力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~ダンジョン 1F~
どうも、ナレッジです。前回に引き続き、ダンジョンからお送りいたします。
『グァァァァ』
ゴブリンの叫び声が聞こえたので、そちらの方へ行ってみる。
そこにいたのは明・・・なのだが、その周りの光景を見て思わず頬を引き攣らせる。
「なんで壁がえぐれて、地面にクレーターができてるの?」
明がこちらに気が付いたのか、手を振りながらこちらに来る。
周りを見ていて気が付かなかったが、ご本人もすごかった。
所々ゴブリンの返り血で赤くなっているのを見て、僕は顔を青くする。
えぐれてる壁の近くにも、血がそこらじゅうにまき散らされている。
う~んこの、僕のSAN値を削りきるつもりか。
初期値の時点であまり多くないっていうのに、と、
冗談はこのくらいにして、とりあえず明と合流したし、
他の三人とも合流しよう。
~移動中~
あ、ゴブリn
ドゴッ
・・・死んだな。明の一撃で壁のしみになっちゃったな。
『『『グェ・・・グエッ』』』
ゴブリンのうめき声が聞こえる。
・・・うめき声?
声のした方に行くと、
アリスがゴブリン三体の首をレイピアで串刺しにしているのが見えた。
oh、なんてこったい。
え?僕の前世の妻ってこんなに物騒なの?なに?
僕を殺しに来ようとしている感じ?
いや、ないな、うん。いったん落ち着こう。
「アリス、早くとどめさしてあげて。見てられないから」
いや、割とマジで。
「あら?クロワッサンから聞いた話だと、
騎士やめたころのあなたはこれより酷かったってきいたのだけど」
「前世の僕ってどんな人だったんだろう・・・」
「クロワッサンに聞いた話では、
邪魔しようとするやつのリーダーを串刺しにしたり、
その死体で歪なオブジェ作って、
相手の部下の前にさらしたりしてたらしいわよ?
ちなみに、王だったころは敵国軍串刺しにして、
嫌がらせのようにさらしまくってたわ」
「うん、いったい何やってんの僕は!?ヴラド三世かなにか!?」
後ろにいる明の視線が冷たくなっている。記憶にないんです許してください。
え?ダメ?そんなぁ・・・
「そこまでにしなさいな」
「ナレッジ君、そんなことしてたんだ」
クロワッサンと水奈さんが合流して、
ダンジョンに潜ったときのメンバーが揃ったところで、
僕たちは外に出ることにした。
いいもん、そんな記憶今の僕にはないから気にしないもん・・・
語尾にもんつけるとか、男がやると違和感あるよね、この言い方。
今の僕は見た目女の子だから問題ない、たぶん。
『グルァァァ』
あ、ゴブリンが五体出てきた。一人一体かな。
「「フッ」」
アリスとクロワッサンの一撃で、ゴブリン二体の顔面がはじけ飛ぶ。
「「はぁ!」」
明の振り下ろしと、水奈さんの刀による一撃で、
残っている三体のうち二体が左右に切り裂かれた。
「セイッ」
残った一体の頭部に向けて、ラティを投擲する。
片眼に突き刺さったラティは、そのまま僕の手元に帰ってくるので、
ゴブリンに向かって走っていき、もう片方の眼にも突き刺す。
ゴブリンが一歩後ろに足を引いたおかげでラティが抜けたので、
ゴブリンの首に突き刺し、ゼロ距離で魔糸を生成、
追撃として、首に巻いて思い切り後ろに下がる。
そのとき、ラティに巻きつけたので、おそらく後で怒られる。
なんて考えているうちに、ゴブリンの首が斬り落とされ、灰になって消える。
「さ、いこうか」
僕はそういいながら、出口に向かって歩いていくのだった。
「あ、明、血はきっちり拭いておいてね?ほら、ハンカチ」
「ありがとうございます」
次回はステータス更新やって終わりの予定