そして救われない哀れな道化師は、今日も演じながら滑稽なまでに笑う。
全ては大切な〝彼女〟の為に。
書いて見たら何かホラー見たいな仕上がりになってしまいました。
試し読みした自分も怖気が走りました。
正直言って怖かったです。
今回は短編で書きましたが、御要望があれば連載版を書いてみようかと思います。
御感想お待ちしております。
由比ヶ浜結衣は自立を知らない子だった。
由比ヶ浜結衣には幼馴染がいた、名前は若宮桜花、由比ヶ浜からはワカミンと呼ばれる少女である。
彼女は優しい嘘つきだった。自分の大切な物の為なら嘘すら付く、そんな子だった。
彼女が最初についた嘘は、団地で共に育てていた猫が居なくなった時だ。
猫は死期を悟と人目のつかない場所で死ぬ……偶然にもそんな話を耳にした事があった彼女は自身の家のぬいぐるみを一つ庭に埋めた。
「ごめんね……ごめんね」
そして結衣を悲しませたくなかったからと、
その後は結衣と二人して、ぬいぐるみを埋めた場所でないた。
「……ねぇワカミン」
「何?」
「ワカミンは私の前から居なくならないよね」
「もちろんだよ、僕は自分に何かあったとしても結衣に必ず連絡するよ!」
若宮は笑顔でそう言った、その時から若宮は結衣の
その後、は結衣の行く小学校、中学校と偶然にも重なり、彼女の道化も磨きがかかった。
結衣が悲しめば真っ先に寄り添った。
結衣が困ってたり悩んでいたら真っ先に気付いて行動した。
結衣が所属したグループにハブられ、苛められ結衣ればあまんじて受けた。
逆に結衣がハブられた時は身を呈してかばった。
結衣の為なら悪役すら演じきった。
時には結衣の側で家庭教師もした。
高校に入学の初日に由比ヶ浜が犬を飼った時には自分のように二人して喜んだ。
全ては結衣の為に、結衣に笑っていて欲しいが為に、若宮はまさに滑稽なまでに何処までも結衣の
だから入学の日に結衣のペットが、車に轢かれそうな時にも身を呈してかばった。
全ては結衣を悲しませない為に。
「ごめんなさい!」
「大丈夫だよ結衣」
若宮は何処までも結衣の
「それに……私はこういう時はありがとうって言ってもらいたいな?」
「うん……そうだね、ありがとう!」
若宮は結衣の為なら自分すら殺す。
「あっあの」
例え結衣が自分を利用することになっても、彼女は笑う。
「サブレとワカミンを助けてくれてありがとう……」
全ては結衣の為に。
「あっ私は由比ヶ浜結衣って言うのそれでこのこはワカミン! 私の大切な
彼女の為に今度は彼女の
「こんにちは、僕は若宮桜花です! 気軽に若宮さんって呼んでくれたまえ」
ああ……何て。
滑稽なことだろう。