力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~ロキファミリア前~
どうも、ナレッジです。ぼくはいま、
「えぇい、とりあえず武器を取ってこい!」
「素手で何とかなります!」
「なるかアホ!いいから片手剣でもとってこいよ!」
「ならお姉ちゃんはどうなんですか!」
「糸とか使うやつと比べんなや!それにこいつはちゃんとに短剣を持っているだろう!?」
「ま、まぁまぁ、二人とも、その辺で、ね?」
「「うるさい!」」
「ひゃ! うぅ、ナレッジさぁん」
「おぉ、よしよし、怖くない、怖くない」
訂正、僕の目の前ではとんでもない喧嘩が発生しています。
とりあえず泣きついてきた梅重(うめがさね)色の髪と目をした女の子、
サラのことを落ち着かせつつ、
どうしてこうなったのか説明しよう。
それはまぁ、ここに集まった時の話なのだが・・・
~五分ほど前~
「あそこにいる二人が、今日からお前たちと一緒にダンジョンに潜る二人だ」
リヴェリアの案内で、僕と明はロキファミリアの門の前まで案内された。
この時、ギルドで武器を借りられればいいと思い、
装備を気にしなかったのが失敗だったんだろう。
なにせ明が、リヴェリアの去った後に、
「武器とかもうわからないし拳でいいですよ!拳で!」
とか言い出すものですから、思わず頭を抱えた。
まぁ、そんなこんなで現在。
「お前に怪我されるとこっちが困るんだよ!
ポーションだってただじゃねえんだぞ!?」
「わかってますぅ。怪我しなければいいなら全部回避で余裕ですぅ」
「っのやろ」
本気で止めなければならない、さすがに剣に手をかけるのは危険だ。
次からリヴェリアにも同行してもらおう。
この二人相性が悪い(今回は明が悪いが)。
それにもうそこそこに時間がたってしまっている。
おなかすいてからダンジョンとかたまったもんじゃない。
「明はいい加減にしろ!そして名前の知らないそっちは自己紹介しろ!」
反応が薄い。
おとなしく、ロキにもらった少し大きめのナイフを両手に持ち、
腹のあたりで二人の頭部を殴る。
ゴスッ
そんな音が聞こえ、二人が頭を抱えたので、笑みを浮かべながら、
「それで、静かにするのと、静かにさせられるの、どっちがいい?」
と言ってやると、なぜか顔を青くしている気がする。
とりあえず二人の近くの地面にナイフを突き刺す。
石が敷き詰めれられているので、僕の筋力で刺さるか微妙であったが、
上手く隙間に入り込んでくれたようだ。
「で、どうする?」
「「シズカニサセテイタダキマス」」
「ナレッジさんが怖いですぅ」
後ろでサラのそんな声が聞こえた気がしたが、とりあえず無視である。
「明は、今回は僕のナイフを貸すけど、
次までに自分に合う武器を探して持ってくること。
それでえっと・・・名前知らない君は、
いくらなんでも剣を出そうとするのはだめだ。
それで人を殺すこともあったんだよ?
そうじゃなくても、女の子に手を挙げたなんて、
ロキとかほかの男の神に知られたらいろいろと面倒だろうし、
そうじゃなくてもほかの人から危ないやつ扱いされるよ?」
「「ハイ」」
「はぁ、それじゃあこの話はここまで。ほら、男の人は自己紹介はよ。
昼までもう時間ないよ?」
ため息をつきながらそういう。
どうやら行けるのはもう少しあとらしい。
実際、やろうと思えば明、一階層なら殴り殺し余裕ですけどね。
あ、次回からダンジョンです。