力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~ロキファミリア 厨房~
どうも、ナレッジです。
とても戦力として役に立たなかった僕は、せめて少しは貢献できないかと思い、
厨房メンバーの人たちからダンジョンに行くときに持って行ける、
手軽に食べられる料理を教わって・・・ました。
「ナレッジたんの料理が食べられると聞いて!」
「少しくらい待ってください。
少ししかないですし、どうせ昼にだすんですから。あとそこ邪魔です」
「ナレッジたんが冷たい!」
「気のせいです」
えぇ、えぇ、決して妨害されたからとかいう理由ではないので安心してほしいですね。
「目が笑ってないで?」
カッカシュッ←うるさいの(ロキ)を糸で壁に貼り付けた音
「それじゃあこの料理持っていきますね」
「その前にはずしてほしいんやけど!」
「静かにしていてください。仕事が全部すんだら外してあげますよ」
ナレッジが笑顔でそういうが、確実に目が笑っていない。
むしろ、近くで動いていた全員が思わず一歩後ずさる程度の恐怖を感じられる笑顔だった。
そんな笑顔を正面から向けられたロキが軽く顔を青ざめている状態になっている時点で、
どれほど怖い笑みだったのかはなんとなくわかるだろう。
そのあとナレッジが制作した料理(片手で食べられる物)は全てロキが食べましたとさ。
本人は味見ができていなかったので、もう一度壁に縫い付けるか考えたが、
評価自体はしてもらえたのでよしとしようということで何もなしとなった。
~ロキファミリア ナレッジの部屋~
さて、ダンジョンに行くときの軽食の練習は妨害されたので、
とりあえずダンジョンで使った糸を補充しないとですね。って、
「やばい、糸がないっていうよりも補充するときの説明、作った人から聞いてない・・・」
実際、糸自体は切り離したのを使えるらしいので回収だけはしてきたのだが、
そもそも買うとき、説明書きが不十分だったのだ。
当然のように、糸の補充について書かれていなかったし、
説明書のようなものがついてきたにもかかわらず、糸の補充には書かれていなかった。
「・・・これ作った人にも会いたいし、一回行ってみようかな?」
「それなら私も連れてって、お姉ちゃん」
「いったいどこから!?」
音を立てずに背後にいた明に思わずそう叫ぶ。
「え?部屋の天井から」
「なんで!?」
「ロキ様にお願いして上の部屋にしてもらった後、一部分だけ木製に変えてもらった後、
お姉ちゃんがいない間にいろいろと加工して、
何かあった時にすぐに駆けつけられるようにしました」
平然とそう言った明の言葉を頭の中で整理し、一言。
「もとたどるとクソ主神が原因かっ!」
それから数分後、
見た目幼女(ナレッジ)に追い回される男装が似合いそうな女神(ロキ)の姿が見えたとかどうとか。