バーサーカーしかいねえ!   作:安珍

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前回のFGO!

清姫「二番と八番と十番の方が嘘を吐いています」
茨木「おい誰だこいつに人狼教えたの! ちっとも楽しくないぞ!!」




第六話「新・清姫伝説20××」

ぎしっと、ベッドが揺れて目を覚ました。

薄暗い室内に誰かの影が映る。寝ぼけた頭で思考が正常に起動せず、それが誰か分からない。いや、今チラリと見えた角は……。

 

「きよ……ひめ……?」

「はぁい、ますたぁ。あなたの清姫ですよ」

 

ようやく頭が動き始めた。

頬を赤く染め、幼さを伴いながら妖艶に微笑む清姫がそこにいるのだ。

 

「どうしてここに……まだ起きる時間じゃないけど」

「うふふ……少しばかり一人の夜が寂しくなったので。ますたぁもそう思いませんか?」

「……一緒に寝るのはマシュに禁止されてるはずだ」

 

以前一緒に寝た件以来、マスター独占禁止法というものがマシュによって設立された。立香はそれを拒めなかった。理由は彼女がいつもロマンから胃薬を貰っているからである。

 

「えぇ、ですので……こうして夜に這い寄って来た次第。さぁ、安珍様。今宵こそ一緒に……一緒に……」

「……どうかした?」

 

突然清姫は顔を爆発させたかのように真っ赤にさせると、鼻を押さえて部屋の隅にトテテテと移動する。

 

「だ、大丈夫!?」

「み、みひゃいへくらひゃい、まふはぁ……」

「いや見ないでって……あ、あー」

 

見ると清姫は鼻から大量の鼻血を噴出させていた。

そして自前のティッシュを情けなく鼻に詰めている。

 

「うぅ……むひゃひもひょうひゃったのひぇふ……はひはなひひょうひょうぉひゅるひょ、ほうやっひぇはにゃひひゃ……」

「『昔もこうだったのです、はしたない想像をすると、こうやって鼻血が』? あぁそういえばマシュもきよひーが鼻血出したって言ってたっけ……」

 

そういう理由だったのか、と立香は清姫を不憫に思う。状況的には完全に自爆であるが。

とりあえずティッシュとなけなしの鼻血知識を思い出し介抱する。先ほどまでの妖艶な雰囲気はすっかり消え失せ、そこには微笑ましさしかない少女がいた。

 

「昔もってことは……もしかして安珍に夜這いした時もこうだったの?」

「うぅ……はい、お恥ずかしながら……」

 

そりゃ断られるわ。立香は思ったことを寸前で口に出すのを止めた。

 

「しかしその後にもう一度寄ってくれると約束し、私も心の準備を決めていたのに……嘘を吐いてまで来て下さらず……」

 

安珍は清姫の屋敷には寄らず、追いかけて来た清姫に嘘を吐き姿を隠した。

彼女の嘘嫌いはそこからである。愛しい男から騙され、逃げられた憎しみが彼女を伝説と化してしまったのだ。

 

「ますたぁ、ますたぁは私を抱いてくれますか……? こんな不甲斐ない私を、こんな醜い私を……抱きしめてくださりますか?」

「…………それは無理だ、今の君に愛を囁いても、君は俺を許さないと思う」

 

それは、ただの憐れみでしかない。

彼女が求めているのとは全く違う代物だ。

 

「ふふ……そうですわね。あぁ、ますたぁ……私に嘘を吐かないでくれてありがとうございます……」

「でも」

「ふぇ?」

 

立香は清姫の頭を優しく撫でる。

突然のことに驚いた清姫は言葉を失った。

 

「でも、君を慰めることはできると思うんだ」

「ま、ますたぁ……」

 

 

 

 

 

「慰めるってそういう」ブシャッ

「き、きよひーぃぃぃっ!」

 

着物が真っ赤になって再臨したみたいでしたまる




オチが思いつかない時は大体やっつけるんですが、これじゃいけないって思って研究したんですよ。
思いつきませんでした。

きよひーは13歳(数え)の女の子なんです! しかも貴族の娘なんですよ!? 超初心に決まってるじゃないですか! そんな子が夜這いしたらそりゃ興奮して鼻血吹き出しますよ! 相手超絶イケメンですよ!? そして女の子が自分のせいで鼻血吹いてるなんて思ったら普通近づきませんよ!

これが事件の真相だよ。(ロンパ感
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