テイルズオブベルセリア 〜争いを好まぬ者〜 【完結】   作:スルタン

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第50話

 

ベルベット達は一度ローグレスを後にし、目的地であるヘラヴィーサへと船を進めていた。救出したパーシバルと少女はタバサと共に隠れる為別れた。夜の海を走るバンエルティア号の船首でベルベットは夜風に当たりながら眠りについていた。ベルベットはいつかの白い空間で座っており背後から気配を感じる、それが誰なのかすぐにわかった

 

「・・・よかった。あんた達は、まだあたしの中にいたのね」

「居たくているのではありません。貴女に喰われて仕方なく、です」

 

其処にいたのはベルベットに倒されたテレサとオスカーであった。ベルベットは立ち上がり二人に向き直る

 

「悪いけど誤らないから」

「私達を四聖主に捧げる為に捜していたんでしょう?」

 

テレサはベルベット達が何故自分達を狙っていたのか、その凡その推測を答える

 

「そうよ。それも謝らないわよ」

「構いません。謝って許される罪など、その程度のものですから」

「・・・そうよね」

 

罪を犯した者が言葉だけの償いをしたとしても、被害を受けた者が納得するわけはない。目の前で言われれば尚更だろう

 

「己が身勝手さを自覚している事だけは誉めておきましょう」

 

ベルベットは前者とは違い自らの行いを自覚し、覚悟をもって行った。罪を罪と思わない者よりはマシである。ベルベットは表情を険しくするが事実であるが故何も言わない

 

「覚えておくがいい、災禍の顕主」

 

今度はオスカーが口を開く

 

「僕は、何度生まれ変わっても同じ事をする」

「私もです」

 

 

「・・・ええ、あたしもよ」

 

船首で目が覚めたベルベットは静かに呟く。それに偶々船首近くに来たエレノアが反応する

 

「今なにか・・・?」

「夢の話よ。自分の業の深さを思い知ったわ」

「ベルベット・・・前から話したいことがあったんです」

 

船首から甲板に降りたベルベットにエレノアがそう告げる

 

「その・・貴女達喰魔とライフィセットの事ですが・・・」

「気づいたのね?カノヌシ本体との関係に」

「はい。実際にやってみなければどうなるかわからないことですが・・・」

 

エレノアは決戦でカノヌシを倒した時ベルベット達喰魔とカノヌシの一部であるライフィセットの影響を考えているのだろう。だがそれをベルベットが止める

 

「あんたが悩まなくてもいいわ。前にも言ったけど、悪い事は全部災禍の顕主のせいにしとけばいいのよ」

 

これから自分達がする行いによる罪をベルベットは一人で受けようとする物言いにエレノアが声を上げる

 

「勝手に一人で背負い込まないでください!」

 

突然の事でベルベットは驚く

 

「こんなことになったのは、対魔士の責任でもあるんです。だからモアナ達のことは私が考えます。でも、ライフィセットには、貴女が・・・話はそれだけです!」

 

エレノアはそれだけ言うと船室に向かって歩いて行った。その後ろ姿を見つめながらベルベットは呟く

 

「どっちが勝手なんだか・・・けど・・・ちゃんと伝えなきゃいけないわよね」

 

 

その次の日バンエルティア号はヘラヴィーサの港に入りベルベット達は波止場に上陸する。一足先に降りたライフィセットが辺りを見回すが今の所目に見えた影響はないようだ

 

「よかった。ここは鎮静化してないよ」

「荷を運ぶぞ。手伝ってくれ」

「・・・」

 

ライフィセット達の波止場を一つ挟んだ隣にいた従業員がもう一人の同僚に声を掛ける。その従業員はどこか上の空で反応がなかった

 

「お、おい、聞いてるのか!?」

 

従業員が様子が変な同僚にもう一度声を掛けると気づいたように反応する

 

「・・・わ、悪い。なんか頭の中を引っ張られるような感じがして・・・」

「最近、そんなことを言ってる奴が多いな。しっかりしてくれよ、ったく」

 

その様子を見ていたベルベット達、僅かではあるが確実に影響が出始めているようだ

 

「・・・性格には『まだ』という所ね」

「急いだ方がよさそうじゃの」

「ベンウィック、モアナとメディサの領域から出るなよ」

 

アイゼンは鎮静化の兆候が出始めている対抗策としてベンウィックに指示を出す

 

「喰魔はカノヌシの一部だ。ある程度の鎮静化に対抗できるはずだ」

「了解。副長達こそ気をつけて」

 

ベンウィックはその後船員達に指示を出す為船へと戻る姿を見届けマギルゥが火山のある方角を見つめる

 

「キララウス火山は、ノースガンド領の北端じゃ。ここからまだ大分あるぞ」

「途中で休める所があるといいがな」

 

ロクロウの懸念にアイゼンが答える

 

「火山の麓にメイルシオという街がある。海に面しているものの、近頃は流氷が押し寄せて接舷ができん。だが、陸路からなら入れるだろう」

「ノースガンドだけではなく、大陸全体で寒冷化が進んでいるようですね」

 

流氷というフレーズでエレノアはここ最近での大陸の気候変動を思い出す

 

「寒冷化・・・カノヌシの鎮めの力が関係してるのかな?それとも四聖主が眠ったせい?」

「どちらの可能性もあり得るが・・・」

 

ライフィセットの推測にマギルゥも顎に手を当て考えるが

 

「考えると、事の大きさに寒気が増すぞ」

「そうだね。けど・・・」

「どの道目的は変わらないわ。まずはメイルシオに向かいましょう」

 

 

ベルベット達はメディサを連れ出したフォルディス遺跡を抜けガイブルク氷地へと出た。変わった構造だが古代の文明にとっては洞窟に加えて平地二つと行き来できるので丁度よかったのだろう。ガイブルク氷地はここノースガンド領の中でも特に気温が低い。火山から流れる溶岩による地熱で氷河の底を溶かし所々間欠泉から湯気が噴き出ているが、此処では大して役に立っていない

 

「北の街メイルシオまで、もうあと少しだね」

「そのメイルシオを抜ければ、いよいよ決戦の地、キララウス火山だ」

 

ライフィセットとロクロウは吹雪が吹き付ける中道の先を見据える

 

「・・・寒いとは聞いてましたけれど、本当~~に寒いですね」

 

エレノアも流石に堪えるのか体が震えている

 

「地脈融点で四聖主を復活させれば、この気候にも変化が現れるはずだ」

「儂らが生きておる間に、どれだけ温かくなるかはわからんがのー」

 

アイゼンの推測にマギルゥは当たるかどうかもわからない予測を立てる。どちらにせよ温暖化するか寒冷化するかは今は関係ないのだ

 

「急ぐわよ。どんな過酷な寒さだろうと、険しい山だろうと進むしかない。四聖主を復活させるまで、足を止めるわけには行かないわ」

 

氷地を進み一行はついにメイルシオの門にたどり着く、その横で鎧を着た門番がガタガタ震えながら立っていた。門番はイラついているようだ

 

「くそぅ・・・・冗談じゃねぇ・・・!」

「ここがメイルシオ?」

 

ベルベットは近づき門番に質問するが聞いているのか聞いていないのかブツブツ呟いている

 

「寝ずに警備三日だと?ふざけんな!ちょっと採掘をサボっただけじゃねぇか!」

「ねぇ――」

 

ベルベットが呆れたように再度聞くと門番は荒々しく答える

 

「ああ、そうだっ!用があるなら勝手に入れ!!!」

「そうさせてもらうわ」

「くそ・・・くそ・・・街の奴らめ・・・!」

 

ベルベット達は門番を素通りし門へと向かう。門番は呪詛の様に呟く

 

「街の奴らめ・・・!この恨み・・・絶対思い知らせてやる・・・っ!!!」

「あの」

 

門番の前にはケンが立っていた

 

「ああぁっ!?なんだまだなんかあんのかっ!?とっとと行きやがれ!」

「失礼ですが。どれくらいサボっていたのですか?」

「そんな事聞いてどうする!!部外者の貴様が!」

 

兜の目出しから憎しみに満ちた目がケンを睨みつける

 

「業務を怠ったのは確かにいけない事です。ですがその罰が三日不眠不休での警備はいくら何でも過剰と思いまして」

「・・・十五分だ・・・炎石の需要が爆増したっていうから連日休みなしで駆り出されたんだ・・・ここは大陸で最北地、街だから人手は多いが需要が増えたから手がいくらあっても足りない・・・」

 

門番の言う通り寒冷化が進み僻地にも近い、この街では雇用と設備はあれど移住にしては厳しい所である

 

「ここ毎日朝から晩まで働き詰め、それに俺が働き手の中で一番若いからって夜遅くまで残って仕事してたんだ・・・いくら体力があろうが限界があるんだ・・・」

 

脱力したように両腕を垂らしながら応える

 

「確かに悪かったさ・・・でも疲れてたんだ・・・」

「・・・」

 

ケンは門番の話を聞き終わり彼の腕を掴み門の向こうへと歩いていく

 

「お、おい!?なにすんだ!」

「この街を取り仕切っている人に合わせてください」

「そんなことしてどうする!」

「個人としてお話したいだけです」

 

先に街に入ったベルベット達はケンのお節介に肩を竦める

 

「あいつ、また余計な事を・・・」

「だが、これはある意味でチャンスだろうな」

 

ベルベットが腕を組みながら溜息を吐き横でアイゼンがケンの行動に可能性を見出す

 

「?」

「あの門番、街の住民にかなり恨みを抱いていた。穢れを発してかなり時間が立っているだろう。下手すれば業魔化するほどにな」

「それを利用するってこと?」

 

ライフィセットがアイゼンの方を向き質問する

 

「さぁな。あいつの事だ、利用はするだろうが悪いようにはしないだろう」

「だよな。今まであいつがそんな事する所は見たことがない」

「どちらかというと体よくつかわれてる気が・・・」

 

ロクロウはアイゼンの推測に合わせる。エレノアは今までの事を振り返り雑用をしているケンの姿ばかり思い出す

 

「どうでもええから儂は早く宿で休みたいわい・・・」

 

マギルゥは震えながら呟いた。メンバーの中で一番薄着なので仕方ない事であるが

 

 

ここメイルシオは王国最北部の街、オーロラや温泉、さらには温泉から発生するガスを利用したガス灯まである。王国の中では一、二を争う程インフラが整っている街である。以前は北限の港町であったが流氷の増加で海路による貿易ができず現在は炎石の流通で街の経済を支えている

 

「すごい・・・北の果てにも沢山の人が住んでるんだね」

「キララウス火山だけで採れる″炎石″の採掘で生計を立てている街だ」

「つまり、火山に異常が起これば壊滅するのう」

 

アイゼンとマギルゥの言う通り利益を生む火山からの鉱物のしかないこの街はベルベット達がこれから行う行動で衰退するのは目に見えている

 

「二人の魂を使った上に、この街まで・・・」

「非道よね。罵っていいわよ」

 

エレノアは心を痛める。ベルベットはその気持ちをこれから全てを背負う自身に押し付けてもよいような発言をするが、エレノアがそれを拒否する

 

「そんな資格はありません。私達聖寮も同じことをしてきたのですから」

「こんな厳しい場所でも人が生きていけるのは、きっと、寒さを感じて寒さと戦う心があるからだよ。だから僕は、混乱が起こっても、混乱を感じなくなるより、ずっといいと思う」

 

何も感じずただ生きているだけの生、それなら人間である必要はなくそれ以前に人間など必要ない

 

「じゃな。心が動かぬ生などクソくらえじゃ」

「・・・はい、クソくらえです」

 

エレノアがちょっと口が悪くなったような気がするが気にしないでおこう

 

「問題は、ベルベットが溜めた魂で四聖主全員を起こせるかどうかだな。四聖主の休眠とカノヌシの覚醒が関係しているなら、奴を封じるには四聖主全員の力が必要と考えるべきだ」

「多分、二体しか起こせない。あたしの中に残っているのはテレサとオスカー。二人の魂だけだから」

「確かなのか」

「ええ・・・わかるの」

 

ベルベットの言葉に嘘はない。現に夢の中で会っているのだから

 

「聖主二体でカノヌシに対抗できるか否か・・・]

「責任は取ります。不足は私の魂で――」

 

エレノアが言いかけた時横からロクロウが口出しする

 

「足りなきゃシグレを呼び出せばいい。あいつの魂なら生贄に丁度いい」

「ならばメルキオルのジジイもじゃな。カチコチに凍っておるゆえ、穢れておらんぞ」

「特等二人を相手にする気ですか!?」

 

ロクロウは兄であるシグレを、マギルゥは師であるメルキオルを仕留めれば丁度4つになる。最高戦力の二人を相手にするには傍からみれば狂気の沙汰だが

 

「俺は元々そのつもりだ。見逃してくれるようなタマでもないしな」

「むしろアルトリウスとカノヌシが動けない今が、奴らを倒す好機だ」

 

導師と聖主が動けない今、まともな戦力としては特等対魔士であるシグレとメルキオルの二人のみ。尚且つ聖主を目覚めさせる可能性が一番高いのもこの二人だ。どちらにせよ相手にしなければならない事にエレノアは頭を抱える

 

「安全策なんてクソくらえ・・・ですか」

「そういうことじゃの~♪」

「わかった。あたしに任せて」

「任せるのはいいが、どうするんだ?」

 

ロクロウはベルベットに何か考えがあるのか質問する

 

「火山への道は、街の一番奥みたいね。まずは街を回ってみる」

「ベルベットさん」

 

そこに門番を連れたケンが近づいてくる

 

「自分はこれからこの街の町長に合ってきます」

「またお節介焼き?」

 

ベルベットは若干呆れたようにいうがケンは気にせず答える

 

「個人的に思う所がありますから、一旦失礼します。なるべく早く戻りますから」

「わかった。俺達は街を調べてから宿で待つ、そこで落ち合うぞ」

 

 

ケンは門番に先導してもらい町長のいる家の前にたどり着く

 

「ここだ。だが一体どうするんだ、初対面のお前に合ってくれるかわからんぞ」

「まあ殆ど思いつきなので追い返されたらそれまでですが、やるだけやってみます」

 

ケンは家の扉を静かにノックする、暫くすると扉が開き老夫人が出てくる

 

「はい、どちら様でしょうか」

「突然のご訪問、失礼いたします。町長との面会をお願いしたいのですが、ご在宅でしょうか」

 

ケンは頭を下げ町長との面会を願い出る。老夫人は一瞬驚きながらも礼節を重んじるケンに相応の対応で返し家の中へ入れる。夫人は部屋の奥にいる町長を呼び出しに向かう、少しして町長であろう老人が現れた

 

「私がこのメイルシオの町長です、なにか御用ですかな?」

「突然の訪問に対応していただきありがとうございます。実は町長様と商談をと思いまして」

「商談・・・ん?お前!なぜ此処に!?」

 

町長はケンの後ろにいた門番を見て声を強めるがケンがそれを制し一枚の紙を差し出す

 

「実は自分は一応こういう役職を持つ者でして」

 

 

ケンが町長と会談をしているその後、一通り街を見て回ったベルベット達は一足早く宿を取り休息を取りながら帰りを待っていた

 

「あ~寒かった~~あとちょっとで足が霜焼けになるところだったわい」

 

マギルゥは部屋の暖炉の前に座り足を温めている。ベルベット達は各々自由なところに腰掛け情報を整理する

 

「キララウス火山は街の奥にある洞窟を抜けた先、距離は遠くないわね」

「幸いこの街に聖寮の対魔士や王国の兵士はいない。出歩く分には問題なさそうだ」

「だからといって上半身裸で素振りは止めてくださいよ。やるなら夜にしてください」

 

ロクロウは日課の鍛錬をしようと意気込むもエレノアが釘を刺す

 

「ケン、いつ帰ってくるのかな」

「町長と話しをすると言っていた、アイツなりの考えがあるんだろう。うまくいけば俺達の行動がしやすくなるかもしれん」

 

そんな事を話している時部屋の扉が開きケンが帰ってきた

 

「申し訳ありません。お待たせしました」

「そこまで待ってないわ。で、町長と何をしたの」

「実は・・・」

 

ケンはベルベット達に詳細を話した。門番と町長の言い分のすり合わせをした結果。労働時間の長時間化、休日の返上は炎石の需要過多による供給が足りないためだった事、町長も作業員の不満を買うことはわかっていたが街を運営するには仕方がなかったらしい。そこでケンがかめにん商会を通して炎石採掘事業の出資と人手の手配、採掘の効率化と炎石以外の鉱石の利用に関する技術の提供を条件にベルベット一行の行動を他言無用と仕事環境の改善を提示した。後費用は此方が出すので火山の様子がおかしいとか理由を付けてとして数日街を空けて欲しいと頼んだら町長はこれに快く承諾、門番の男性とも和解、お礼、とういうより交換条件としてその間この街の施設は好きに使ってよいと許可をもらったとの事だった

 

「かめにん商会をうまく使ったか」

「少し譲歩しましたがかめにんさん達ならうまくしてくれるでしょう」

「あの門番に目を掛けるなんてお前もお人よしだな」

 

ロクロウの言葉にケンは目線を一瞬だけ下げた

 

「まあ・・・自分もそれに似たような事がありましたから・・・恐らく、メイルシオの住民が一斉にヘラヴィーサに行った事で聖寮も感づいて此処に来るでしょう」

「あんたが何もしなくても、あたしが災禍の顕主と脅して無理矢理街から追い出すつもりだったし。手間が省けた、感謝するわ」

 

その時部屋の扉が開き船に待機していたベンウィックが入ってきた

 

「なんか街の人間が旅行の支度をしてたけど。何事なんです副長?」

「ベンウィック、どうしてここへ?」

 

アイゼンは待機と指示していたベンウィック達が此処に来たということは何かあったのだろうと理由を聞く

 

「副長に届け物ができたんです。クロガネやモアナ達も一緒だよ」

「モアナまで!?」

 

エレノアはまさかモアナまで付いてきたことに驚愕する

 

「どうしても追いかけるって聞かないんだ。エレノアが死ぬ夢を見たんだって」

「モアナ・・・」

「シグレ達が来るまでどれくらいかかるかな?」

「そうさな・・・到着は″緋の夜″あたりじゃろうて」

「なら、ちょっと時間をもらうぜ。クロガネは、俺に用があるんだろ?」

「うん、そう言ってた」

「丁度いい、各々休息をとっておけ」

 

ロクロウはわかっていたようにベンウィックに確認を取る。アイゼンは緋の夜までにはまだ時間があることを考慮し各自に休息の指示をだす

 

「そうね。戦いの準備も必要だし」

「最後の自由時間かもしれん。例によって思い残すことがないようにの」

「・・・・」

「フィー、何があるかわからないから街から出ちゃ駄目よ」

 

なにか考えていたライフィセットにベルベットが街から出ないよう言うとライフィセットは顔を上げる

 

「僕・・・ベルベットと一緒にいてもいい?」

「いいけど・・・いいの?」

「うん」

「なら、好きにしなさい」

 

 

第50話 終わり

 

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