力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか?   作:血濡れの人形

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駄文です!それではどうぞ


遠征組と合流、そして帰還中のあれこれ(原作主人公不在でお送りいたします)

~ダンジョン 18F~

 

どうも、ナレッジです。僕は今、

 

「え?怪我しないですんだ?変な液体まき散らす芋虫のせいで死にかけた・・・

 

って、笑いごとじゃないですよねそれ!?」

 

遠征から帰ってきた人達から話を聞いています。

 

ちなみに明たちも同じなようで、いろいろな人から話をされているみたいです。

 

「あの布ってスゲーな、まさか武器とかを溶かす液体を防いでも、全然壊れねえんだから」

 

「ていうかあの布を腕に巻いた状態で、ティオネの姉御なんて魔石抉り出してたしな」

 

(何やってるんですかティオネさん・・・!)

 

心の中でそう突っ込みを入れた僕は悪くないはずだ。

 

「・・・って、大丈夫だったんですか!?」

 

「えぇ、問題なかったわ。布が全部なくなってたけど」

 

ティオネさんが後ろにいたらしい。唐突に話しかけられたのでビクッっとしてしまったが、

 

「怪我がなくってよかったです。あとで布渡しておきますね」

 

と、ティオネさんの方を向きながら言う。

 

「えぇ、お願いするわ。予備も何枚かくれないかしら」

 

といわれたので、とりあえず寝る前に作っておいた何枚かを渡しておく。

 

キュウイのおかげで細かい魔力調整をしないで済んでいるので、

 

個人的にはとても助かっている。

 

「さて、休憩もある程度済んだだろうし、そろそろ上に上がろうか」

 

フィンがそういうと、周りの人たちも準備をし始める。

 

(・・・そういえば)

 

「ねぇクロワッサン、書いてた地図ってどうしたの?」

 

「あぁ、あれなら近くの街みたいなところで売ったわ。

 

なんでか一枚一万ヴァリスで売れたから、結構な金額になったわよ?」

 

「マジでか」

 

暇つぶしに書いたにしてはうまくできていたが、普通そんなに出すものなのかね?

 

注)目印になる物や、高低差のわかるように書かれている。森の範囲なども正確である。

 

「なんでも、かなり前に作ったやつはかなり雑だったみたいで、

 

それに比べてかなりわかりやすくって助かるって言ってたわ」

 

「へー、なるほどね」

 

そんなことをはなしていると、明が二人の方に来て、

 

「お姉ちゃん、そろそろ私達が行く番だよ。水奈さんたちも準備終わったみたいだし、

 

早く上に上がろ?」

 

というと、すぐにほかの二人の方に歩いて行った。

 

「よし、僕たちも早く上がろう。おいていかれたらつらい」

 

おもに戦闘的な面で。何があるかわからないし。

 

なんて思いながら、僕たちは移動を開始した。

 

~移動中~

 

う~んこの、実はトラブル体質なわけじゃないよね?

 

『ブモォォォォ』

 

そうだと信じたい。きっと目の前にいるミノタウロスの群れは、

 

なにか別な原因でここにいるんだ。多分、きっと

 

「てりゃー」

 

あ、明がミノタウロスをたたき殺してる。

 

武器の重さは偉大なのかな?真っ二つになってるや。

 

『ブモォォォ』

 

自分たちが不利であることを理解したのだろうか、ミノタウロスが全力で逃げ出す。

 

突然の行動に、僕たち全員が固まった、ということもなく、

 

「「今!」」

 

最後尾を走っていたミノタウロスの魔石のあたりに向けて、

 

アリスとクロワッサンが武器を突き刺す。

 

「魔糸よ!貪り喰らえ!」

 

『魔力いっぱい使っていくね!出来れば遠慮して!』

 

そんなキュウイの声とともに、僕が糸を二本ほど伸ばし、ミノタウロスを二体消滅させる。

 

三本出すと気絶しかけることが分かったので二本だけだ。

 

おそらくだが、ミノタウロス以上の敵には効かないわけではないが、

 

消費魔力的に一本が限界である。

 

残りの数は見たところ十、おおよそ僕たちだけでは倒しきれない。

 

そんな時、明が体を一回転させながら、

 

「これでもくらえぇぇ!」

 

と、グラを投げる。クルクルと回っていったそれは、ミノタウロスの首を跳ね飛ばす。

 

それで三体、残りの七体は、残念ながら上に逃げ「刺され!砕け!『ピア』」

 

訂正、ランスのような武器によって、

 

ミノタウロス二体の頭がはじけ飛び、残りの五体が逃走した。

 

(ていうか、僕たちのパーティー以外が一切動かないのはなぜ・・・)

 

と思いながら周りを見ると、あり得ないものを見るようにこちらを見る他の人たちの姿があった。

 

ちなみにいっておくと、アイズさんたちは先に行って敵を殲滅しながら進んでいるため、

 

この場にはいない。とはいっても、十分もたたずに追いかけているので、

 

ここに来るまでは一切戦闘せずに済んでいたのだが。

 

「お姉ちゃん!速く追いかけよう!」

 

明がそういいながら、自身が投げたグラを回収し、上り坂に向かっていく。

 

「ちょっと明!あんまり先に行ったら」

 

危険だ、そう言おうと思った直後、壁から白い腕が生え、明のことを殴り飛ばす。

 

咄嗟にグラを使って防いだものの、大きく吹き飛ばされてしまった明は、

 

そのまま壁にめり込んでしまう。

 

「カフッ」

 

力が抜けたように壁に埋まり、手から武器を落としてしまった明を見て、

 

その場にいた全員が息をのむ。

 

明を殴ったものの正体を知るために僕が視線を向けると、

 

そこには白いミノタウロスが立っていた。

 

「ハハッ、本当にトラブル体質だったのかな、僕」

 

そういいながら、僕に向かって突撃してくるミノタウロスを見て、一言。

 

「今の僕には無理だから、頼んだ『私』、みんなのことを護ってくれ」

 

『よく私の存在に気が付いたね。報酬として、今回は対価なしにしてやろう』

 

心の中でタハハ、なんて思いながら、『僕』は意識を落とした。

 

「任された以上はやらんとならんからね。さぁて牛、

 

私の護りを貫くならば、星のひとつでも砕いて見せな!」

 

~近くにいた冒険者A視点~

 

いや、きっとこれは夢だろう。そう思いながら、俺は目の前に広がる光景を見る。

 

白のミノタウロスと、その攻撃を防ぎ、流し、時には反撃する白髪の騎士。

 

白髪というよりは、白銀といったほうが正しいと思える髪の騎士は、

 

どこか、不思議な雰囲気を放っていた。

 

それと同時に、どこか強い覚悟のようなものを感じる。

 

他の冒険者のところに流れそうになっている石の破片を盾で防ぎ、

 

周りに大きく被害の出るものを受け止め、時には攻撃して動きを鈍らせる。

 

まるで、この場にいる全員を確実に護りきるという強い意志の力を感じる、

 

そんな動きに見惚れていた俺の横から、同じように綺麗な銀髪の女性が走り抜ける。

 

たしか、クロワッサンと名乗った女性のはずだ。

 

しかし思うのだが、先ほど通常のミノタウロスを倒すために、

 

ミノタウロスが逃げようとしていた通路側にいたはずなのだが、

 

一体いつの間に帰ってきたのだろうか・・・

 

そんなことを考えているうちに、騎士のもとにクロワッサンがたどりつき、

 

白いミノタウロスに攻撃を仕掛け・・・

 

たった一突きの後、白いミノタウロスの脇腹のあたりに細い穴が開く。

 

ちょうど彼女が攻撃したあたりにぽっかりと空いた穴、あまりの痛さゆえか、

 

白いミノタウロスは大きな声を上げ一瞬ひるむ。

 

そこに、さらに頭上から二人の女性が攻撃を仕掛ける。

 

一人は水縹(みはなだ)色の髪の毛で、二つ名が完全なる趣味人とかいう岩鋼水奈、

 

もう一人は、たしかアリスと名乗っていた金髪の女性だ。

 

その二人の攻撃により、ミノタウロスの肩が千切れ落ちる

 

その衝撃でミノタウロスが地面にたたきつけられる・・・が、

 

次の瞬間、俺はあり得ないものを見た。

 

地面の土が、ミノタウロスの腕を包み込む。

 

そして次の瞬間、腕が最初より太くなった状態で生えていた。

 

空を切る音とともに動かされた(凶器)を、騎士が防ぐ。

 

しかし、そのあとが問題だった。

 

確かに防いだその攻撃、しかし、衝撃によって背後の壁が崩れていく。

 

近くに倒れていた他の冒険者も、1~2mほど吹き飛ばされる。

 

先ほど攻撃を仕掛けていた女性たちは、咄嗟に回避行動をとっていたので無事ではあった。

 

直後、再度ミノタウロスから仕掛けられた攻撃にたいして、

 

「なめるな、牛風情が」

 

騎士が突撃し、盾と突撃の勢いのみで衝撃を消滅させる。

 

「『唄え、謳え、我らはただ護る者であるのだと。

 

盾を持ち、(つるぎ)を構え全てを護ると高らかに 挑発』」

 

騎士は詠唱を終えると同時に、ミノタウロスの首に剣を振るう。

 

ミノタウロスは体を曲げるように回避すると、地面から石でできた大剣を取り出し、

 

騎士に向けて振り下ろす。

 

騎士はその攻撃に対して、盾の下を剣の側面に勢いよくあてて、そのまま武器を破壊する。

 

その勢いのまま、騎士は剣を地面に突き刺し、

 

その柄を蹴り飛ばしてミノタウロスの首めがけて飛び・・・

 

青く光る半透明な()でその首を斬り飛ばした。

 

首が斬り飛ばされ、そのまま倒れたミノタウロス。

 

これで終わり、かと思いきや、地面が盛り上がり、ミノタウロスが飲み込まれる。

 

再びその土がなくなったころには、

 

白銀のミノタウロスが、魔石のような光を宿している大剣を二本もち、

 

立ち上がっていくのが見える。

 

「うっそだろ・・・」

 

思わずそんな声が口からこぼれる。

 

しかし、そんな中で自分が何かを握りしめていることに気が付く。

 

それは、剣の柄。元鍛冶師の妻が作った、最後の一振り。

 

今は鍛冶師もやめ、冒険者としても活動していない彼女が、

 

嫌な予感がするからと持たせてくれた片手剣の柄であった。

 

ミノタウロスは、こちらに背中を向け、騎士の方を向いている。

 

周りを見ると、同じように剣を持っている同業者(冒険者)の姿が見える。

 

互いに顔を見合わせ、頷いて見せる。

 

騎士が突撃する。大剣が少女、明といったか?が吹き飛ばされた方から飛んでくる。

 

騎士の左右からも三人の女性が飛び出し、騎士が攻撃を仕掛けるのに合わせて武器を突き刺す。

 

バランスが崩れたところで、大剣が突き刺さり、直後、俺たちは追撃として全方向から攻撃する。

 

傷口に抉りこむように放った突きが、魔石のようなものを砕いた感触を伝えてくれる。

 

いいところだけ取ってしまったが、

 

この一突きで、ようやく白銀のミノタウロスは灰になったのだった。

 

そこで気が抜けてしまったのであろう。最初の方から戦っていた女性たちと、

 

騎士風の男だった少年が、そのまま気絶してしまった。

 

俺たちはそんな光景を見て、急いで少年たちを回収、

 

そのままダンジョンを脱出するために、

 

それぞれ班を作り、そのまま脱出に成功したのだった。

 

ちなみに後で思い出したのだが、

 

とり逃してしまったミノタウロスたちは団長たちで処理したらしい。

 

それを後で聞かされた時、動けていなかった全員が頬を引き攣らせ、

 

皆のお母さんことリヴェリア様に叱られたのは、もはや言うまでもないだろう。




 騎士風の男(主人公の前世・騎士)

ステータスは防御多めなので、攻撃とかは実は武器性能依存な感じ。

時々変な動きをするせいで、かつての仲間から騎士(笑)なんていわれていた。

 冒険者Aさん

遠征から帰ったらレベルアップしていた。

とどめを刺したのが大きかったのかもしれないといって、

本人は苦笑いを浮かべていたという。

今後出てくる予定はない。

ついでに本人の意思で、今後遠征に行くこともないらしく、

中層付近でちまちま稼いでるさ、といっていた。

ちなみに子供が二人いる。

 白銀のミノタウロス

三回変身したヤベーやつ。腕力強化、武器所持、

全体強化の三段階で強化されている。

アイズさんはこいつ単独で倒すだけでレベル二つくらい上がる。

 冒険者Aの奥さん

水奈と同属の変人だった。

今回Aの使っていた武器は彼女と水奈が共同で作った武器。

店で製作していた武器を置いていたところ、Aに一目ぼれされ、

熱烈なアタックの結果結婚することになった。

現在は二人の子供の面倒を見ながら、

ダンジョンに潜っている旦那の帰りを待っている。

 冒険者Aの剣

ミスリル、オリハルコンなどを使った特殊武装。

当然のように精霊憑きながら、共同制作のためナンバーは無しである。

それに従って名前もないので、とりあえず剣と呼ばれている。

柄に魔石を収納できて、

その魔石から魔力を取ることで武器と所持者を強化している。

これ持つだけでレベル一つ上がった気分になれる。

これから先出番はない模様。
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