賢者な英霊(仮)はとにかくヤりたい(真顔)   作:おき太さんかわゆい

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夏イベのレース並みにかっ飛ばしてイクぜ!
かっ飛ばし過ぎたせいでいつもより話が長いのはご愛嬌(すまぬ)
無理矢理ほぼ二万字に抑えました(震え声)
『汚い』を追究し過ぎた結果がコレだよ()

んな訳で第5特異点『イ・プルーリバス・ウナム』編始まります
1話完結スタイル? そんなものは第4特異点で投げ捨てました、はい(つまり諦めた)
なので何話分になるかは正直わかりませぬ
ロンドンですら4話分使ってますからね!

ちなみに今回の話の流れは
汚い前菜→クールダウン→『超』汚いメインディッシュ
となっております

それではどうぞ!

※初っぱなから汚いアクセル全開です。まさに『下ネタフルスロットル級』なんで、色々と覚悟の上でお読み下さい。前回シリアス(?)があった反動ってことで主人公のことも大目に見てあげて下さいね!


貴様の敗因はこの場に一人で来なかったことだ(建前)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。うっ! …………ふぅ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あん? 何してるって? ナニによる修行だよ。

 射出せずにイク修行さ。

 

 やっぱりさ、フルバーストしてから大賢者モードが解けたら全力で戦えないとか問題しかないだろ?

 使える手札は多ければ多いほど良い。

 

 だからドライオーガズムやマルチプルオーガズムみたいな射精を伴わない絶頂をこなせるように修行してたんだ(修行とはこれ如何に)

 

 俺の場合、イクこと即ち魔力の解放だからな。

 射精しなくてもイきさえすれば、別の能力を行使できるようになるはずなんだ。

 今までは必要に迫られなかったから使ってこなかっただけでな。

 

 

 だが第4特異点で乳上に軽率な行い(パイタッチ)をしたせいで、モロチン王と四本の魔神柱(チンコ)とのガチンコ勝負では、パチンコで全財産はたいて使い物にならなくなったオッサン並みに、俺の宝具(チンコ)が使えなくなったもんだから、性剣を宝具として解放して何とか魔神柱(チンコ)どもを鎮魂したけども、モロチンこの野郎を倒すには到底至らず、苦戦強いられたし。

 

 

 

 さてここで脳内フレンズ(ブラザー)に突然問題です! 俺は今、何回『チンコ』というワードを心の中で口にしたでしょうか?(知能指数ウンコレベルの問題)

 答えられた奴には童 帝 神(ザ・ヴァージニティ)として生涯、童貞のまま一生を過ごせるギフトを授けましょう(いらない)

 遠慮すんなって! 俺と同じ超越童貞になるチャンスを棒に振るのか!?(人生を棒に振りたくないです)

 

 ちぇっ……まあ、話戻すか。

 

 

 

 だからこそできるだけ準備(前戯)はしておかねぇとな! 本番(意味深)で勃たなかった時に戦うことが(ハッスル)できないんじゃ話にならねぇ! そういう状況でも絶頂できる体作り(調教)が重要なんだ。

 

 

 サーヴァントになった以上、マスターを守る為に努力は惜しまないぜ!

 うん? 努力の方向性が間違ってるって?

 

 

 ハハッ! 確かに普通ならその通りだが、あいにくと俺は普通とはかけ離れた童貞の中でも飛び抜けた超越童貞! その頂点に立つ童 帝 神(ザ・ヴァージニティ)だ。

 超越童貞ならではの戦い方ってのがあるのはわかるだろブラザー?

 

 

 もちろん出さないでイク努力だけじゃなく、抜いて出す努力も毎日続けておかないと股間が鈍っちまうからきちんとヤらないとな☆

 

 

 

 童貞は一日にして成らず、って言葉もあるくらいだし(ありません)

 

 …………なんかYの形をした神祖的な人を幻視した挙げ句、激おこ(ローマ)って幻聴が聞こえたような気が……自重しましょうかね。

 

 

 

 まあ、とにかく日々の積み重ねが大事ってこったな(変態なくせに正論)

 

 

 

 そんな訳で積み重ねとしていつも通りの百回組み手ならぬ、百回抜き手すっかな。あ、もちろん抜き手って日本古来の泳法のことじゃねーよ?

 超越童貞がヤることなんざ百回せんずりすることに決まってんだろ? 常識的に考えて(非常識がナニかイッてる)

 

 まあ、早撃ちの反復練習にもなるから無駄にはならんよ。

 ビリー並みの早撃ちできる自信があるぜ(得物は股間だが)

 

 

 ぶっちゃけイクことは俺のライフスタイルだから、やめられないし止まらないぞ。性癖だからな。

 

 

 あ! そういえば勘違いしてる奴多いと思うけど『性癖』って、別に性的まじわりの際に現れる癖とか嗜好って訳じゃねーからな?

 

 性癖の性は『性別』の性じゃなくて『性質』の性だから!

 人が行動する時に現出する癖とか偏り、嗜好、傾向、性格とかが該当すんのよ?

 

 例を挙げるなら、コレクターの収集癖とか、やたらパーフェクトに拘る完全癖、見え透いた嘘を繰り返す虚言癖とかも立派な性癖だ。

 もちろん幅広い範囲の性質の偏りのことだから、露出癖とかも含まれるっちゃ含まれるけど、別に性的な方面一辺倒って訳じゃないんだぜ。

 

 それを性癖=性的嗜好だと誤認しちゃって誤用してる輩って多い気がすんのよねー。

 安心しろ。別に恥ずかしがることじゃないさ。

 そう、つまり結論を言えば、だ。

 

 

 

 性癖の『性』を見ただけで性的な癖だと認識する=性的興味が尽きない=変態の素養=人類皆変態という図式が成り立つ訳だ(こじつけ)

 

 

 

 世界は変態に満ちている!!

 

 それ即ち『変態』であることこそが『人間』だということに他ならない(暴論)

 

 神を冠する程の力を有している俺だって、そんなどこにでもいる『人間』と変わらないのさ(極論)

 

 誇るが良いさ! 性癖を性的嗜好だと誤認した者達よ! 君達は紛れもなく『人間』だ!

 さぁ! 共に『変態』を解放し一皮剥けた『人間』に成ろうぜ! ……一皮剥けたってのは包茎脱退とか女の子の下の豆柴が剥けるとかそういう意味じゃないからね!(世界一いらない補足)

 

 

 

 

 

 さて、ブラザーに熱いメッセージを届けたところで早速オナる為にオカズを物色しにイクとしますか!

 

 そう意気込んで自室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 直後だった。

 

 

 

「あっ! 賢者くん、ちょうど良かった。今から管制室でブリーフィングを行う予定なんだが、君も一緒に来てくれると助かる」

 

「…………」

 

「目の前にいるのに無視!? 酷くないかな賢者くん!?」

 

 

 部屋を出たらドクターロマンに出くわした。

 しかも今からブリーフィングするってさ。

 ハァ……萎えるわー、せっかく訓練器具(ズリネタ)を求めて自己鍛練(意味深)をしようと思い部屋を出た途端にこれだよ。

 せっかく臨戦態勢(フルボッキスタンバイ)にしておいたのに、クソ()()()わー。

 憂鬱の真骨頂、今ここでお見せしてやろうかまったく。

 

 

「あ、賢者さんもまた一緒に行ってくれるんですか? それはすごく心強いです!」

 

「……任せろ」

 

「うわぁ、ボクがまるでいないような扱いだよ……」

 

 

 とか何とか思ってたけど、ロマニの背後からひょっこり出てきた可愛い後輩のマシュがいたから、ここで鬱憤をぶちまけるのはやめてやるよ。

 

 

「け、賢者さん!? あ、えっと、お、おはよう」

 

「……おはよう、マスター」

 

「なんなのかな……この扱いの差は」

 

 

 この前抱きついたことをまだ照れてる藤丸立香ちゃんも遅れて現れたからオールオッケー!

 フッ、命拾いしたなロマニ・アーキマン……(何様だ)

 まあ、同じ童貞のよしみだ。

 今回はマスターとマシュの二人に免じて、間の悪さは許してやんよ。

 

 

「……いじけるなドクター。ちょっとした冗談だ」

 

「い、いじけてなんかないぞぉ!? ほら! 早く管制室に行くよみんな!」

 

 

 やれやれ……この場で2回は見イキしたし、よしとするか。

 百回抜き手はまた時間が有り余ってる時にでもしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 てな訳でブリーフィングだ。

 まあ、俺は壁にもたれて腕を組みながら、クールに話を聞いてるだけだがな。

 

 人理焼却の黒幕の正体がソロモン王ってことで話が進んでるみたいだが、あれ絶対ソロモンを騙る何者かだと思うんだよな……まあ、俺の推測でしかないから混乱招くかもしんないし、ソロモン王相手って認識の方が油断せずに済むだろ。

 

 まあ、俺は何とも言えない確信めいたものがあるからソロモン王とは別ってことで、モロチンって呼ぶけどな。

 

 

 で、今問題になってるのはモロチンの対処法、その上で重要となってくる居場所と打倒手段。

 

 

 ちっ! モロチンが女だったらたとえ次元が違おうと、クンカクンカして探し出すのも余裕だったってーのに!(変態は時に犬をも上回る)

 こんなことならマーキングしておけば……って左手に中出ししといたじゃん!(誤解を招く言い方)

 使えるか……って、気付くの遅すぎたかこりゃ。

 まるで生命反応が感じられない。

 疑似金玉内蔵の性剣から出た疑似ケフィア(意味深)だもんだから、俺の息子から出した本物より劣るのは仕方ないっちゃ仕方ないけどな。

 

 打倒すんのも本気のモロチンに勝利するには、カルデアの全戦力をもってしても厳しいのが現状だ。

 

 いやー、冗談抜きにロンドンでの戦いはマジで綱渡りだったからなー。

 もし俺が大賢者モード時の真宝具を使ってたとしても、モロチン相手じゃ足止めくらいが関の山だったろうし。

 

 …………強くならねぇとな、俺の卒業候補を守る為にも。

 モロチンの快楽殺人オナニー目的なんかで、人理を焼却なんてさせてたまるかよ(誤解未だ解けず)

 

 こうして俺は漸く『本気』で戦う覚悟を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、それはそれとして、だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の特異点(合コン)キター!!!!!!!

 

 

 しかもアメリカだってよ!!

 

 

 つまりまた新しい女の子に出会えるということだろ!?

 

 

 ホルスタイン級おっぱいレディとか!!!???

 

 

 逆に手のひらサイズどころか、それ以下のまな板的ツルペタガールか!!!???

 

 

 それともビッグサイズな顔面騎乗向きの巨尻な淑女か!!!???

 

 

 小ぶりだけど桃のようなプリティヒップな娘さんとか!!!???

 

 

 いるかな!? いるよな!? いるよね!?

 

 

 おっぱいに優劣など存在しない!!

 デカイのと小さいの、どちらにも需要があるのだよワトソン君!!!!!!!

 巨乳ならパフパフモミモミだし、貧乳ならペロペロクリクリを出会いがしらにしたいね!!(事案不可避)

 まあ、やった瞬間フルバーストだからしないけども(それが無ければしてそうな言い種)

 

 

 巨尻なら、臀部が後ろに突き出した形、臀部全体に満遍なく脂肪が付いている形、横に広がった形、なんでもござれだ! どれでも愛せる自信が俺にはある!!(無節操)

 小ぶりな桃尻も、両手で撫で回しながら顔面を埋めて愛を叫びたい!!(君お縄)

 

 モチベーションは大事だからな! それは普通の戦いだろうが、くんずほぐれつな戦い(意味深)であろうと変わらない!

 

 

 さぁ、いざ征かん! 北アメリカ大陸!

 待ってろよガールズ! 今、会いに行きます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな訳でメンバーを編成し直し、いざまだアメリカ合衆国が生まれていない時代の北アメリカ大陸へレイシフト。

 

 

 

 

 無事レイシフト完了したのは良いんだが、最初に出会ったのがロンドンのヘルタースケルターみたいなロボットと、槍持ったケルト臭がプンプン漂うオッサン戦士だった件について。

 

 コイツをどう思う?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すこぶる落胆した(幻滅)

 

 

 こんな特異点(合コン)の会場を用意したモロチンの根城に乗り込んで、出会い頭に顔面パンチお見舞いしたい気分だわ(逆恨み)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 野郎なんざいらねー!! メカなんざ論外!! 

 

 オイ、どういうことだオイ! 美人なおねーさんは!? 可愛いおんにゃのこは何処だよ!?

 

 こんなの特異点(合コン)じゃねーよ! ただのむさ苦しい野郎共収容所じゃねーか!?

 あ? お前が暮らすには相応しい場所じゃないかって? ははは、ふざけんなよブラザー。殺すぞ(真顔)

 

 あー、()()()()()()

 期待に胸踊らせてた分、この裏切られた感ハンパねぇぜ。

 

 こうなりゃ初っぱなからぶちかまさせてもらおうか。

 

 

 もちろん、ぶちかますって言ってもティンティンから絞り出す練乳(意味深)の方じゃないからな。

 今回は憂鬱の力の方だから。

 

 

 

 ……オイオイブラザー。直ぐに卑猥な方向に思考を持っていくのは悪い癖だぜ? まさしくそれも性癖ってやつだ。

 

 

 

 ホント失礼しちゃうわー、俺が毎回ブッカケばっかしてるみたいに思ってたの? 酷い偏見だぜ。ったくどういう教育受けてきたんだ。親の顔を見てみたいもんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、事実毎回ブッカケてるけども(台無し)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……は? 今までのくだりなんだったんだよ? って?

 ああー、なんか俺の思考読まれてるみたいでムカついたからささやかな抵抗? みたいな感じ?(殺処分不可避)

 

 

 

 

 

 

 …………………………………………………つーか、あれ? なんか普通にブラザーと会話成り立ってない? 脳内フレンズ……だよな? にしては俺に対してやたら辛辣だったり、思ってもないこと言われたりしてるような……(目逸らし)

 

 ま、まあ、今は先にヤることあるしこの疑問は後にしようそうしよう。

 

 

「マスター、小手調べに新しい力を試したいんだが、構わないか?」

 

「えっ? それは問題ないけど、新しい力って?」

 

「今までの戦闘で我が使ってこなかっただけの力さ。久しぶりに使うから慣らしておこうと思ってな」

 

「……わかった。賢者さんの新しい力、私に見せて!」

 

「了解」

 

 

 そんじゃマスターの許可も出たことだし、いっちょヤりますか!

 憂鬱の真髄、特と見よ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無事に新たな特異点にレイシフトはできました。

 ですが、いきなり二つの勢力と戦う事態になってしまいました。

 

 この状況は非常にまずいです。

 手早く応戦してこの場を離脱しなければ、両陣営に挟まれてやがて身動きが取れなくなり、やられてしまうでしょう。

 そうなれば特異点事象の解決どころではありません。

 

 確かにわたし達はサーヴァントですから、そう簡単に敗れはしないでしょうけど、マスターは生身の人間です。

 この場での長期戦は先輩から充分な魔力供給を受けられなくなる可能性が高い。

 となれば短期決戦が望ましいのは確実です。

 

 幸いこちらにはわたしを含めてサーヴァントが()()います。

 どうにかできるはずです。

 

 

「エミヤ先輩!」

 

「マシュ、君の言わんとしていることはわかっている。速攻で決着(ケリ)をつけてマスターを連れてこの場を離脱するぞ! マシュは賢者と一緒にロボットの相手をしてくれ。こちらは何処ぞの青い槍兵と同じ臭いのする戦士を一掃する。行くぞリリィ!」

 

「はい! 未だ半人前の身ではありますが、全力を尽くします!」

 

「頼みます! 機械化兵士の方はお任せ下さい!」

 

 

 エミヤ先輩は双剣を、リリィさんは聖剣を構えてレトロチックな戦士を相手取ってくれるようです。

 こちらの意図が直ぐに伝わって助かりました。

 話を聞いていた賢者さんともアイコンタクトを交わし、わたしはバベッジさんにそっくりなロボットの銃撃を盾で防ぎながら、前進。

 接近して一人を盾で撲り倒し無力化。

 しかし、まだまだ数がいます。

 急いで同じように無力化しなければ!

 

 

 そんな折り、わたしの真横を黒い影が通り過ぎたのです。

 

 

 思わず目で追うと、そこにはどす黒い瘴気のようなものを全身から放出する賢者さんの姿が。

 ……えっ?

 

 

「……陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)

 

 

 その言葉を発すると同時にまるで黒化(オルタ)のような禍々しい黒い魔力を纏った賢者さんが、機械化兵士の懐に一瞬で飛び込み、胴体目掛けて拳を叩き込みました。

 えっ!? 殴られた胴体がへこむどころか穴が空いています!

 そこから瞬く間にいつもの白濁の光や光の剣ではなく、まさかの徒手空拳で次々と機械化兵士をねじ伏せ始めました!

 

 

 いったい賢者さんに何が!? 

 

 

 よく見れば別に姿や外見は変わってません。

 でも、恐ろしく邪悪な魔力を纏ってステゴロスタイルで戦うなんて、いつもの賢者さんとはかけ離れてるのは確かです。

 

 というか、肉弾戦も可能だったなんてどれだけ万能なんですか賢者さん……。

 ロボットの装甲を容易く拳骨や蹴りで粉砕していくなんて、正直感心を通り越して呆れる程ですよ。

 

 そんな考えを持ちながらもわたしは機械化兵士を次々と無力化していました。

 ……だいぶ戦闘に余裕が出てきた証拠でしょうか。

 まあ、賢者さんはわたしの倍以上の数をその間に仕留めてましたけどね。背中が遠いです。

 

 一通り敵を片付けたところで賢者さんが一度後退してきたので、声をかけてみました。

 

 

「賢者さん! その姿はいったい……?」

 

「……力があってもあるだけじゃ宝の持ち腐れだ。だから使い慣れてない力も積極的に使おうと思ってな」

 

「なるほど、そういうことでしたか」

 

 

 ……賢者さんはロンドンでの戦いで危機感を覚えたんでしょうね。

 賢者さんの活躍は目を見張るものがありました。

 でも、四本の魔神柱を撃退したところで一度動けなくなっていましたし、どういう条件か詳しくはわかりませんが、いつもの宝具もよく使う白濁の光の術も使えない状態でソロモン王と戦っていました。

 それらが使えない状況でも存分に戦えるように、実戦で慣らしている、と……まだまだ強くなるつもりとは賢者さんには本当に恐れ入ります。

 わたし達は彼がいなければそもそもロンドンで、ソロモン王によって全滅していたかもしれないのに。

 あれだけ奮闘していた彼が、誇るどころかさらなる努力を続けているなんて……背中が遠い。

 

 …………けど、わたしも先輩のサーヴァントとして負けていられません! いずれまた戦うことになるだろうソロモン王を見据えながらも、今この瞬間をわたしは戦い抜きます!

 もっともっと成長して必ず賢者さんの隣に立てる、わたしに力を預けてくれた英霊さんに恥じないサーヴァントになれるように、とにかく今は目の前の障害を蹴散らすことに集中しなくては!

 

 

 

 

 

 

 

 順調に撃破完了です。

 両陣営撤退していきます。

 今のうちにわたし達も後退────!?

 

 

「ダメ、先輩逃げて下さい!!」

 

「えっ?」

 

 

 このままじゃ砲弾の流れ弾が先輩に直撃してしまう!

 先輩の側を離れちゃいけなかった。

 ここからじゃわたしが全速力で駆けても間に合わない。

 わたしが守らなくちゃいけない立場なのに! 盾のサーヴァントであるわたしが! すみません先輩! どうかご無事で……!

 

 

 

 刹那。

 

 

 

 再び黒い影がわたしの視界を横切りました。

 

 もしかして、賢者さん!?

 速い! あの纏った黒い魔力をジェット噴射のように利用して砲弾に追い付いた!?

 これなら……!

 

 魔力を纏った蹴りで砲弾を蹴り飛ばし、あ。

 

 そんな!? 弾丸の破片が広範囲に飛散するように設計された榴弾だったなんてあんまりです! これじゃあ砲弾そのものは直撃しなくても……ああ!? 先輩が!

 

 

「ドクター大変です! 先輩がキリモミ回転して吹き飛びました!」

 

『えっ? いや、何を言ってるんだいマシュ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして先輩は、わたしが慌てている間にアメリカ独立軍の後方基地に運ばれていきました。

 わたしは直ぐに後を追おうとしましたが、エミヤ先輩とリリィさんに任せました。

 

 何故なら賢者さんが珍しく項垂れていたからです。

 

 どうやら、あの黒い魔力を纏う技は思考をネガティブにしてしまうようで、先輩に怪我を負わせてしまったことにかなり負い目を感じているみたいです。

 

 

 ……賢者さんは最善を尽くしました。

 

 

 砲弾に追い付くことも、先輩の盾になることもできなかったわたしなんかよりも余程役に立っていました。

 もしあそこで賢者さんが飛んできた砲弾を蹴っていなかったら、先輩に砲弾が直撃して、五体満足でいられたどころか、一つ間違えば死んでいた可能性だってありました。

 先輩は怪我を多々負いましたが、充分な成果を賢者さんは挙げたのです。

 そう、何せ賢者さんは。

 

 

「マスターの命をちゃんと救ったのですから、賢者さんは気に病むことないですよ」

 

「違う…………マスターは女の子だ。我はできる限り女性の柔肌に傷を負わせたくなかっただけだ」

 

 

 ああ、なるほど。賢者さんは相変わらず紳士的です。先輩は元々普通の一般人ですからね。

 でもそういうことでしたら準備は万全です!

 

 

「大丈夫です! 治癒術式のスクロールを持ってきてますから、これを使えば先輩の傷も────」

 

「……言っておくが、もちろんマシュにだって傷付いて欲しくないぞ我は」

 

「────え」

 

 

 賢者、さん? あ、纏っていたどす黒い魔力が剥がれて……。

 

 

「今はデミ・サーヴァントという存在かもしれないが、元のキミは生身の人間で普通の女の子なんだから」

 

「い、いえ私は普通の女の子なんかでは……」

 

 

 そ、そうです、わたしは『普通』ではありません。先輩みたいに普通の女の子なんかじゃ。

 何せわたしは……────

 

 

「……関係ない。キミの出生が『普通』でなかろうと、我は何度でも言うぞ。我の目の前にいるのは『マシュ・キリエライト』という心優しい普通の少女だ」

 

「……ッ」

 

 

 賢者さんはわたしの出生に気付いて……!

 

 

陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)展開中の我は、思考がマイナスに極端に傾く。それをすぐさま看破し、気遣ってくれる女の子が『普通』より劣る訳がないだろう? 自己評価が低すぎるぞキミは」

 

「す、すみません」

 

「いや、説教をしたかった訳ではない。……先に言わねばならないことがあったな、うっ」

 

 

 言わねばならないこと……?

 

 

「………………ふぅ、ありがとう。直ぐにでもマスターの安否を確認したかったはずなのに我を優先してくれて。……正直助かった」

 

「い、いえそんな」

 

「一刻も早く慣らす為にこれからも使っていくつもりだ。次は制御してみせる。だが……万が一の時はまた頼めるか?」

 

「あ、は、はい! わたしに任せて下さい!」

 

「……恩に着る。時間を取らせたな。マスターの元へ急ごう」

 

 

 そう感謝を述べてお辞儀をした賢者さんの表情は相変わらず仏頂面でした。

 けれど、心なしか口許が綻んでいるようにも見えました。

 

 

 

 …………賢者さんが……あの独りで何でもできるあの賢者さんが……それどころか他人の分まで何でもこなしてしまうあの賢者さんが……わたし個人に頼ってくるなんて!

 

 これは……うぬぼれても良いんでしょうか?

 わたしを頼りにしてくれているって。わたしを必要としてくれているって!

 わたしが賢者さんの支えになれているのだと、思い上がっても良いんでしょうか?

 

 

 賢者さんにはまだカルデアに来て日が浅いはずですけど、本当に色々と助けてもらいました。

 

 

 今も考えてしまうんです。

 もしロンドンに賢者さんとレイシフトしていなかったら、わたし達の旅はどうなっていたのだろう、と。

 

 

 彼がいなかったらソロモンを相手にして、果たして無事にカルデアへ帰還できていたんでしょうか?

 

 

 考えても詮なきことだと自覚はしています。

 

 

 けれど、ゾッとするのです。もしも何かの歯車がずれてカルデアに彼が召喚されなかった場合、先輩との旅路はロンドンで終わっていたんじゃないかって。

 

 

 そう思ってしまう程に、あのロンドンでソロモン王との実力差を痛感してしまいました。

 

 

 

 わたしは一度死にました。

 けれど、先輩が死ぬ直前のわたしの心を救い、その時生じたわたしの想いと先輩の行いが、わたしの中で眠っていた気高き英霊を呼び起こし、奇蹟をもたらしました。

 だからわたしは今も生きています。

 

 

 でも、ロンドンでわたしは死んでいたのかもしれないと思ったのです。

 今までの特異点も確かに危険には溢れていて、戦闘経験の少ないわたしが先輩を守りきれず命を落としていた可能性はいくつもありました。

 ですが、ロンドンで対峙したソロモン王の力の前では、これまでの危機感が生ぬるいと感じるほどに、死を強く意識させられたのです。

 特に最後にソロモンが発動しようとしていた第三宝具。

 

 

 あれは、人に向けられてはならない、それどころか街にも、国にも、世界にも向けられてはならない。

 

 

 身の毛もよだつほどの圧倒的光量を発する光帯。

 にもかかわらず、あれで全力ではないと、()の王は言っていました。

 

 賢者さんがあの場にいなければ、わたしは二度目の死を迎え、先輩も一緒に命を落とし、人理は完全に焼却されていたかもしれないのです。

 

 

 

 

 

 だからずっとわたしは賢者さんに────────恩返しをしたい。お役に立ちたい。支えになりたい。

 

 そう思っていたんです。

 

 

 

 

 

 でも今回のことは、少しかもしれないですけど、あの人の力になれたと思ってもいいですよね?

 

 誰かに頼ってもらえるというのは、やはり嬉しいものですね。

 その頼ってくれる相手が、あの賢者さんなら尚更、喜びもひとしおです。

 

 ……欲を言えば戦闘においてももっと頼ってもらえるように、強くなりたい。

 今は戦うことの恐怖よりも、頼られるサーヴァントでありたいと思うようになりました。

 

 もっと精進しなくてはっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 あと、その……賢者さんがわたしのことを、先輩と同じ普通の女の子だと、いつも以上に真面目な顔で断言してましたけど……。

 なんだか変なんです。

 わたしは今やサーヴァントで、先輩はマスター。

 

 どう考えてもわたしと先輩が同じ普通の女の子な訳がありません。

 

 ……でも、賢者さんの言葉を聞いて胸の奥が、なんて言えば良いんでしょうか。

 締め付けられると言いますか、熱くなると言いますか、なんかほわほわするというか……自分でもよくわからない感情が湧いてきてなんて説明すればいいのかわかりません。

 

 ですが、賢者さんにああ言われて、一つ考えてしまったことがあるんです。

 

 

 ロンドン上空にてランサーのクラスで現界したアーサー王を打倒し、魔力でできた階段を降りる時に起きた出来事。

 

 

 

 あの時、わたしがけつまずいていたら。

 

 

 

 賢者さんはわたしを抱き止めてくれていたんでしょうか?

 

 だとしたら、わたしを……その、横抱きと言いますか、えっと……お姫様だっこしてくれていたのかもしれない。

 

 

 そんな今更考えてもしょうがないことを、わたしは考えてしまいました。

 そして同時に、そうだったら良かったのに、ってわたしは思ってしまったんです。

 

 

 

 この気持ちは何なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 …………い、いけない! こんな悶々とした気持ちでいたら任務に支障が出ます! 気を引き締めなければ!

 

 

 

 

 

 

 わたしは気を取り直し、先輩が運ばれたテントへと足早に賢者さんと向かうのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで、治療と称して先輩の腕の切断を強行しようとするバーサークな看護師と、それを必死に止めようとするカルデア料理長、その二人の間でわたわた慌てる姫騎士、冷や汗をダラダラ流しながら必死に切断から逃れようとする先輩という、混沌染みた場になっているとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

「待ってくださーい! ストップ! その人は違うんです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 危なかった!

 藤丸立香ちゃんの腕が危うく犠牲になるとこだったぜ!

 マシュが何とか説得して治癒術式のスクロールで治療したから良かったものの。

 

 俺が扱う憂鬱の力は、純粋な物理的破壊力を増すのは良いけど、ネガティブ気質になるのが厄介だな……おかげで今回はマシュ嬢にだいぶ迷惑かけちまった。

 

 だから感謝の見イキと同時に感謝の言葉も述べといた(おまわりさんコイツです)

 俺の最大限の感謝の示し方だから、顔が仏頂面でも感謝の気持ちはきっと伝わっただろう(最低な感謝)

 もしマシュが恋人だったなら恋人バージョンの感謝の示し方として、感謝と同時に顔射してたんだけどな(最悪な仕打ち)

 

 

 

 

 

 

 

 にしても本当にマスターの腕が切断されなくて良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 将来的に立香ちゃんには、両手で俺の息子をしごいてもらおうと思ってるのに、こんなとこで腕とおさらばされたら堪ったもんじゃないからな!(息子とおさらばしろよ)

 

 究極的には、卒業候補が率先してしごきからゴックンまでを一連の流れでしてもらえるくらいに、親密な性的関係に持っていくのが俺の夢だ!(夢は夢のまま)

 

 夢はでっかく! 息子はもっとでっかく!(SSD)

 

 ……えすえすでぃー? なんぞそれ?

 そこまでに しておけよ 童帝神……の略、か。

 

 あー、そうね。今はマスターの腕が切断されなかったことを邪な気持ち抜きで素直に喜ぼうか(最初からそうしろ)

 

 

 実際、立香ちゃんの腕切断なんて事態になってたら、マジで俺の息子も心も()()()()()とこだったぜ。

 

 

 

 そういやこの()()()ことで発揮する憂鬱の力、実は理論上魔術を扱えるのなら誰でも使える力だったりするんだよね。

 

 

 

 こんな経験一度くらいはないだろうか?

 

 例えばオナってる最中かつもう少しでイケそうってタイミングで、電話がかかってきたり、インターホンが鳴って宅配便が届いたり、オカズに用いていた動画やマンガが途中までは自分好みだったのに急に冷める展開になったり、「いしやーきいもー」などの音声を流す販売車がちょうど近所を回ってきたりなど。

 

 そういった状況下で萎えた時に発する負の感情を、圧縮し魔力に変換して使っているのが憂鬱の力の正体。

 つまり魔術回路を持ち萎えることさえできれば誰にでも使えるのだ。

 

 

 

 まあ、色々と萎えた気持ちのまま、魔術を行使するだけの集中力を保てればの話だが。

 

(※萎えているためやる気0。即ちとても実戦向きではない上、魔術師の悲願『根源』到達を目指して使うにしても、行使時に『根源』とかマジどうでもいいと感じてしまう為に、上手くいかないという悪循環)

 

 

 

 俺が戦闘で使える理由?

 そりゃ俺の並大抵ではない精神力の賜物だよ。

 憂鬱な気分は、怠惰な気持ちも湧いてくるから動くのすら面倒ってなる場合があるけど、俺はそれを飲み込んで負の感情を怒りとか殺意に変えて敵をぶっ飛ばしてる訳だ。

 

 オナニーの邪魔しやがってゴラァ! みたいな。

 

 まあ、あれだよ。破壊力が凄まじく洒落にならない威力を叩き出すやつあたりとでも思ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあそんなこと、どうでもいいな。

 今ちょっと俺、今までにないレベルでピンチというか戦慄してるねん。

 ぶっちゃけ説明してたのも現実逃避してただけっていうね……真面目にヤバい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さっきからずっとクリミアの天使・ナイチンゲールから凝視されてんのよね(冷や汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっとこの特異点(合コン)で女性に出会えたぜ!! って感じで最初は歓喜してたんだよ。

 

 特異点(合コン)なのに部族のようなオッサンとロボット、そしてただの兵士のオッサンしかいなかったからな。

 萎えるのもわかるだろ?

 

 だから感激もひとしおって奴よ。

 テントに入って彼女を見かけた瞬間、立香ちゃんの腕が切断されそうになってたことにも気付かずに、一つ潮的なのをドピュッて思わず出しちまったしな(ひとしおってそういう意味じゃねーから)

 

 まあ、感激だけじゃなくちょっと恐怖もあるんだけどな……だって本性知られたら容易く俺の股間切除しそうなんだもの彼女。

 

 

 そしてもう一つ、目を逸らしたいことがある。

 

 

 ……なんかつい最近会ったことがある気がするんだよね。け、けど性格が随分と違うしきっと他人の空似だよな、うん。嗅いだことのある匂いな気がするけど、きっと気のせいなんだよ(震え声)

 

 そういう過激な面も悪くないさ。

 しかも貴重なパイスラ要員だし!

 名前のナイチンゲールの通り下の毛は生えてないんだろうか? あんな女傑然とした姿でハ○イハ○ンとか……妄想しただけでオナニーが捗るな!(通報不可避)

 

 

 

 

 そんな風に若干彼女の苛烈さには引きつつも、綺麗な女性だヒャッホー! ってこの時は喜んでいたんだ。

 

 

 

 

 

 マスターとマシュがナイチンゲールを何とか説得して、特異点を修正するための協力を取り付けた。

 そんな折り、敵襲を受けたので戦場に再び出向くことになった訳だが……ケルト兵と戦っている最中からやたら視線を感じるようになったんだ。

 

 チラリと視線を感じる方に目を向ければ、ナイチンゲールの赤い瞳が俺を射抜く。

 

 

 もしかして俺に惚れちゃった的な? 一目惚れ的な? って最初は期待したんだが(ねーよ)

 

 

 あまりの凝視っぷりに俺、視姦されてる!? と考えを改め(だからねーよ)

 

 

 笑い事じゃ済まないレベルで見られまくっていることに今さっき漸く理解した(遅すぎる)

 

 

 あの目は見定めている目だ。俺のことを量っている目だ。つまり何かしら俺のことを彼女は疑っているのだろう。

 

 

 スキル・秘蔵の封印があるから本性はバレないはずだが……ここまであからさまに俺のことを観察してきた人は初めてなので、正直ビクビクものなのだ。

 

 

 なんというか色々とヤりにくいことこの上ない。

 

 

 一度「……何か用か?」と話しかけたのだが「いえ、お気になさらず」と即答され今もなお、彼女に見られているのだ。

 

 

 

 

 こんな監視態勢では、イキたい時にイキ、ヤりたい時にヤる精神の俺でも、不用意に見イキできないじゃないか!

 

 

 マスターとマシュはもちろんのこと!

 今回はリリィちゃんも来てくれてるんだぞ!?

 

 

 

 

 

 高品質なオカズは揃ってるのにこの場でイッちゃダメなんてそんなの理不尽じゃないか!!(TPOを弁えない変態の鑑)

 

 

 

 

 

 抑止の保護者もといエミヤ(オカン)も同伴だろうと、別にしれっと見イキする分には問題はない。

 常に見られている訳じゃないからな。

 

 ナイチンゲールさんだってシコリティは高く、オカズとしては一級品だ。

 当然ながら何発でも見イキしたい。

 なのに……あんなに注視されてたら流石にバレる可能性が出てくるっつーの!

 おかげでまだナイチンさんと合流してからは10発くらいしか見イキできてないぞ!(抑えてこの回数)

 

 

 クソッタレ! このままじゃ俺の性欲は溜まる一方だ。

 

 

 宝具(こかん)の解放は定期的にしてるがそれじゃあダメなんだ……。

 宝具(こかん)の解放によるブッカケはあくまで『仕事』、対して見イキは俺の『趣味』だ。

 仕事と趣味では、たとえ似たような行為でも別物なんだ!

 

 

 例えるなら、AV男優が仕事で決められた体位、決められた構図で女を抱くのと、プライベートで好きなように好きな女を抱くのとでは別だってことと同じさ。

 

 

 だからこの状況は非常にストレスが溜まる。

 金玉の中身もリチャージされて溜まる一方だ。

 

 

 そんな内心でイライラを募らせていた時、現れたのがフィオナ騎士団のフィン・マックールとディルムッド・オディナだった。

 

 

 フィオナ騎士団? ……ああ! フィンでオナる騎士団の略ですねわかります(※違います)

 団員全員がフィンを見てシコシコする騎士団……やべぇ、間違いなく変態だ(事実無根)

 だからオナる対象であるフィン・マックールを団長に添えてるのね納得納得(勘違い甚だしい)

 フィンが髪を伸ばしてるのも少しでもズリネタ的に女性らしくする為か……うーん俺には無理だな(酷すぎる誤認)

 

 別に俺はホモやゲイを否定しない。

 みんなそれぞれ趣味・嗜好があるからな。

 だが、それに俺が関わりたいとも思わない。

 

 その数多の♂のケツの処女を散らしてきたであろう槍を携えて、俺の前に立ちはだかるのはやめてもらいたい(誤解)

 ディルムッドは『ゲイ』を司る槍を2本も使ってくる危険人物だ(風評被害)

 クー・フーリンですら1本しか『ゲイ』の槍を持っていないのに彼は2本、股にぶら下がる槍も含めれば3本だ(理解放棄)

 

 3本の槍で♂に襲いかかるだと!?

 男は女と違って穴が2つしかないのに何を考えているんだ!?(もうやだコイツ)

 

 ……いや、待て。

 確かディルムッドは魔貌とやらで女性にチャームをかけるとか……まさか俺は誤解していたのか?(そうです)

 そうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ディルムッドは『バイ』だったのか(違うそうじゃない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 それなら槍を3つ使うのも頷ける。

 女性には穴が3つあるからな、何の問題もない(医者を呼んでくれ)

 

 だが問題はある。

 俺の貞操の危機だ!(何故そうなる)

 身内の団員共とズッコンバッコンしてる分にゃ良かったのに、何故関係ない俺を巻き込もうとするんだ(何故そういう曲解しかできないのか)

 

 こうなったら宝具の真名解放をされる前にボコるしかない!

 

 フフフフフ……間が悪かったなフィオナ騎士団(フィンは俺らの嫁団)(被害拡大)。

 ついでに俺のストレス発散に付き合ってもらうぞ!

 そんな訳で、先手必勝!!

 

 

陰鬱な神気(メランコリー・オーラ)展開」

 

 

 イケメン野郎に意識を集中することで即刻萎えることに成功した俺は、憂鬱の力を使って突貫した。

 

 

「我はフィオナ騎士団の一番槍、ディルムッどわぁ!? 名乗りの最中に不意討ちだと!?」

 

「……ここは戦場。不意討ち上等。ましてや我は騎士じゃない」

 

 

 相手が喋ってる最中だろうがお構い無しに攻撃(婦長ですら待ってたのにこの所業)

 騎士道精神? そんなもの童貞にある訳ないやん。

 正々堂々と戦う? 場合によりけりだな。

 今回はムカついてるので憂さ晴らししたかった、それだけだ。

 男が敵なら全力でボコボコにするのは当然だろ?

 

 

 えっ? じゃあ敵が女なら?

 

 

 全力でカルピス(意味深)をブッカケるに決まってんだろ?(まったくブレがない)

 もちろん男の娘もショタも性別不明も守備範囲だからブッカケますが何か?(手遅れ)

 

 一発一発が複数の男の急所を一撃で亡き者にする程の威力を誇る黒い魔力を纏った拳骨で、ディルムッド目掛けてショットガンのような速度のラッシュを炸裂させる。

 

 

「くっ……! 不覚!」

 

「下がれディルムッド! 傷を癒す!」

 

 

 ボコしたディルムッドを後退させたフィンが回復し出した。

 ちっ! 先にあの金髪ロン毛から潰すべきだったか! だが回復中だろうとお構いなしだ!

 そう思い距離を詰めようとした直後、俺が到達するよりも早く銃弾が放たれた。

 

 

「うおっ!?」

 

「病を速やかに根絶します!」

 

 

 お察しの通りナイチンさんです。

 容赦ねーわー、流石はバーサク婦長。あん? お前も大概だろ? って?

 やだなー、男と男の勝負に言葉は無粋。『拳』で語り合うのが常識じゃん?

 にもかかわらず槍を持ち出してくるような外道が相手だ(言いがかり)

 だったら全力を出しても構わないだろう?(その理屈はおかしい)

 

 だがナイチンさんは女性だ。

 その上、回復中の相手に近接戦どころか銃をなんの迷いもなく発砲だぜ?

 どう考えても俺よりぶっ飛んでるだろ(頭どうかしてるよ)

 

 よし、婦長の攻撃で怯んだな。今のうちにボコって────

 

 

 

 

「君達、我々の立つ瀬が無くなるからもう少し自重してもらえるかね? 特に彼女らの活躍の場を奪うのはやめたまえ。実戦経験を積むのにうってつけなはずなんだが、そこのところを考慮するくらいはあちらの看護師はともかく、賢者ならわかるはずだと思うが?」

 

 

 

 

 ────アッハイ。

 調子に乗ってやり過ぎましたね。

 エミヤが青筋浮かべて目が笑ってない笑顔向けて来てるんじゃが……怖いわー。

 確かにマシュやリリィと連携を取るべきだったのに、己の力を高めることとストレス発散することしか今の俺には頭に無かった。

 

 その後は反省し、彼女達のサポートに回ったよ。

 思う存分ブッカケができるのはやっぱり最高だね!

 こうしてフィオナ騎士団(フィンは俺らの嫁団)を撤退させることに成功した。

 ……俺と婦長だけだったら自身が傷を負うのも覚悟の上で、確実にここで息の根を止めてただろうけどね。

 まあ、八つ当たりで攻撃してたのは事実だし、この場はマシュやリリィに免じて追い討ちはやめてやるよ。

 

 …………そう思ってたんだがね。

 去り際にアイツらいらんこと口走ったんだよな。

 

 

 

 

 

 

 セイバーリリィを見て「……まさか()の騎士王のさらに若かりし姿なのか? 『なんと可憐な……!(言ってない)』」とか呟いたイケメンホクロ。つまり結婚不可避、3本の槍による三穴プレイ強要案件ということだ。

(※彼独自の解釈です)

 

 

 マシュに向かって「君が敗北したら君を嫁にする」宣言をした金髪ロン毛。

 それ即ち、奴が勝利した暁にはマシュのマシュマロはこれから一生私の物だ、彼女のプリケツもアワビも全て私の物なのだと宣言したと同義。

 その上、彼女の意思をまるっと無視。「楽しみだな、実に楽しみだ! 実に()()()()()()約束だ!」とか一方的に口にしながら去って行きやがった。

 ()()()()()()約束だぁ? 気持ちのいい=婚前交渉以外に何がある? しかもあれだけ楽しみだと言ってるんだ。アブノーマルなプレイを強要してくるのは目に見えている。

(※あくまでも彼独自の解釈です)

 

 

 

 

 だからこれは必然だった。

 

 

 

 カッチーン。

 ブチギレスイッチ入りましたー。

 

 

 

 

 

 

 

 バイセクシャル三穴プレイ好きなランサー(ヤリサー)の騎士と、団員(ゲイ)共からはオナネタにされているのに、自分はノンケを気取って会ったばかりの女性に強制アブノーマルプレイからの無理矢理な結婚を強要するランサー(ヤリサー)の騎士団長。

 

 そんなド変態ド畜生どもに純真無垢なリリィとマシュをやれる訳がないだろうが!!(妄想の飛躍が酷い)

 

 

 

 

 

 だから俺は次にランサー(ヤリサー)二人組に会ったら、必ずまとめてぶっ殺すと心に決めたのだった(冤罪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな訳で現在、エレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー夫人ことロリオカンなエレナママと対峙してます(どういう訳だってばよ)

 

 経緯はテントに戻り患者の世話を現地の医者へと事細かに指示を出したナイチンゲールさんの先導のもと、特異点の原因である聖杯を探索する為にこの場を離れようとしたのだが、そこにエレナママが機械化歩兵を大量に引き連れて引き留めにきたという訳だ。

 

 うん? 何故エレナママ?

 そんなものは決まっている。出会った瞬間に彼女から母性成分である『バブみ』を感じたからさ。

 五百歳以上の年齢を誇るこの俺に、オギャりたいと思わせる程のポテンシャル……正直恐れ入るぜ(変態っぷりにドン引き)

 

 当然、出会った瞬間見イキ余裕でした。

 特にナイチンさんが今は俺に視線を向けず、エレナママと口論を繰り広げてくれてるので、思う存分見イキ放題!

 

 

 

 やっぱり見イキは最高だぜ!

 溜まってた分、話を聞き流しながらこの場の見目麗しい5人の女性をオカズに、エミヤ(オカン)の視線を掻い潜りながらイキまくったよ。

 この場での俺のヤるべきことは、見イキだと自負していたからな(使命感)

 

 

 

 そうやって知らん間に交渉決裂したので、機械化歩兵との戦闘をなし崩し的に開始。

 だが俺は慌てない。

 さっきエミヤに言われた通り、マシュやリリィの実戦経験を積ませる為にサポートに今回も回ったからだ。

 正直、宝具(こかん)を使うまでもない。

 みんなの取りこぼしを、伸縮自在の性剣で遠距離から攻撃するだけの簡単なお仕事です。

 あとはただ見イキしてましたが何か?

 

 

 

 そうやって、あっという間に攻撃を仕掛けてきた奴らは難なく撃破。まあこっちにはサーヴァントが俺を含めて5騎もいるんだ。

 量産型バベジン電動式ごときに負ける要素が無いわな。

 まだ数は量産型なだけあってやまほどいるけど、俺達を足止めするには足りないだろ。さっさと離脱すりゃ問題な────

 

 

 

 

「でも、これで終わりっと。じゃ、()()()! ちゃっちゃとやっちゃってー!」

 

 

 

 

 ────くないねこれ。

 え? エレナママってば今なんつったよ? 何処ぞのインド兵器ことランチャーの真名を呼ばなかったかい?

 

 

「……出番か。心得た」

 

 

 …………ヤバい。

 冗談抜きでヤバい奴じゃねーか。

 いつの間に直上に現れやがったしインドの大英雄!?

 しかもオイ、もう宝具の準備万端なのかオイ!

 

 

「異邦からの客人よ、手荒い歓迎だが悪く思うな。武器など前座。真の英雄は眼で殺す……! ────『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)』!!」

 

「くっ! 流石に投影が間に合わんか!」

 

 

 ありゃ無理だ。とてもじゃないが発射が速すぎる。

 エミヤが投影する最強の防具ならもしかしたら防げたかもしれないが、カルナの発動タイミングの方が圧倒的に早かった。

 マシュが盾を真上に構えてるけど、恐らく防げても余波だけで全員脱落するのが目に見えてる。

 ……仕方ねぇな。

 

 

「魔を統べる神の祝福を今ここにっ!!」

 

 

 性欲魔神(エンドレスブート)!!

 眼から出るビームと股間付近から出るビームが真っ向から衝突する(酷い絵面)

 

 

「っ!? 賢者さん……!」

 

「えっ!? カルナの宝具と拮抗してる!? あなたいったい……」

 

「答える義理は無いな。それよりもキミ達、早くこの場から離脱しろ。そう長くは持たない」

 

「わ、わかりました。マスター急いでこの場を離れましょう! 賢者さんが止めてくれている間に!」

 

「う、うん!」

 

「あっ! ま、待ちなさい! 機械化歩兵、彼らを逃がさないで!」

 

 

 真新しいエレナ(オカズ)がいたこの戦場において宝具(こかん)の準備は万端だったからこそ撃てた。

 正直、エレナママじゃなくて最初からカルナ一人だけで上空に現れたのなら、股間が萎えてて使い物にならなかっただろう。

 つまり、

 

 

 

 

 

 

 

「貴様の敗因はこの場に一人で来なかったことだ」(建前)

 

 お前の敗因はエレナママという新たなズリネタがいる場に現れたことだ(本音)

 これに尽きる!

 

 

 

 

 

 

 

「オレの眼力と拮抗するとは……余程名のある英霊と見える。だが捕まえろとの仰せなのでな、逃がしはしないし、負けるつもりもない」

 

 

 そう言ってカルナは眼からビームを継続しながら槍を構え、

 

 

「我が身を呪え……『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』!!」

 

 

 急に炎を纏い出した槍をさらに上空へと投擲した。

 

 

「頭上注意だ、悪く思え」

 

 

 あ、炎熱を伴う隕石みたいな槍が降ってくる。

 あれって十中八九、地上に落ちたら大爆発するタイプだよね? つまりまだこの場を離れきれてないマスター達がまとめて気絶……いや、待てい!?

 なんか気絶どころじゃすまないような炎の塊なんじゃが!

 オイ落ちてきたらここら一帯全て燃え尽きそうなんですけど!?

 

 ……あの野郎、俺の実力を買った上であんなとんでも宝具使ってきやがったな!

 俺が阻止するのが前提で、余波だけでも残れば良いって考えで放って来やがったのか! 捕まえるのが狙いなんだからそりゃ気絶で充分だもんな。

 だからって敵の、しかも初めて会ったばっかな俺の実力やら行動やらを、信用し過ぎだろ!

 いや己自身の『眼』を信用してるんだろうけども!

 

 

 クソッ! あー、そりゃ守るともカルナの想定通りな。だが、想像の斜め上まで行ってやんよ!

 

 

 俺は第4特異点の時みたいに不用意におっぱい揉みたいからフルバーストしても構わねぇ! みたいな舐めプをする気は毛頭ない。

 いや舐め舐めプレイもといペロペロプレイは、いつしか彼女ができた時にする気満々だけどね!(二重の意味でねーよ)

 

 ともかく大賢者モードまでは良くても、それが解けた後の俺の戦闘力が著しく弱体しちゃう難点がある以上、欲望に負けて全力を出せないのはダメだと、第4特異点でモロチンと戦った時に痛感したんだ。

 

 だから今回は開幕から全力全開だオラァ!!

 

 

 くらえ! 宝具(こかん)の派生技。

 

 

 

「種は巡る。未来へ繋ぐ希望。今こそ殺到し、新たなる命を宿せ! 『金玉杓子の白濁銀河(メタ・タドポールギャラクシー)』!!」

 

 

 

 刹那。

 

 

 

 全身に白濁の光を纏った、その身に黄金の光を宿す大量の巨大オタマジャクシが天空目掛けて放たれた(汚い)

 

 燃え盛りながら降ってくる槍へと巨大オタマジャクシが殺到し、元々の性質である『粘り気』を残したまま放たれた光が、槍を絡めとり包み込んだ。

 

 

「見事だ……! だがオレの勝ちだな」

 

 

 ちっ! 勢いまでは殺せないか……! このまま地上に落ちれば炎がこの地周辺に広がるのは防げても、衝撃波だけで恐らく俺以外は失神しちまう。

 だが、少しでもマスター達がこの場から離れてくれていれば!

 

 

「選定の剣よ、力を! 邪悪を断て! 『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』!」

 

「よし、リリィのおかげで道は開けた! 離脱するぞマスター!」

 

「させないわ! 星よ!」

 

「ッ!? 先輩はわたしの後ろに!」

 

 

 まだ安全圏に脱出できてないか……!

 機械化歩兵だけならまだしも、俺の助け(ズリネタ的に)になってくれたエレナママが障害になってるとは、なんという皮肉だ。

 エレナちゃんがいなければカルナの最初の宝具でやられていた。

 だからいたこと自体は間違いじゃない。

 けど、今度はそのエレナがマスター達の進行の邪魔をしている。

 このままでは降ってくる槍の衝撃波で気絶させられたマスターを、人質に取られるのが関の山だ。

 

 

 だが未だにカルナとビームの撃ち合いで拮抗している現状、この場を動くことが俺にはできない。

 しかも宝具撃ちっ放しな上、マスター達との距離も離れてるから援護もできない。

 まあ、ぶっちゃけカルナを足止めするだけで精一杯なのだ。

 

 

 ……こうなったら出し惜しみは無しだ。

 守りたい者がいるなら手段を選ぶな(文字通り)

 その手段で救える者がいるのなら、その選択は決して、間違いなんかじゃないんだから!(嫌な予感しかしない)

 俺が女性相手には酷だろうと思って、今まで敢えて使うことを控えていた禁じ手。

 

 

 童 帝 神 技(ドウテイシンギ)を今こそ解禁する時だ!

 

 

 これは宝具ではない。ただの技術。

 俺は遠くにいるエレナちゃんに視線を向ける。

 重要なのは目力だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「接触など不要」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 秘技・『真の変態は眼でイカす(ス コ ー プ エ ク ス タ シ ー)』!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 視線の先でかん高い悲鳴のような嬌声が聞こえたような気がしたのは、気のせいではない(脳内フォルダに録画した屑の鑑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、俺とカルナ以外全員気絶するという残念な結果に陥った。

 俺のアシストはまるで意味を成さなかったのである。

 ヤるタイミングが遅かったからね、逃げる時間ほぼ稼げなかったし仕方ないね。

 ちなみに案の定、降ってきた槍の衝撃波でみんな気絶してました…………たった一人を除いて。

 

 エレナ・ブラヴァツキー。

 

 彼女が気絶した理由は……言わぬが花だよね? 彼女の名誉的にもさ(ヤッた本人が言うことじゃない)

 まあ、アレだよ。槍が降ってくる以前に、ナニかされたのか弓なりに体を反り返しながら痙攣しつつ意識を失ってた、とだけ言っておくね(下衆の極み)

 

 

 

 カルナの槍が地上に落ちた瞬間、俺とカルナは同時に動いた。

 

 俺はもちろんマスター達を守るために。

 カルナは逆にマスター達を捕えるために。

 

 しかし、俺の方が早くマスター達の元へ辿り着いた。

 実は放った巨大オタマジャクシの一部を、カルナの黄金の鎧にまとわりつくように放っておいたのが役に立ったのである。

 黄金の鎧を纏うカルナに、まともにダメージが入るとは最初から思っていなかった俺は、単純に動きを抑制するためだけにネバネバプレイを強要してやったのだ(最悪な手段)

 

 カルナの炎すら抑え込む粘り気だ。

 移動に若干のタイムラグが出るのも当然である。

 

 だから先に俺が駆け付けることができた。

 ただし、それまでだ。

 守りに付くことはできても、ここから全員を抱えて離脱するなんてことは、カルナ相手に不可能。

 つまり逃げられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから苦肉の策として、未だビクビクと痙攣しながら近くで倒れていたエレナママを人質に取ることで、交渉材料としたのであった(最低な選択)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エレナちゃんとカルナさん、マジですまない……
それとフィオナ騎士団にも深く謝罪を……あとごめんな、ディルムッドにはさらなる風評被害が来ることは遠い未来で確定してるんだ、すまない(酷い)

残念なお知らせ
今回から賢者な彼のブレーキが破損しました(最初から無かった説が濃厚)
とうとう炸裂した童帝神技その1!
これをやりたいが為にオチだけ決めておいて、それまでの過程を書いたら長くなってしまったのです

なるべくストーリー上で矛盾やらおかしな展開(ギャグ的な面やオリジナル要素については除外)にならないように、ゲームの方のストーリーやらキャラクターの情報を毎回逐一確認しながら書いてるんですが……第5章やっぱ長いっすね時間かかるわー(汗)
…………第6と第7はさらに長いんだよなー(遠い目)


【夏イベ茶番その1】

作者「……なんというか今回の夏鯖、前の夏鯖以上にネタキャラ尽くしじゃね?」
賢者「可愛ければなんでもええねん。股間に来るか来ないかそれだけが問題だ(キリッ」
作者「ノッブだけ可愛いというよりイケメンなんじゃが」
賢者「クソダサTシャツだけどあれなら抱かれてもオーケーだわ」
作者「ええやんあのTシャツ! 沖田さんに緑のクイックTシャツ着せたいので実装はよ! …………で、本音は?」
賢者「合体できればなんでもいい」
作者「無節操乙」

……レースに参戦する賢者な彼の話思い付いちゃったけど、書くにしても第一部終わらないと無理なんだよなー。いつか番外編で書けると良いんだが……遠すぎる未来の話だ(書かない可能性大)


【夏イベ茶番その2】

皆さんは夏鯖当たりましたか?
まだ望みの夏鯖を当てられてないあなたに賢者な彼が開いた宗教に入信してみてはいかがでしょう?

賢者「その名も『イケば出る教』! 欲しい鯖のことを思ってオナりイクと同時にガチャるだけ! そうするとあら不思議! 謎の液体(意味深)が出ると同時に欲しい鯖も出る! ね? 簡単でしょう?」

さぁ、みんなもレッツプレイ!(錯乱)



ナニからナニまで汚くて本当にすまない()

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