力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか?   作:血濡れの人形

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魔剣少女たちと死の舞踏会

竜を模した服を着た少女が腕を振るう。大地が大きく裂けた。

 

炎を思わせる少女が近くの冒険者を見る。突然冒険者が焼けた。

 

どこか兎を連想させる少女が笑みを浮かべながら周辺に魔力を吐き出す。

 

魔力にあてられ、多くの冒険者が狂い、植物たちが冒険者の手足を縛り、

 

砕いた直後に消滅した。

 

あまりの光景に、最初の時点であまりの怖さに逃げ出したかった者たちが、

 

全力で逃げようとする。

 

そして、それを妨害するように、冒険者たちを二本の細剣が串刺しにする。

 

「ここから逃げられるだなんて思わなことね」

 

「っていっても、少し残ったやつらを倒すだけなら、

 

別にそこまでやる気を出さないで平気よね」

 

そこには、さきほどまでどこにも姿の見えなかったアリスとクロワッサンの姿があった。

 

「ちょっとそこのお二方、せっかくの私たちの獲物をとらないでください」

 

「そう言われても、私たちもナレッジからここを担当するように言われているから、

 

さすがに別の場所で何かするというわけにはいかないのよ」

 

そういわれたあたりで、何かを思い出したかのようにポンと手をたたく少女。

 

「マスターさんがいっていたのはあなたたちのことでしたか。

 

それなら、自己紹介しないとですねぇ」

 

そう言いながら、少女は薄く笑みを浮かべ、

 

「マスターさん・・・ナレッジのお嫁さんをしてました、

 

魔剣ジャガーノート=ルナって言います。よろしくお願いしますね?先輩方」

 

「あら、これはどうもご丁寧に。

 

それじゃあ、聞いているかもしれないけれど。私はアリスよ」

 

「私はクロワッサン。少し長いかもしれないから、クロでもいいわ」

 

よろしく、といって握手しようとするアリスとルナだったが、

 

全力で後ろにジャンプする。

 

直後、彼女たちがいた空間が焼けつく。

 

「ずいぶんのんきに話をしているものだな。先の戦闘で何人も犠牲になった・・・が、

 

だからと言って私たちが全滅したわけではないぞ」

 

そういいながらあらわれたのはリヴェリア。杖を向けながらこちらを警戒している。

 

「っていっても、お姉さんじゃあ役不足では?この世界のマスターさん以外、

 

まともにあなた方が倒せそうな人いないと思いますよ?」

 

「これ以上強い人を相手しないでいいなら何でもいいからぁ!

 

というより、もしマスターさんが死んじゃったら、

 

また私達しばらく出てこれないんじゃない!?

 

・・・あれ?じゃあもうこの人殺っちゃったほうがいいんじゃ・・・?」

 

そういいながらリヴェリアの背後で腕を振り下ろす少女。

 

リヴェリアは、いつの間にか背後を取られたことに驚きつつ、

 

地割れまで引き起こした彼女の腕を回避しようと後ろに飛ぶ。

 

しかし、当然それだけで回避できるほど簡単ではない。

 

来るであろう衝撃に備え、少しでも衝撃をなくそうと、杖を前方に浮かせる。

 

轟音が響き渡る。が、その直前、リヴェリアは横に思いきり蹴り飛ばされた。

 

「ッ、ルァァァ!」

 

それを行った本人であるベートの姿が目に入る。

 

しかし、その体には片腕が存在しなかった。だが、そんなことは気にしないとばかりに、

 

ベートはリヴェリアを攻撃した少女に蹴りかかる。

 

「え!?その怪我でまだ攻撃してくるの!?うぅぅ、このっ!こっちこないでぇ!」

 

そういいながら横なぎに行われた攻撃を回避できたのは、

 

野生の感とでも呼ぶべきものなのだろう。

 

直前で急ブレーキをかけ、上空にジャンプすることで攻撃を回避したベートは、

 

そのままの流れでかかと落としを仕掛けようとする。

 

「あ、もうこの周辺にはその二人しかいないみたいです。

 

時間稼ぎありがとうございました。ミラ」

 

しかし、その一撃は横から入り込んできたルナに防がれる。

 

彼女の言葉にリヴェリアが周囲を見回すと、そこには地獄が広がっていた。

 

まるで自ら体を引き裂いたかのような爪痕とおびただしい血を流す死体があった。

 

腹が裂かれ、周囲に臓物を広げる死体があった。

 

まるでこちらに助けを乞うように、腕を伸ばす死体があった。

 

四肢がねじりきられ、目玉がくりぬかれた死体があった。

 

全身を串刺しにされ、口から槍のようなものが出ている死体があった。

 

「さ、あとは貴方たちだけです。わたし、とっても楽しみですよ?

 

あなた方が、どれほど惨たらしく死んでくれるのか、と」

 

ルナはそういいながら、まるでこの状況を楽しんでいるかのように嗤うのだった。




目指せ完結!終わればいいナァ・・・
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