力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~ダンジョン 5F~
ナレッジ(お姉ちゃん)が横に吹き飛ばされる。
そんな光景に、頭が冷えていくのがわかる。
運ばれている(走っている)私の背後から牛の声が聞こえる。
横から伸びてきた拳を全員がよける。ナレッジ(お姉ちゃん)が目を閉じる。
糸が斬られる(糸を斬る)。私(明)を降ろし、武器を持つ(武器を構える)。
殺意がわいてきた。何も考えられなくなりそうだ。
私たちの体の周りに、黒いもやがかかる。
私たちの目の前に牛が現れる。邪魔だ。そう、だから・・・
「「「「死(ね)になさい、貴方たちは(が)邪魔なの(です)!」」」」
水奈は糸を固めると、敵の中心に向けて投げつける。
「『爆ぜろ』」
その塊が、ミノタウロスたちの頭を貫く。
クロワッサンが魔石のあたりを連続で突く。
魔石ごと砕かれ、ミノタウロスたちが灰になりかける。
アリスと明が残りの部位をすべて消し飛ばす。
超重量で振り回されたグラの一撃により、
通路ごとダンジョンの
だって、さっき消し飛ばした奴らの中に、最初にあった苔の生えたやつがいない!
私(明)が八つ当たり気味にグラを壁に振るう。
周辺の壁を破壊して、大きな広間になった。
私たちから逃げようとしている牛を見つける。
あいつだ、あの苔の生えたミノタウロスだ。
全員で駆け出す。容赦も慈悲もくれてやるものか。ただただ全力で武器を振るう。
一撃目、水奈の攻撃が弾かれる。
二撃目、アリスの武器がのどに突き刺さる。
ミノタウロスの首が千切れかけそうになるが、すぐにくっついた。
三撃目、魔石のあるはずの部分をクロワッサンが貫く。
防ごうとした腕ごとその姿を歪なオブジェに変換したが、すぐに治った。
四撃目、頭、胴体、下半身を明が砕く。
腕から治ろうとする。二人で一つずつ、
再生が止まるまでひたすらに武器を振り下ろし続ける。
刺して、裂いて、砕いて、斬って、穿って、だたそれを繰り返す。
機械的に、まるでひたすらに同じ動作を繰り返す人形のように。
そんな彼女たちの奇行は、
他のファミリアの人間が地上でおきた地震の原因を探るために降りてきても止まらず、
その光景を見た冒険者たちは、元に戻ったダンジョンの通路、
その血の匂いの濃さ、その中心にあったうごめく肉塊から、
しばらくは肉を見るだけで吐いていたという。
そんな彼女たちは、肉塊が動かなくなると同時に、ナレッジを回収して、
血まみれであることにすら気が付く様子無く、平然とその場を後にするのだった。
バグヒロインズ爆誕。
黒いもやの正体
復讐の闇
共鳴のアビリティによって発現、定着したもの。いわゆるバーサーク状態。
あまりに強力なバフで、
ダンジョンの階層一つまでなら砕けるほどになる(明レベル2時点)
代わりに人に危害を加えることに遠慮がなくなるうえ、
前提条件代わりとギチギチ、
パーティーから一人でもその場にいないともうその時点で使えないうえ、
ナレッジが死んだら使用不可、共鳴の特殊効果で、
本来のステイタスが一番低いものが基準となる。
魔力放出に近いところもあり、魔力を常に消費し続けるため、
魔法職がメンバーに入ってると魔法が使い辛かったりする。