力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~ダンジョン 1F~
どうも、ナレッジです。今僕は、ラティの試し切りのためにダンジョンに来ています。
「これで!」
『グギャ!?』
僕の投げたラティはゴブリンの頭部に突き刺さり、再び僕の手元に戻ってくる。
ラティはすごいなぁ、ここまできれいに突き刺さると、驚きを隠せないんだけど。
なんといっても、契約後に聞いた能力の種類がかなり多い。
もっとも、これで慢心したらすぐに死んじゃうから、警戒を解くことはないけどね。
ちなみに手元に勝手に戻ってきたのは、投擲帰還という能力らしい。
効果は、突き刺さったらそのまま手元に戻ってくるというものだ。
ちなみに投げるときの注意点で、
重力強化という能力を並行して使わないとラティが吹き飛んでしまうらしい。
なんでも、最初からの効果で重量消失というものがあり、
重さがゼロになっているらしいのだが、
僕の時は最初から変更していたらしいのでいまいち理解できていない。
まぁ、本人がそういってるしきっとそうなのだろう。
一応言っておくが、すぐ近くに明たちはいる。
緊急時はすぐに助けに入れる距離なので、よっぽどのことがない限り安心だろう。
パキリ
そんな音と共に、壁からゴブリンが生まれる。
数は二体、やれないことはないだろうが、死なないように準備をしよう。
「『傷を防げ、魔布』」
魔力で作り出した布を、首や間接部分に巻く。
頭にも巻き、帽子のような状態になったところで、
ラティを構え、ゴブリンに向けて走り出す。
魔糸よりも魔布の方が魔力消費力は高いため、乱用することはできないが、
だとしても強力な防御だろう。
なにせ、込めた魔力分だけ、攻撃を無効化するからだ。
ちなみに今作ったこれは、即死するような攻撃を一回ずつ防いでくれる代物である。
ちなみにそれ以外にも、色々と効果があるのだが、
全てがステータスの紙に書いてなかった理由は、
容量が足りなくなってしまうためらしい。
まぁ、それは置いておくとして、とりあえず一体の顔面に向けてラティを投げる。
突き刺さったのを確認し、もう一体に向けて勢いよく走りだす。
手元に帰ってきたラティを使い、首を斬りつけ背後にまわり、両腕を切り落とし、
魔石の周りを斬り飛ばす。言うまでもないが、確実にオーバーキルである。
魔石を回収して、袋の中に入れる。
「試し切りはこれくらいでいいかな。他の皆と合流しようか」
「「わかったわ」」
チキとラティの返事を聞いた後、僕は明たちと合流するために移動するのだった。