英雄と恋する少女の魔法学園 作:土人勇谷
暇なんで一日一本投稿が続くと思います。
それでは第3話どうぞ。
街に出かける服装は、拳助は空戦魔道士のカナタ・エイジみたいな感じで、
フュル用の服をまだ買っていないので今は、俺のコートとズボンを貸している状態だ。コートはともかくズボンがぶかぶかであるき辛そうだ。
街に入ったらすぐ服屋に行こう。そう決心した。
あまり不自由はさせたく無い。
拳助side
「ごめんね。女用の服が無くて。」
「気にしなくて良いですよ。あったかいですし。」
ちなみに今は11月後半バリバリ寒いはずだが、本当にフュルは優しいなって思う。
屋敷から歩いて30分くらいで街についた。
「服屋に行こうか。」
「はい、わかりました。」
そして着いたのは女用の服屋でかなり高級な、店です。
「えっ、ここって…?」
「えっ、ここの服は嫌?」
「いえ、そうではなく…買うのって私の服なんですか?」
「当たり前だろ。俺のだと思ってたの?」
「はい…でもここってかなり高そうじゃないですか?」
「あぁ、気にしないで。お金はかなり稼いでいて困らないから。」
「でも……」
「いいよ。それにフュルは可愛いからそれ相応の服を着ないと。」
「かっ、可愛い!?」(えっ、お世辞かな?でも嬉しいなぁ〜)
フュルの顔は、かなり赤くなっている。どうしたんだろ。
「取り敢えず、気になる服全部取ってきて。」
「あっ、あの〜。私こうゆうところで買い物した事無くて…。拳助様が選んでくれた方がいいと思います。」
(そのほうが拳助さんに可愛いって言ってもらえるかも)
「ん〜、そうだなぁ。俺も女用の服はわからないから…あの〜すいませーん」
(店員さんに選んでもらおっかな。)
「いかがなされましたか?」
「この子に似合う服を選んで欲しいんですけど〜」
「かしこまりました。では私が選んだものを試着して頂いて気に入ったものにしてはいかがでしょう?」
そう言うと店員さんはフュルに聞こえない声で「多分可愛いって言って欲しいんですよ。」と言って服を探しに行った。
「これはどうでしょう?」
店員さんがカーテンを開けると恥ずかしそうにして、紺色のコートに膝上くらいの灰色の、スカートを着たフュルがいた。
(なんだろう。目の前に天使がいるよ。)
「どっ、どうですか?うぅ〜。(恥ずかしいよぉ〜。)」
「すごく可愛いよ。これください。」
「かしこまりました。」
「あっ後、部屋着を2着くらいと他の服も5種類くらいください。」
「かしこまりました。」
「フュルは、他に欲しいものある?」
「あの〜、あそこにあるマフラーが欲しいです。」
そうやってフュルが指差したのは、赤と黒のチェックのマフラーだった。
「じゃあ、あれもください。」
そうすると、フュルが店員さんに何か話していた。内容はわからないが。
フュルの帰りの服装は一番最初に試着していた服装にマフラーている。
気になったことがあったので聞いてみる。
「なんでマフラーそんなに長いんだ?」
フュルのマフラーは三重くらいに巻いているのに余った部分が膝くらいまで垂れている。そうするとフュルは顔を真っ赤にして
「2人で巻きたいからです。………ダメですか?」
涙目プラス上目遣いしてくるので
「ダメなわけないじゃ無いか。」
一緒に巻こうとしたその時
「オイガキ、そこの女と金目のもの全部置いて帰れ。」
マニュアル通りのチンピラがやってきた。2人組でどちらもスキンヘッドの
マッチョだ。こいつらのせいでフュルが怯えていい雰囲気が台無しだ。
「調子にのるなよカスが。お前らのせいでフュルが怯えちまったじゃねぇか。
半殺しくらいしないとな。5秒目をつぶっていてくれ。」
フュルは涙目で「はっ、はい。」と言って目をつぶった。
そして次の瞬間、拳助は右の男の腹を殴った。ただ腹を1発殴っただけで
男は血ヘドを吐き地面でうめいている。
そしてもう1人も腹にパンチを入れて、男2人の両腕をへし折っておいた。
これまでにかかった時間3秒、残りの2秒で2人を遠くに投げて
視界から消した。
「フュル、もういいよ。」
「えっ、あの人達は?」
「僕、かなり強いから追い払ったよ。さぁ、泣き止んで。」
そしてフュルは最高の笑顔で「ありがとうございます。」と言った。
そのあとは家に帰って買ったものをある程度整理してご飯を食べて風呂に
入って寝た。
はい。いかがだったでしょうか?第3話。
楽しんでいただけたなら良かったです。
ちなみにフュルスティンというフュルの名前の由来はドイツ語で姫と言う意味です。それでは次回もよろしくお願いします。