戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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ティキ「完全に毎日投稿だね」

アダム「もういいんじゃないかな。完全復活を」


第349話 反攻作戦4

太平洋・ノンマルト軍本拠地(アメリカ領海)では2万ものノンマルト艦艇が集結、密集した陣形で観艦式が行われていた。

 

ムルヘ「よくぞ決戦の地へ集まった、我が偉大なるノンマルト大帝国の同志諸君!我輩はこの度、太平洋方面遠征軍を指揮することとなったムルヘ・リーゼックである!」

 

超大規模艦隊の中心にあるヴァイスリッターのブリッジにてムルヘは全艦隊に演説をしていた。

 

ムルヘ「諸君らは幸運である!歴史的戦いの目撃者となるのだ!地上人は怪獣軍団と共にこの海に近づきつつある。だが、正義は我輩たちにある!我輩たちは何千年と光届かぬ暗闇の海底に息を潜めていた。しかし、それはもうすぐ終わる!我輩たちはこの海で奴らの希望を完全に、徹底的に、完膚なきまでに踏み潰し!我輩たちノンマルトが地球の真の人類であることを知らしめるのだ!諸君らの活躍にデズラー総統は期待されている!諸君、存分にその力を振るうのだ!!」

 

全ノンマルト軍将兵『おぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーッ!!』

 

ムルヘの演説を聞いて全将兵たちのボルテージは一気にMAXとなり、歓声が上がる。

 

ムルヘ(これだ、これこそが我輩たちノンマルト大帝国の力!数こそが全てなのである!さあ、シンフォギア、日本軍、怪獣軍団よ太平洋(ここ)が貴様らの死に場所だ!!)

 

将兵たちの歓声を聞いてムルヘはそう思っていた。

 

その時だ。

 

「閣下!前方に高速で接近する熱源を多数確認、ミサイルです!」

 

レーダーを見ていた兵士の報を聞いてムルヘは前方を見ると最前列の艦艇が爆発した。

 

艦艇より先にロケットに乗り、ギアを纏ったクリスたちと自衛隊所属の艦載機、多用途戦闘機『F35-B』の編隊、海上を走る自衛隊の機動部隊が接近していた。

 

ムルヘ「来たか、侵略者どもめ。成敗してくれるわ!全艦に通達!奴らを撃ち落とせ!!」

 

ムルヘの指示で砲撃が始まるが砲撃を始めたのは最前列の艦艇だけで後の艦艇は砲撃しない…いや、できなかった。

 

現在、ノンマルト軍はムルヘの太平洋観艦式のために密集しすぎていた。

 

そんな状態で砲撃すれば、味方に当たってしまうので砲撃ができなかった。

 

艦載機も密集しすぎな陣形で発艦すれば逆に別の船から発艦した機体に激突してしまうために発艦できなかった。

 

そんな状態で満足に攻撃できないノンマルト艦隊をクリスたちはなんなく撃破する。

 

さらにF35-Bは対艦ミサイルで戦艦級であるドルギラ級や巡洋艦級であるギーズル級、空母であるレベリス級とアノドル級を次々に落としていく。

 

ルーゲ「何をしている、密集しすぎだ!もっと間隔を広げて…」

 

ムルヘ「ならん!」

 

ルーゲ「へ?」

 

ムルヘ「数こそが全て!圧倒的な数こそがノンマルト大帝国の象徴なのだ!奴らをこの海の藻屑にしてやれ!!」

 

密集しすぎて攻撃できないことに気付いたムルヘの副官である『レグトム・ルーゲ』少将が指示を出すがムルヘはそれを却下させ、圧倒的な数こそが正義であると発言する。

 

そんな中でしびれを切らして無理矢理にでも陣形から抜け出して戦おうとする艦隊が遂に現れた。

 

だが密集しすぎな陣形であるがために次々に他の僚艦と衝突する。

 

衝突して砲身が曲がったり、システムが故障したりと攻撃能力が失われていく。

 

中には衝突した当たりが悪かったのか爆発する艦まで出ていた。

 

マイドラー級艦長「くそ、密集しすぎだ!」

 

ドルギラ級艦長「こんな密集状態で発砲なんてさせるなよ!」

 

密集しすぎで満足に戦えない、動けないことに艦長たちは文句を言う。

 

 

 

クリス「すげえ、2万の大軍が勝手に自滅してやがる…」

 

次々と僚艦に衝突して攻撃能力を失ったり、味方の弾に当たり撃沈したりと自滅するノンマルト軍を見てクリスは言う。

 

翼「これも司令たちの作戦か」

 

自滅していくノンマルト軍を見ながら翼は言う。

 

ガウが響救出のために怪獣軍団を率いて部隊から離れた時、弦十郎から作戦続行の理由を聞かされたのだ。

 

衛星にて敵はかなり密集した陣形を敷いていることが分かった。

 

弦十郎たちの予想では恐らく観艦式か何かだろうということだ。

 

そこでこの陣形の悪さを利用することになった。

 

攻撃すれば敵は反撃しようと陣形変更するハズだが密集しすぎなこの陣形では満足に動けないだろうということである。

 

それが現在のノンマルト軍の状態である。

 

切歌「数が多いからどうなるかと思ってたデスけど…」

 

調「陣形1つでこうも脆いなんて…」

 

いまだに僅かな戦力で2万もの艦艇を手玉に取ったことが信じられずにいた。

 

マリア「これが現実よ。さあ、もう一踏ん張り行くわよ!」

 

信じられずにいる切歌と調にマリアは言う。

 

 

 

ムルヘ「おのれ、小賢しい侵略者め。主砲照準!まずは敵機動部隊を叩く!」

 

敵を1機も落とせないことにムルヘは怒り、指示を出す。

 

ルーゲ「な!?閣下、それでは砲撃の衝撃で味方の艦に被害が…」

 

ムルヘ「そのような小さな犠牲を恐れて何になる!主砲をさっさと敵機動部隊に向けるのだ!!」

 

ルーゲの具申を完全に無視してムルヘは指示を出す。

 

ムルヘの指示でヴァイスリッターの主砲が自衛隊の機動部隊に向けられた。

 

旗艦の主砲が動いたのを見て近くにいた艦はその場を離れようと移動するが僚艦が邪魔で動けなかった。

 

ムルヘ「海の藻屑になるがいい、地上人!主砲、発射ぁ!!」

 

ムルヘの発射の号令が飛んだ次の瞬間、自衛隊の機動部隊に向けられていたヴァイスリッターの主砲が爆発した。

 

ムルヘ「な、何があった!?」

 

主砲が爆発したことにムルヘは驚く。

 

「右舷に艦影!こ、これは…げ、ゲシュペンストとアルトアイゼンです!ドルメ中将の艦隊とディンツ提督のアルトアイゼンです!さらに、艦隊の他に巨大生命反応…ゴジラ率いる怪獣軍団です!!」

 

ムルヘ「なぁんだとぉ!?」

 

報を聞いてムルヘは驚き、声を上げた。

 

ムルヘ艦隊の右舷からはドルメの専用戦艦 ゲシュペンストを旗艦とした『ドルメ艦隊』と群青色に塗装されたゲシュペンストとヴァイスリッターと同じ型の戦艦―ルガ・ディンツの専用戦艦『アルトアイゼン』、そしてゴジラ率いる怪獣軍団が接近していた。

 

ディンツ『私は元ノンマルト軍艦隊総司令 ルガ・ディンツである。両軍、停戦せよ。これ以上、無駄な血を流してはならん!』

 

アルトアイゼンのブリッジにてオープン回線でディンツは両軍に停戦するように言う。

 

ムルヘ「反逆者共め、地上人に寝返りおったな!」

 

ディンツ『反逆者は貴様だ、ムルヘ!貴様は総統と結託し、ドルメ中将に偽の情報を流し、私が締結した怪獣軍団との条約を破らせ、その罪を私と中将に擦り付けた!その証拠はすでに上がっている!!』

 

ムルヘ「何を世迷い言を!大帝国に反旗を翻す貴様の言葉など誰が信用するものか!全軍、あの不届き共を抹殺…」

 

ディンツと言い争いをしながらムルヘは指示を出した瞬間、銃声と共にムルヘの胸部が射たれた。

 

振り向くと銃口から煙が出ている拳銃を向けたルーゲがいた。

 

ルーゲ「こ、こんなの、戦争ではない。ただの、自滅戦だ!そんな事に私の部下をこれ以上死なせるものか!!」

 

上官殺しは大罪である、それを承知でルーゲは撃ち、ムルヘに言う。

 

ムルヘ「ルーゲ…この…愚か…者…………」

 

撃たれたムルヘはドサリと倒れた。

 

傷口から大量に血が流れて床を汚す。

 

ルーゲ「すぐに全軍と日本軍、S.O.N.G.、怪獣軍団に停戦信号を送れ!」

 

「はっ!!」

 

ルーゲの指示で停戦信号が出された。

 

太平洋での戦闘は終結した。

 

自衛隊、S.O.N.G.、怪獣軍団は被害はほとんど損害は無かったがノンマルト軍はムルヘが無茶な戦い方を強いたせいで2万隻の艦隊の内、8000隻の艦艇が太平洋の海に沈み、9000隻の艦艇が損傷したのだった。

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