力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか?   作:血濡れの人形

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そのころ地上では

~ギルド内 ベル視点~

 

僕たちがダンジョンから出てすぐ、ダンジョンに入場規制が行われた。

 

なんでも、神様の二人を殺した人物がダンジョンに逃げ込んだらしい。

 

中に入っていた冒険者たちにもそれは伝えられ、

 

現在はレベル五以上の冒険者でなければ入れないことになっている。

 

そんなギルドの一角で、僕はとある人たちにつかまっていた。

 

「というわけで、君たちのファミリアに入れてもらいたいのだけれど、

 

神ヘスティアに話を通しておいてくれないだろうか」

 

「はっ、はいっ!?」

 

何を隠そう、今はなしているのは、

 

『元』ロキファミリア幹部であるフィン・ディムナである。

 

僕が緊張しないわけがない。

 

というか、なぜうちのファミリアに入りたいといってきたのかがわからない。

 

「で、でも、なぜ僕のファミリアなんですか?こういっては何ですが、

 

ホームだっておんぼろで、あまり多く人が生活できる場所じゃないですし、

 

お金もそんなにないから食事だってあまりいいものは出ませんよ?」

 

そこまで言ったところで、フィンさんは何が面白かったのか、クスリと笑うと、

 

「それはもう、君がいるからとしか言えないんじゃないかな?」

 

といってくる。僕がいるから入るって、一体どういうことなのだろう?

 

「だって君、ミノタウロスを単独で討伐していただろう?

 

偶然見かけて、それからすぐにこんな事件が発生したから、

 

君を治したうえで一緒に上がってきたじゃないか」

 

確かにその通りだが、まさかそれだけの理由で神様のファミリアに入るのだろうか?

 

こういってしまっては悪いと思うが、

 

そんな理由では、信用できるようなことではない。

 

この人たちだって、実際は引く手数多だろう。

 

それに、この状況では僕はしばらくの間ダンジョンに潜ることすらできない。

 

ということは、その間の収入などは神様のバイト、もちろんだが、

 

僕もバイトで稼がねばなるまい。この人たちが入ってくれるのであれば、

 

確かに得ではあるだろう。

 

それに、アイズさんとも一緒に活動できるってことだし・・・

 

考えてみる。これを受け入れた場合のメリットとデメリット。

 

メリットとしては、この人たちならダンジョンで稼いでこれるということ。

 

デメリットとしては、もともと名もないファミリアに、

 

ビックネームの人たちが入るということで、

 

周囲の視線が厳しくなりかねないということ。

 

そして、その被害を神様が受ける可能性があるということが大きいだろう。

 

直接的に何かあるとは思い辛いが、

 

何があってもいいように策は考えなければならない。

 

「その話を受け入れるのであれば、

 

前もって条件を付けさせていただくことは可能でしょうか?」

 

僕がそうといかけると、少し驚いた表情をしたフィンさんは、

 

しかしすぐに表情をもとに戻し、

 

「内容にもよるかな。よっぽどの無茶ではなければいいけれど」

 

と言ってくる。

 

「それでは、神様に護衛をつけてほしいんです。今僕はダンジョンに潜れない以上、

 

これ以上レベルを上げるのは難しいと思います。僕よりも強い人が現れた時に、

 

僕では神様を護りきることはできませんから」

 

「わかった。この中から一人ずつ順番に護衛に付けることにしよう。

 

さすがに、元ロキファミリアの幹部が護衛にいて、

 

攻撃を仕掛けてくるような人はいないだろうしね」

 

よし、とりあえずはこれで神様の方は安全だろう。では次は僕の番だ。

 

「それと、僕に稽古をつけてほしいんです。

 

弱いから、なんて言ってあきらめているようじゃ、僕の理想(英雄)には届かないと思うので」

 

「その程度なら構わないとも。それで、そちらの要求はそれだけかな?」

 

これ以上僕たちが追うであろうデメリットは・・・

 

「あ、それでは、今のホームでこの人数を入れると狭くなってしまうので、

 

どこかにホームを買っていただけますか?

 

町のはずれの方の境界後の地下室では、何かといって手狭なので。

 

まぁ、今言ったので僕からは何もないですね。

 

後は神様から話を聞けれ「ベルく~ん!」え?ちょっ」

 

直後、ベルは横から飛んできた神のタックルによって吹き飛ばされる。

 

マウントを取られたベルは、頭を強打した影響で、意識が薄れていくのだった。

 

ちなみにだが、目が覚めたら新しいホームの一室で、

 

元ロキファミリアのメンバーの何人かが所属したことを知らされたのだった。

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