はくりゅうこうのちからってすげー!

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思いついたから書いてみた。

ツッコミどころしかありませんが、軽い気持ちで、生暖かい目でみてください。


実際におっぱいを半分にしてみた

 『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』 

 

二天龍の片割れ、白龍皇アルビオンが封じられた、神をも滅ぼしうる神器(セイクリッド・ギア)神滅具(ロンギヌス)の一つ。触れた相手の力を半分にし、その力を自分の力にする能力を持つだけではなく、余剰な力を翼から排出することにより、常に最大の力で戦うことができるぶっ壊れ。こんな力を持つくせに上位神滅具でないのだから、上がどれだけ頭がおかしい力を持つか分かるというものだ。 

 

 そんなぶっ壊れを宿したハーフデビル、作中で登場当時からしばらくは最強クラスのキャラだったが、度重なるインフレにより強キャラとなった男、ヴァーリ・ルシファーに転生した俺氏。母さんに何回も謝られるうちに現状に怒りがわき、父さんとは一対一で会話をし、何とか虐待をやめることには成功したのだが、それが面白くなかったのかリゼヴィムのクソの圧力のせいで結局家を追い出され、現在はシェムハザさんに拾われアザゼルに育てられている身である。トレーニング、アルビオンやグリゴリの皆と話したり、たまに人間界に遊びに行く日々。せっかく和解した父さんや何時も俺を気遣ってくれた母さんには悪いが、あのまま暮らすよりもここでの生活のほうが何倍も楽しいだろう。原作では父さんはリゼヴィムのカスに殺されたはずなので、拾われてかなり経過した今ではもう生きてはいないだろう。リゼヴィムのゴミはいつかこの手で殺す。原作ではファブニールに殺されていたが、ヴァーリがギリギリまで追いつめていたはずだし誤差だよ誤差。止めは自分がしてもいいだろう。

 

 

 さて、白龍皇の光翼を語るうえで欠かせないのが半減の力だ。十秒ごとに半減するだけでも強力なのに、禁手化(バランス・ブレイク)で時間制限が無くなる。更に、『Half Dimension(ハーフディメンション)』という、物体空間問わず何でも半分にすることができる能力もある。……ん?今何でも半分にできるって言ったよね?と思っただろう。俺も思った。そう、この能力、本当に何でも半分にできるらしいのだ。原作にてアザゼルが主人公の一誠に、「あれお前の主の胸半分にできるで!」と言い、親を殺す宣言と同等、もしくはそれ以上の怒りを引き出している。神器に関してトップクラスの知識を持つアザゼルが言うことなので、恐らく間違いはない。念のためアルビオンにも聞いてみたが、呆れられながらも肯定してくれた。 

 

 俺は軽い実験をしてみた。人間界に行き、認識阻害の魔術を自分にかけ、たいして胸がなさそうな女性を目標に設定。ハーフディメンションを目標の胸に限定展開したところ、無かった胸が更に無くなった!…ように見えたのだ。胸がでかい女性にも試そうとしたが、そんなことをすればニュース沙汰間違いなしだ。白龍皇がやったと万が一でも疑われれば、俺の尊厳はまさしく天から地獄へ落ちるだろう。

 

 だが、それを堂々と行える場面がもうすぐやってくる。三大勢力による会談。原作ではここでヴァーリが裏切り、実際その勧誘が俺のところにも来た。しかし自分は別に戦闘狂というわけでもなく、ヴァルハラとの戦いなんぞ心底どうでもいい。ここで俺が裏切る必要はないのだが……黒歌がいる。三勢力が和平を結んでも、それぞれの組織のスタンスは変わらない。悪魔は黒歌がはぐれになった原因――貴族のボンボンを殺された敵討ちのために今も捜索隊を出しているし、天使も堕天使もはぐれだと思えばすぐに殺しにかかってくるだろう。黒歌が狙われることに変わりがないのなら、組織に入っておいたほうが何かと安全だろう。 

 

 偶々出会い、成り行きで行動を共にし始めた。それは原作で言うヴァーリチームの面々全員に該当することなのだが、俺はあいつらを大切な仲間と思ってる。その仲間の一人の安全を確保するための一時の裏切りなのだ。時がくれば必ずアザゼルの元に帰る。そう、繰り返すがこれは黒歌のため。胸の半分化はあくまでついでなのだ――

   

 

 

 

 

 

 俺が裏切ったあとにすぐ、カテレアはあっさり死んだ。というか俺が止めをさした。本来は自爆に巻き込まれないためにアザゼルは片手を失うのだが、恩人であるアザゼルにそんなことをさせるわけにはいかない。触手を出した時点で殺させてもらった。結局、最後まで勘違い丸出しなおばさんでしたとさ。

 

 自分の身の上を語り、兵藤を軽く煽り戦闘に突入した。その力は俺にはまるで届かない。煽った内容もあるだろうが、やはり決定的に才能が、経験が足りない。なるほど確かに、戦闘狂なら親を殺すと煽ってでも力を出させようとするわけだ。……あ、白龍皇の力を取り込んだ。でも寿命がかなり縮んだらしい。俺に勝つの厳しいから諦めてもいいんやで?的な言葉をいうと、部長に恥をかかせられないと言った。これは言われたら胸キュンですわ。まあ、胸はそろそろ半分にするんすけどね!

 

 いまから本気出す宣言をし、ハーフディメンションを展開――お?アザゼルが解説してる。ご丁寧に胸の半分化のことも。……よし、アザゼルの言葉に便乗する流れにしよう。いきなりやったらただの変態だし。ターゲットは、アーシア・アルジェントちゃん。最初はリアス・グレモリーにしようと思ったのだが、よくよく考えたら彼女は今後、スイッチ姫として兵藤のパワーアップの起点になってもらわなくてはならない。最終的にリゼヴィムを殺したいこちらとしては、成長の機会を奪いたくないのだ。それに、大きすぎる胸を半分にしたら、あちらのキレ具合が尋常でなくなる可能性がある。白音にすれば黒歌からのお叱りがやばそうなのでなし。大きすぎず小さすぎず。制服の上から十分大きさが分かる彼女が最適解のはずだ。さあ、便乗して、アルジェントちゃんに展開して――え、いやちょっと待ってなんでグレモリーがそこに?庇った?アルジェントちゃんを?おいそこから離れろ早く―― 

 

 

――残念!リアス・グレモリーのバストは半分になってしまった!――

 

 

あ、終わったわ。だってほら、兵藤肩震わしてるもん。龍のオーラ溢れてるもん。言い訳とか……無理ですねはい。父さん、もしかしたら俺そっちにいくかも――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや、酷い目にあった。実力差とは何だったのかと思うほどぼこぼこにやられた。正直、美猴達が来てくれなかったら死んでたかもしれん。おっぱいが怖くなるぞまったく……。こんな不純な動機でパワーアップするならそら泣くよなぁドライグも。  

 

「いや、本当に助かったよお前ら。流石にあそこまでのパワーアップは想定してなかった」

 

「なーに言ってんだ。困ったときはお互い様だぜぃ?」

 

「そうですよ。私達もよく助けてもらいましたし」

 

「やっぱり私としては、あそこまでヴァーリを傷つけた赤龍帝を殺したいんだけどね?あんなのがいたら白音にも悪影響にゃん」

 

「おっぱいを思う気持ちでそこまで強くなれるんですね……。ヴァーリ様も私のおっぱいを触れば強くなれるんですか?」

 

「ストップだルフェイ。それ以上いけない。アーサーが仕事人の目になってるから」

 

 気遣ってくれる仲間達がいるのはやはりいい。でも黒歌さんや、兵藤はリゼヴィム攻略に必ず必要だから殺すのはやめたげてください?こいつらちょっと過保護なところもあるからな……まあ、そういうところも全部合わせて、俺にはもったいないくらいの仲間だ。

 

 しかし、今回限定的なパワーアップこそしたが、原作のような進化をできるか分からなくなった。兵藤の禁手化の後押しをグレモリーができたのは、彼女のバストが大きかったから。半分にしても平均程度はあるのだが、あれでは至れるかどうか……。最悪姫島かゼノヴィアに代役をしてもらうか、それとも主の胸だからとかで禁手化できないものか。胸に倍化の譲渡とかできないのか……?  

 

 ああ、本当に、どうしてこうなった?俺は、それなりにある胸が半分になるところを見たかっただけなのに――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「兵藤、もう諦めたらどうだ?」

 

 白龍皇の力を取り込んだ一誠に対し、ヴァーリは若干の優しさを込めて言った。

 

「その白龍皇の力も、元はこちらの力。制御方法を照らし合わせれば対処は容易だ。それに、今の無茶でだいぶ寿命と体力をを減らしただろう。元々の実力差が違いすぎる。負けるのが分かり切っている以上、戦うのは愚かだと思わないか?」

 

その言葉に、周囲は訝しげな表情を浮かべる。赤と白は戦いあう運命だ。その言葉が会談で出たとき、ヴァーリは否定をしなかった。つまり、宿命を受け入れているということ。ここであっさり殺せばアルビオンから不満が出るかもだが、彼自身は当代の対決をあっさり終わらせれるはずだ。一誠を見逃すことに、なんのメリットもない。

 

「……どういうつもりだ?裏切ったってことは、俺たちに戦意があるからじゃないのか?」

 

「違うよ。俺の裏切りは仲間の一人のためだが……。まあ単純に言うと、お前には帰れる場所があるだろうって話だ」

 

「……え?」

 

「俺は、元の家で父に虐待を受けててね……。俺に寝首をかかれるのが怖かったらしい。和解こそできたが結局祖父の圧力で捨てられた。その後グリゴリに拾われて、帰れる場所の安心さ、大切さも少しは分かったつもりだ。……お前のことはちょっと調べた。普通のサラリーマンに、普通の専用主婦。普通の血筋で、裏に関わったことは一度も無い。赤龍帝の籠手がなければ、お前は今も普通の生活をしていただろう」 

 

 憐れむような声色で、ヴァーリは言葉を続ける。

 

「悪魔になっても、お前の中での両親の立ち位置は変わらないはずだ。自分を育ててくれた大切な親だってな。それは両親も同じだろう。……まあ要するに、一つの幸せな家庭を壊したくないってことさ」

 

一誠は微笑を浮かべた。宿敵だライバルだなんて間柄だが、こいつ自身は悪い奴じゃない、と思ったからだ。だが、一誠にも譲れないものはある。

 

「お前の気持ちは嬉しいよ。確かに、父さんと母さんの悲しむ姿は想像するだけで嫌だ。でも、今の俺はリアス・グレモリー様の兵士だ。部長に恥はかかせられない。主の前で、醜態はさらせないってな!」 

 

 堂々と宣言し、指を突きつける。一誠の言葉にグレモリー眷属は笑みを浮かべ、リアスもうれしそうに微笑んだ。それを見たヴァーリは笑い、高度を上げ、翼を大きくし始める。

 

「それなら仕方ない。なら、少しばかり本気になろうか」

 

『Half Dimension!』

 

 掛け声と同時に手を一本の木の方へ向けると、木が一瞬で半分の太さになる。更に見せしめと言わんばかりに、辺りの木々を半分にしていく。未知の現象に一誠が動けないでいると、アザゼルが一誠の背中に話しかけた。

 

「兵藤一誠、あの能力はハーフディメンションって言ってな。簡単に言えば周囲のあらゆる物を半分にする。やろうと思えば、リアス・グレモリーの胸も半分にできるだろう」

 

 固まった。一誠はこの瞬間、肉体と思考が同時に停止した。そしてすぐに再起動。頭の中で言葉の意味を反復させる。あってはならない光景を想像する。  

 

「はははは!面白いことを言うなアザゼル!なら、それを試してみようか。そうだな……」

 

 ヴァーリもあろうことかアザゼルの言葉に乗り、実行しようとする。その視線の先は、アーシア・アルジェント。戦闘能力を一切持たない彼女は、なにをされても抵抗できない。

 

「っ!?あぶないアーシア!」

 

 咄嗟にリアスがアーシアを庇い、立ち位置を変える。アーシアは本来、前衛、いや戦場に立つ人間ではない。今回は突発的な状況だったが、それでも結界か何かで守っておくべきだった。それをしなかったのは、王である自分の怠慢だ。リアスはせめてもと、アーシアを庇う。アザゼルの言葉は、一誠を焚きつける嘘かなにか。くるのは直接の攻撃――そう、思っていた。

 

「――え?」

 

 リアスは突然変な感覚に襲われた。肩に常にかかっていた重み、それが突然かなり楽になったのだ。リアスはもしやと、恐る恐る下を見る。何時もなら大きい胸に隠れて下がほとんど見えない。それなのに見える。地面が、そして小さくなった自身の胸。リアスは寒気を感じ、一誠を見る。

 

「――――」

 

 無言だった。無表情だった。ただ肩を震わせていた。この時、一誠は神の囁きか、それともおっぱい好きの本能かで理解した。赤龍帝の倍化は、あくまで力に作用するものだ。譲渡を使っても、リアスの胸を元には戻せない。おっぱい力だとか乳力とかを力としてカウントできれば可能性はあったのだが、世の中そんなに都合よくできていない。例えヴァーリに対抗して周囲のすべてを倍にするブーストディメンション的な力を編み出そうにも、開発、制御にそれなりの時間を必要とするだろう。その間も、リアスの胸は成長する。完璧に制御して胸を倍にしても、それは元の大きさではない。朱乃のように絶妙なバランスで保たれていればいいが、大きすぎる胸は大なり小なり不快感を生む。 

 

 つまり。一誠が好きだったリアス・グレモリーの胸は、二度とバランスがとれた元の状態には戻らない。あの胸は、帰ってこない。ぜ っ た い に か え っ て こ な い。

 

「ヴァーリ……」

 

 一誠から出る声は恐ろしく低い。体から溢れるプレッシャーは、ヴァーリを一歩分下がらせた。通常なら間違いなくおきない状況、ありえない怒り。普通ならありえないからこそ、その怒りの限度は計り知れない。思いが力を引き出す神器の特性は今、過剰なほどのドラゴンの力を一誠に与えている。実力差がありすぎた両者――しかし今この瞬間、狩るものと狩られるものが逆転した。

 

「ヴァァァァァァリイィィィィィィィィ!!!!!!!!!!」

 

 それは正しく、咆哮と共に飛び立つドラゴンだった。背中のブースターから魔力を出し、瞬時加速。圧倒的なスピードはヴァーリの反応を超え、あっさりと殴り飛ばす。空中で体制を整えたヴァーリの前には、既に一誠の姿がある。ただ単純に、速さで追いついただけだった。続けて殴る。殴る。殴る殴る殴る。左手のアスカロンには既に譲渡が完了しており、一発だけでも大ダメージのそれを、ただただ連打する。殺してしまうかもなんて、今の一誠には無い。あるのは、純粋な怒り。こいつは許せないという固い意志。

 

「ヴァーリィィィィ!!お前はいい奴だってさっき少し分かった!お前の境遇も凄く辛かっただろうさ!だけどなぁ!お前はよりによって、部長のおっぱいを半分にした!それは神でもしてはいけない行いなんだよ!揉み足りなかった!吸ってもいなかった!挟んでもいなかった!それを!それをぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「ごほっ!がふっ!ぐおおおおおおおおおっっ!?」

 

 締めと言わんばかりに、思い切り地面に叩きつける。すでに鎧は原型をとどめておらず、あちこちが破壊され、私服が見えている場所もある。ヴァーリは起き上がろうとするが、すぐに全身から力が抜けてままならない。視界はぼやけ、何も見えていないと言ってもいい。その間にも一誠は追撃の構えを見せている。このまま追撃を受ければヴァーリは確実に死ぬだろう。ヴァーリを死なすことを許さないアザゼルは咄嗟に一誠を止めようとするが、その前にヴァーリの後ろの空間が避け、数人がそこから姿を現した。

 

「ヴァーリ、迎えに……おい、どうした!?」

 

 古代中国のような鎧を身に纏ったノリの軽そうな男が、目の色を変えてヴァーリに駆け寄った。その他にも、紳士的な恰好をした青年、着物を着崩した美女、魔女のような恰好をした少女が追従する。

 

「黒歌、ルフェイ!早くヴァーリの治療をしろ!」

 

「分かってるわよ!」

 

「ヴァーリ様、しっかり!」

 

 女性二人が応急処置をしている間、男組はアザゼルを除いた敵を睨み付ける。親愛なる者を傷つけられたことに対しての怒り。アザゼルはやはりこうなったと思い、紳士の青年に話しかけた。

 

「アーサー。ヴァーリを傷つけられて怒る気持ちは分かるが落ち着け。殺意に反応して赤龍帝がまた暴れたら、今度こそヴァーリが死んじまう」

 

「しかし怒りを抑えられないことも分かっているはずですよ、総督アザゼル。……赤龍帝、ヴァーリはこの会談、できるだけ双方の傷が少ないように戦うと言っていました。好戦的でないことを良いことに一方的攻撃したのですか?だとすれば我々ヴァーリチーム、あなたに苦痛と絶望を与えてから殺すと約束しましょう」  

 

 

 アーサーと言われた青年は目を鋭くし、手に持っている剣の切っ先を一誠に向ける。一誠は若干気が済んだのか戦意を少し下げながら、大儀はこちらにあると言わんばかりに堂々と声を上げる

 

「そいつは、ヴァーリはなぁ!リアス・グレモリーのおっぱいを半分にする大罪を犯したんだよ!しかも部長が庇わなきゃアーシアのおっぱいが半分になってた!許せるはずがあるか!というか仲間にそんなに大きなおっぱいを持ったお姉さんがいるのに、誰かの胸を半分にしようとしたのか!?大きなおっぱいの魅力が分からないとか、お前もしかしてホモなのか!?」

 

 叫ぶ一誠に対してアーサーはさらに目を鋭くする。視線だけで殺すを体現するかのように、その目には濃密な殺意が込められていた。

 

「胸を理由に殺す直前まで攻撃するとは、あなたは少し性に狂っているようだ。そちらとしては立派な理由のつもりのようですが……こちらとしては尚更怒りが沸いてきますね。ヴァーリは偶にふざけることがありますが、今回は偶々それだっただけの話でしょう。――ああそういえば、赤龍帝は目的の為に絶対必要だから殺すなとヴァーリに言われてました。命拾いしましたね?思い出さなければ怒りの限界を迎えて殺してましたよ、まったく」

 

 半分吐き捨てるようにいうと、アーサーは振り返る。応急処置を受けてヴァーリはだいぶ回復したようだ。限界を超えたのか眠りについており、チーム一同安心した表情を浮かべている。

 

「さて、ここにはもう用はありません。総督アザゼル、今度ヴァーリは礼をするために貴方の元を訪れることでしょう。その時は、一人の父親として話していただけるとヴァーリも喜ぶでしょう。よろしくお願いします。……黒歌、妹さんと話すことは?」

 

「今はヴァーリ優先。近々その機会があるし、その時でいいにゃん」

 

「そうですか。それでは皆様、ごきげんよう。……赤龍帝、あなたには改めて挨拶をしたいものですね」

 

 そう言って、彼等は姿を消した。一誠も急激なパワーアップに耐えれなくなり、鎧を解除する。リアスの胸をもう一度見る。やはりない。あの胸で、リアスの胸であんなことやこんなことをしたかった。急激な虚無感に襲われ、静かに泣く一誠。そんな一誠を、眷属達は苦笑いをしながら見ていた。因みにドライグはパワーアップの理由と実力差を跳ね除け白に大ダメージを与えた嬉しさで、泣きながら笑っていた。

 

「ヴァーリ……」

 

「黒歌姉様……」

 

 アザゼルと子猫の呟く声が、静かに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、もしもの物語。胸が半分になったリアス・グレモリー。半分になった胸で、一誠は禁手化に至れるのか。宿主の仲が最悪になった二天龍が和解し、ドライグはリゼヴィム突破の鍵の透過を取り戻せるか。そもそも一誠は原作通りの進化ができるのか。ヴァーリと一誠は和解できるのか。

 

俺たちの戦いはこれからだ!

 




原作と違う点は


・ヴァーリチームとの親密度増加

・アザゼルの腕が無事。ヴァーリの態度が違ったため、保護者力アップ。

・リアスの胸が実際に半分になった

こんな感じですかね。もし反響があったら続けるかもしれません。駄文を読んでいただきありがとうございました。 

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