為義20構えを使い、赤鷲を追い詰めるも、暴走した赤鷲の攻撃により政文は死亡。赤鷲は、為朝と時雨に殺害される。
一方、弥助の妻も、夕乃助と忠政に殺害され、赤鷲討伐戦は終わりを迎えたように見えたが.....
今回の登場人物
主人公
和修一(はじめ)
年齢17歳
愛刀【イスズ(Aレート)】
第十二代和修本家当主、和修吉宗の嫡男であり、次期当主でもある。本作の主人公。第伍小隊所属。
和修吉宗(よしむね)
年齢58歳
愛刀【妖刀アカキキョウ(SSレート)】
第十二代和修本家当主。息子が2人いる。
かつて、江戸の町を荒らしまわった、赤桔梗と呼ばれる、甲赫の鬼(喰種)を討伐した。
和修桜
吉宗の正室であり、和修一の母。故人。
お月の方
吉宗の側室の1人。和修時雨の母。側室同士の争いに巻き込まれ毒殺される。
【第伍小隊】
和修為朝
年齢32歳
愛刀【妖刀サヨシグレ参(Sレート)】
和修分家、和修播磨家の出身で和修隆のいとこ兼お目付役。和修家が発足した、和修見廻組の中でも、実力が高く一目置かれている存在。第五小隊隊長。
和修忠正
年齢23歳
愛刀【妖刀イスルギ参(Bレート)】
和修播磨家の家臣筋にあたる、近衛家の出身。赤鷲討伐戦において夕乃助と共に蛇を討伐する。第五小隊副隊長。
和修助盛
年齢24歳
愛刀【妖刀ススギ(Cレート)】
和修光芒家の縁戚筋に当たる、高崎家の出身。赤鷲討伐戦において、一を避難させ、さらに援軍を連れてきて、為朝たちの危機を救った。
和修夕乃助
年齢19歳
愛刀【ミカラ(Cレート)】
和修家分家平治家の長男。歳は若いが、実力は中々のもの。赤鷲討伐戦にて、酒呑童子に左腕を奪われる。
和修時雨
年齢15歳
愛弓【妖弓カグツチ(Aレート)】
和修吉宗の側室、お月の方の娘。和修一の腹違いの妹。母お月の方は、吉宗の側室同士の争いに巻き込まれ毒殺されたため、吉宗や一を恨んでいる。
【第十弐小隊】
和修文影
年齢34歳
愛刀【カサズキ(Cレート)】
弥助の子供を討伐しようとして、酒呑童子に殺害される。
和修時宗
年齢41歳
愛刀【ミクリ弐(Bレート)】
弥助の子供を討伐しようとして、酒呑童子に殺害される。
【第四十参小隊】
和修政文
年齢49歳
愛刀【妖刀トコフミ弐(Bレート)
第四十三小隊の副隊長。和修分家物部家の出身。赤鷲達との戦闘で、赤鷲の近接攻撃から一を庇い、赫子に体を貫かれて死ぬ。
喰種(鬼)
赤鷲(Bレート)
本名は弥助と言う、村はずれに住む木こり。赤い鷲の面をつけている。赫子は羽赫で、赫子の色は濃い赤色。為朝に両腕を切り落とされ、時雨の妖弓に頭を吹き飛ばされ死亡する。
青鷲(Cレート)
赤鷲の弥助の妻。青色をした鷲の面をつけている。赫子は尾赫で、赫子の色は紫に近い青色。夕乃助と忠政に斬り殺される。
巳助
弥助の息子。年齢は10歳。百鬼衆に助けられる。赫子は尾赫で、赫子の色は赤色。百鬼衆の仲間になる。
薄紅
弥助の娘。年齢は3歳。百鬼衆に助けられる。
和修佐輔(SSレート)
年齢21歳
通称酒呑童子。和修吉宗の隠し子。喰種なため、親に捨てられ吉宗を憎む。喰種集団百鬼衆を率いる。赫子は鱗赫で、赫子の色は紫色。危険度は禍ツ神。
原田鬨三郎(Aレート)
年齢22歳
通称八咫黒。佐輔の親友。佐輔の右腕的存在であり、からすの面をかぶる。赫子は羽赫で、赫子の色は濃い黒。危険度は蛇。
松永御土(Sレート)
年齢25歳
通称土蜘蛛。信濃の一部を支配する藩主松永貞利の1人娘。その正体は江戸で大量捕食事件を起こし、為継を殺害した喰種土蜘蛛。赫子は鱗赫で、赫子の色は茶色。赫胞を8つ持っているため、全ての赫子を出現させた時に蜘蛛のように見えるため、土蜘蛛と呼ばれる。
危険度は龍。
用語
和修見廻組
和修本家、分家または、分家の縁戚筋から構成される組織。江戸幕府公認の討鬼衆の1つ。討鬼衆の中でも、実力が高い。組織に属する人間は、皆和修と名乗ることを義務付けられている。
妖刀
現代で言うクインケだが、性質的にはクインケとは、全くの別物であり、また、クインケよりも製造が難しく、妖刀の切れ味を保つには定期的に何かの血を吸わせなければならない。
鬼
現代で言う喰種(グール)。江戸時代には、龍
蛇、獣、魚、鳥(現代のS、A、B、C、Dレート)に分類される。また、龍に分類できない程の力を持つ鬼は、禍ツ神と呼ばれる。
百鬼衆
様々な赫子の喰種から構成される喰種集団。和修佐輔と原田鬨三郎の2人が作り上げた。
個々の能力が高く各地の喰種を仲間に加えている。人数は1500人。
第5話
赤鷲と、赤鷲の妻(青蛇)を倒すことができた第五小隊は帰還しようとしていた、その時
『よくも、父さんと母さんを.....』
その声の主は、10歳ぐらいの少年だった。しかし、少年の尾てい骨あたりからは、淡い赤色をした尾赫が突き出でいた。そして、その少年の後ろには、彼の妹と思われる、3歳ぐらいの少女が立っていた。
『弥助の子供か......死ねぇぇぇ。』
文影がそう言って、文影と時宗、夕乃助の3人が斬りかかったその時、
ザシュッ、ポンッ、ザシュッ
空中に2つの首が舞った。
『よし!』
夕乃助がそう言って、目を開けた時に彼の目の前に有るのは、弥助の子供の首ではなく、文影と時宗の首だった。
『夕乃助、避けてください!』
後ろから、為朝の声が聞こえたと思った瞬間、
バシュッ
『え?!?』
夕乃助は意味がわからなかった。自分の真横を、自分の妖刀を握った左腕が、血飛沫を上げながらくるくる回転していた。
『あ、あ、あ腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!??』
夕乃助は悲鳴をあげた。
『夕乃助!!』
為朝達が、夕乃助の所まで駆けつけると、目の前には十いや、二十人はいるで有ろう大勢の鬼がこちらを睨みつけていた。鬼達は、皆体の一部から、赫子が突き出でいた。そして、鬼達の中でも、鴉を模した面と黒い般若の面をつけている、鬼が口を開いた。
鴉の面をつけている鬼がこう言った
『子供相手に、刀を持ったお侍さんが斬りかかるなんて、世の中物騒になったねぇ?』
すると、この鬼達の頭領らしき、黒い般若の面をつけた鬼が
『おふざけはいらん、こいつらを血祭りに上げろ。』
黒般若の面がそう言った、次の瞬間
『血祭りに上げられるのは、貴様らの方だ。』
為朝達の、すぐ後ろから声が聞こえ、為朝達が振り返ると、そこには援軍を連れてきた助盛の姿があった。
『ちっ、俺らの方が不利だ。餓鬼を連れて逃げるぞ。』
『はっ!』
鬼達はそう言いながら、赫子をうまく使い、竹藪の中をうまく逃げていった。
『取り逃がしてしまいましたね。』
忠政が、為朝にそう言ったが、
『いや、我々の方が逃がされたのですよ。』
為朝がそう答えた。
『それより、夕乃助を早く医療班に運んでください。』
『はっ!』
忠政は夕乃助を担ぎ、医療班の方に向かった。
竹藪の中からは、
『百鬼衆に、見廻組面白くなってきたじゃない?!』
土蜘蛛はそう言いながら、竹藪の中に消えた。
後日、為朝は3年前の書物に、黒般若の面を被った『シュテンドウジ』と呼ばれる鬼の存在を知った。そして、シュテンドウジが瞬時に3つの小隊を壊滅させ、禍ツ神(SSレート)に指定されていることも。