テイルズオブベルセリア 〜争いを好まぬ者〜 【完結】   作:スルタン

63 / 68
年末で忙しく今回は番外編として投稿させていただきます。かなり短く申し訳ありません


前夜

 

アルディナ草原での戦闘の後、一行は損耗を考慮しローグレスの血翅蝶のアジトである酒場に頼ることにし、アルトリウスとカノヌシとの決戦に備え英気を養うこととなった。酒場までに行く途中カノヌシによる鎮静化によって自ら命を絶った人達の埋葬や後始末で街には以前ほどの活気はなかった。だが中には店を開けて炊き出しをする店主、治安維持に努める対魔士や王国兵士、亡くなった者達に祈りを捧げる聖職者、物資を融通する商人らの働きでほんの僅かではあるが人々に生きる希望を与えているように見えた。血翅蝶の酒場にたどり着いた一行はタバサ達に迎えられこれまでの事を報告。現状と事情を理解したタバサの計らいで今日は休むことになった。二階の宿部屋は奇麗に清掃されていた、その夜ベルベット達は酒場で各自自由に過ごしている中、ケンは食事を終えた後外へと出て目の前の広場に設置されているベンチに腰掛け夜空を見上げる。世界が混乱の中にあるにも関わらず満点の星空がケンに頭上に広がっていた、暫く景色を見ていると一つの足音が此方に近づいてくるのがわかった。ケンが其方に顔を向けるとルシフェルがスマホを見ながら立っていた

 

「いよいよ明日か」

「はい」

 

ルシフェルの問いに短く答えると彼はベンチの手すりに腰掛ける。ルシフェルはスマホを仕舞い夜空を見上げる

 

「ルシフェルさん、事が終わったら自分はどうなります?」

「ん?ああ、そうだな。一応神に聞いておくが最終的には君の意志に任せるよ」

 

ケンはそれを聞いて又夜空を見上げる

 

「わかりました。その時が来るまで考えておきますよ」

「そうしてくれ」

 

その後二人は幾つかの言葉を交わしルシフェルが先に広場から去っていく。ケンは立ち上がり酒場へと歩いていく、扉の前に立つとふと上を見上げ左眼の望遠機能でアルトリウスがいる上空に浮かぶ巨大な物体を映す。それを確認したケンは僅かに目を細めた後中へと入っていく、早めに休むとベルベット達に伝え宿部屋の寝台に横になる。高台での出来事もあったのか眠気が直にやってくる

 

「さて・・・どうなるか・・・そして、どうしようか・・・」

 

それを呟いた後目を閉じて眠りについた

 

 

「・・・ここは」

 

ケンは目を覚ますとそこは宿部屋ではなく以前ルシフェルと対話した白い空間だった。そして彼の前にウルトラマンレオとコスモスが立っている、ケンは直ぐに姿勢を正す

 

「ケンよ」

「は、はい!」

「次がお前の最後の戦いになる。俺はお前が出来得る限りの事を叩き込んだつもりだが、結果はどうなるかはわからん。だが俺達はお前とその仲間たちが勝つと信じている」

「私も同じ気持ちだ。これは君達とアルトリウスの意地と意地とのぶつかり合いになる、だが私は君達がより良い未来を切り開いてくれることを祈る」

「・・・はい!」

 

二人の鼓舞を受けしっかりと返事をする。やがて周りの色が増していき師達の姿が霞んでいく

 

「ケン・・・死ぬんじゃないぞ・・・」

「わかりました」

 

レオのその言葉に答えたのを最後に意識がそこで閉じた

 




今年こそ完結しようとしたのですが間に合いませんでした。申し訳ありません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。