いつものような眩しい日光を浴び僕は彼女が外に出るのを待っていた。
 「優兄さんごめんなさい。遅くなってしまって。」
 「大丈夫だよ。忘れ物はしてない?」
 持ち物を忘れていないか心配で妹の大越日向に確認をとった。
当たり前の事だ。妹が荷物を忘れていては学校の先生方に迷惑になってしまう。
 「大丈夫ですよ。ちゃんと持ってます。もう、優兄さんはいつまでも私を子供だと思って」
 「ごめんよ。心配で思わず聞いてしまったよ」
 「もぅ、」そう彼女は言いながら口元に手を当てて笑った。それが彼女の最後の笑顔になるとは僕は知らずに当たり前のように笑いかけた。これから僕はもう、彼女のために笑うことが出来なくなるというのに。
 
  ・・・・・・・・・・・・
 
 僕は彼女との会話を終えた後自分の通っている高校に向かうことにした。
 『ブーブーブーブー』携帯電話のバイブレーションが鳴り携帯を取り出した。宛名は非通知と書いてあり不安を覚えながらも出ることにした
 「もしもし。どちら様でしょうか?」
 『急なお電話申し訳ありません。こちら〇〇病院の山岸ともうします。大越様でお間違いないでしょうか?』
 病院から?どうして?なにかあったのか?一応本人確認もちゃんと僕の名前だし間違い電話ではないのかな?
 「はい。そうです。どうかされましたか?」
 『そのですね・・・落ち着いて聞いてください妹さんが交通事故でお亡くなりになりました。トレーラーの運転ミスで妹さんに突っ込みまして。・・・即死だったようです。』
 「・・嘘・・・ですよね。」
 『残念ながら・・・悲しいですが事実でございます。』
 ・・・はは。このお医者さまはなんてつまらない冗談を言うんだろ・・・・・・ほんとに・・・つまらないな。
 『一応ご遺体の本人確認のほうをして頂きたいので来て頂けますか?』
 「・・・・・・・・・はい。」
 僕はこれが間違いで僕の妹はまだ生きていることを願ってそう答えたのだった。だが、その思いは届きはしない事をどこかで覚悟していた。
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