テイルズオブベルセリア 〜争いを好まぬ者〜   作:スルタン

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今回は短めです


第38話

 

精神的疲労でベルベットが倒れてしまったとほぼ同じころ、聖主の御座で特等対魔士であるシグレとメルキオル、そしてアルトリウスの前にオスカーの姿があった。オスカーはその三人の前で聖寮式の敬礼をしアルトリウスが左手を彼の前にかざす、手のひらから翡翠色の光の玉が現れそれと同時にオスカーの体もそれと同じ色に光る、そしてその背中に翼が描かれた紋章のようなものが浮かび上がる。一瞬だけ浮かびあったあと彼の頭上に陣が現れ体を上から下へと流れるように降りてゆく。それが収まるとアルトリウスが手を下ろし閉じていた眼を開ける

 

「・・・よし。術は適合した」

 

オスカーは敬礼を解く

 

「ありがとうございます。今度こそ、使命を果たしてみせます」

「しっかし、お前ももの好きだなぁ、オスカー」

 

その様子を横で見ていたシグレが顎に手を当てながら口をはさむ

 

「シグレ様に言われたくはありません」

 

霊力を抑えて自身の実力だけで戦っているシグレも十分にもの好きなので人に言えたものではない

 

「アルトリウス様!」

 

その時オスカーの後ろからテレサが走ってくるその様子はかなり慌てているのが見える

 

「下がれ、テレサ。貴様の用は後だ」

 

メルキオルが制するも食下がる事もせずにアルトリウスにオスカーの事について聞き出す

 

「オスカーに“あの術”を実験させるという噂は本当なのですか!」

「事実だ」

 

アルトリウスが抑揚のない声で躊躇なく答える。聞きたくなかった答えにテレサは手で口を抑え驚愕する

 

「あれは、まだ未完成と聞いています。それも・・・」

「そう、術者の命に関わる欠陥が残ってやがる」

 

手を下ろし視線を下げながらもその術に対しての危険性を問おうとしたがシグレが割って入り代わりに答える

 

「理論は完成した。あとは、実戦で制御法と確立せねばならん」

 

恐らくメルキオルが開発中の術式が完成し、それをオスカーが志願したという事は容易に想像がついたであろうテレサが何かに気づき顔を上げる

 

「まさか、あの喰魔にぶつける気では!?」

 

アルトリウス達が何も答えない時点でそれがはっきりした。テレサは一度オスカーの方を見つめ再度アルトリウスを向き懇願する

 

「私にお任せください!実験なら私が――」

「お前では力不足だ」

 

その願いもアルトリウスが冷たく拒否するもなお食下がる

 

「で、では、せめて同行を!」

「オスカーが“あれを”使う前に奴らを仕留めるってか?心意気は買うが、それじゃあ都合が悪いらしいぜ」

 

シグレに完全に見透かされていたが最後の言葉にアルトリウスが横目で睨みつける。シグレはにやけながら手をひらつかせる

 

「都合・・・?」

「私から志願したのです、姉上」

 

テレサの疑問にオスカーが答える

 

「タイタニアで敗北し、パラミデスでは喰魔を奪われた。この失態を償わねばなりません」

「なら、私も一緒に!」

 

弟が死地に赴こうとするのを黙って見送ることなどできないテレサが同行しようとするがアルトリウスが止める

 

「お前には別命がある」

 

テレサはアルトリウスの命令に一途の望みを掛けるかのようにそちらを向くもアルトリウスの言葉は彼女の希望を潰す冷たい物だった

 

「テレサ・リナレス。対魔士の任を解く。使役聖隷を返還せよ」

「解任!?なぜ!」

「ある計画のために、強力な聖隷が必要なのだ」

 

突然の聖隷の返還、事実上の戦力外通告に納得いくはずもない。理由を求めるテレサにメルキオルが淡々と答える

 

「貴様の聖隷の潜在能力を調べたが、相当なものだ。敵に寝返った小僧と同様にな」

「お前じゃ、使いこなせないってこった。才能がねぇんだよ」

 

遠回りせず単刀直入にシグレが代わりに答える。霊力を使わず己の腕一本でのし上がったシグレほど実力者に言われてしまえば反論の余地がない。アルトリウスが腕を上げ指を立てる、足元から白いオーラが沸き上がり頭上にあるカノヌシの印が輝きだす。腕を横に振ってと同時にテレサの体から陣が現れそれが砕け散り霧散する。そして彼女の体から一つの光が抜けるように現れ目の前にテレサの聖隷である一号が現れる、だがそれもつかの間再び光となりメルキオルの方へと移ってしまった

 

「そんな・・・」

 

聖隷がいない以上どうすることもできないテレサにオスカーが歩み寄る

 

「姉上、この任務が終わったら手料理を食べさせてください。昔よく作ってくれたキッシュがいいな」

 

オスカーがテレサの頬に手を添える。落ち込む姉を元気づけようとしているのだろう

 

「こんな時に、なにを・・・」

 

この状況で料理のお願いをするオスカーに戸惑うテレサを見つめた後、彼がアルトリウスの方を向く

 

「アルトリウス様」

「・・・わかっている。使命を果たした暁には、テレサを対魔士に戻そう」

「オスカー、あなたは――!」

 

オスカーの思惑に気づいたのかテレサが声を掛けるもそれに彼は彼女に微笑みながら口を開く

 

「心配しないで。姉上のキッシュの為なら、地の果てからだって戻りますから」

 

それだけを言うと一歩下がり、テレサに敬礼をし、任務のために出入口へと歩きはじめるオスカー。それを追いかけようとするがオスカーの決意を揺るがしてはいけない気持ちと行かないでほしいという願いの板挟みになり、その場からオスカーの後ろ姿を見つめるしかない

 

「ああ・・・行かないで・・・オスカーーッ!!!」

 

 

その後アルトリウス達が退出した後の御座で一人となったテレサがどうにかしてオスカーの助けになろうと思案していたがうまく思い浮かばない状況に焦っていた

 

「どうしよう・・・このままでは、あの子が・・・」

 

その時彼女の頭上にあるカノヌシの印がまた輝き始める

 

「え・・・なに・・・?」

 

テレサには何かが聞こえたのだろう、顔を上げ印を見上げる。声自体が聞こえないがカノヌシがテレサに語り掛けているようだ

 

「私は・・・適合する?あの術に・・・?あなたに・・・!!」

 

カノヌシの語り掛けはテレサにとって天使の助言か、それか悪魔の囁きか、それはわからない

 

 

「うう・・・あたし・・・?」

 

ベルベットが重い瞼を開き、船室で目を覚ます。頭を抱えながらも起き上がるのをライフィセットが気づき近くに駆け寄る

 

「無理しないで。三日も眠ってたんだよ」

「・・・三日も無駄にしたのね。状況は?」

 

思った以上に時間が過ぎていたことにベルベットの意識が覚醒し直に現状を確認する

 

「えっと、古文書はグリモ先生に渡して解読してもらってる。前の本で欠けてたところが、全部書いてあるみたいだって。あと、犬たちは、モアナと仲良くなったよ」

「わかった。じゃあ、最後の喰魔を探さないと・・・」

 

ベルベットは立ち上がろうとするが声からして無理をしているのがまるわかりだ

 

「無理したらダメだってば!」

 

ライフィセットが止めようとした時彼の腹から音が響いた。顔を赤らめる

 

「あんた、もしかして・・・食べてないの?」

「・・・ベルベットも・・・食べてないから・・・」

「なにバカなことしてるの!食べないと、あんたも死んじゃうのよ!」

 

三日も食事を摂っていないライフィセットにベルベットが怒鳴る。傍からみれば正気の沙汰ではない

 

「でも、僕は――」

「死にぁせんよ。聖隷は食事で命を維持しておるわけではないからの。物を食うのは一種の趣味みたいなものじゃ」

 

ライフィセットが言いかけた時、部屋の入り口にマギルゥが立っており聖隷について説明する

 

「・・・ならいい。趣味で我慢するのは勝手だけど、あたしに付き合う意味なんてないから」

「・・・」

「元気が戻ったようだな。とっくにタイタニアに着いてるぞ」

 

そこにロクロウが部屋に入ってくる。本来ならアジト内に運ぶべきだろうが念の為船内に寝かせていたのだろう

 

「待たせたわね。みんなを集めて」

 

ベルベットが召集の指示を出し直に部屋を出てゆく

 

「また派手にやられたな」

 

ロクロウが落ち込むライフィセットに声を掛ける

 

「僕は・・・苦しんでるベルベットの気持ちをわかりたかったんだ・・・だって、一人で苦しむのは辛いでしょ?」

「ふぅむ・・・なんというか、真面目な奴だなぁ」

「じゃが、下手な同情ほどイラつくものもないぞえ」

 

マギルゥの言い分ももっともだ、いわゆるお節介焼き

 

「とにかく飯を食おうぜ。食える時に食っておくのは戦士の鉄則だ。聖隷だって、ハラペコより満腹の方が力が湧くだろう?」

「・・・うん」

 

ロクロウに促されてライフィセットも部屋の出入り口に向かう、その後ろ姿を見つめながらマギルゥが呟く

 

「空いた腹は飯で満たせるが、欠けた心を満たすには・・・さてさて、どーすればいいのかのう・・・」

 

それはベルベット達ではなく自らに問いているように聞こえた

 

 

「フィー、次の地脈点を探知して」

 

メンバーがアジトの広間に集合したのを幾にベルベットがライフィセットに地脈点の捜査を指示する。ライフィセットが羅針盤を持ち意識を集中させる、暫くしてライフィセットが目を開ける

 

「・・・地脈点、見つけた。すごく遠い・・・北東のずっと先・・・」

「北東の先・・・おそらくエンドガンド領ですね」

 

エレノアが手がかりを元に地理の情報を照らし合わせ、場所を突き止める

 

「エンドガンド領は小島の集まりだ。リンネル島という比較的大きな島があるが」

「・・・うん。地脈点は、そこだと思う」

 

アイゼンは喰魔の監視と警備する対魔士と兵士の規模、それを支える兵糧類などを推測し、リンネル島に目をつけるとライフィセットも肯定する

 

「エンドガンドといえば幽霊船が出るという海域じゃよなー」

「幽霊船・・・」

 

そこにマギルゥがエンドガンド周辺海域の噂を話だしライフィセットが怖気づく

 

「うむ。航海を抱えた罪人を捕らえて、永遠の航海へ連れ去るといわれておる」

「罪人を連れ去る・・・」

「エンドガンド沖は世界を巡る海流が何本も合流する。各地で難破した船が最後にたどり着く場所だ」

「なるほどな。それが幽霊船の正体か」

 

アイゼンが海域の特徴を説明する。沈没した船がまったく別の場所で発見されるのは基本これである

 

「なんじゃよ~、夢のない奴らめ~」

「幽霊船が夢なのか?」

「気をつけていこうね」

「平気よ。幽霊だろうが対魔士だろうが、みんな引導を渡してやる」

 

 

タイタニアのアジトから出港して数日、バンエルティア号は王国領土の東の果てエンドガンド領海域に入った。アイゼンの説明の通り比較的大きさの島があるが後は島と呼べるかどうかの岩礁か岩島しかなくまた気候と地脈の流れがこの一帯に集中しており特に穢れが集まりやすい

場所となっている。今は地表がまだ出ているが気候変動と地殻変動で少しづつ沈みつつあり、数百年程度で海面に沈みゆく運命である

 

「もうすぐリオネル島だよ」

 

海図と羅針盤で位置を確認し方向を確認する

 

「幽霊船は出なかったわね」

「待ち伏せへの対策はどうなった?」

 

ロクロウは待ち構えているであろう聖寮への対処法をアイゼンに聞く

 

「血翅蝶を使って、俺たちが別の聖寮施設を襲撃するという噂を流した」

「効果は、やらないよりマシって程度だろうけど」

「強行突破なら、わかりやすくていいさ」

 

その時甲板の方からベンウィックがアイゼンの元へ走ってくる

 

「副長!前方に漂流中の船を発見!」

「幽霊船かの!」

 

マギルゥが期待に胸を膨らませるがベンウィックの報告は無情な物だった

 

「聖寮の船です!救助信号旗をあげています!」

「・・・わかった。接舷しろ」

 

報告を聞いたアイゼンがバンエルティア号を着けるよう指示する

 

「助ける気?敵の船よ」

 

ベルベットがアイゼンに反対意見を述べる

 

「救助信号旗に敵も味方もない。これは船乗りの鉄則だ」

「罠に決まってる」

「海賊だって救助信号旗で騙し討ちなんてしないよ。助けた後、身ぐるみ剝ぐけど

「万一、罠なら皆殺しにする。それだけの事だ」

 

救難信号を罠に使おうものならその制度に対する信用は失われ結果的に大問題に発展する、筋を通さないものは始末をつける。割り切るアイゼンにベルベットが舌を打つ

 

「ちっ、面倒ね・・・」

 

それから暫くして船を着けた後渡り板を掛け聖寮の船に乗り込む、甲板には対魔士が複数倒れていた。対魔士の状態と船の状況、以前にも自らが遭遇したのと同じだった

 

「これは・・・!」

「海賊病!」

「ベンウィック、サレトーマは残ってるか?」

 

アイゼンは直ぐ様ベンウィックに確認を取る。ベンウィックは対魔士の人数を確認し答える

 

「はい。この人数なら、船に積み込んである分で足りると思う」

「聖寮の船にしちゃあ、やけに人数が少ないな?」

 

ロクロウは船のサイズとそれを運用するだけの人数が合っていないことに疑問を抱く。そこに奥から聞き覚えのある声が聞こえた

 

「私が・・・船員を脅して無理に出航させたからです」

「テレサ!」

 

エレノア達の目の前に息を切らしながらテレサが近づいて来た

 

「無謀は承知でしたが、まさか懐賊病に罹るなんて・・・でもいいわ。こうして貴方達に会えたのですから」

「そんな体で勝てるとでも?」

 

ベルベットが腕を組みながらテレサに向かって言い放つ。その状態だと彼女も懐賊病に罹っているのは明白、どうやっても全員とやりあえるとも思えない

 

「勝つのは、貴方たちです。私を利用して」

 

テレサの言葉に一行は僅かに体を揺らす

 

「どういうこと?」

「聞かなくていい。どうせ罠よ」

 

ライフィセットの質問をベルベットが遮る。だがテレサはそれに構うことなく話を続ける

 

「リオネル島には喰魔ディ―スがいます。警備対魔士は、私の弟オスカー」

「・・・あいつなら問題ないわ」

 

二度も退けているベルベットとしてはオスカーの実力を把握しているので遅れを取らないという意味での発言だろうがテレサは口をはさむ

 

「オスカーが、メルキオル様が新たに開発した決戦術式を身に着けていてもですか?」

 

決戦術式というフレーズに一行は反応する。メルキオルが開発していたという情報を得ていたので脅威と判断しての事だ

 

「聖隷の力を限界を超えて引き出す術――その威力は、通常の聖隷術とは比較にならない。勝てたとしても、無事では済みませんよ」

「・・・なぜそんな情報を知らせる?」

 

ベルベットの疑問は確かだ、敵であるはずに目的地に配置されている戦力と機密に近い術式の情報を話すテレサの真意がわからない

 

「その術はまだ未完成なのです。使えば命の保証はありません、私は、オスカーを助けたい!私を人質にすれば、オスカーは手を出せません。貴方たちは、その隙に喰魔を奪って逃げればいい」

「聖寮を裏切るっていうの?」

「あの子に代えられるものなんて、この世にないわ」

「・・・」

 

テレサの言葉に詰まるベルベット。これはベルベットにも刺さるものだった

 

「信用できないのも当然・・・薬はいりません・・・私の命を預けますから・・・」

 

体力の限界か膝をつくテレサ

 

「オスカーを・・・助けて・・・」

「テレサ様・・・!」

 

その言葉を最後に倒れこむテレサ。ライフィセットとエレノアが駆け寄る

 

「・・・それなりに役に立ちそうな話ね。とにかく船に乗せて、薬を飲ませて」

 

ベルベット達はその後倒れたテレサたちをバンエルティア号へと移し、改めてリオネル島へと向かった

 

 

リオネル島に到着した一行は聖寮が揃えたであろう桟橋と必要最小限の野営地を見つけそこに上陸した。ベルベット達が船から降りこれからの事で打ち合わせを始める、ちなみにサレトーマでの治療が阿鼻叫喚だったのは言うまでもない

 

「さぁて、あやつの言うことを信用するのかや?」

 

皆はそれが真実かどうかまだ判断がつかない中ロクロウはテレサの話に心躍っているようだ

 

「聖隷の力を限界を超えて引き出す術・・・か。本当なら手強そうだ」

「メルキオルの野郎が作ったと言っていたな」

「ジークフリートを追っていた件と関係あるのかものー」

「・・・もしそうなら、まともにぶつかるのは得策じゃないな」

 

聖寮の中で一番の曲者であるメルキオルの事だ、油断できない

 

「しかし、なぜテレサはあそこまでオスカーを守ろうとするんだ?」

「オスカーは、アスガード王家を祖にもつ名門貴族ドラゴニア家の次男。聖寮との結びつきを強める思惑から、聖寮に入れられたそうです」

「家の都合か。よくある話だな」

「テレサも、彼を追う様に聖寮に入り、ずっと影日向にオスカーを助けてきました」

「つまり、あやつも貴族か。大人しくお嬢様しとればいいじゃろうにー」

 

マギルゥの言い分ももっともだ。貴族なら将来も約束されているようなものだがエレノアの表情はよくない

 

「いえ、テレサの母は正式な妻ではなく・・・その・・・身分が・・・」

「よくある話です。それも」

 

テレサがエレノアに代わって船から降りながら続ける

 

「正妻に疎まれた母は死に、私は、只の召使いとしてドラゴニア家に仕えました。暗く冷たい家・・・でも、あの子が――」

 

ベルベット達に向き合う

 

「オスカーだけは、私を“姉上”と呼び、家族として慕ってくれた。姉が弟を助けるのに、理由が必要ですか?」

「・・・体調は戻ったようね」

 

ベルベットの事情を知った上での発言なのだろうか。それはわからない

 

「薬の事は感謝します」

「死なれたら人質にできないからよ。喰魔はどこ?」

 

テレサは島の奥の方を指さす

 

「この先のベイルド沼野を進むと、古代王国の遺跡があります。そこが地脈点。オスカーも一緒にいるはずです」

 

ライフィセットはずっと気になっていたのだろう事をテレサに聞いてみる

 

「あの・・・一号は?」

 

テレサは僅かに詰まるがすぐに答える

 

「“あれは”、アルトリウス様に取り上げられました。今の私に対魔士の力はない。つまり、生かすも殺すもそちらの自由です。オスカーを助けたら、気の済むようにして結構」

「・・・望み通りにしてあげるわよ。全部ね」

 

ベルベットがそこで切り上げ島の奥へと歩き始めた

 

 

第38話 終わり

 

 




今月は忙しくなり短めの投稿しかできませんでした。申し訳ありません

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