バーサーカーしかいねえ!   作:安珍

10 / 15
前回のFGO!

助けて





第十話「その後彼の行方を知る者は誰もいない」

 

マシュ・キリエライトの朝は早い。

早朝五時に起き始め、ささっと身嗜みを整えてすぐさま食堂へと足を運ぶ。

 

カルデアメモ①:マシュは藤丸立香や茨木童子へのおやつのために昨日から仕込みを始め朝に仕上げる。

 

『お菓子作りは大変ですか?』

 

「えっと……これについて触れてはーーあぁ、ダメですか。いえ、そうでもありませんよ。先輩も茨木さんもカルデアの職員さん達も美味しいって言ってくれますので、今は作るのがとても楽しいです」

 

そう彼女は笑顔で朗らかに言った。我々は微笑ましく思いつつも彼女の後をついていく。

 

カルデアメモ②:カルデア職員達は四時起きで特異点の目下調査中ですが、廊下まで怨嗟の声が響いていますが無視して結構です。慣れています。

 

彼女がキッチンへ向かうと、そこには既に先客の姿がーー

 

「ここをこうして……ここで必殺! 隠し味の愛情(ハバネロ)であるのだな! これでご主人もイチコロだ」

「なるほど、ちょっとした刺激味で意識をーーあぁ、おはようございます。マシュさん」

「お、おはようございます。清姫さん、キャットさん」

「うむ、おはようなのだな!」

 

タマモキャットさんと清姫さんが料理教室を行なっていた。

 

カルデアメモ③:最近の食堂では花嫁修行が行われている。

 

「む、それは」

「ダメですよキャットさん、ますたぁから触れないよう言われていますよ」

「うむ、であるがそう言われると触れたくなるのが猫の心情というもの。我々は先に向こうに行っておいてやろう。吾輩の我慢が効いているうちにな。うずうず」

「あ、ありがとうございます」

「では、頑張ってくださいね。マシュさん」

 

そう言ってキャットさんと清姫さんは後片付けを終え食堂から去っていった。

しかしスタッフは見ている。キャットさんが最後、『ご主人用』と書かれた料理を持ってこちらを一度振り向きニヤけたのを。

マシュさんには見せずカメラだけに表情を出す。流石である。

 

カルデアメモ④:気遣いはするが遠慮はしないサーヴァント達。

 

マシュさんは手際よくおやつの仕上げに入る。

今日のおやつは何かな?

 

「今日はプリンと生クリーム、さくらんぼを掛け合わせたプリンア・ラ・モードを。プリンは昨日のうちにカスタードと一緒に冷やしておいたので、後はこれに飾り付けをして冷蔵庫に入れておきます」

 

そう言って彼女は作業に移った。

出来栄えのいいデザートはスタッフの目にも美しく感じ自然と涎が出る。

今日のお昼がとても楽しみだ。スタッフはカメラを置いて手伝いを申し出た。

 

カルデアメモ⑤:デザートはカルデアの人数分作るので量が多い。

 

デザートの支度が終わり、彼女は私室に戻る。と思いきや、違うところへ行くようだ。

 

『どこに行かれるのですか?』

 

「先輩のお部屋です。もう七時なので起こしてあげないと」

 

マシュはカルデア唯一のマスターであり彼女の慕っている人物、藤丸立香の世話を積極的に行なっている。我々スタッフ一同も彼女らの関係をいつも微笑ましく眺めているのだ。

ん、何か忘れているような。

 

「先輩、おはようございーー」

「辛っ! 重っ! うまっ!!」

「にゃっふっふーご主人。そんなに急がずともその料理は逃げぬぞ。遅かったらキャットが横取りするかもしれぬがな」

「ふふふ、お水はいかがですか? ますたぁ」

 

そこには先ほどサーヴァント二人が作っていた料理を、懸命に汗を流しながら食べている藤丸立香の姿があった。

失念していた。キャットの思わせぶりを見ていたはずであったのに。

 

カルデアメモ⑥:いつも修羅場は唐突に。

 

『マシュさん大丈夫ですか?』

 

「もう、清姫さんにキャットさん! 朝からそんな重いものを食べさせては先輩の胃がもたれてしまいます! 今日の予定は種火狩りなのにそれでは先輩の体調が危ないです!」

「ふっふー、そこは抜かりがないのだマシュよ。ちゃーんとその為のサラダも用意してある。良妻とはこういう気配りも大切であるぞ!」

「なるほど……! 夫の体調面も気遣う、勉強になります」

 

修羅場は……にはならなかったが、カオスな状況である。

 

カルデアメモ⑦:前振りなどない。

 

「マシュ、おはよう」

「はい先輩、おはようございます。今日も頑張りましょう」

「あぁ、頼りにしてる。っとこれ食べたら支度するよ」

「ますたぁ、こちらお召し物です。洗濯しておきましたよ」

「ありがとう清姫」

「ご主人、こちら新しいパンツだ。ちゃんとキャットが洗濯しておいたぞ」

「その情報はいらなかったかなキャット」

 

カルデアメモ⑧:お世話係は多すぎる。

 

『そういえば……まだ茨木さんを見ていませんね。寝ているのでしょうか?』

 

「あれ、そういえば昨日一緒にゲームしてたけどいつの間にかベッドで寝てたからな。部屋に帰ったのかも」

「…………ますたぁ、その掛け布団、捲ってもらってもいいですか?」

「ん? あぁーーえ」

 

藤丸立香が布団を捲ると、そこには丸くなって寝ている茨木童子の姿が。

 

カルデアメモ⑨:知らなかったのか? 修羅場からは逃れられない。

 

「ますたぁ……」

「にゃっふっふー、ご主人……」

「先輩……」

 

「いや! これは違う! あの時ほとんど徹夜だったから記憶がなくて」

 

「やっちゃってください清姫さん」

「ペロ! これは嘘の味なのだな!」

「えぇ、ではますたぁ、お覚悟をーー」

 

「え、ちょっ待っ!」

 

 

カルデアメモ⑩:デザートは美味しかったです。

 




エルドラドのバーサーカーの筋肉めっちゃエロいんだけどこれが恋なの……?(キュン

案の定アンケートは運営に怒られましたけど私は元気です。
ハーメルン運営、読者の皆様には多大なご迷惑をおかけしましたことをここにお詫びします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。