ドッペルゲンガーを極めた男   作:真っ黒赤目

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どうも、真っ黒です!今回初めて投稿するので些か緊張しております(真顔)
拙い文章で恐縮ですが見ていただければ嬉しいです、それではどうぞ!


現実

ユグドラシル、それは数多のプレイヤーが熱狂したフルダイブ型オンラインRPG、その広大なマップと限りなく広い自由度が人気の秘訣だった。そんなユグドラシルも、遂に終わりの時を迎えようとしていた。

 

「今日がユグドラシル最後の日ですし、折角だから最後まで残っていきませんか…」

 

そんな言葉は誰も居なくなった円卓の間に染み入るように消えていった。ギルド長たるモモンガは、このナザリック地下大墳墓をギルドメンバーが次々と引退していく中で、1人で支えてきた死の支配者だ。

 

遂に最後の来訪者と【思われる】ヘロヘロがログアウトし、少しの間、円卓を見つめ、憤慨、後に我に帰り、ギルドの総力をあげて作ったスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを持って円卓の間を出ていった。その後ろ姿は支配者とは言えず、むしろ落ち込んだ子供のように小さく見えた。

 

そんな姿を見ていた【椅子】は、内心ほくそ笑んだ

 

「楽しかったんだ、本当に、楽しかったんだ…」

 

病人が最後の時を迎えるように、モモンガは玉座に座り、ゆっくりと視界を閉じていった

 

しかしサーバーが落ちる午前0時を過ぎてもログアウトしなかった

 

「どういうことだ!?」

 

無理もない、覚悟が決まっていた所に「君、まだ死なないよ?」とか言われた感じである。運営の手違いであっても、これは許しがたい事であった

 

「「モモンガ様?」」

 

「ん?んん!?」

 

NPCの表情が動いている?いや、口も動いている?じゃなくて!なんでアルベドが【2人】いるんだ!?

 

「ま、待てアルベド!何故2人いるんだ!?」

 

「「え?なっ!?」」

 

動き、言葉、表情、何もかも同じである。鏡に映った自分を見ているようで気味が悪い。だがふとモモンガは思い出した。そういえばこんな風に相手を真似しておちょくってくる厄介者がギルドに居たことを

 

「…もしかして、ゲンガーさんですか?」

 

「あ、バレちゃいました?流石に知ってる人には二度も通用しないかぁ」

 

さっきまでの2人目のアルベドは何処へやら、いつの間にかそこには黒に赤のラインが入った禍々しい甲冑を着込んだ戦士が立っていた。

 

彼の名前はゲンガー、かつてモモンガ達と共にアインズ・ウール・ゴウンの名を広め、敵対プレイヤーを恐怖に陥れた一人である。種族はドッペルゲンガー、種族レベルにかなり割り振っているのであらゆる人や物に変身できるトンデモ能力を持っている。勿論人や物が持つ能力も【そのまま】である

 

「って、いるならいるって言ってくださいよ!」

 

「いや、声かけるタイミング逃してしまったのもあるし、椅子に化けてモモンガさんのショボくれた背中を眺めるのも楽しかったし」

 

「アンタ本当にいい性格してますよ!」

 

「いやぁ、それほどでも」

 

「誉めてないっ!」

 

そう、このドッペルゲンガーはこうして人をからかう事に生き甲斐を感じるド畜生腐れ異形種なのだ、悪戯好き、るし★ふぁーや、悪の道を行くウルベルトですら手玉にとったこの超絶問題児野郎がこの場に現れた時点でこれからの話が大きくねじ曲がる事をモモンガはかなり早い段階で予見した

 

周囲で困惑する従者を置いて

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