化身(タイタニック・ザーメンズ)は矢をぶつけられようが、まるで歯牙にもかけずマスター目掛けて直進してきているのだ。

 

 隠者を救出してきた婦長と合流した立香は、またマシュに抱えてもらいながら、全力で距離を取ろうとしているのだが、いくらサーヴァントの走力でも、巨人との歩幅が違い過ぎる為、今にも追い付かれそうな状況だった。

 

 

 まさに未曾有の大ピンチ。

 

 

 そこへ猛スピードで飛翔してくる存在があった。

 

 

「待てカルナ! 私との再戦がまだ着いていないのに、放棄する気か!?」

 

「違う。戦う前に言っただろう?

 『先約を果たす機会が訪れたら、勝負の最中であろうと一時離脱するが構わないか?』と。

 ……()()が出現した今こそ、賢者に頼まれた役目を果たす時であると、オレは判断したまでだ」

 

「くっ! こんな機会は恐らく、二度と巡り会う事はあるまい。それなのにお前は、私との決着よりもそちらを優先すると言うのか……!」

 

「そうだ」

 

 

 後ろから追いかけるアルジュナが発した、妄執が垣間見える叫びに対し、カルナは平時と同様の声質で返答した。

 互いに癒えることのない宿痾に囚われていても、意識の差は出てくる。

 それを今のやり取りで理解してしまったアルジュナは、それでも止まる気になれなかった。

 

 

「…………フ、ならば私も好きにやるまでだ。

 『貴様が善につくのなら私は悪につく。それでこそ対等だ』と私は告げた。今の私は滅ぼす側だ。

 つまり貴様の先約とやらの邪魔をしても、何らおかしくは無かろう?」

 

「……ああ、それで構わない。お前の妨害を振り切って、オレは役目を果たすだけだ。我が父、我が命がある限り、日輪は不滅と知れ」

 

「遠慮はしない。『炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)』!」

 

 

 アルジュナは世界を救うことに興味が無い。カルナとの戦いを続行することこそが今の彼の望みだ。

 

 だから戦わざるを得ない状況に誘い込む為、弓の真名を発動して解き放つ青き炎を纏うミサイルを、彼の天才的な弓術と千里眼スキルを駆使して、炎を纏った誘導式ミサイルとして射出した。

 

 対するカルナはスキル『魔力放出(炎)』を最大限利用し、飛行速度をさらに加速してそれを時に躱し、時に灼き尽くし、時に魔力放出を乗せた槍の一閃で正面から切り裂き撃滅する。

 

 高速で飛行したままカルナは、反撃かつ一瞬怯ませることを狙って、アルジュナを確実に巻き込む広範囲に、指向性の太陽熱として空間を焼却する勢いで放射。

 

 

「ちぃっ……! カルナァァ!」

 

 

 アルジュナの怒声に耳を傾けている暇は、今のカルナには無かった。

 思い起こす先約という名の口約束。

 

 

『……我が招いた事態だ。我の手で始末をつけたいのが本音だが、そうも言ってられる状況じゃない』

 

 

 表情を滅多に崩さない賢者のアヴェンジャーが沈痛な面持ちだった。

 

 

『きっと我が生み出した白き生命体が、マスターに牙を剥く。メイヴは恐らく本能的に奴らの使い方を理解しているはずだ。だとすればマスターに窮地が訪れるだろう』

 

 

 さらには必死さが滲み出る瞳まで向けてきた。

 

 

『……施しの英雄カルナ。北は絶対に我が死守することを約束する。だから頼む、白濁化身(我の罪より生まれし怪物)がマスターの命を奪う前に、どうかキミの槍で裁いてくれ』

 

 

 口数が少ないはずの賢者のアヴェンジャーが、ここまで言葉を紡いでまでして、懇願してきたのだ。

 

 元々他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らない生き方をしてきた。故にカルナは『施しの英雄』と称されるに至ったのだ。

 だとすれば、賢者のアヴェンジャーによる懇願を、彼が無下に断るはずがなかった。

 

 

「……お前は()()を予見していたのだな」

 

 

 上空から見下ろせば、そこには優に全長40メートルは超えるであろう『白き巨人』が聳え立っている。

 あんな巨人がラーマが率いている南軍と対峙すれば、たくさんの犠牲者が出ることは必至だろう。

 それ以前に現在進行形でマスター達が襲われている状況は、余談の許す戦況とは言い難い。

 けれど、一つにまとまってる方がカルナとしては都合が良かった。

 神性を宿すデカイ『的』が相手ならば、一撃のみの神をも射殺す、必滅の槍を振るうことは容易い。

 

 

「私と戦え!!」

 

 

 アルジュナから青き炎を伴った矢が複数放たれるが、神槍を使うのなら避ける必要はもうない。

 あの切り札は、余波だけでも周囲一帯を蒸発させる程の熱量を生み出せる。

 攻撃準備ですら防御の代わりとなるのだ。

 

 

「賢者のアヴェンジャー。今こそ約束を果たそう。絶対破壊の一撃を以て、お前の罪をここで絶つ」

 

 

 黄金の鎧『日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)』が消失し、代わりに神槍が顕現する。

 

 

「神々の王の慈悲を知れ」

 

 

 背部左側にある四枚の羽の装飾が展開し、背部右側には対の如く灼熱の雷炎が翼を広げる。

 この時のカルナの意識は『白き巨人』とアルジュナにのみ向けられていた。

 だから反応できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 静かに告げられた真名。

 背後から不意打ちで放たれた宝具。

 

 

「カハッ──」

 

 

 狂王と化したクランの猛犬が、息も絶え絶えに放った魔槍が、カルナの心臓を容赦なく抉り抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、賢者は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 謎の性欲だって物は使いようだ。

 フルバースト後に性欲が湧かないのが常だった身でも、流れてくる謎の性欲を使えば性火は灯せる!

 

 

「燃えろ、我が魂」

 

 

 燃えたぎる熱き性欲(ブレイジングリビドー)で全身を発火する。発動自体は上手くいった。

 けど、これじゃあ魔神柱(チンコ)を倒すには出力不足だ。

 だから宝具に昇華することで威力を補う!

 

 

「我が身を覆う()なる炎よ。火刑の一つを再現せん。我が右手は松明なり」

 

 

 俺の詠唱により性火を右手に一点集中することで、火力を激増させる。

 さぁ、今こそ原初の蝋燭責め(ワックスプレイ)をご覧にいれよう。

 

 

性火(聖火)を灯せ! 垂れ落ちる熱塊が、汝の身を焦がさん! 『融解樹脂・松明炙り(トーチトーチャー)』!!」

 

 

 これこそは火刑の一つにして、ろうそくプレイの源流。蝋の代わりに降り注ぐ融けた樹脂が敵の体を炙る宝具。

 

 

 

 即ち魔神柱(チンコ)に根性焼き。

 何ともビジュアル的には痛々しい光景。

 しかし、俺にはご褒美にしか見えなかった(末期)

 俺なら女の子から息子に根性焼きされたら、満面の笑みを浮かべるぜ。間違いない(生粋のドMやんけ)

 

 

 

 きっと全身を火炙りにされたはずのジャンヌ・ダルクが、トラウマにならず、あまつさえ己の宝具として行使できた理由は、今の俺と同じ心境に至れた所以だろう(聖女にまで火の粉をブッカケるスタイル)

 

 

 そして、概念結晶武装という特攻宝具に変じた訳も、自分が感じた快楽を赤の他人にも教えてあげたいという、まさしく聖女らしい慈悲深さの現れに違いない!(聖女猛抗議案件)

 

 

 ああ! なんという慈悲深さ! 我が身を再び犠牲にしてでも、わざわざ敵にその快楽を伝えようとするなんて! たとえ主に罰せられようと、この快楽は広めてみせるという純然たる覚悟を感じざるを得ないぜ!(旗の穂先で喉を突こう)

 

 

「次」

 

 

 そんな実は内心エロい聖女様が俺は大好きです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………いや、本音言っていい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぶっちゃけ、あのおっぱいで聖女とか無理でしょ。絶対性女の間違いだよ(マジレスやめーや)

 

 そりゃ魔女裁判で『魔(羅棒を元気にする)女』認定されるわ(魔女ってそういう意味じゃねーから)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ! クー・フーリン! 貴様……!」

 

「──うるせえ。オレはお前に南軍の指揮を任せたはずだぞ。こっちが動けないのを良いことに、認めてもいない私闘混じりの一騎討ちなんざにうつつを抜かしやがって」

 

 

 クー・フーリン・オルタはやたらとダルそうな様子でアルジュナの文句を真っ向から吐き捨てる。

 

 

「テメェの趣味に走るのは趨勢が決まってからだろうが。後ろから刺されなかっただけマシと思え、授かりの英雄」

 

「ぐっ──」

 

 

 誰が見ても呑み込みきれない憤りがアルジュナから見て取れたが、クー・フーリンは無視した。

 

 

「メイヴ。オレはワシントンに撤退する。あの陰気な野郎に魔力を吸われ過ぎたんでな。お前から譲り受けた聖杯で回復させてもらうぞ」

 

「ええ、クーちゃんはしっかり休んで。私は元気が有り余ってるから、期待の新人な白き私の勇者と一緒に、敵の戦力を削ることにするわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────それは叶わぬことと、知れ。

日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』!」

 

「なっ……ちょっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔槍の一撃をくらい地上に落ちたカルナ。

 たとえ致命傷を負っていようと彼は。

 

 

「アヴェンジャー……確かに、約束は、果たしたぞ。だから、お前も────」

 

 

 槍の穂先より放たれし、膨大な熱を秘めた凄まじいエネルギーによる奔流は、神をも滅ぼす一撃。

 それは神の性質を秘めた『白き巨人』であろうと、例外なく瓦解させ蒸発する灼滅の光槍。

 

 

 ────役割を果たせ。

 

 

 言葉は最後までは紡がれず、限界が訪れカルナは消滅した。

 集積型白濁化身の討伐(頼まれたこと)はこなす。

 それ故に彼は『施しの英雄』と呼ばれるのだろう。

 

 

「酷いわ! 私のとっておきをあんな簡単に蒸発させるなんて! せっかく賢者のアヴェンジャーから譲り受けた新しい兵力だったのにぃ……!」

 

「無理矢理奪い取ったの間違いだろう」

 

「細かいことを気にするのは年寄りの悪い癖ではなくて? 女王ならぬ老王は自国に引っ込んでてくれないかしら」

 

「言葉が荒いな。漸く本気になったか?」

 

「その余裕な態度がムカつくのよ!」

 

 

 メイヴとスカサハの戦闘の苛烈さが増していく。

 ピンクな粒子混じりの白濁光な潮も吹く。

 そんな光景の裏でこの場を去ろうとしていたクー・フーリンは舌打ち混じりに悪態を吐いていた。

 

 

「ちっ、死に損ないの分際で……ウチの弓兵よりよっぽど仕事するじゃねーか」

 

「ッ……」

 

 

 苦虫を噛み潰したような表情でアルジュナが睨むも、クー・フーリンはそんな様子を気にも留めず命令を下す。

 

 

「テメェも一人くらい仕留めるなり、せめて足止めくらいの役には立って見せろ」

 

 

 呆然と立ち尽くすアルジュナには目もくれず、そう言い捨てクー・フーリンは踵を返そうとした。

 そんな彼の後頭部に迫るのは()の爆弾。

 

 

「くっ! 外した……いや外されたか!」

 

「テメェ……仲間(カルナ)がやられた意趣返しのつもりか?」

 

「本調子ではない敵を、易々と逃がす訳が無かろう。弱ってるうちに決めさせてもらうぞ!」

 

 

 エミヤの得意技である宝具を使い捨ての爆弾として放つ『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』だったが、クー・フーリンのスキル・矢避けの加護がそう簡単には捉えさせてくれなかった。

 やはり飛び道具では分が悪いと判断したエミヤは、陰陽剣『干将・莫耶』を両手に投影し肉薄しにかかる。

 エミヤの主戦法であるお馴染みの白兵戦だ。

 弱体化している敵の大将(クー・フーリン・オルタ)を仕留める絶好のチャンス。これをものにしない手はない。

 

 しかし、そうは問屋が卸さないのが現実だった。

 

 

「残念だけど、それはできない相談ね。何故なら──」

 

 

 振るおうとした双剣は、投影を維持できず虚空に散り、エミヤは大地に呆気なく倒れ伏す。

 今のうちにと、隠者の治療を優先していたナイチンゲールも、動けなくなっていた。

 持っていたメスが手から溢れ落ち、隠者の開いた腹に刺さる始末。

 案の定隠者は気絶したまま、ビクンビクンとのたうち回りながら痙攣していた。

 それどころかメイヴと戦っていたスカサハまでも、戦いの途中でいきなり地に膝を着く。

 ……一人だけ症状が違うのを気にしてはいけない。

 

 

「皆さん!?」

 

「みんなどうしたの!?」

 

 

 マスターとマシュが慌てふためく。

 

 

「手は既に打っておいたから♡ うふっ」

 

「くっ……まさか、これはあやつの力を」

 

「スカサハは気付いたみたいね? けど遅いわ。もう私の策にはまってる。抜け出せはしないわ。私、締め付けたら逃がさない質だもの♡」

 

 

 女王メイヴが蠱惑的な笑みで無邪気に告げる。

 

 実は彼女は別に、ピンク混じりの白濁な潮吹きを、ただ無駄に散布していた訳ではなかった。

 彼女が操る『ピンク色の粒子が舞う白濁の光』には、浴びた対象を発情させ、やがて最終的には“空気に接触してるだけで足腰が立たなくなる程の感度”にしてしまう、というだいぶ恐ろしい効果を有していたのだ。

 

 賢者が扱う白濁光とは全く別種の効果。

 

 女王メイヴはブッカケられたことで、ただ己のスペックを向上させただけに留まらず、彼の力を自分が扱うに相応しい異能へと昇華させて行使していたのである。

 

 

「手を貸すか? 今なら調子が悪いオレでもソイツら程度なら仕留められそうだが」

 

「いいえ。手負いの獣に王が近付くのは得策じゃないわ。トップがやられれば勝ちは無くなるもの。だからここは私に任せて、クーちゃんは回復に専念して」

 

「…………フ、わかってんじゃねーか。慢心してないようで何よりだ。手伝って、なんて呑気にぬかしやがったら、どうしてやろうかと思ってたが──」

 

 

 クー・フーリン・オルタは改めてこの場から背を向け歩き出す。

 

 

「──さっきはよくやった。お前の判断は、お前の策は、女王として自分の国を守るに相応しい行動だった。やればできる女だよ、お前は」

 

 

 去り際にこんな言葉を残し、狂王は撤退した。

 ほんの暫くの間だが彼女は動かなかった。

 クー・フーリン・オルタの気配が途絶えて漸く、メイヴは一言呟いた。

 

 

「ずるいわ本当に」

 

 

 それはいつもの甘い吐息混じりの淫靡な女の声ではなく、今はただの一人の乙女のような、それでいて感慨深げな声色だった。

 

 

「……でも、嬉しい。私、その一言が聞きたかったの。それだけ、それだけで。それだけのために私は……だからもっと、もっともっともっともっと! クーちゃんが私のものになってくれるように! ここで貴方達は排除させてもらうわ!」

 

 

 女王メイヴは油断をしていなかった。

 その上で狙う相手は決まっていた。

 

 無論、カルデアのマスター藤丸立香。

 

 彼女を降せば全て瓦解するのは自明の理。

 上手くいけば拍子抜けではあるが儲けもの。

 阻止しようと無理して仲間のサーヴァントが助けに入るなら、各個確実に撃破すればいい。

 だからメイヴは桃色白濁ジェットをプシュッ! と、放ち高速移動でマスターの背後に回り込むと、得意の蹴りを容赦なくぶちこもうとして、はたと気付く。

 

 

 

 

 

 何故、藤丸立香とマシュ・キリエライトの二人は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだろうか?

 

 

 

 

 

 警戒が頭を過るも蹴りのモーションはやめない。

 ピンクの白濁光の効果が、彼女達には効かない理由が不明だとしても、たった二人。

 しかもサーヴァントは片方だけ。

 ならば一対一に等しい。

 無理をして他のサーヴァントが動いたとしても、対処可能な余力は残している。

 だからメイヴは当初の予定通りに蹴りを、マスターの後頭部目掛けてぶちかました。

 

 

「させません!」

 

 

 マシュが反応し盾で防ぐことに成功する。

 先程狙った場所と同じだったからこそ、予測が可能だったのだろう。

 それが誘導だとも知らず、まんまと罠にはめられたのだともマシュは気付いていない。

 

 一瞬の視線の交差。

 

 今度は必ず守るという強い意志を感じさせる瞳。

 けれど、メイヴはその意志を踏みにじることを厭わない。全ては『彼』を手に入れる為に。

 

 

「悪いけど今の本命は()()()よ」

 

「え」

 

 

 メイヴの発言にマシュの目が見開かれる。

 高速移動でマシュの真横に回り込み、無防備な横っ腹目掛けてキックを放った。

 ここでマシュを脱落させれば、まともに動けるカルデア側のサーヴァントはこの場にいなくなる。

 だからこその打算だった。

 そしてマシュはメイヴの計画通り、マスターを守るために動いてくれた。

 

 今更盾で防ごうとしてももう遅い。

 

 ピンク色の粒子が舞う白濁の光により、加速したフロントキックを止めるのは不可能に等しい。

 案の定盾は間に合わず、細身な体躯で受け止めるには些か勢いが強すぎる蹴りが、マシュのお腹に直撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────しかし、マシュが吹っ飛ばされることはなかった。

 

 彼女の全身を覆うようにして、()()()()()()()()()が直撃寸前で出現したのだ。

 

 

「なっ!? その力は……!」

 

「これは……賢者さんの……?」

 

 

 ラーマの『離別の呪いを無効にするためだけ』に使用された時とは違う。

 それはこの場の誰も知るよしは無いが、“ブッカケた量と濃さに比例して、対象が危機的状況に陥った時に自動で守る結界術”だった。

 

 

 

 その名も『愛証防護結界(ザーメンフィルター)』。

 

 

 

 ここに来て、屈指のオカズ率不動の第一位にして、ブッカケられた回数第一位の意味が出てきたのである。

 メイヴのピンク色の粒子が舞う白濁光の効果を、マシュが受け付けなかった理由がここにある。

 散々ブッカケられていたからこそ、その程度の量ではまるで意味を成さなかったのだ。

 マスターも効果を受けなかったのは、マシュとの契約の影響で彼女からこの結界術の恩恵をも得ているからかもしれない。

 

 こうして賢者のアヴェンジャーが意図して仕込んだものではないが、彼の宝具(こかん)が彼女達の危機を救ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、件の賢者は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ……? ねぇ、エリエリ。あれ見て」

 

「ちょっとアンタ! エリエリって呼ばないで……って、ななななんでコイツら、なんか一本一本さらにでかくぶっとくなってる訳!?」

 

「うむ。余の肢体をそれ程までに愛でたいようだな。無論触らせる気など毛頭無いが……」

 

「数も大きさも私達の手には余ります……! 」

 

 

 

 二十八本の魔神柱(クラン・カラティンポ)の野郎……! 業を煮やしたのか、さらに勃起しやがった!?

 せっかちな野郎は嫌われるぞ! そんなにまで女の子のおまたに擦り付けたり、突っ込んだりしたいのか!?

 

 

 

 

 

 俺はシたいです(真顔)

 

 

 

 

 

 だが魔神柱(チンコ)、テメーはダメだ。

 断じて阻止する。

 女の子達の穴は俺が守る!(穴だけかよ)

 

 

「む! これは非常にまずくないか……?」

 

「貴様と同じ感想をいだくことになるとは……だが状況が芳しくないのは事実だな」

 

 

 ライオンと紳士(野郎共)は自分で何とかしろ。

 面倒看切れん。

 ぶっちゃけどうでもいい(この扱いの差よ)

 つーかどうせならアンタらは掘られててくれ、その隙に女の子達避難させるから(酷い)

 

 って、やべぇ! 悠長に構えてる場合じゃねえ! 魔神柱(チンコ)の連中がこのままじゃ女体に接触しちまう! そんなことさせてたまるかよ!

 

 残り火がまだ右手に宿ってる。

 

 ……ちっ! 本当は女の子相手に使いたかったんだかなぁ! 緊急時だ、致し方ねぇ!

 

 

(すす)げ! 洗浄火(せんじょうび)!」

 

 

 

 宝具『裸肛門快便姫(らこうもんかいべんき)』!!

 

 

 

 いずれ行う女の子とのアナルエッ(無理だろ)

 

 

 …………ねぇ、なんでそんな即刻否定されなあかんの?(現実見ろよ)

 

 

 俺の夢の一つ!

 前は処女のままな女の子の後ろの処女を頂くという、背徳的な俺の願望を否定するなんて……!

 何の権利があってそんなことするんだ!()

 

 

 ……きっと叶うアナルエ(童貞のくせに高望みが過ぎるぞ)

 

 

 俺と同じ超越童貞には真面目に言われたくないんですけどォ!?

 

 

 …………いつか訪れると信じてる女の子(男の娘、女顔でも可)とのアナルエッチをする為の下準備を、相手になるべく負担がかからないように配慮した腸内洗浄宝具だ(たぶん一生叶わぬ夢)

 

 

 ………………………………泣くぞ!

 

 

 

 …………無視かよ!!

 

 

 

 洗浄火は腸内の老廃物のみを燃やし尽くし、尚且つ除去した分だけ排泄時の快感のみを与えるという効果を有する。

 

 よってこの宝具を使えば浣腸も必要ない上、腹を痛めることもなく一切汚れる心配がないという相手側に負担が少ない仕様になってるのだ(無駄に有能)

 

 無論、()()()()()()()自体が好きな相手にも対応できるように調整も可能な優れものだぜ(相手絶無必要皆無)

 

 

 そこら辺の抜かりはない(ドヤ顔)

 

 

 そんな訳で躊躇なく魔神柱(老廃物)を燃やす。

 

 やはり凌辱は心地よい……! それが性的なものであれば尚更なんだが、如何せん相手は魔神柱(チンコ)。そんな気は起きない。

 …………ただし、謎の性欲の方は魔神柱(チンコ)でも問題なく興奮できるようだ。えぇ……(困惑)

 

 

 

 

 

 

 と、まあそんな素晴らしき宝具な訳だが……。

 

 

 

 

 

 記念すべき初めてを魔神柱(チンコ)に使うハメになるとは思ってもなかったけどな!!

 

 

 

 余談だけどさ。

 副次的能力に、剥きたい部分だけを裸に剥く効果(基本的には尻周りのみを剥くのに利用予定だった)があるんだけど……は? 何のためって……。

 

 相手の女の子の服装によっては、全裸にするのはもったいないだろ?

 パンストを履いてる女子がいたらビリっと破りたいのが男のサガでしょ?(決め付け良くない)

 体操服のハーフパンツとか、スパッツとか、今時無いけどブルマとかは、アワビ部分や菊門部分だけ穴を開けたりしたい時とかあるっしょ?

 

 理解できないのはさー、よくブルマ着用のシチュエーションとかでさー、本番する時にブルマ脱いじゃったり脱がせちゃったりするのあるじゃん。

 あれってどうなのよ。

 全然ブルマイカせて無くない?

 ブルマを着用させた意味は?

 せめてずらし挿入はしろよって思う訳よ。

 ブルマ脱がせちゃうなら最初からブルマじゃなくて良いじゃんってなる訳よ(話逸れすぎだろ)

 

 

 すまんこ、反省(どこら辺が?)

 

 

 ブルマの話に関わる話でもあるんだが、女の子がやる仕草の一つに『食い込み直し』ってのあるじゃん?(ねぇどこら辺が?)

 あれ良くない?

 水着とか下着とかレオタードとかのハイレグ系によく見られる仕草だとは思うんだが、今回はブルマの食い込み直しについて語るとするわ(完全に話脱線)

 

 激しく動いたり、サイズが合わず馴染まない場合に出現する現象『食い込み』。

 

 その現象はお尻の魅力を一段と向上させる神からの贈り物と言っても過言ではない(なんか語り出したぞコイツ)

 ぶっちゃけ延々と眺めながら、一杯やりたい。

 そしてできるのなら一発ヤりたい(直球)

 

 永続的なエロスを感じたいのなら『食い込み』で充分満足できるだろう。

 

 だがしかし!

 マンズリ……じゃなくてマンネリ化を避けた上で、さらに一段上の魅力を味わいたいのなら、刹那的なエロス『食い込み直し』こそ嗜好にして至高だと思うんだ!

 

 特にブルマにおける食い込み直しには、最近の世界事情ではまず見られない稀有な現象『鼠蹊部付近におけるはみパン』が見られる場合が多々あるという、一粒で二度美味しい要素まであるのだ!(なんのプレゼンだよ)

 

 さらにさらに! 食い込み直しには満遍なく伸ばして直すパターンとは別に、食い込んだ衣服を引っ張って直すパターンも存在し、このやり方において「パチン!」音が鳴ったのなら、その場にいる野郎共(魂に食い込みフェチ野郎を飼っている女含む)は、最低限内心でガッツポーズをかまさなければならない!(暴走特急かな)

 ここテストに出ます。

 ザーメンも出ます(どっちも出ねえよ)

 

 

 

 ぶっちゃけその仕草がクッッッッソ、エロくぁわいいいいい!! ということを俺は伝えたかっただけなんだ(何故戦闘時に伝えようと思ったのか)

 

 

 

 まあ、今の時代ブルマが学校から廃止(淘汰)され絶滅危惧種状態なのもあんだけどさ(こんな奴がいたらそりゃ廃止になる)

 本当に残念でならない(結局本題はなんなんだ)

 

 

 

 えっ?

 

 

 ………………………………ああ!

 

 んで、宝具『裸肛門快便姫(らこうもんかいべんき)』の副次的能力が魔神柱(チンコ)にもちゃんと作用した訳。

 

 

 そしたらね、うん。

 

 

 魔神柱(チンコ)相手に何の指定もなく使ったらズル剥けになっちゃったのが想定外だったのさ……(目逸らし)

 

 

 

 

 

 …………ハッキリ言っていい?

 

 

 

 

 

 魔神柱(チンコ)の中身、超キモかった(小並感)

 うっぷ……思い出しただけでも吐き気が(本題もどうでもいい話じゃねーか)

 

 

 

 ここは、気分転換になる記憶の掘り出しを……。

 よし!

 さっきまで散々語ってた『食い込み直し』についての記憶を捻出……するまでも無かったわ。

 

 ブルマでは無いものの、俺ってばなんだかんだカルデア来てからは『食い込み直し』見る機会多かったんだよな。

 

 

 マシュがシミュレータ訓練場での自主練時に見せる、鎧無しのインナー姿。

 

 

 あの姿での『食い込み直し』もブルマに劣らずマジ神……いや、『食い込み直し』という一瞬、刹那における仕草においてただのブルマ以上のエロさを秘めている。

 実に素晴らしいものだった。何回出したか、数えるのも億劫な程にお世話になったもんだぜ(最低)

 

 それもこれも、マシュ・キリエライトが着ているからこその魅力だ。

 相乗効果ってやつさ。

 ぶっちゃけあの格好のマシュはエッチが過ぎるんだよなぁ……。

 

 流石は屈指のオカズ率、不動の第一位かつ白濁光によるブッカケ回数第一位は伊達じゃない(不名誉極まる)

 

 やっぱりマシュは最高だぜ!!(性的な意味で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(離れていても、賢者さんはわたしたちを守ってくれていたんですね……)

 

 

 賢者のアヴェンジャーによるマシュへの想い(不純なのはこの際置いておく)と、マシュが抱く賢者のアヴェンジャーへの想い(こちらは純粋)が、共鳴を起こしたからなのかはわからない。

 だが、今マシュの体を覆うように展開している『愛証防護結界(ザーメンフィルター)』は一つの羽化(劇的な変化)を迎えようとしていた。

 

 

(でも、守られてばかりではいたくない。わたしはあの人に頼られたいんです)

 

 

 マシュの心情に応じるように、白濁の光が瞬く。

 

 

(わたしの力は元より借り物。デミ・サーヴァントですから当然と言えば当然です。けれど、その力を使いこなせるかはわたし次第)

 

 

 デミ・サーヴァントには、憑依した英霊から自己流に昇華して継承する固有スキル『憑依継承(サクスィード・ファンタズム)』がある。

 

 

(それなら、賢者さんが付与してくれた“この力”も、わたし次第で使いこなせるかもしれない。いや、たとえ借り物でもわたしはわたしなりの方法で、使いこなしてみせます! マスターをお守りする為に。賢者さんのお役に立つ為に!)

 

 

 その想いが、その意志が、その決意が。

 

 

 白濁の光を()()する。

 

 

 メイヴのように攻撃として放たれた白濁光を勝手に吸収し、無理矢理己の力へと昇華させた訳じゃない。

 マシュの身体に宿る白濁光は、賢者が望んで彼女の魔力回復の為にブッカケたものだ。

 そこに明確な違いがあった。

 マシュの身体には白濁光が酷く馴染んでおり、使いこなす意思さえあれば問題なかったのだ。

 そう、きっかけさえあれば。

 

 ()()は消える。

 

 

「まさかあなた……!」

 

 

 女王メイヴが思わず距離を取る。

 肌で感じたのだ。

 目の前の盾の少女が、自分と同じステージ……はたまたそれ以上の存在へと変貌したのを。

 ()()()()力だからこそ。

 

 

「はっ!」

 

 

 ()()()()をその身に灯したマシュが勢いよく盾を振り回し、()()()()()を周囲にばら蒔く。

 すると、行動不能となっていたカルデア側のサーヴァント達の状態異常は解かれた。

 マシュは背後にマスターを庇うように立って、背を向けたまま告げる。

 

 

「マスター。皆さんを連れてクー・フーリンさんを追って下さい」

 

「え、マシュ?」

 

「ここは、いえ。彼女の相手はわたしがします」

 

 

 全身から()()()()を膨大に放出させながら、マシュは一人で女王メイヴと対峙する。

 

 

「行って下さいマスター! ()()わたしなら大丈夫です。()()()()()()()ですから」

 

「──わかった。マシュ、気を付けてね!」

 

「先輩こそお気を付けて」

 

『え。ちょっと! り、立香ちゃん!? マシュ!?』

 

 

 何かを察した藤丸立香は、この場を後輩に任せる選択を取った。

 その選択にドクターロマンが慌てるも、彼女達の意思は固いようで覆らずそのまま別れることになってしまうのだった。

 

 マシュはマスターご一行を片目で見送ると、もう片方の視界で捉えていたメイヴ目掛けて突っ込む。

 デミとはいえ腐ってもサーヴァント。

 サーヴァント特有の身体能力を惜し気もなく振るい、全力で大地を蹴って前へと跳ぶ。

 そこに()()()()による推進力が加わることで、彼女自身が砲弾と化した。

 女王メイヴは辛うじて鞭で往なし直撃は避けるも、衝撃はとても殺し切れず吹き飛ばされる。

 

 

「ここで、倒します!」

 

「この……! アルジュナ! あなたもいつまで呆けてるつもりよ。マスター達を追いなさい!」

 

 

 メイヴの叱責に漸く我を取り戻したアルジュナが、カルデアの連中の後を追った。

 その姿を二人で見送る。

 

 彼女達は察したのだ。

 一度の接触により、この力を互いに全力で解放した場合どうなるのかを。

 だから待った。

 

 

 暫しの空白。

 

 

 この場が光を纏う二人だけとなると、互いに目があった刹那、同時に動き出した。

 それぞれが抱える想いと共に。

 

 

(賢者さんに頼ってもらえるわたしになる為に!)

 

(クーちゃんを私のものにする為に!)

 

 

 奇しくも同じ力。

 けれど、違う意味合いを持つ2つの力。

 違う変化を遂げた力をそれぞれ携えた二人の女の、負けられない戦いが始まった。

 しかしそれは戦いの終わりでもあった。

 

 互いに全力であれば。

 

 同じステージに立った二人の勝敗は、一瞬の交差で決着を迎えることとなる────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────激突の末、盾が大地に転がった。




漸くマシュにかけておいた伏線を回収しました(こんなのが伏線の一つという現状)
残り2話くらいで第5特異点も終われるかなぁ……たぶん(長文と分割のプロなので自信はない)

今回と前回合わせてFGOのアポクリファコラボ記念小説(たまたまこういう展開執筆中に告知が来ただけ)

聖女様もとい性女様、申し訳ない

アポクリファで敵対した二人も、きっと数々の風評被害を知ったら和解すると思うの(賢者粛清同盟結成)

あと、バラキーちゃんはお菓子あげるから我慢して

カルナさんは……うん
賢者も約束自体は守ろうと奮闘してるから(震え声)
やり方はアレだけど、アレだけど……!







追伸
アストルフォのショップボイスで「ご飯にする? お風呂にする? それとも、こ・う・か・ん?」を聞いて『肛姦? いったいナニを言ってるんだこの子は……?』と、咄嗟に“素で”思ってしまった私はもう手遅れかもしれない

拙作を執筆してきた影響で、作者の私も賢者の思考に毒され過ぎたようだ……(絶望)

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