ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
外から雄叫びが聞こえてくる。
クリークが部下にオーナーさんから貰った食糧を分け与えたのだろう、このレストランを奪う気満々である。
だけど妙だ、さっきから俺の聞き感知センサーが鳴りまくってる。
当たって欲しくない予想がドンドン湧き出てその中で一番あり得る選択しは………。
その時だった、クリークの巨大なガレオン船が真っ二つに切れた。
「「「「「「「「「「!!!??何が起きた!!!????」」」」」」」」」」
船内どころかクリーク達ですら驚き、絶叫している中で俺はついさっき考えていた予想に頭を痛めた。
やはり俺の危機感地センサーは間違ってなかった。
あの男は昔の世代から海賊をやっていた、当然あの人の事を知ってるはずだ。
俺を見つけると関係性にきっと気づくはず、何とか目に入らぬ内に逃げ出す必要がある。
「まずい、表の船にナミもヨサクとジョニーも乗ったままだ!」
「もう、手遅れかも知れないぞ」
「錨を上げろ!船ごと持っていかれちまうぞ!!」
ゾロとウソップ、オーナーさんの怒鳴り声で思考から現実へと戻ってきた。
あの男から逃げるにせよ船が無くなったら大変だ。
巨大なガレオン船が真っ二つに斬れて沈むんだ、周りの船が巻き込まれない訳がない。
俺はルフィ、ゾロ、ウソップに続いてレストランの甲板に出た。
「「アニキ~~~!!!」」
そこにいたのは海に浮かんでるヨサクとジョニーだけだった。
「船は!?船がないぞ!!?ナミはどうした?」
ゾロが代表で聞く。
まさかもう、手遅れだったか!?
「それが、すみません。ここにはもう、居ないんです。ナミの姉貴は宝を全部持って逃げちゃいました!!」
「「「「な、何だとおぉぉぉぉぉ!!??」」」」
四人の声が重なって響く。
そういえばナミの奴、仲間になるとは言っていなかったよな。
手を組むって言っておいて、搾り取るだけ取ってこっちが危なくなったら全財産ごと持って逃げる。
海賊相手には何をしたって良い、か。
舐められたもんだ。
やっと苦労して手に入れた船を簡単に盗まれてたまるか!
あの船には俺のコップやコーヒー、ミルクにその他航海に必要な荷物が積んであるんだぞ、絶対に返してもらわなければならない。
幸い、お金類は何時も持ち歩いているから助かったが、どうやってナミに追いつこうか?
「待て、まだ船が見えるぞ」
ルフィが言った言葉を聞き俺達も水平線を見る。
薄っすらとだが確かに見えた、俺達の船ゴーイング・メリー号は。
今すぐにでも取り返しに行きたい、あの男から逃げる為にも。