力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
こここうしたらいいとかあったら言ってくれるとうれしいです。
~ヘファイストスファミリア~
どうも、ナレッジです!あの後、ロキを壁に縫い合わせ、
たいしてありもしないお金を握りしめ(モンスターを倒せなかったため)、
このドレスグローブの製作者と会うためにヘファイストスファミリアに来ました。
もっとも、今回はそれだけではなく、
「お姉ちゃん、私の武器も選んでよ?」
明が使う武器を決めることもあるのですが。
「どんな武器がいいんだろうね、明の場合」
「うぅん、スキルとかも考えると・・・ナイフとか、片手剣とか、弓なんでしょうか」
「うん、そこらへんは、投げナイフを使って遠距離からおびき出して、片手剣・・・
でも、大剣でもいいかも?ほら、ティオナさんから教えてもらえるし、
うまく受ければ盾にも使えそうだし」
そんな風に考えていると、後ろから突然、
「何か武器のことでお困りですか?案内しますよ?」
と、声をかけられる。
二人が声がしたほうを向くと、
水縹(みはなだ)色の髪の毛と目をした、静かな雰囲気の少女が目に入る。
「あ、私、岩鋼(いわがね) 水奈(みな)っていうの、
ヘファイストスファミリア所属の・・・
えっと、二つ名は誠に不本意ながら完全なる趣味人って呼ばれてます。
あなたが買っていったっていうドレスグローブの製作者です」
水奈と名乗った女性はそういいながら、ナレッジの手に付けているグローブに目をやる。
「それで、ここに来た目的は、糸の補充をしたくなったから、とかですかね?」
まぁ、説明書なんてつけてませんでしたもんね、と付け足しながらそういう水奈に、
ナレッジはうなずくと、
「はい、買ったはいいものの、糸の補充ができないのが困ったので」
という。
それを聞いた水奈は、
「にゃはは、それは当然、もともと一回使いきりのお遊び品だも~ん。
ま、またつかいたいって人には、少し改造して渡してるけどね♪」
もっとも、と、一度区切ると、
「私がその子の使い手にふさわしいって思った人限定でだけどね」
と付け足す。
突然雰囲気が変わって驚きつつも、ナレッジは、
「・・・ちなみにですけど、見分ける方法は?」
と聞く。
「秘密です♪ま、君は及第点かな。技術面を磨くといいよ。
そうすればきっとその子も答えてくれるから」
水奈はそういうと、ドレスグローブのほうを見て、
「君も、自分がふさわしいって思える相手を見つけられたのかな?
ま、こんな不思議なステータスの子くらいしか、君を使えないってのもありそうだけど」
と、まるでそこに人がいるかのように話しかける。
その直後、残っていた少量の糸が這い出てきて、
まるで意志を持つかのように水奈の足を伝い、肩に乗ると、
余計なお世話だと言いたいのか、頬をつつき始める。
「ごめんって、まったく、君はそんなわがまま言わないと思ったんだけどな。
さて、それじゃあ、この子の願いも含めて、君の専属になってあげよう。
つけた時に腕が傷だらけにならなかった君の状態を見るに、
使用者にもふさわしそうだしね。
突然だと思うけど、君の専属になるから、改めて紹介させてもらうよ。
ヘファイストスファミリア所属、岩鋼水奈、レベルは4、二つ名は完全なる趣味人、
大抵のものは私に言えば揃うから、どんどん探索してきていいよ」
「・・・はい?」
ナレッジの頭の処理限界を超えた瞬間だった。
ちなみに契約はそれから少しして落ち着いた後、改めて行われたのだった。
岩鋼水奈
50cmの刀が4~5倍ほどに伸びるとか、
斬るではなくつぶすをメインに考えられたような大剣を作り出す趣味人。
作ったものに意思を与えることができ、武器が所有者を選ぶ。
無理に使おうとすると、両腕が傷だらけになり、
神経が根こそぎ斬られるなんて言う物騒なものまである(ドレスグローブ)
実はその武器たちには精霊がついており、
完全に気に入ることにより契約というものができるようになる。
契約した武器たちは、本来の力を引き出し、
所有者に新たな力が与えられるとされる。
現状契約者は水奈が知っている限り4人ほどらしい。