力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~ロキファミリア ロキの部屋~
どうも、ナレッジです。僕は今、ステータスを更新してもらったのですが・・・
「なんでさ」
「それはウチのセリフやで」
魔力がEXとかいうのになりました。どうしてか一万超えたよ、
やったね、これで僕もチート軍団の仲間入り
「出来るか!魔力チートとかなに?
魔糸とか魔布とか大量に作れって意味ですかね!?
よっしゃやってやらぁッ!魔布で装甲あげまくってやる!」
しかし、戦闘にかんしては圧倒的に弱者、その現実にかわりなし・・・
いや、魔糸にどの程度概念を込められるかにもよるか。
そんなこと考えていると、ノックのあとに部屋の扉が開き、
フィンが現れる。
「すまない、ナレッジに少し話があるんだ・・・が?」
だんだん小さくなっていった声に、どうしたのだろうか、と、
フィンの方を見ると、フィンは気まずそうに視線をそらしながら、
「すまないがナレッジ。上を隠してくれないだろうか」
と言ってくる。
・・・上?と、自分の状態を思い出す。
更新した直後で服を着直した記憶がない。
加えて、今の姿は女のままだ。
小さいが、それなりに膨らみも・・・って、
「明!フィンを外に放り出して!」
と、今はいないはずの明にそう言う。すると、
「わかった!」ドゴッ
突然現れた明が、フィンの事を室外に放り投げる。
うん、どこからきたのかなほんとに。
さっきまで僕とロキ様しか居なかった筈なんだけどなぁ、っと、
それはおいておくとしよう。今はまず上を着ることが大切だ。
「『服を作れ 魔布』」
うん、チキつけといてよかったぜ。魔力で編んだ服は、
縫い目が無いからとても着心地が良い。
ちなみに暑ければ涼しく、寒ければ暖かくなる使用だ。
「いたた・・・見ちゃったのは悪かったけど、
明の一撃でここまでダメージ食らうのも想定外だったな」
明がフィンを片手で持ち上げながら部屋に入ってくる。
フィンの頭にはたんこぶができており、見ていて痛々しいが、
まぁ、人の上半身見た時点で扱いはこんなものだろう。
「それで、なんのようですか?」
声が少し冷たくなった気がしないでもないが、
気にしない方向で行こうと思う。
「あ、あぁ、遠征のことで少し話しておきたくってね。
他の人に聞いたら、ロキの部屋にいるといわれたのだが・・・
せめてステータス更新のために行ってるとか教えてほしかったなぁ」
「いったい誰に聞いたのだろうか・・・?」
という僕の疑問に、明とフィンが答える。
「あぁ、もしかしてアリスさんが楽しそうに笑いをこらえていたのって、
そういうことだったんですかね?」
「そうだね。僕が聞いたのはアリスとクロワッサンだから」
元凶発見。あの二人どうしてくれようか・・・
それはまぁ今は置いておいて、
「それで、遠征についてって話ですけど、僕関係ないですよね?
深いところなんて潜れませんし」
割りとまじである。ていうか、要求されても困る。
「いや、かなり関係あるね。
君の持っているスキルで、後方から指示をしてもらいたいんだよ。
もちろん護衛もつけるから、守りは気にしないでくれて良い」
「・・・あの、それって素直に指示にしたがってくれますかね?
言っちゃ悪いですが、低レベルの人間の指示とか、
従いたいと思う人って少ないと思うのですが」
間違ってはいないし、事実その通りだろう。
そもそも、レベル一を深層の方まで連れていくのがバカなのだ。
「説明したら、他のみんなからは了承もらえたよ?
一部は、『美少女の指揮なんて燃えるじゃねぇか!』
とか言ってたし」
誰だよそれいったの。絶対危ない奴だろそいつ。
「明とかはどうするんですか?あの三人の武器とか、
他の人とかなり違うから、
他のパーティーと組ませるのは問題が出る可能性があるのですが」
「三人と、水奈という鍛冶師も同行する事になっているよ」
「一気にリスク跳ね上がったなおい」
突っ込みどころしかない。足手まといばっかで良いのかよ、遠征。
「質問はそれだけかな?ちなみにいっておくけど、
遠征は一ヶ月後だから、
それの一週間くらい前までに結論を出してくれると助かる」
そういって、フィンは部屋から出ていってしまった。
しかし、よく僕たちのパーティーをつれていくことを許可したと思う。
まぁいい、言われた通り、少し考えてみることにしよう。
そのあとは、特に特別何かあったわけでもなく、
アリスとクロワッサンをくすぐり倒して疲れさせ、
魔糸をつかってぐるぐる巻きにした状態で部屋に放り込み、
そのまま寝た。
次回は・・・遠征です。多分