和修為継の葬儀が行われ、遂に和修一に入隊許可がおりる。
遂に一の闘いが始まる!
第3話 『赤き鷲』
今回の登場人物
主人公
和修一(はじめ)
年齢17歳
愛刀【イスズ(Aレート)】鱗赫
第十二代和修本家当主、和修吉宗の嫡男であり、次期当主でもある。本作の主人公。第伍小隊所属。
和修吉宗(よしむね)
年齢47歳
愛刀【妖刀アカキキョウ(SSレート)】甲赫
第十二代和修本家当主。息子が2人いる。
かつて、江戸の町を荒らしまわった、赤桔梗と呼ばれる、甲赫の鬼(喰種)を討伐した。
和修桜(さくら)
吉宗の正室であり、和修一の母。故人。
お月の方(おつきのかた)
吉宗の側室の1人。和修時雨の母。側室同士の争いに巻き込まれ毒殺される。
【第伍小隊】
和修為朝(ためとも)
年齢32歳
愛刀【妖刀サヨシグレ参(Sレート)】尾赫
和修分家、和修播磨家の出身で和修隆のいとこ兼お目付役。和修家が発足した、和修見廻組の中でも、実力が高く一目置かれている存在。
和修忠正(ただまさ)
年齢23歳
愛刀【妖刀イスルギ参(Bレート)】甲赫
和修播磨家の家臣筋にあたる、近衛家の出身。
和修助盛(すけもり)
年齢24歳
愛刀【妖刀ススギ(Cレート)】尾赫
和修光芒家の縁戚筋に当たる、高崎家の出身。
和修夕乃助(ゆうのすけ)
愛刀【ミカラ(Cレート)】尾赫
年齢19
和修家分家平治家の長男。歳は若いが、実力は中々のもの。
和修時雨(しぐれ)
年齢15歳
愛弓【妖弓カグツチ(Aレート)】羽赫
和修吉宗の側室、お月の方の娘。和修一の腹違いの妹。母お月の方は、吉宗の側室同士の争いに巻き込まれ毒殺されたため、吉宗や一を恨んでいる
和修文影(ふみかげ)
年齢34歳
愛刀【カサズキ(Bレート)】鱗赫
第五小隊の応援にきた第十二小隊の隊士。
和修時宗(ときむね)
年齢41歳
愛刀【ミクリ弐(Dレート)】甲赫
第五小隊の応援にきた、第十二小隊の隊士。
【第四十参小隊】
和修政文(まさふみ)
年齢49歳
愛刀【妖刀トコフミ弐(Bレート)鱗赫
和修分家物部家の出身。第五小隊の応援にきた、第四十三小隊の副隊長。
喰種(鬼)
赤鷲(Bレート)
本名は弥助と言う、村はずれに住む木こり。赤い鷲の面をつけている。赫子は羽赫で、赫子の色は濃い赤色。
弥助の妻(Cレート)
赤鷲の弥助の妻。青色をした蛇の面をつけている。赫子は尾赫で、赫子の色は紫に近い青色。
用語
和修見廻組(わしゅうみまわりぐみ)
和修本家、分家または、分家の縁戚筋から構成される組織。江戸幕府公認の討鬼衆の1つ。討鬼衆の中でも、実力が高い。組織に属する人間は、皆和修と名乗ることを義務付けられている。
妖刀
現代で言うクインケだが、性質的にはクインケとは、全くの別物であり、また、クインケよりも製造が難しく、妖刀の切れ味を保つには定期的に何かの血を吸わせなければならない。
鬼
現代で言う喰種(グール)。江戸時代には、龍
蛇、獣、魚、鳥(現代のS、A、B、C、Dレート)に分類される。また、龍に分類できない程の力を持つ鬼は、禍ツ神と呼ばれる。
第3話
一の入隊許可がおりた、翌日
『一様、あなたが入隊するのは、見廻組第五小隊です。隊長は為朝様です。為朝様は暁の間でお待ちです。』
使用人が、一にそう告げた。
『遂に、俺も朝兄達と戦えるのか!』
そう呟き、一は素早く支給された見廻組の正装に着替え、暁の間に向かった。
一が暁の間に入ると、為朝と三人の男性隊士、1人の女性隊士が、
既に暁の間に座っていた。
そして、為朝が口を開いた
『一様、これがあなたの妖刀です。』
為朝が渡した刀にはイスズと刻まれていた。
『イスズ、これが俺の妖刀が!』
『はい、あなたのお父上があなたにと。』
すると、一の刀を見て1人の隊士が
『な、なんと、いきなり危険度蛇(現代のAレート)の刀ですか?!』
と驚きを隠せない様子で言った。
『失礼ですよ、夕乃助!』
為朝に注意され、夕乃助と呼ばれた若い青年は、焦った様子で
『失礼しました。』
と一に謝った。
『いや、気にしないで。』
と一は苦笑し返した。
(あんまり、気を使われても.....)
『それでは、まずは自己紹介からお願いします。まず、私から
第五小隊の隊長を務めさせていただきます!和修為朝と申します。』
為朝がそう言い、為朝のすぐ隣の男も続く
『和修忠政です。よろしくお願いします。』
次にその隣の無骨な感じの男が口を開く
『和修助盛。よろしく頼む。』
そして、その隣の若い青年が続いた、
『和修分家、和修平治家が長男夕乃助です!先ほどのご無礼、失礼致しました。』
最後に若い少女が、
『和修時雨。よろしく。』
隊士全員の自己紹介が終わり、その後隊長為朝による、鬼の倒し方による講義、隊士全員での竹刀による実技などを行い、その日は終了した。
その日の夜
一は為朝と共に、夕食をとっていた。
一が、
『あの、隊士の中の時雨とかいう女は、俺のことをものすごい形相で睨んできたが......』
すると、為朝が驚いた顔つきで、
『え、一様はご存知じゃなかったんですか?まったく、吉宗様は肝心なことをお伝えにならないんだから........。時雨様は、一様の腹違いの妹ですよ。』
一は唖然として、
『え、妹?』
『はい、時雨様は妹です。しかし、時雨様の母上お月の方様は、側室同士の権利争いに巻き込まれ毒殺されてしまったのです。それから、時雨様は塞ぎがちになり、吉宗様や一様をお恨みになっているとのことです。』
『え、全然知らなかったんだけど?!』
『見廻組の者達の中では、有名な話ですよ?』
為朝は、苦笑しながら言った。
『朝兄、笑うなよ!』
入隊翌日から、鬼と1人で遭遇した時の対処、妖刀の使い方、鬼の危険度、赫子の種類など様々な講義や、実技訓練などを受け、早くも2週間が経った。
そして、2週間経った、ある日為朝から集合がかかった。
見廻組第五駐屯所にて
為朝が、重々しい空気のなか
『今日はついに、鬼の討伐の任務が下ってきました。それでは、今日の任務は、最近少し名を上げている、赤鷲と呼ばれる鬼です。また、彼の身元は判明しており、弥助と言う名の木こりです。彼は江戸の郊外の村に住んでいます。また、妻と子供も鬼の可能性が高いので気をつけて下さい。』
為朝が言い終えて、すぐ後に、夕乃助が
『赤鷲の危険度は?』
と聞いた
『おそらく、獣(現代のBレート)でしょう』
と為朝が言った。
『では、まず今回の任務では、我が小隊以外に、第十二小隊から2人、
第四十三小隊から1人の方々に応援に来てもらってます。では、みなんさん、自己紹介をお願いします。』
『はい、第十二小隊隊士 和修文影。』
『同じく、第十二小隊隊士 和修時宗。』
『和修分家、和修物部家次男、第四十三小隊副隊長 和修政文です!
よろしく。』
そして為朝が、
『では、さっそく出発しましょう!』
弥助の家に向かうことになった。
弥助の家は、竹藪の中にあった。
忠政が、
『少し用がある。』
と言い弥助の家の戸を叩いたが、返事はなかった。
『クソッ』
夕乃助が強引に、弥助の家の戸を切り倒した。
『夕乃助!!』
為朝が少し声を荒げて言った。
が、弥助の家は案の定、もぬけの殻だった。
『ちっ、鬼めどこに逃げ失せた。』
時宗が言った瞬間、
『うしろぉぉぉ!?!!』
夕乃助が叫んだ。
刀が放つ、金属音のような音と共に、赤いとげのような物が飛んで来た。
『防げ。』
為朝の声と共に、隊士たちは妖刀でそれを防いだ。一は目の前の光景に唖然とするしかなかった。100メートルぐらい先に、赤色をした鷲の面を被っている男と、青色をした蛇の面をした女の姿があった。
あれが.......鬼。2人の体からは異様の物が突き出ていた。男の肩あたりからは濃い赤色の羽のような物が、女の尾てい骨あたりからは紫に近い青色をした尾のような物が突き出ていた。
『あなたたちには、死んでもらいます。私たちのために。』
女の鬼がそう言い放った。
『完』
遂に鬼の登場です。赤鷲.....(笑) 平凡な噛ませキャラですが、なかなかのお気に入りキャラです。
次回も御愛読お願いします!