今回の登場人物
【第参小隊】
和修為継
年齢37歳
愛刀【妖刀ミツツキ壱(Aレート)】
和修分家、和修光芒家の出身で、和修一のはとこ。和修光芒家は、和修分家の中でも、縁戚関係などで、和修本家にもっとも近い血筋であり、そのことを為継は自慢していたため、和修見廻組の中でも嫌われていた。
和修次助
年齢24歳
愛刀【妖刀ウスイ(Dレート)】
第参小隊隊士。土蜘蛛に殺害される。
用語
和修見廻組
和修本家、分家または、分家の縁戚筋から構成される組織。江戸幕府公認の討鬼衆の1つ。討鬼衆の中でも、実力が高い。組織に属する人間は、皆和修と名乗ることを義務付けられている。
妖刀
現代で言うクインケだが、性質的にはクインケとは、全くの別物であり、また、クインケよりも製造が難しく、妖刀の切れ味を保つには定期的に何かの血を吸わせなければならない。
鬼
現代で言う喰種(グール)。江戸時代には、龍
蛇、獣、魚、鳥(現代のS、A、B、C、Dレート)に分類される。また、龍に分類できない程の力を持つ鬼は、禍ツ神と呼ばれる。
第1話
『待て!!』男の深みのある声が闇夜に響く。その男の左右を5人の男女5人が固める。この6人に追われているのは1人の女性だっだが、決して普通の人とは呼べない容姿をしていた。女性の腰辺りから8本の尾のような突起物が突き出ていた。『鬼さん、こちら!』その女性は笑いながら走っていた。『くっ、土蜘蛛の野郎馬鹿にしやがって!』
6人の中の隊長格らしき男が吐き捨てた。
しかし、ついに女性は囲まれた。『観念しろ、土蜘蛛』若い侍が女性に対して刀を振り上げた瞬間、グサッ!!?!若い侍の腹部に刃物のような物が突き刺さっていた。『グハッ、そ....そんな、私としたこ....と...が』男は血を吐き、その場に倒れた。『次助!!!!』隊長格の男が叫んだ。
『き、貴様、許さんぞ。』
『皆、構えろ為義18番構で行くぞ』
隊長格の男が言い終えると同時に
『ハッ』
部下達4人がそれに応え、刀を抜き土蜘蛛に斬りかかった。
しかし、キン、高い金属音が鳴り響く。
グサッ、『死にたくない』『助けてくれ』
男女4人の侍達は血まみれになり、その場に斬り伏せられた。
『これで、鬼討伐の一族なんて笑わせるわ、弱すぎる!』
土蜘蛛が高笑いをしながら言い捨てた。
『ここが、貴様の墓場だ土蜘蛛!』
『我が名は和修光芒為継、我が愛刀ミツツキ壱の餌としてくれる!』
為継は土蜘蛛に斬りかかる、さすがに隊長を務めるだけは、あるらしく土蜘蛛の攻撃を、体を捻り華麗に避け、土蜘蛛に一太刀浴びせた。
しかし、土蜘蛛にはそれだけでは効くはずがなく、為継は次第に追い詰められて言った。
『こうなれば、刺し違えてでも土蜘蛛!貴様を殺す』
『仲間の仇、死ねぇぇ!』
グサッ、刃渡り後数センチのところで、ミツツキの刃の先端は止まった。
『やっぱり、弱いわねぇ』
土蜘蛛は闇夜の江戸を後にした。
数時間後
『これは、ひでぇ....』
『また、鬼の仕業か、クソ』
『ここら辺も物騒になったねぇ』
江戸の通路に人だかりができていた。
どうやら、人だかりができた要因は、鬼(現代の喰種)に殺害された人間の遺体があるらしい。
そこへ、黒い着物を着た6人の侍がやって着た。
『どけ、和修見廻組第十一小隊和修基良だ』
基良がそう言って、遺体の身元確認をしようとした瞬間
『為継様.....』
基良はその場に膝をついた。
第1話『完』