力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~オラリオ~
ナレッジが目を覚ますと、多くの人が行き交う大通りが目に入った。
「・・・たしか、ダンジョンにいかないとなんだっけ?」
ナレッジはそう言うと、町の中心部にある塔に目を向ける。
「とりあえず、行ってみたらわかるか」
ナレッジはそう言うと、中心部にある塔に向けて歩きだすのだった。
~移動中~
「て言うか、なんか身長縮んでないか?視線が低いんだけど」
搭の前に来たとき、ナレッジはそう呟く。
事実、彼は転生前、120ほどあったが今では100まで下がっている。
高校までは行っていた彼だが、身長が伸びることは無かったのだ。
「まあいいか、いまはまだ困ってないしな」
ナレッジはそう言うと、入り口に向かって歩いていくのだった。
~ギルド~
ナレッジは中に入ると、受付を探す。
当然、情報をてに入れるのであれば、そのような場所にいった方がいいと思ったからだ。
原作知識という物が無いナレッジには、ひどく情報が不足しているのである。
「とりあえず、カウンター?の近くにいる人に聞いてみるか」
ナレッジが歩き出すと、突然、後ろから何者かに持ち上げられる。
「なんやちっこいのがおるな、パルゥムか?」
その方向を向くと、そこには赤い髪の女性(多分)がいた。
「失礼な、僕は人間だよ。パルゥムとか言うのじゃない」
ちなみにナレッジ、実は声が女性なみに高く、
長い髪の毛のせいでよく女の子と間違われている。
「ぼ、ぼ・・・!」
「ぼ?」
「ボクっ娘キタァーーーーッ!」
唐突に叫んだ目の前の女性に、ナレッジはビクリと体を竦める。
「かわええわぁ、もうお持ち帰りしたい!」
その言葉を聞き、ナレッジは背中に何か寒気を感じ、女性から離れようとする。
相手の手をつかみ、バタバタと暴れる姿は、
近くにいた冒険者達の顔を見れば分かるほどに可愛いものだった。
「うぅ、やめてぇ」
しかし、全く引き剥がせないからか、ナレッジは若干涙目になる。
それを見て、少し罪悪感が湧いたのか、女性はナレッジの事を下ろそうとする。
しかし、それより前に、女性の頭を緑髪の女性が杖で叩く。
「全く、私が目を離した好きに何をやっているんだロキは」
「ママ!?いや、かわいいこセンサーにこの子が引っ掛かったんよ!
だから仕方ないんや!」
「何を馬鹿なことを言っている!だからと言って迷惑をかけて言い訳がないだろう!」
ママと呼ばれた女性がそう言うと、ロキはナレッジをゆっくりとおろす。
「うぅ、ありがとう、えっと、お母さん?」
ナレッジがそう言うと、緑髪の女性は少し考える動作をしたあと、
「いや、お母さんではなくリヴェリアと呼んでくれ」
という。
「わかった!リヴェリアお姉ちゃんだね!」
そう言いながら、ナレッジはポケットの中に手を入れる。
そして、そのタイミングで気が付く。
そう、彼、ナレッジは、いつの間にか彼女、つまるところ女の子になっていたのだ。
(な、なんじゃこりゃー!)
思わずナレッジは心の中で叫ぶ。
しかし、一周まわって落ち着いたのか、表面上は何もないように振る舞う。
目の前にいるリヴェリアは、そんなナレッジの方を向いたまま微笑む。
その顔は、子を見る母のそれに近いものだとナレッジは思うのだった。
~少しして~
「それで、どうしてこんなところにいたんだ?親はどうした?」
リヴェリアが疑問そうに聞いてくる。
「えっ・・・?」
それを聞き、ナレッジは動きを止める。
(親?誰のことだ?まずこの世界にあいつらはいないはず、なら、誰が親なんだ?)
「いない。いたとしても、僕は知らない。知る気もない」
ナレッジは、嘘でも本当でもない事を口にする。
ロキが目を細めたが、今は気にする所ではない。
「ふむ、捨て子か?ならば、誰かに保護されたのか?」
「分からない、僕には今日より前の記憶が無いから」
事実、この世界に来て、この体になったときの記憶は、今日が最初である。
「ママ、この子は嘘はついとらんよ、本当の事を言ってるかはわからんがな」
ロキがそう言うと、リヴェリアはため息をつく。
「まあいい、ならばうちで面倒を見るとしよう。とりあえずホームに戻るぞ」
「わかった」
ナレッジは、情報がやっと手に入ると、少し頬を緩めるのだった。
~ロキファミリア ホーム~
「・・・城?」
思わずナレッジはそう呟く。
「ほら、早くついてこい。フィンに紹介しないといけないからな」
リヴェリアの言葉で、ナレッジは再び二人のあとを追うのだった。
~ロキファミリア ホーム内 団長室~
「なるほど、事情はわかった。ロキ、君はまたやっちゃったんだね?」
「そんないいかたないやろ!流石のうちも心が折れるで!?」
フィンの一言に、ロキは若干涙目になりながらそう言う。
「まあロキはいいや、それで、リヴェリアはどうしたい?」
しかし、それを無視し、フィンはリヴェリアの方を向く。
「どうしたいも何も、試験に合格出来たら入団させればいいだろう?
というか、私の後ろに隠れてないで、ちゃんとにフィンの方を向きなさい」
リヴェリアにそう言われ、ナレッジは嫌そうにしながらもリヴェリアの後ろから出てくる。
「ナレッジです。言っておくけど、子供じゃないから、一応十八だし」
ナレッジがそう言うと、三人は驚く。
「それで、試験はなにをすればいいの?」
ナレッジがそう言うと、三人はあっ、と言い、
「リヴェリア、ガレス呼んできて」
「わかった」
と、フィンとリヴェリアが動き出す。
~数分後~
「フィン、呼ばれたから来たが、何のようじゃ?」
開かれた扉から髭の生えた男とリヴェリアが入ってくる。
「あぁ、実は、ロキがまた拾ってきてね、それで話を聞いたら、この子を入団させたいらしくってね」
髭の生えた男にそう説明するフィンに男はうなずくと、
「わかった、なら、あの質問をするか?」
と言いながら、ナレッジの方を向く。
フィンもそれに賛成なのか、うなずいたあと、ナレッジの方を向く。
「お前には、今から三つの質問を受けてもらう」
「一つは僕、一つはリヴェリア、一つはガレスが質問する」
二人の言葉に反応し、ナレッジがうなずくと、ガレスが最初の質問をしようとする。
「でも、あれだったらみんなまとめていってほしい。その方がやりやすいから」
しかし、それを遮るようにナレッジから意見を言われてしまい、少し固まる。
「まぁ、君がそれで良いならいいけど・・・」
フィンがそう言うと、再びガレスが言い始める。
「・・・まあよいじゃろう。まず一つ目だ、お主にとって力とはなんだ?」
「次に私から、ナレッジにとっての知恵とはなんだ?」
「最後に僕から、君にとって勇気とはなんだい?」
その三つの質問を聞き、ナレッジは少し考えたあと、
「僕に、僕にとっての知恵とは全てです」
ロキも含めた四人は首をかしげる。
「力はただ持つだけでは、振り回されるようでは、ただの暴力でしかない。
技術を持つものには負けてしまう。
使い方を間違えなければ絶対的な盾となるもの。
しかし、正しい力の使い方を知らなくてはならない。
勇気とは、ただそれを掲げただけでは、圧倒的力の前には、
知恵には、戦略には立ち向かう事は出来ない。
正し、逃げるのも勇気が必要だ。だがそれに気が付けるものはあまりにも少ない。
気づいたときにはもう手遅れ、そのまま潰されて終わり。
屍をさらすか、奴隷になるかは知らないが、少なくとも生きていることはそうそう無いと思う。
知識とは相手の弱点を突くための武器であり、弱者の武器だと思う。
昔からそうだ。
圧倒的に有利だった筈のものが、たった一つの策によって全部崩れる。
自分が有利な条件を手に入れるための手段だと思う。
だから僕はどんな場所でもこう言う。
勇気、力、知恵の三つの中から一つ選べと言われたとき、
毎回こう言うんだ。僕にあなたの持つ全ての知恵を奪わせてくれと・・・。
っと、これで良いですかね?
一応、勇気、力、知恵の三つ、全部言ったと思いますが」
四人が唖然としているが、ナレッジはそれに気が付いていない。
「リヴェリア、もう彼女、合格でいいんじゃない?」
「・・・そうだな」
「ここまで言われているしまったらなにも言えまい」
少ししたあと、三人はそう言い、ナレッジのほうを向くと、
「「「合格、これからよろしく」」」
と言うのだった。
こうして、ナレッジはロキファミリアに入る事になったのだった。
と言うわけでナレッジ君はロキファミリア!
次回はステータス見るとこまでやりたいな。
ではまた次回!
そのあと見直して気が付いたこと
すげぇ最後雑だな。変にいじらない方がいいんですかね・・・?
少し直しました(2018/03/06)