ファソラの欲求を起点として、15名の魔法少女に悲劇が襲いかかってから、半年後。
運命のいたずらか、様々な思惑を胸に秘めた幾多の魔法少女たちが一気に動き出す。
○魔法の国サイド
■フィルシー・カーン:主人公補正が働くよ
「最近、魔法の国を取り巻く環境がきな臭いな。今の内から外患に備えるべきか」
■コニー・カーン:ギャグ補正が働くよ
「お姉ちゃんの言うことに従っていれば何もかもうまくいく。これ、世界の常識だから!」
■ホーリー:愛と勇気を友達にできるよ
「魔法の国の壊滅をもくろむ不穏分子の好きにはさせない。夢見る少女の希望、魔法少女のシステムはホーリーが守ってみせる!」
■らいらにゃん:皆から好かれやすくなるよ
「むふふふ。人脈は武器になるにゃん。賢いあたしはよく知ってるにゃん」
■フラディア:失敗してもコンティニューができるよ
「あぅ。1日21時間の睡眠が必要な私を叩き起こしてこき使うとか、魔法の国はまだまだブラック業界よのぅ。そんなんだからテロリストが組織されるんじゃ」
○アンチ魔法の国なレジスタンスサイド
■Ms.ジョーカー:常識を覆せるよ
「今こそが魔法の国の終焉だ! 悲劇ばかりを巻き起こす魔法少女の仕組みそのものを、魔法の国ごと壊す時だ!」
■柊シンキ:潜在能力を引き出せるよ
「盤面は整いつつある。同志の士気も高い。これなら少しぐらいサボってても革命成功しそうかな?」
■†冥闇†:新たな人格を生み出せるよ
「くくく、恐れおののけ、魔法の国のクズども。補充が容易な家畜な感覚で、貴様らが散々見下してきた魔法少女の恐ろしさをその傲慢な心に刻み込んでやろう」
■あむあむ:テンションの高さに応じてできることが増えるよ
「この胸の高鳴り……今なら地球をもう1個作れちゃったりして!」
○情報屋サイド
■忠賢8号:犬っぽいことは何でもできるよ
「さて、この情勢。中立でいるのもそろそろ限界っぽい?」
■ああああ:死者の魂をインストールできるよ
「お、面白そうな魔法少女発見。ちょいと接触してみっかね」
○世界滅亡画策中なテロリストサイド
■星井ミク(悪堕ち):キュートな流れ星を落とせるよ
「ミクの魔法1つで破滅するような世界なら、そもそも存続する価値なんてないの」
■リコリス:手から餅を出せるよ
「いやはや、ミク様の魔法はスケール&ロマンに満ちあふれていてス・テ・キ♡」
■ポトフォレイ:現状に対する最適解がわかるよ
「自分たちの手で世界を壊し、新世界を創造スル。うむ、心躍るナ!」
そして。
○指名手配犯サイド
■コットン:ウソをホントと思い込ませられるよ
「ミクさん。貴女は一体、何を企んでいるのですか?」
■ラストエンゲージ:第二形態に移行できるよ
「……不穏な気配、激動の予感。十分に注意すべきかと……」
かつての悲劇の当事者だった2名もまた、動き出す。
以前、己の内に潜む負の感情をファソラに利用され、悲劇を生みだしたコットン。重い重い罪悪感を胸に抱え、亡きミラクルシャインの生き様を追求し続ける彼女の行く末やいかに。
フィルシー・カーン「何が悲劇を繰り返さないためだ、貴様らの愚行こそが新たな悲劇の元凶じゃないか。目的は手段を正当化しないぞ!」
コニー・カーン「あーあー。人生上手くいかない腹いせにデカい組織のせいだって責任転嫁した所で何も得られないってのに」
ホーリー「皆、今こそ魔法少女の原点に立ち返るべきなんだよ。全ての女の子たちに夢と希望を、輝かしい未来を!」
らいらにゃん「むふ、どいつもこいつも浮き足立っているにゃん。何者かがひっかきまわしているような、嫌な感覚にゃん。あたしの賢い頭脳がそう訴えてるからには警戒必須にゃん」
フラディア「私がいるのだから、派手な作戦でいいんじゃないかのぅ? 失敗しても、何度でもやり直せばいいんじゃから」
Ms.ジョーカー「戦況は芳しくないな。しかし、今が好機なことに変わりはない。攻めるぞ、攻めて攻めて攻める。我らはいつだってそうして成功を収めてきたのだから」
柊シンキ「むー、ここは考え時だね。魔法をどう活用するか。……私の魔法がもっとシンプルだったら、こうも頭を悩ませずに済んだのになぁ」
†冥闇†「しかし、さすがに一筋縄ではいかないな。魔法の国以外にも何やら策謀を張り巡らせている者もいる。くくく、だが。だが! だからこそ壊し甲斐があるというものだ」
あむあむ「何だかあむあむがレジスタンスやってるの、場違いな気がしてきた件」
忠賢8号「人がある日、ポッと力を与えられた時にこそ、人の本質がわかるものっぽい。魔法少女は、人の本質を推し測る最上の機会と言えるっぽい」
ああああ「今日が楽しければそれでいい。明日のことなんて明日になってから考えりゃいい。どうせ人生、なるようにしかならないんだしさ!」
星井ミク「ミクはもう、戻らないの。間違ってようが、関係ないの。ミクは、ミクは、何もかも終わらせて、楽になるの」
リコリス「ミク様に手を出そうってのなら、ミク様親衛隊設立者にして、ミク様直属四天王の一角にして、ミク様の嫁候補筆頭にして、ミク様にでっかい流れ星を落とされ隊隊長のあたいを倒してからにしてよね!」
ポトフォレイ「わたしは少数派の味方をしたい性質ナンダ。多数派の数の暴力により押し付けられる秩序、価値観。そんなものはノーサンキュー!」
コットン「このままでは、半年前の悲劇の再来になってしまうのです! 一体、どうすれば!」
ラストエンゲージ「……もしかしたら、わたしの命日は今日なのかも……」
そして。
コットン「あ、ああ……!」
ミラクルシャイン「できることなら、ここでゆっくり話をしたい所だけど、そんな場合じゃなさそうだね。なら、一緒に戦おうか。コットンちゃん」
コットン「――はい! ミラクルさん!」
コットンは過去と邂逅する。
ミラクルシャイン「確かにコットンちゃんは最強の魔法少女かもしれないね。でも、例え最強でも、コットンちゃんは12歳の女の子なんだから、泣きたい時は泣いていいし、頼れる人がいる時ぐらいは、弱音を吐き出してもいいんだよ?」
コットン「ミラクル、さん……! うぐ、ひっぐ、ぅああああああああ!!」
『オリジナル魔法少女育成計画 罠罠罠』 続編
『オリジナル魔法少女育成計画 咎咎咎』
……鋭意執筆中、ではありません。執筆しませんよ! しませんからね!
もし仮に、万が一執筆したとして。その時は登場する魔法少女の名前や魔法、所属が様変わりしていることでしょう。あしからず。
また、EX更新は以上となります。
ここまで閲覧していただき、本当にありがとうございました。
END.