そんな作者が描く、ワートリとヒロアカのクロスオーバー小説です。
えーっと、それはさておき。
第九話、お楽しみください!どうぞ!
第九話
B級ランク戦。
B級隊員が大体4人ほどの部隊を組み、そのチーム戦を行う。
同じB級でも、上位、中位、下位とあり、上であるほどもちろん強い。
部隊を組むにあたり、オペレーターが必要になる。これは絶対だ。
もし僕が、天珠ちゃんと優星を誘っても、それだけでは部隊を組む資格がないのだ。
オペレーターは、チーム戦でかなり重要になってくる。
だから、全く知らない人にやってもらうのは気が引ける。
僕にはその当てがない。
だから、部隊を組むのをためらっている。
一方で、僕ら三人はそれぞれ狙撃手、攻撃手、射手で、遠・中・近距離がそろっている。
だから、どんな隊と戦っても、そこそこやれる自信はある。
しかも現在、優星は出水さんの指導を受けている。
このまま強くなっていってくれれば...!と思ってしまうのは必然だろう。
とにかく、B級隊員である以上は部隊を組む必要があるわけだから、一回確認しておく必要がある。
僕ら三人で部隊を組む気が、天珠ちゃんと優星にあるのかどうか、を。
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声のしたほうを向くと、天珠ちゃんが高3くらいの女の人と一緒にいた。
天珠ちゃんは僕のところへ歩いてくる。
「ソウくん!どうしてここに?」
「いや、少しね。」
そう言いながら、優星のいるほうを指さす。
優星は今も、出水さんに手ほどきを受けているところだ。
天珠ちゃんもそれを見て、少し驚きを浮かべた後、うんうんとうなずいた。
「ユウくん、頑張ってるね。」
「そうだね。優星には、ぜひ強くなってもらわないと。」
「なんでソウくんがそんなこと?」
「いや、こっちの話。それはそうと、あの人は?」
と、天珠ちゃんと一緒にいた女の人を指しながら聞く。
「ん?あーっ、忘れてた!マリちゃ~ん、ちょっとこっち来て~!」
と、手招きをする。
マリちゃんと呼ばれたその人は、髪が長く背は僕より少し低いくらい。眼鏡をかけている。
「天珠~、久々に会ったのにすぐに放り出して。何様のつもり?」
「ごめんごめん。あ、ソウくん、この人はマリちゃん。私の従姉で、高3のお姉さんなんですよ!」
「コラコラ。紹介をあだ名でしてどうするよ、まったく...。えっと、ソウくん?私は平尾麻梨菜。」
「あっ、えっと、僕は人見操志って言います。」
「何か、天珠がいろいろ迷惑かけてるみたいだね。」
「ちょっと~、マリちゃん?私は迷惑なんてかけてないよーっ。」
仲が良いみたいだ。
僕は、いとことはあまり会わないし、こんなに話せないだろうな、きっと。
それよりも、
「天珠ちゃんは今日はどうしてここに来たの?」
もしかして、麻梨菜さんも隊員で練習をしようと誘われたんだろうか。
そんなことを思っていると、
「そう、そのことなんだけど。・・・あのさ、B級に昇格したけど、部隊は組んでなかったじゃん?」
B級の部隊。確かに組んでないけど、それがどういう...
「部隊、組みましょう!ユウくんも入れて、三人で!」
!!!
組もうって言おうと思ってたのに、先越されちゃったな。
「元々自分としてもそのつもりだったけど、急にどうして?」
「そ・れ・は...」
「それは?」
と、天珠ちゃんが唐突に麻梨菜さんの腰をつかんで、前に出してきた。
「マリちゃんが、オペレーターだったからでーっす!!」
一瞬の硬直。
「え??」
「ついさっきマリちゃんから聞いて知ったんですけど、マリちゃんオペレーターだ。って。」
立て続けに話す天珠ちゃん。
「だからオペレーターしてもらえれば、部隊も組みやすいかな。って。」
唐突すぎる提案に、僕の頭は混乱するばかり。
「麻梨菜さん?本当にやってくれるんですか?」
とりあえず出てきた言葉はそれだけだ。
麻梨菜さんは、天珠ちゃんのほうをちらりと見た後、
「まあ、天珠の頼みだし。従姉として、無視もできないから。」
「でも、前いた部隊は...?」
「それについては大丈夫。最近解散しちゃったから。私が元いた部隊。」
嬉しい。嬉しい。
まさか、オペレーターがこういう形で僕たちのもとに来てくれるなんて...!!
「ね?ソウくん?部隊組みましょう?」
「・・・そうだね!少しでも知ってる人がオペレーターやってくれるのはありがたいし!組もう、部隊!」
こうして、B級部隊、人見隊結成!!!!
あ、もちろん、優星も入るって言ってくれました。
一週間後にはB級ランク戦初戦だというある日。
少し前からちょっと気になっていることがあった僕は、天珠ちゃんに1つの質問をした。
それは、
『どうしてボーダーに入ったの?』だ。
天珠ちゃんは、3年ほど前の大規模侵攻がかかわっていると言った。
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その日。
私の両親は仕事で家にいなかった。
4つ年下の弟と二人で家にいるときに、突然あたりが騒がしくなった。
家から出ると、トリオン兵がたくさんいた。
弟は泣き出してしまい、私も泣きたくなったけど、なんとか我慢して、とにかく避難した。
その途中、事件は起こった。
私が少し自分のことを考えすぎていたから。
気付かなかった。
弟が、いなくなっていることに。
弟を探そうとしたその時。
私の目の前に数体のトリオン兵がいるのに気が付いた。
もう終わった。と思った。
でも違った。
ボーダーの人たちが現れ、瞬く間にトリオン兵を殲滅させた。
私でも知っていたその人たちは、嵐山隊。
腰が抜けて、動けなくなっていた私を、安全なところまで送り届けてくれた。
感謝。憧憬。
私の心は、そういう感情で埋め尽くされていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「それから、弟の件も、連れさられたんだったらボーダーに入れば取り返しにも行けると知って、それで、決めたんです。ボーダーに入って、絶対に弟を取り返しに行くんだ、って。」
「「・・・・・・」」
「嵐山隊の皆さんには、すごくご恩があるので、それも返せたらいいな、って思ってるんですけど。」
「「・・・・・・」」
「それともう一人、大規模侵攻のときにあった人ですごく感謝してる人がいるんです。」
「「・・・・・・」」
「安全地帯に送り届けられた後、弟のことを思い出して泣いちゃってた時、中学生くらいの男子が私を慰めてくれたんです。」
「・・・」 「・・!!」
中学生くらいの男子?安全地帯で泣いてた?
どこか引っかかる。
「とはいっても、その男の子は名前も知らないので感謝の言葉を伝えることはできないんですけどね。」
「「・・・・・・」」
「って、こんな暗い話しちゃってごめんなさい。とにかく私は、弟を取り戻すために、これからもっともっと頑張りますから!」
そう言って、話を終わらせる天珠ちゃん。
少し気になるところがあったけど、掘り返すのも野暮だし、今はやめておこう。
それから、僕ら人見隊はボーダー内で一躍有名になった。
デビュー戦を圧倒的な勝利で飾り、その後も破竹の勢いで連勝。
人見隊は、皆の注目の的となり、また、気が付けばB級中位となっていた。
「では、スピード出世を祝して、」
「「「「カンパーイ!!!!」」」」
僕ら人見隊の4人は、麻梨菜さんの父が経営している和食屋で、祝賀会を開いている。
B級中位。
この速さでの出世は、皆に誇れるものだと思う。
天珠ちゃんのエピソードを聞いてから、僕らの間の結束がより深まったように思える。
このまま勝ち続けられるとよいのだが。
中位に上がった僕らの次の相手は、ガールズチームの那須隊と、
あの渚ちゃんがいる柿崎隊だ。
苦戦を強いられるだろうと思う。
特に、渚ちゃんのSE『視覚凝縮』。
はっきり言おう。
ムリゲーだ。
僕は、『洗脳』を使わないようにしている以上、勝てないのではないのだろうかと思う。
「・・・『洗脳』、次戦だけ解禁...。」
やっぱだめだ。使いたくない。
「どうしたんすか~、操志くん?」
「ううん、大丈夫。自分の問題だから。」
「平気っすよ。だって...俺がいるんすから!!!」
確かにそれは一理ある。
出水さんの手ほどきを受けた優星は、テクニックだけでいえばもう彼に並ぶほどのものがある。
実際、これまでの試合も、優星が点を稼いできている。
「そうだな。お前がいるんだったな。次の試合も期待してるぞ、エース!」
「任せてください!」
気にしてもしょうがない。
とにかく今は、細かいことは忘れて喜ぼう!!
やったぜ、B級中位昇格!
これからも、頑張っていくぞ!
これにて第九話は終わり。
新キャラ、平尾麻梨菜(ひらおまりな)です。
唐突な新キャラのぶっこみ、ご容赦ください。
これ以上はオリキャラはもう出てこないと思います。多分。
あくまで今の計画ですので、気が変わったら...分かりません。
第一章終了後、麻梨菜ちゃんのプロフィールや、各オリキャラのBBF参照能力値等を掲載する予定です。待っててください。
さて、次話はランク戦。と言いたいところですが、そうはいかなさそうです。
どうなるかは、次の更新で確認してください!w
それと次話は、天珠ちゃん目線で描く予定です。
天珠ちゃんの操志への言葉遣いが固まっていないのが懸念材料ですね。
どういう口調で会話させるのがいいと思いますか?コメント待ってます!
後書きもこのあたりで締めようと思います。
感想等、お待ちしています!
読んでいただき、ありがとうございました~!!