FGOをプレイ後に前前前世とボカロの貴方様を聞いていたら思いついたので投稿してみました。
他の作品で続きを書く予定です。この作品で書いて欲しいなどがありましたら、教えて下さい。
他の作品で続きを書く予定です。この作品で書いて欲しいなどがありましたら、教えて下さい。
燃え盛る炎の中、1人の男性と少女の影があった。
「カフッ……ハハ、まさかの相打ちかよ」
「マスター!!」
少年は先程戦った、弓兵を何とか相打ちではあるが相方の魔術師を始末する事には成功した。
だがその魔術師は最後の足掻きと言わんばかりに放った攻撃を受けてしまい。現在満身創痍の重体、もはや命が尽きるのも時間の問題だった。
そしてそんな自分と最後まで共に戦った使い魔の少女、その少女はこんな自分を今なお心配した眼差しで見つめている。
「かふぁ…清姫……すまないな……お前の夢を叶えてあげられなかった」
「────ッ! 何を言っているんですか! 貴方は私にまた嘘をつかれるのですか!!」
少女は男にそうさけんだ。
「……昔な……俺はとあるライトノベルの主人公に憧れた事があったんだ……」
「────ッいきなり何を!」
「聞いてくれ清姫」
男はそう少女を真剣な目で見つめる、少女はもはや何も言えなくなる。
「その作品の主人公はな、嘘だらけの関係が嫌いと言う奴でな、話の中で彼は叫ぶんだ。───〝本物が欲しい〟って」
「…………」
「それを見た時にな、俺もそんな本物が欲しいと思ったんだ。欺瞞の無い関係を望んだんだのさ。そしたら俺の手には令呪が宿ってた……」
「マスター……」
「それで、俺はお前と巡り会えた。それで俺は思ったんだお前となら本物の関係に慣れるんじゃないかって……」
「────ッ!?」
「だからさ……今のこの刻だけは主従ではなく清姫と言うひとりの女として一緒にいてくれないか?」
男はそう言って少女に微笑んだ。その時、少女の瞳から一滴の涙が男に降り注ぐ。
「……ずるいです…そんな事を言われたら、清姫は、清姫は………」
そしていよいよ男は視界がかすみ始める。
その瞬間、彼の脳内に見た事も無い記憶が駆け巡る。
だが男はその記憶を懐かしいと感じ、同時にこの記憶が前世の記憶だと悟る。
(あぁ……そうか、全く今更になってかよ)
男はそう思い思わず苦笑する。
「き…よ…ひめ……思い出したわ」
「えっ?」
「生前に違う何て嘘を言ってごめんな」
彼は虚空を見つめながらそう言う、少女はその言葉の意味を一瞬理解できないままに固まるが、直ぐに言葉の意味を理解し目を見開く。
「まっまさか……」
「はは……まさか本当に前世で知り合ってたなんて驚きだよ……とんでもない因果だな」
「〜〜〜〜っ!!」
本当にとんでもない……そして同時に前世に無かった強い思いを自覚する。
「なぁ……清姫」
「どうしましたか? 安珍様……」
「それは前世の俺の名だろ? 出来れば現世の俺を見て欲しいんだけど? 前世の俺に思わず嫉妬して泣いちゃうよ俺……」
「フフッ……大丈夫ですよ、そうですね〝───〟様」
その瞬間、彼の唇に何か柔らかいものが一瞬触れる。
「……清姫」
「清姫はこの先も永遠に貴方様を愛しておりますわ……前世よりやっと巡り会えた……だから私は過去を振り切り今の貴方を愛します……」
「ハハ、そりゃ男冥利につきるってもん…だ……」
こうして一人の男がその人生に幕を閉じた。
──────ーーーーーーーーー・・・
そして彼は目を覚ますと、真っ白い空間にいた。
「────うぅ…えぇ話や〜〜!」
そんな男の目の前には真っ白いローブを着た白髪の老人がいた。
「え、えっと……」
「ハ! あぁすまなかったな……実は君には感謝したくてな」
「は? あの感謝って?」
「あぁ実は君が打ち倒した魔術師は、あやつがあのまま生きてると藤丸立香とマッシュ・キリエライトが産まれず、何れ来る人理定礎が不可能に終わる所だったのじゃよ」
「はぁ……そうなんですか?」
「しかし間接的にしか活躍していないお主では、英霊は流石に無理でな……代わりと言っては何だが、お主には現世の記憶をそのままに特典を好きなだけ与え、転生して貰おうと思った訳じゃ!」
「特典……ですか?」
「あぁそうじゃ」
目の前にいる老人の言葉に男は顎に手を当て考える。
「……それでしたと比企谷八幡の容姿に、バーサーカーを充分に扱えるだけの魔力量と魔術回路、前世の安珍としての記憶、そして清姫を聖杯戦争関係なくサーヴァントとして傍における特権を下さい」
老人はそれを聞くと目を見開く、そして優しげな眼差しで微笑んだ。
「そうか……良かろう! そうじゃのうサービスとしてついでに受肉させてやるわい」
そう老人が言うと老人の右側に、中が光で包まれた門が出現する。
「さあ往くが良い、新たな人生に幸あらん事を」
老人の言葉を聞いた男はそのまま入り口の前に立つ。
そして今一度、老人の方に顔を向け、老人の瞳をみる。
「それでは行ってきます」
そして老人に笑顔でそう言って門をくぐるのだった。
──────ーーーーーーーーー・・・
彼は門を潜ると輝く光による白い景色とそして、
「サーヴァント清姫、こう見えてバーサーカーですのよ。よろしくお願いしますわ……マスター様」
愛しいサーヴァントの姿に彼は微笑む。
「あぁよろしくな清姫……」
こうして新たなる〝
……まさか書いていた18Rの小説を投稿しそうになった……恥ずかし(〃ノωノ)