力と耐久ないけどダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:血濡れの人形
~オラリオ 大通り~
どうも、ナレッジです。
僕は今、
「ねえねえおねえちゃん、あのお店何?」
ぼろぼろの服を着た女の子と散歩してます。
ちょっとそこの男ども、なんでこっちを見て固まってる。
そして、女の子のほうにいやらしい目を向けるな。
あとティオナさん、気が付いているので、見守らず出てきてください。
そして、リヴェリアからもらったお小遣いから出さないためにも、あなたが出してくれるとうれしいです。
「あそこはじゃが丸君屋さんですね。それはそうと、とりあえず服を買いに行きますよ?」
まぁ、何でこんなことになったかというと、それは数分前に戻るのですが・・・
「~~~♪」
そのとき、鼻歌交じりで走っていると、ちょっとした小道のほうから声が聞こえた気がしました。
こう、小さな声で、たすけて、みたいな感じの声が。
それで、そっちのほうに行ってみると、小さな灰色の髪の毛をした女の子、つまりこの子なのですが。
が、倒れていたので、近寄ってみたら、なんか空腹だったらしくって、
近場で食べられる場所を探して、そこで食事をとったのですが、
その時に服のことに気がついて、服屋を目指して移動してるのです。
え?食べた店の名前?たしか、豊饒の女主人だったかなんだがだった気がします。
まぁ、それはともかく。
「ほら、あのお店に入りますよ」
僕はそういうと女の子の手を引いて店の中に入っていきます。
「いらっしゃいませ、なにをお探しでしょうか」
店に入ると、ヒューマンの女性が訊いてくる。
「すみません、この女の子に合いそうな服を二つほど、予算は一万ヴァリスほどでお願いできますか?」
ナレッジがそういうと、女性はわかりましたといい、女の子を連れて奥のほうへ行く。
女の子に掴まれていたため、ナレッジもついていくが、着替える時は違う方向を向いておく。
さすがに子供とはいえ、中身男子のナレッジは見ることはできない。
女の子は、着替え終わると、ナレッジにどうなのかと感想を求める。
ワンピースだったりなんだったりと、いろいろと聞かれたが、
それぞれ別々の感想を返していく。
結果的に、少女は十枚ほどを三枚まで減らしたのだが、そこから決めることができなかったので、
最終的にナレッジはその三枚ともを買うことにした。
しかし、女性は楽しめたからという理由で、予算道理、一万まで落としてくれたので、
ナレッジとしては余計な出費をしないで済んだので、内心ほっとするのだった。
だが、一応気になったので、ナレッジは一つだけ女性に質問する。
「でも、勝手に一万なんて言ってよかったんですか?」
すると、女性は笑みを浮かべ、
「趣味で私が開いてるだけだからね、値段自体はその時々なの。
元は取れてるし十分よ」
と言われたので、お礼を言うと、女性はさらに、
「あと、あなた用の服も入れておいたから、なんだったら来てみてほしいわ」
という。本当に、何から何まで世話になりすぎだな。
そのあとはとりあえず代金を払い、言われた通り入っていた服を店の一室で着替えさせてもらい、
女の子が出てくるのを待つ。
「やっぱり私の考え通り、ばっちり似合ってるわね」
ちなみに、僕が今着ているのはワンピースである。
実は麦わら帽子までつけてくれた。これで日差しの強い日の装備は決まりである。
そんなことを考えていたら、女の子がでてきた。
僕とおなじくワンピースである。
「それでは、本当にありがとうございました。また次に、機会がありましたらよらせていただきます」
僕はそういってお辞儀すると、それにつられて女の子もお辞儀をする。
そのあと、僕と女の子は店を後にした。
(ファンタジードレスショップ、すごい名前だけど、扱ってる服も一級品だったな。
また今度行ってみよう)
僕はそう思いながら、この子の親を探すために、
一度ギルドに向かって歩き始めるのだった。
~そのころのティオナ~
「あそこって廃屋だよね?しかもドア壊れてるし・・・
でも、あそこから出てきたときには、
二人の服も変わってたし、袋も持ってたんだよなぁ。
まぁいいや、ふたりのことをおいかけてみよう。
ところで、あの女の子だれ?」
なんてことがあったとかなんとか。